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18話

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次の日、窓から入ってくる眩しい太陽の光で目を覚ました。

うぅ~、頭痛い。

何これ気持ち悪い。

ひとまず着替えて身支度を整えてから下へ降りる。

「おはようございます~。」

「あら?お客さん!おはよう!!どうしたんだい?具合が悪そうだよ。」

今日は宿屋の女将さんがいた。どうも起きるのが遅くて娘さんの手伝いの時間は終わっていたようだ。

「ん~?どうしたんですかねぇ~。ちょっと頭痛がして気持ち悪いんです。」

「あらまぁ、大変。風邪かい?それとも酒でも飲んだのかね?」

「お酒‥‥。飲みました。昨日‥‥。」

「あぁ、じゃあそれは二日酔いさ!待っといで、今2日ように効くスープを作ってやるよ!」

「ありがとうございます‥‥。」

「ーーほらできたよ!」

「ん~美味しそう。いただきます!」

ポワポワと体が温まる優しい味のスープだ。

「これはねぇ、ポプラって言う薬草を使ったスープなんだ。ポプラは良く採れる薬草でね。二日酔いに効くから常に需要はあるんだ。冒険者ギルドでも常設依頼として張り出されているはずだよ。まあ大体子供がお小遣い欲しさに受ける依頼なんだがね。」

「そうなんですか‥‥。」

「うちも常備してんだよ。なんせ宿の客ってのは飲むのが大好きだからね。二日酔いになるってわかってるのに懲りずに飲むんだわ。そいやお前さん、二日酔いになる程飲んだのかい?女の子が1人で飲むのは危ないよ!」

「あの‥‥昨日初めてお酒を飲んだんです。焼き鳥の店主に勧められて‥‥。果実酒っていうのを一杯。」

「へぁっ?果実酒一杯で酔っ払ったのかい?あはははっ、こりゃあ傑作だね。まさかそんなにお酒弱い人がいるなんて。気をつけなよ?帰りは大丈夫だったかい?」

「はい、恥ずかしながら心配した店主が警備隊の人に声をかけて送ってもらったんです。」

「ああ、警備隊かい。そりゃあ安心だね。」

「とっても親切でした。あの、お詫びとお礼に行こうと思うんですけど何を持っていこうか悩んでいて‥‥。」

「まぁ?!お詫びとお礼?随分とまあ丁寧だね。でもあの人たちも喜ぶだろうよ!警備隊の人ってお酒大好きで強い人ばかりだからねぇ。ん~?でも職場に持って行くならお酒じゃないほうがいいのかねぇ~。ああ!それなら食べ物、肉がいいんじゃないかい?大食いばかりだから喜ぶだろうよ!」

「肉‥‥ありがとうございます!」

「役に立てたんなら何よりだ!さあスープを食べたんなら片付けちゃうよ!これからお昼の営業だ!」

「ありがとうござます!ご馳走様です。」

「はいよ!」
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