あわいの隣

重なったように見えて、
どこにも触れていなかった。

呼ばれなかった音、
選ばれなかった輪郭、
覚えのない風が吹いていた。

消えていくのではなく、
最初から映っていなかったものたち。

ただ、そのあとに残った
かたちだけが──
意味のないまま、沈んでいく。
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