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番外編
上條良平インタビューwith文藝冬秋
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♪ ピーンポーンパーンポーン↑
※インタビュアーは副編集長なのですが、文藝冬秋の読者層の関係で、若い女性として副編集長が文章をアレンジしてますので、ご了承くださいませ!(ちなみに次ページにはインタビューをした、副編集長の話ことばバージョンを載せてます)
👩「はじめまして、上條さん。今日はよろしくお願いします」
「コッチから聞きたいことがあるんだ、教えてくれ。どうして春菜を記事にした?」
👩「それはですね、奥様についてのタレコミが我社にあったんです。それを元に調査している最中に、例の事件があった次第です」
「随分とタイミングがいいんじゃないか? タレコミって、どこのどいつなんだ? もしかして、俺の元嫁じゃないだろうな?」
👩「守秘義務がございますので、お教えすることができません」
「守秘義務だ? ふざけんな。春菜だけじゃなく、俺の生活まで雑誌に全部晒しておきながら、よくもそんなことが言えるな!」
👩「落ち着いてください。晒されて困ることを、上條さんがなさったんじゃないですか。貴方がおこなった行為は、許されるものではないです」
「わかってるよ、うるせぇな。反省してる」
👩「単刀直入にお聞きします。奥様の春菜さんとは、離婚するおつもりですか?」
「しない。アイツには悪いことをしたと思ってる。責任をとる意味で、結婚生活を続けるつもりだ」
👩「その結婚生活を無理に続けることによって、上條さんが再び暴力を振るったり、春菜さんがキレてまた刺したりするかもしれないんですよ?」
「暴力は振るわない、この体じゃ無理だ。だけど春菜に刺されて死ねたら、本望かもしれないな」
👩「春菜さんとは、不倫関係から始まってますよね?」
「オマエらが勝手に雑誌にぶちまけて、全部知ってるだろ。今更聞くのかよ」
👩「あれはタレコミを元に、事実関係を我々が入念に調べた上で掲載した、ただの記事になります。ご本人から直接お話を伺って、それが合っているのか、どこか違う点がないかを知りたいと思いまして」
「ただの一般人の不倫の、何が知りたいんだ」
👩「春菜さんは前職でも不倫をおこない、退職しています。それはご存知でしたか?」
「知らない、初耳だ」
👩「知っていたら、不倫はしなかったと思いますか?」
「普通はしないだろ。ヤバい女認定するし」
👩「色仕掛けで迫られてもですか?」
「しないって言っただろ」
👩「当時の前妻様は妊娠中で、性行為を控えられていた時期でしたが、それでもしなかったと言い切れますか?」
「春菜の過去を知らない状況になっていないのに、答えたとしても意味がないだろ!」
👩「では知っている状況で、別な質問をします。どちらが先に手を出したのか教えてください」
「え……」
👩「別に上條さんを責めているわけではないんです。どのような経緯で不倫がおこなわれたのかを知りたいだけですから」
「あー、それはアッチから。事ある毎に話しかけられて、最初はウザいなって思ってたんだ」
👩「なるほど、それで?」
「俺のこと、たくさん褒めちぎってきて、ご褒美をあげるって言われた」
👩「ご褒美! それはどんなご褒美だったのでしょうか?」
「頭をいきなり撫でられたり、その……無理やりですよ、胸を押しつけられたというか」
👩「顔に胸を押しつけられた感じでしょうか?」
「手を掴まれて、胸に触るように押しつけられた、感じです……」
👩「それじゃあ手を外そうと思えば、外せる状況ですよね。女性の腕の力を、男性である上條さんが振り解けないわけじゃないんですから」
「それは! あ、えっと……久しく触ってなかったこともあって。つまりその、感じてしまって外せなかったです」
つづく
※インタビュアーは副編集長なのですが、文藝冬秋の読者層の関係で、若い女性として副編集長が文章をアレンジしてますので、ご了承くださいませ!(ちなみに次ページにはインタビューをした、副編集長の話ことばバージョンを載せてます)
👩「はじめまして、上條さん。今日はよろしくお願いします」
「コッチから聞きたいことがあるんだ、教えてくれ。どうして春菜を記事にした?」
👩「それはですね、奥様についてのタレコミが我社にあったんです。それを元に調査している最中に、例の事件があった次第です」
「随分とタイミングがいいんじゃないか? タレコミって、どこのどいつなんだ? もしかして、俺の元嫁じゃないだろうな?」
👩「守秘義務がございますので、お教えすることができません」
「守秘義務だ? ふざけんな。春菜だけじゃなく、俺の生活まで雑誌に全部晒しておきながら、よくもそんなことが言えるな!」
👩「落ち着いてください。晒されて困ることを、上條さんがなさったんじゃないですか。貴方がおこなった行為は、許されるものではないです」
「わかってるよ、うるせぇな。反省してる」
👩「単刀直入にお聞きします。奥様の春菜さんとは、離婚するおつもりですか?」
「しない。アイツには悪いことをしたと思ってる。責任をとる意味で、結婚生活を続けるつもりだ」
👩「その結婚生活を無理に続けることによって、上條さんが再び暴力を振るったり、春菜さんがキレてまた刺したりするかもしれないんですよ?」
「暴力は振るわない、この体じゃ無理だ。だけど春菜に刺されて死ねたら、本望かもしれないな」
👩「春菜さんとは、不倫関係から始まってますよね?」
「オマエらが勝手に雑誌にぶちまけて、全部知ってるだろ。今更聞くのかよ」
👩「あれはタレコミを元に、事実関係を我々が入念に調べた上で掲載した、ただの記事になります。ご本人から直接お話を伺って、それが合っているのか、どこか違う点がないかを知りたいと思いまして」
「ただの一般人の不倫の、何が知りたいんだ」
👩「春菜さんは前職でも不倫をおこない、退職しています。それはご存知でしたか?」
「知らない、初耳だ」
👩「知っていたら、不倫はしなかったと思いますか?」
「普通はしないだろ。ヤバい女認定するし」
👩「色仕掛けで迫られてもですか?」
「しないって言っただろ」
👩「当時の前妻様は妊娠中で、性行為を控えられていた時期でしたが、それでもしなかったと言い切れますか?」
「春菜の過去を知らない状況になっていないのに、答えたとしても意味がないだろ!」
👩「では知っている状況で、別な質問をします。どちらが先に手を出したのか教えてください」
「え……」
👩「別に上條さんを責めているわけではないんです。どのような経緯で不倫がおこなわれたのかを知りたいだけですから」
「あー、それはアッチから。事ある毎に話しかけられて、最初はウザいなって思ってたんだ」
👩「なるほど、それで?」
「俺のこと、たくさん褒めちぎってきて、ご褒美をあげるって言われた」
👩「ご褒美! それはどんなご褒美だったのでしょうか?」
「頭をいきなり撫でられたり、その……無理やりですよ、胸を押しつけられたというか」
👩「顔に胸を押しつけられた感じでしょうか?」
「手を掴まれて、胸に触るように押しつけられた、感じです……」
👩「それじゃあ手を外そうと思えば、外せる状況ですよね。女性の腕の力を、男性である上條さんが振り解けないわけじゃないんですから」
「それは! あ、えっと……久しく触ってなかったこともあって。つまりその、感じてしまって外せなかったです」
つづく
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