全てを妹に奪われた令嬢は追放先で自由に生きる

ララ

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17話

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美味しいジュースを飲んでまたあてもなく歩き始める。

すると目を惹かれるお店を見つけた。骨董品?それとも雑貨屋さんかしら?

それは少し人通りの少ない裏通りにあるお店だった。

「こんにちは。」

カランカランっと来訪を告げるベルが静かな店内に響く。店主はレジで本を読んでいたらしくチラッとこちらに目を向けてすぐに興味をなくしたかのように本に視線を戻した。

この分ならゆっくりと見ていても大丈夫だろう。

店内はそこまで広くはないが様々な商品が置かれていてじっくり見ていても飽きない。

ガラスでできた精巧な細工や陶器の器、ネックレスや髪留めなどのアクセサリーも充実している。

どれも素晴らしい出来だというのに値段は相場より安いのではないだろうか?

ポーションもあるし魔道具まで売っている。本当になんでもあるのねぇ~。

1時間ほどかけて店内をじっくりと眺め、買うものを決めた。

「すみません、お願いします。」

「はいよー。」

結局ティーセットと髪留めを購入した。

ティーセットは真っ白な陶器に繊細な模様がつけられたものを、髪留めは美しい銀細工に小さなアメジストがあしらわれたものを購入した。

どちらも庶民が買うにしては高めだが変えないほどの値段でもない。

いい買い物をしたわ。

「ありがとう、また来るわ。」

「ああ。」

ぶっきらぼうな店主。けれどそれがなぜか心地よい。

結局その日は夕食まで市場で食べた。夜になるとまた違った雰囲気に変わる市場も面白かったわ。

夜は酒場も多く開いてまるでお祭りみたいだった。朝は主婦や子供たちの声が響いていたけれど夜になると男性の声が多く聞こえた。

怒鳴り散らしている人もいれば上機嫌に酔っ払っている人もいてみていて飽きない。

夕食は屋台で売られていた焼き肉なるものを購入してその場で齧り付いた。

噛むたびに肉汁が溢れ出して美味しかった!それに出来立てって熱々で癖になるわ。

それにね!今日は初めてお酒を飲んでみたの!

焼き肉を購入した屋台の店主が話好きで色々な話をしたのよ。その延長線上で私がお酒を飲んだことがないって言ったら果実酒っていうお酒をサービスしてくれた。

甘くて爽やかでとっても飲みやすかったわ。でもどうやら私はお酒に弱い方みたいで一杯飲んだだけで顔が赤くなってしまった。

果実酒は子供でも飲めるくらい弱いお酒なんですって。

店主に危なっかしいって言われて巡回中の警備隊の人に宿まで送ってもらってしまった‥‥。

お仕事の途中なのに煩わせてしまって申し訳ない。

人に迷惑をかけないようにこれからお酒を飲むときは気をつけなければ‥‥。

警備隊の人はとっても親切だったわ。今度お詫びとお礼に行かなくては。
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