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10話

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登録はできたから情報収集ね。

ギルドの2階には本の閲覧場所があるみたい。

採ってきた素材に関する本はないかしら?

ああ、あったわ!

えぇ~っと‥‥。

うわぁ。

本当に採ってきた素材はどれもものすごく価値のあるものなのね。

金貨何枚になるんだろう‥‥?

余裕で豪邸が建つわ。

確かに悪用されると危険な素材もあるから気をつけなければ‥‥。

でもギルドは公正公平だからここで売れば安心だわ。

薬師として活躍したいのなら商業ギルドに登録する必要があるのね‥‥。

ゆくゆくは薬師として活動していきたいわ。

ん~、まずはある程度換金して泊まる宿を確保しましょう!

本を閉じて下に降りる。

やっぱり一列だけ空いているわ。

「あの、質問いいですか?」

「はい、いいですよ。」

嫌な顔ひとつせず笑顔で応じてくれる。

「ここに来るまでの道中で採ってきた素材を売ることってできますか?」

「はい、可能ですよ。あちらの台へ乗せてください。」

「はい。」

異次元収納袋マジックバックから次々と出していく。

最初は驚愕していた面々も次第に表情を失っていく。

「え?‥‥えっ?これ採ってきたんですか?!どこまで行ってきて‥‥。紅血鹿コウケツジカ暗闇狼ダークエルフ、月華草に氷華、黄金桃、幻惑蝶の粉まで‥‥。」

「うん、とりあえずこれくらいで。」

「とりあえずって‥‥もしかしてまだあったりするんです?」

「私、一応薬師なのでポーションを作るのに必要な素材は売らずにおこうと思いまして。」

「はぁ~、なんていうかすごいですね。ああ、いくつか依頼が出ているものがありますのでここで受理させていただきますね。あの、早くランク上げてくださいね?あなたほどの実力ならシルバーは最速で行けそうです。なんならゴールドも遠くなさそうです。」

「そうですか?まあ、ほどほどに頑張りますね!」

「お願いしますね?!」

「ふふっ、はい。あっそうでした!これから宿を取ろうと思っているんですけどどこかおすすめってあったりしますか?」

「宿ですか。ピンからキリまでありますよ。何かご希望などは?」

「ん~?できるだけ清潔なところで防犯もしっかりしていて安心して暮らせるところですかね?」

「それならちょっとお値段は張りますけど東通りにあるフローラの花の看板が目印の『フローラ』がおすすめですよ。子連れの商人や平民の中でも比較的富裕層が泊まることもあって防犯もしっかりしています。女性1人でも安心して泊まれますよ。」

「そうですか!ありがとうございます。行ってみますね。」

「はい、お力になれたようでよかったです。お気をつけて。」

「ふふっ、ありがとう。」

東通りは確か宿屋通りとも呼ばれているところね。

行ってみよう!


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