ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

文字サイズ
特大
442 / 656
14章

575.焼き鳥パーティー

【あー!隙間から魔物が逃げてるよー!】

ミヅキはプルシアに乗って空からみんなに指示を出していた…

遠回りしている事もあり一度何処かで休んでから獣人の国に向かおうと言う事となり、ミヅキはちょうど身を隠せそうな森のそばに降り立った。

しかしその森は魔物の住処で降り立った途端に魔物達が襲いかかってきた!

【馬鹿な奴らだなぁ!わざわざ肉になりに来てくれたのか!】

シルバが笑い出すと

【プルシア!ミヅキを乗せて空に居てくれ!】

【あいわかった】

プルシアはミヅキを掴むとポンと体に乗せて空へと上がる!

「みんな気をつけてー」

ミヅキが声をかけるが大きなお世話だったようだ…シルバ達は襲いかかる魔物達をものともしないで倒している。

「こりゃいい鍛錬になるな!コジロー無理すなよ!」

ベイカーさんとコジローさんも魔物を相手にしていると…

「大丈夫です!問題ありません。大体大きいのはシルバさんが倒していますからね」

コジローは苦笑しながらシルバ達から逃れて来た魔物を駆除していく。

「コジローもだいぶ頼もしくなったな!あの時助けた魔物も今じゃ一人で倒せるんじゃないか?」

「そうでしょうか?確かにミヅキと会ってから強くなった気はしていますが…」

コジローは自分の手を見つめると

「帰ったらジジイに言っといてやるよ、そうすりゃ晴れてA級だぜ!」

ベイカーが笑うと

「お、俺がA級?」

コジローが信じられないと目を見開くと

「でもまだパーティを組んで依頼をこなしていませんから…さすがに無理ですよ」

「なら、俺たちのパーティに入るか?なぁ!ミヅキどうなんだ!」

ベイカーさんが上にいるミヅキに大声で声をかけると

「コジローさんがいいならもちろんおっけーだよ!」

空の上で大きく手で丸を作る。

「お、俺がベイカーさんやミヅキと…」

驚いてコジローの手が止まると魔物がチャンスと襲いかかってきた!

「いや!俺にはまだ早くないですか!?憧れの人が二人…いや三人もいるし…上手く足を引っ張らない自信が…」

狼狽えながらも難なく襲いかかってくる魔物を無意識にきっちりと急所をつく。

「そうか?まぁ考えとけよ」

ベイカーさんが軽く言うと、コジローははいと頷いた。

結構な魔物の群れを逃がしてしまったが、食べるには十分の肉を確保するとミヅキ達は早速ご飯の準備をする。

「何がいいかな?リクエストある?」

ミヅキがみんなに聞くと…

【焼肉!】

  「焼肉!」

【おにく~!】

  「焼き鳥…」

最後コジローさんがボソッとつぶやくと…

「おっ!たまには焼き鳥もいいな!」

ベイカーがゴクッと喉を鳴らす。

【焼き鳥…それだと鳥しか食えんだろうが!】

シルバがモンクを言うと

「あ!なら串焼きにしようか、それなら焼き鳥もできるし他のお肉も食べられるよ」

【ミヅキが言うならそれでいい】

シルバはコロッと態度を変えてミヅキにゴロゴロと甘える。

「お前…フェンリルだよな?どう見てもミヅキに絡む姿は猫だぞ」

ベイカーさんが呆れると

「何言ってるの?こんなにかっこいいんだからどう見てフェンリルでしょ!」

ミヅキが猫と聞いて首を傾げる。

「まぁ別にいいけどな、さぁアランさんが居ないからなコジロー、二人で頑張って魔物を捌くぞ」

「はい!」

コジローは自前のナイフを取り出すと慣れた手つきで魔物を捌いていく。

その様子をミヅキが見ていると

「コジローさん上手~!器用だよね」

ニコッと笑いかけると、コジローさんが動揺して手を切ってしまった!

「えっ!大変、大丈夫!?」

ミヅキはすぐにコジローさんの手を取って回復魔法をかけると。

「す、すまない。ミヅキが褒めてくれたから動揺してしまった…」

「動揺…?ご、ごめんね!別に姑みたいな気分で見てた訳じゃないからね!」

ミヅキが謝るとコジローさんは違うと首を振る。

「ミヅキだから見られていると緊張するんだ。やはり…かっこいい所を見せたいからな…」

コジローさんが恥ずかしそうにすると

「コジローさんはいつでもかっこいいよ!私はどんなコジローさんでも大好きだよ?」

ミヅキが笑うとコジローは一瞬固まり…嬉しそうに顔を崩した…

「ほらそこ!手を動かせ!ミヅキはこっちにこい!」

ベイカーさんがイチャイチャしていたコジローに文句を言うと、ミヅキを呼ぶ。

「はーい、なぁにベイカーさん。お肉運ぶ?」

ミヅキが収納するのかと聞くと

「いや、そこで俺の捌くのを見てろよ」

「え?」

ミヅキがなんの事だと首を傾げるとベイカーさんがあっという間に目の前の魔物を捌いた!

頬に血をつけながらいい笑顔でどうだと見せる。

「かっこいいか!?」

ぐっと腕に力こぶを作ると、ミヅキはポカーンと呆れてベイカーさんを見つめるが…

「う、うん…かっこいい…よ?」

ミヅキがどうにかそう答えると満足そうに次を捌き出した。

【なんだありゃ…】

シルバも呆れてミヅキの側にくる、どうやらベイカーさんとのくだりを見ていたようだ。

【あんな事しなくても…ベイカーさんはかっこいいのにね】

ミヅキが苦笑してそう答えるが…その言葉はベイカーには届いていなかった。

ミヅキはベイカーさんとコジローさんが捌いてくれた肉をコハクとレムと一緒に串に刺していく。

人手が足りないのでシルバやシンクプルシア達も焼き場の用意を四苦八苦しながらも手伝ってくれた。

「焼き鳥だから塩とタレの両方作ろうね~色んな肉があるからどれが美味しいか食べ比べしようね!」

ミヅキの言葉にシルバ達が嬉しそうに頷いた。

シンクが焼き場に火を入れると肉を捌き終わったベイカーさん達が次々に串を焼いていく。

「こっちはタレに付けて何度か焼いてね!こっちの塩は上からパラパラってかければ大丈夫だよ!」

ミヅキが串に刺した肉を渡していく…焼き加減を見ながら…

「これはもう大丈夫そう!」

ミヅキが肉をベイカーが皿に取ると

【シルバ達には串をとるからちょっと待ってね】

ミヅキが熱がりながら串を外すと…

【別に串ごと食べても大丈夫だぞ…ああ…ミヅキの指が赤くなってる】

シルバは赤くなったミヅキの指先をペロペロと舐めると…

【美味い!】

ミヅキの味と肉と塩の味が混ざり何とも言えない味がする!

シルバの反応にシンク達も興味津々でミヅキの側に来た…

【僕もミヅキの指先なめたい…】

シンクが待っているので

【そんなに美味しいもんじゃないと思うんだけどなぁ…お肉食べた方が美味しいよ?】

そう説明してもシンクは首を横に振る…仕方ないのでまた少し冷めた肉を掴んで串から取ると…

ペロッ!

シンクの小さい下がミヅキの指に触れた。

くすぐったい感触にミヅキが笑うと

【本当だ~!美味しい!これは…内緒にしておかないと危ないね…】

ペロペロ舐めながらシンクが真剣にシルバを見ている。

そのあともプルシアからコハク…ムーまでしっかりとミヅキの指に付いた油を舐めていた…

【もう!ふやけちゃうよ!】

またシルバがもう一回と言うのでもう駄目だと怒るとシュンと尻尾を下げてしまった…

なので大量の肉を積んで出してやると美味しそうにかぶりつく!

そんな私達をベイカーさんとコジローさんがじっと見ていたような気がしたが…まぁ気の所為だね。

ミヅキは構わずに自分の分の肉串にかぶりついた!
感想 6,830

あなたにおすすめの小説

【完結】私の出産日に初恋の人を選んだ夫、あなたを彼女に返品します 表紙

【完結】私の出産日に初恋の人を選んだ夫、あなたを彼女に返品します

「子供っぽい嫉妬はやめろ」私が命懸けで出産した日、夫のヴィンセント侯爵は初恋の人の所へ行ってしまった。理由を説明して欲しいと言うと、子供っぽい嫉妬をやめろと厳しい声で言われてしまう。しかも初恋の相手がいきなりやってきて「侯爵様は昔から私を命懸けで助けてくれるんです」と悪びれもせずに言い放った。妻よりも初恋相手を優先する夫は必要ないので私は夫を初恋相手へ返品した。すると生まれてから一度も人に頭を下げたことのないヴィンセントが、ボロボロになって私に頭を下げてきて⋯⋯。
恋愛 連載中 長編
文字数:94,149
過保護すぎる家族に囲まれて育ったら、外の世界が危険すぎました 〜冷酷公爵の父と最強兄たちに溺愛される日々〜 表紙

過保護すぎる家族に囲まれて育ったら、外の世界が危険すぎました 〜冷酷公爵の父と最強兄たちに溺愛される日々〜

過保護な父と兄たちに囲まれて育った少女。 初めての外は危険だらけ——のはずが、全部“秒で解決”。 溺愛×コメディ×ほんのり成長の、ほっこり家族物語。
恋愛 完結 短編
文字数:20,369
転生先で冒険者専門のお弁当屋さん始めます〜助けてくれた冒険者兄弟にお礼をしたかっただけなのに、大繁盛してしまいました〜 表紙

転生先で冒険者専門のお弁当屋さん始めます〜助けてくれた冒険者兄弟にお礼をしたかっただけなのに、大繁盛してしまいました〜

保育士として働いていた莉子は、ある日の仕事中に暴走してくる車から子どもたちを守り、死んでしまう。 しかし、目が覚めるとそこは深い森の中。 ここはどこだろうと彷徨い歩いているうちに狼のような獣に襲われかけたものの、間一髪のところで冒険者の兄弟、ベクターとゼノに助けてもらった。 家族が宿屋をやっているから、と行くあてもない莉子を拾ってくれた二人。 やってきたのは、リーベル王国の国境付近にある街、ベルン伯爵領。 そこにある人気の宿屋に身を置くことになった莉子は、様々な事情を知りながら身を寄せることへのお礼のため、ベクターとゼノにお弁当を作ろうと決意して──?
ファンタジー 連載中 長編
文字数:124,638
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか? 表紙

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
ファンタジー 完結 長編
文字数:148,101
『死ぬほど愛されたい』と願ったら、最強の公爵家に転生して家族の愛が重すぎます!〜赤ちゃん令嬢は『慈愛の眼』で今日もデレを解析中〜 表紙

『死ぬほど愛されたい』と願ったら、最強の公爵家に転生して家族の愛が重すぎます!〜赤ちゃん令嬢は『慈愛の眼』で今日もデレを解析中〜

元・社畜SE、今世は国宝級の赤ん坊!? 最強の父様とお兄様が過保護すぎて、一歩歩くだけで国が揺れちゃいます!
ファンタジー 完結 長編
文字数:187,096
捨てられた三歳の聖女ですが、辺境伯家に拾われたら家族全員が過保護でした 表紙

捨てられた三歳の聖女ですが、辺境伯家に拾われたら家族全員が過保護でした

神殿で無能と決めつけられ、三歳で捨てられた少女リリア。 辺境伯家に保護された彼女は、厳つい辺境伯やお兄様たち、領民にまで溺愛されながら幸せな日々を送ることに。 けれど実はリリアは、数百年に一人現れる伝説級の聖女だった。 これは捨てられた幼女聖女が、たくさんの愛に包まれながら成長していく物語。
ファンタジー 完結 短編
文字数:36,970
悪役令嬢ですが、兄たちが過保護すぎて恋ができません 表紙

悪役令嬢ですが、兄たちが過保護すぎて恋ができません

乙女ゲームの悪役令嬢・セレフィーナに転生した私。 破滅回避のため、目立たず静かに生きる――はずだった。 しかし現実は、三人の兄による全力溺愛&完全監視生活。 外出には護衛、交友関係は管理制、笑顔すら規制対象!? さらに兄の親友である最強騎士・カインが護衛として加わり、 静かで誠実な優しさに、次第に心が揺れていく。 「恋をすると破滅する」 そう信じて避けてきた想いの先で待っていたのは、 断罪も修羅場もない、安心で騒がしい未来だった――。
恋愛 完結 短編
文字数:14,447
初夜のあとに愛する人がいると言われたので祝福で身体の時間を一日戻しました 表紙

初夜のあとに愛する人がいると言われたので祝福で身体の時間を一日戻しました

夫婦となって初めて迎えた夜、セレンティアは夫リオールから「俺には、愛する人がいる」と告げられる。 彼が初夜を済ませた理由は、三年後に白い結婚として婚姻無効を申し立てられないようにするためだった。 けれどリオールは知らなかった。セレンティアの祝福《一日回帰》が、自分自身の身体にも使えることを。 セレンティアは自分の身体の時間を一日前へ戻し、三年間、侯爵家の妻として務めを果たすことを決める。 夫に愛されるためではない。三年後、白い結婚としてこの家を出ていくために。
恋愛 完結 短編
文字数:12,593