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11章
420.鍛冶屋
誤解も解けてミヅキとベイカーは約束していた防具を作りに鍛冶屋へと向かっていた。
「何処に行くの?」
ミヅキが聞くと
「マルコさんが王都ならここって店を教えてくれたからなそこに行ってみる」
そう言うとベイカーは人が通っていないような路地に入り込み右へ左へと複雑になっている道を進んで行った。
「もう一人で帰る自身無いよ…」
ミヅキが言うと
「一人で帰る必要ないんだから問題ないだろ」
ベイカーはミヅキを抱き上げて肩に乗せる。
「ほら高い所から見れば道も覚えられるんじゃないか?」
「おお、高い所から見ると道の感じがよくわかるね!でももう覚えられないから帰りもベイカーさんの肩でよろしくね」
ミヅキは甘えるように頭にしがみついた。
薄暗い店の前に着くと
「ここだ」
ベイカーがミヅキを下ろして扉に手をかける。
ギギッ…
軋む扉を開けて中に入るとビッシリと剣やら盾など武器や防具が並んでいた。
「すごーい!いっぱいある!」
ミヅキが珍しそうにキョロキョロと眺めていると
「おい…店に子供を入れるんじゃない!」
中からおじいさんがベイカーに怒鳴りつけた!
「いや…客なんだが…」
ベイカーがおじいさんに言うと
「子供に何がわかるんだ!店の売り物がぶつかりでもしたらどうする!親ならしっかりと見とけ!」
そういいながらおじいさんはカウンターに並んでいた武器を裏に下ろして片付け出した。
「ありがとうございます。心配してくれて、触ったりしないですから…でもカッコイイ武器もう少し見ててもいいですか?」
ミヅキがおじいさんに笑いかけると
「お前はわしの武器がカッコイイと思うのか?」
おじいさんが聞くと
「うん!カッコイイね!私も欲しいなぁ~みんなが心配して木の剣しか持ってないからなぁ~」
「お前…あれで十分だろうが…」
ベイカーが神木の剣を思い出して呆れる。
「そりゃあの剣も好きだけどちゃんとしたのも欲しいよね!」
「そうかそうか、いや悪かったなお前さんの子供はよくわかっとるなぁ」
おじいさんはご機嫌にミヅキに合いそうな小さい剣をたくさん出してきた。
「どれがいい?」
たくさんの剣を見せられてミヅキは一本の地味な剣を選んだ。
「あっ!これ!これがいい!」
ミヅキが手に取るとしっかりと手に馴染む。
「それを選ぶとわなぁ…」
おじいさんがミヅキじっと見つめた…
「なんでそれを選んだんだ?」
おじいさんがミヅキに聞く。
「えっ?なんでって言われても…」
(これって…前の世界の包丁にそっくりなんだもん…)
「形が気に入ったんだよね」
おじいさんがミヅキが選んだ剣を掴む、その剣は他の剣と比べて地味でなんの装飾もない不格好な物だった。
「いやに地味なの選んだな」
ベイカーが剣を見ると
「これなんてミヅキに似合ってないか?」
綺麗な石が埋め込まれた剣を掴むと
「うーん…綺麗だけど…さっきのがいい!」
ミヅキの言葉におじいさんは嬉しそうに微笑みながら…
「この剣はなわしが初めて師匠に合格をもらった剣だ」
懐かしそうに剣を見つめる。
「わしがお前ぐらいの時に師匠の弟子になってな…何度も何度も打ち直しやっと初めて頷いて貰った時は嬉しかったのぉ~」
「そんな大切な剣売ったら駄目じゃん」
ミヅキが包丁もどきの剣を返すと
「いや…それがこいつが冒険者に選んで貰える事はなかったんだ…」
「まぁ確かに微妙な形だもんな…短剣としちゃ太いし…投げナイフとしてはでかいな」
ベイカーが剣を手のひらで器用に回す。
「そう?私にはちょうどいいなぁ~おじいさんその剣売り物なの?」
ミヅキが聞くと
「あ、ああ…一応な」
「なら私欲しいなぁ!」
「ミヅキがか?お前に使いこなせる剣には見えないけどなぁ」
ベイカーが渋ると…
「うーん…多分二人が思ってるような使い方はしてあげられないかも…」
ミヅキが申し訳なさそうな顔をすると…
「ちょっと試し斬りしてもいいですか?」
ミヅキがおじいさんに聞くと、おじいさんが頷いた。
ミヅキは神木のまな板を出すとおじいさんの剣を水魔法で洗う。
収納からキャベツを出すと…
「見ててね」
コンコンコン!
いい音をさせながら軽快にキャベツを千切りにしていく。
「それって…包丁として使うって事か?」
「駄目かな?」
ミヅキが恐る恐るおじいさんを見ると…ミヅキの使い方に唖然としていた…
「やっぱり…剣なのに包丁として使ったら…嫌かな?」
おじいさんに聞くと
「いや…嬢ちゃんが買ったもんをどう使おうが自由だ…ただそんな風な使い方があると思わなかった…」
「そう?私はそうとしか使う道ないと思ったけどなぁ~ここに手を置いたら固いものも切れるし」
包丁の背に手を置いて体重を乗せる。
「なるほどな…しかし嬢ちゃんは小さいのに包丁裁きが上手いもんだな」
「へへ…そうかな?」
ミヅキが照れると
「そいつは嬢ちゃんにピッタリだな!貰ってやってくれ」
おじいさんが笑って頷く。
「やったー!」
ミヅキが嬉しそうに喜んでいると
「おい爺さん!欲しいのはこの子の剣じゃないんだよ!俺の防具作ってもらいに来たの!ほら、マルコさんからの紹介状!」
ベイカーがマルコさんからの預かっていた紹介状をおじいさんに渡す。
「なんだお前さんマルコさんの知り合いか?なら早く言えばいいものを…」
「爺さんが先走ったんだろうが…」
「なんか言ったか?」
おじいさんはとぼけてベイカーを見る。
「いや…いい。それでこの皮を使って防具
を作って貰いたい」
ベイカーはバイコーンの皮を取り出す。
「ほう…バイコーンか?にしちゃいい物だな」
「あっ!あとこれも使って下さい!」
ミヅキはプルシアの鱗を一枚取り出す。
「こ、これは!」
「お!プルシアのか?いいのかもらって?」
ベイカーがプルシアの鱗を撫でると
「うん、プルシアもいいよって言ってた大丈夫だよ」
ミヅキが頷く。
「お前さん…こりゃドラゴンの鱗じゃないか!どうしたんだ!」
「え?もらった…よ?」
ミヅキが首を傾げると
「ドラゴンの鱗なんざ誰がくれるんだこんな高価なもの!騙されてるんじゃないのか?奴隷になれとか変わりに売られるとか!」
おじいさんが心配そうに鱗を返えすと
「今からでもいいから返して来るんだ!おいお前早くしろ!この可愛い娘が売られちまうぞ!」
おじいさんがベイカーを行かせようと出口を指さす!
「おじいさん大丈夫だよ、貰ったのはドラゴン本人にだから」
ミヅキが苦笑して答える。
「ほ、本人?ドラゴンから鱗を貰ったのか?」
「うん!私の従魔だからね!それに半年に一枚くらい抜けるらしいよ。それをもらって取っておいたの綺麗だから」
「お前さん達…一体何者なんだ?」
おじいさんは怪しい親子を怪訝な顔で見つめた。
「ただの仲良し親子だよねー」
ミヅキがベイカーに抱きついて笑いかけると
「ああそうだよなー」
ベイカーがミヅキを抱き上げて自慢げに鍛冶屋のおじいさんに見せつけた。
「フンッ!まぁお前がこの嬢ちゃんに甘々なのはわかったわい!」
「まぁな!それでどうだ?作って貰えるか?」
ベイカーが聞くと
「まぁいいだろ…ドラゴンの鱗を扱えるなんて願ってもないしな!」
おじいさんがニヤニヤと笑ってプルシアの鱗を撫でる。
「よかったねベイカーさんいい物作ってもらおうね!」
「まずは体のサイズを測るからちょっとこっちにこい」
おじいさんがベイカーを手招きして中に連れて行く。
「ミヅキもこい」
ベイカーが呼ぶと
「私はもう少し武器見ててもいい?」
「…どこにも行くなよ…」
ベイカーはミヅキを睨むと
「はーい!」
元気よく返事をして店の中の道具を見回していた。
「何処に行くの?」
ミヅキが聞くと
「マルコさんが王都ならここって店を教えてくれたからなそこに行ってみる」
そう言うとベイカーは人が通っていないような路地に入り込み右へ左へと複雑になっている道を進んで行った。
「もう一人で帰る自身無いよ…」
ミヅキが言うと
「一人で帰る必要ないんだから問題ないだろ」
ベイカーはミヅキを抱き上げて肩に乗せる。
「ほら高い所から見れば道も覚えられるんじゃないか?」
「おお、高い所から見ると道の感じがよくわかるね!でももう覚えられないから帰りもベイカーさんの肩でよろしくね」
ミヅキは甘えるように頭にしがみついた。
薄暗い店の前に着くと
「ここだ」
ベイカーがミヅキを下ろして扉に手をかける。
ギギッ…
軋む扉を開けて中に入るとビッシリと剣やら盾など武器や防具が並んでいた。
「すごーい!いっぱいある!」
ミヅキが珍しそうにキョロキョロと眺めていると
「おい…店に子供を入れるんじゃない!」
中からおじいさんがベイカーに怒鳴りつけた!
「いや…客なんだが…」
ベイカーがおじいさんに言うと
「子供に何がわかるんだ!店の売り物がぶつかりでもしたらどうする!親ならしっかりと見とけ!」
そういいながらおじいさんはカウンターに並んでいた武器を裏に下ろして片付け出した。
「ありがとうございます。心配してくれて、触ったりしないですから…でもカッコイイ武器もう少し見ててもいいですか?」
ミヅキがおじいさんに笑いかけると
「お前はわしの武器がカッコイイと思うのか?」
おじいさんが聞くと
「うん!カッコイイね!私も欲しいなぁ~みんなが心配して木の剣しか持ってないからなぁ~」
「お前…あれで十分だろうが…」
ベイカーが神木の剣を思い出して呆れる。
「そりゃあの剣も好きだけどちゃんとしたのも欲しいよね!」
「そうかそうか、いや悪かったなお前さんの子供はよくわかっとるなぁ」
おじいさんはご機嫌にミヅキに合いそうな小さい剣をたくさん出してきた。
「どれがいい?」
たくさんの剣を見せられてミヅキは一本の地味な剣を選んだ。
「あっ!これ!これがいい!」
ミヅキが手に取るとしっかりと手に馴染む。
「それを選ぶとわなぁ…」
おじいさんがミヅキじっと見つめた…
「なんでそれを選んだんだ?」
おじいさんがミヅキに聞く。
「えっ?なんでって言われても…」
(これって…前の世界の包丁にそっくりなんだもん…)
「形が気に入ったんだよね」
おじいさんがミヅキが選んだ剣を掴む、その剣は他の剣と比べて地味でなんの装飾もない不格好な物だった。
「いやに地味なの選んだな」
ベイカーが剣を見ると
「これなんてミヅキに似合ってないか?」
綺麗な石が埋め込まれた剣を掴むと
「うーん…綺麗だけど…さっきのがいい!」
ミヅキの言葉におじいさんは嬉しそうに微笑みながら…
「この剣はなわしが初めて師匠に合格をもらった剣だ」
懐かしそうに剣を見つめる。
「わしがお前ぐらいの時に師匠の弟子になってな…何度も何度も打ち直しやっと初めて頷いて貰った時は嬉しかったのぉ~」
「そんな大切な剣売ったら駄目じゃん」
ミヅキが包丁もどきの剣を返すと
「いや…それがこいつが冒険者に選んで貰える事はなかったんだ…」
「まぁ確かに微妙な形だもんな…短剣としちゃ太いし…投げナイフとしてはでかいな」
ベイカーが剣を手のひらで器用に回す。
「そう?私にはちょうどいいなぁ~おじいさんその剣売り物なの?」
ミヅキが聞くと
「あ、ああ…一応な」
「なら私欲しいなぁ!」
「ミヅキがか?お前に使いこなせる剣には見えないけどなぁ」
ベイカーが渋ると…
「うーん…多分二人が思ってるような使い方はしてあげられないかも…」
ミヅキが申し訳なさそうな顔をすると…
「ちょっと試し斬りしてもいいですか?」
ミヅキがおじいさんに聞くと、おじいさんが頷いた。
ミヅキは神木のまな板を出すとおじいさんの剣を水魔法で洗う。
収納からキャベツを出すと…
「見ててね」
コンコンコン!
いい音をさせながら軽快にキャベツを千切りにしていく。
「それって…包丁として使うって事か?」
「駄目かな?」
ミヅキが恐る恐るおじいさんを見ると…ミヅキの使い方に唖然としていた…
「やっぱり…剣なのに包丁として使ったら…嫌かな?」
おじいさんに聞くと
「いや…嬢ちゃんが買ったもんをどう使おうが自由だ…ただそんな風な使い方があると思わなかった…」
「そう?私はそうとしか使う道ないと思ったけどなぁ~ここに手を置いたら固いものも切れるし」
包丁の背に手を置いて体重を乗せる。
「なるほどな…しかし嬢ちゃんは小さいのに包丁裁きが上手いもんだな」
「へへ…そうかな?」
ミヅキが照れると
「そいつは嬢ちゃんにピッタリだな!貰ってやってくれ」
おじいさんが笑って頷く。
「やったー!」
ミヅキが嬉しそうに喜んでいると
「おい爺さん!欲しいのはこの子の剣じゃないんだよ!俺の防具作ってもらいに来たの!ほら、マルコさんからの紹介状!」
ベイカーがマルコさんからの預かっていた紹介状をおじいさんに渡す。
「なんだお前さんマルコさんの知り合いか?なら早く言えばいいものを…」
「爺さんが先走ったんだろうが…」
「なんか言ったか?」
おじいさんはとぼけてベイカーを見る。
「いや…いい。それでこの皮を使って防具
を作って貰いたい」
ベイカーはバイコーンの皮を取り出す。
「ほう…バイコーンか?にしちゃいい物だな」
「あっ!あとこれも使って下さい!」
ミヅキはプルシアの鱗を一枚取り出す。
「こ、これは!」
「お!プルシアのか?いいのかもらって?」
ベイカーがプルシアの鱗を撫でると
「うん、プルシアもいいよって言ってた大丈夫だよ」
ミヅキが頷く。
「お前さん…こりゃドラゴンの鱗じゃないか!どうしたんだ!」
「え?もらった…よ?」
ミヅキが首を傾げると
「ドラゴンの鱗なんざ誰がくれるんだこんな高価なもの!騙されてるんじゃないのか?奴隷になれとか変わりに売られるとか!」
おじいさんが心配そうに鱗を返えすと
「今からでもいいから返して来るんだ!おいお前早くしろ!この可愛い娘が売られちまうぞ!」
おじいさんがベイカーを行かせようと出口を指さす!
「おじいさん大丈夫だよ、貰ったのはドラゴン本人にだから」
ミヅキが苦笑して答える。
「ほ、本人?ドラゴンから鱗を貰ったのか?」
「うん!私の従魔だからね!それに半年に一枚くらい抜けるらしいよ。それをもらって取っておいたの綺麗だから」
「お前さん達…一体何者なんだ?」
おじいさんは怪しい親子を怪訝な顔で見つめた。
「ただの仲良し親子だよねー」
ミヅキがベイカーに抱きついて笑いかけると
「ああそうだよなー」
ベイカーがミヅキを抱き上げて自慢げに鍛冶屋のおじいさんに見せつけた。
「フンッ!まぁお前がこの嬢ちゃんに甘々なのはわかったわい!」
「まぁな!それでどうだ?作って貰えるか?」
ベイカーが聞くと
「まぁいいだろ…ドラゴンの鱗を扱えるなんて願ってもないしな!」
おじいさんがニヤニヤと笑ってプルシアの鱗を撫でる。
「よかったねベイカーさんいい物作ってもらおうね!」
「まずは体のサイズを測るからちょっとこっちにこい」
おじいさんがベイカーを手招きして中に連れて行く。
「ミヅキもこい」
ベイカーが呼ぶと
「私はもう少し武器見ててもいい?」
「…どこにも行くなよ…」
ベイカーはミヅキを睨むと
「はーい!」
元気よく返事をして店の中の道具を見回していた。
感想 6,830
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