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14章
645.襲撃
獣人の国の王宮ではレオンハルト王子とシリウス、ユリウスがバイオレッドを匿って部屋に立てこもっていた。
バイオレッドを迎えにきたメイドをどうにか誤魔化し時間を稼いでいたがとうとう大臣達が来てバイオレッドを連れ出そうとしたのだ。
「どうしましょう…ずっとここにいる訳にはいきませんよ」
扉を閉じて中にバリケードを作ると王子達は奥の部屋に避難していた。
扉の向こうでは獣人達がどうにか開けようと飛びを叩いて声をかけている。
「レオンハルト王子!バイオレッド様をお返し下さい!これは誘拐になりますぞ!」
「今大人しく出てくれば罪には問いません!ですがこのままですと騒ぎになりますよ!」
どうにか扉を開けさせようとする声が聞こえる。
「ふん!開けたら絶対に捕まえる気だろう、誰が開けるものか!」
レオンハルトが息巻くと
「アルフノーヴァ様どうですかバイオレッド様の様子は…」
今だベッドに寝かされアルフノーヴァに洗脳を解く魔法を少しずつかけていた。
「まだ解けないのか!?彼女の洗脳が解ければこの状況を少しは打破出来るのに!」
レオンハルトは落ち着かずにソワソワと部屋の中をうろつきまわる。
「もう少し…」
アルフノーヴァが額に汗を流しながら魔法に集中していると…
「な、なんだ!!」
扉の向こう側がさらに騒がしくなった…
もう駄目かとシリウスとユリウスは奥の部屋にレオンハルト王子とアルフノーヴァ達を残して扉を閉めた。
「何をする!?」
レオンハルトがユリウス達に声をかける。
「ここからは誰も通しません…皆さんはその部屋にいてください」
「我々がここで食い止めます…命に変えても」
ユリウスとシリウスから返事が聞こえた。
「そんな事許さんぞ!それにお前達だってミヅキに会うんだろ!死んだら許さんぞ」
「ミヅキは好きですよ…命の恩人ですしね。でもその前に我らはレオンハルト王子、あなたの従者です!」
「ミヅキの会ってからの王子は変わってくださいました!我らがレオンハルト王子に仕えたいと思えるほどに…ここまで入れた事感謝します。あなたを獣人の国で傷つける訳にはいかないのです」
「シリウス…ユリウス…」
レオンハルトは扉を開けようと動かすが外からガッチリと物が置かれてビクともしなかった。
廊下が静かになり部屋からは何も聞こえなくなる…
まさか!
レオンハルトは嫌な予感に二人を呼んだ!
「おい!シリウス!ユリウス!死んだりしてたら従者を首にするからな!」
すると…
「死んだらどの道、従者はできませんよね」
「そう…だな」
二人の笑う声が聞こえてきた。
「なんだ!無事じゃないか、どうなってるんだ!」
「それが…急に廊下が騒がしくなったと思ったら静かになりました」
「走り去る足音がしたので何処かに慌てて向かって行ったようです」
ユリウスがそう言いながら扉の前に置いた物を退かしていく。
やっと扉が開いてレオンハルトが飛び出してきた!
ドンッ!
二人に体当たりすると
「さっきみたいなのは許さないからな!お前らは俺がミヅキと結ばれるのを間近で確認するという重大な役目があるんだから!」
二人を睨みつけた!
その顔は眉毛を下げて心配そうにしているのが見えた…
「それは…」
二人は顔を見合わせて苦笑した。
「そんな日は来ないので我々はずっとレオンハルト様と一緒に居なければいけないと言うことですね」
「なっ!」
「レオンハルト様がそこまで私達を思ってくださって嬉しいです」
二人に微笑まれ納得いかないレオンハルトだった…
「う、うーん…」
すると部屋の奥から声がした!バイオレッド様が目を覚ましたようだ。
三人は部屋に戻ると、そこにはぐったりとするバイオレッドとアルフノーヴァがいた。
「師匠!」
レオンハルトがアルフノーヴァに駆け寄ると
「だ、大丈夫です…少し魔力を使いすぎました…少し休めば…」
ただでさえ白い顔がさらに白くなっていた。
「ここにいてはまた城の者が来るかも知れません…何処かに移動しましょう」
ユリウスが提案すると
「アルフノーヴァ様は俺がお運びします」
シリウスがアルフノーヴァを背中に担いだ。
「バイオレッド様は私が」
ユリウスはバイオレッド様の前に膝まづくと
「バイオレッド様、今の状況を説明します」
ユリウスが声をかけると…
「大丈夫だ…私は操られていた…それを解いて貰った…そして今、城の者達と私を巡って揉めているのだろう」
「はい」
「わかった、君達について行く。だがすぐには動けない…よろしく頼む」
バイオレッド様がユリウスに手を差し出した。
「失礼致します」
ユリウスはサッと布でバイオレッド様を包むとその上から抱き上げた。
「申し訳ありません、直接肌には触れないように致しますので…」
「気にするな…」
「じゃあ行くぞ!バイオレッド何処かいい所はないのか?」
「では私の部屋に…廊下を出てすぐ右にそこからは口頭で案内する」
「お願い致します」
四人は廊下をちらっと見ると人がいないのを確認して素早く移動を開始した。
その頃獣人達は…
「大変です!アトラス様が地下ダンジョンから脱走しました!」
バイオレッド様をウエスト国の王子達に匿われてそれを回収しようとしていた獣人国の大臣は思わぬ報告に口をあんぐりと開けた。
「だ、大臣!どうしますか?」
何も言ってくれない大臣に声をかけると…
「な、なんだってそんなことに…あそこから抜け出すなど…ダンジョンの難易度は最高峰に上がっていたはずだ…」
「で、ですがあれはアトラス様かと…私達がアトラス様を見間違うはずありません!」
「あれはもう王ではない!様付けなど無用!」
「は、はい…」
獣人の兵士たちは耳を垂れた。
「クソ!バイオレッド様の事は後だ…とりあえずアトラスをもう一度捉えよ!他のものは新王の警護を!」
『はい!』
獣人達はアトラスが出た城門へと向かった!
バイオレッドを迎えにきたメイドをどうにか誤魔化し時間を稼いでいたがとうとう大臣達が来てバイオレッドを連れ出そうとしたのだ。
「どうしましょう…ずっとここにいる訳にはいきませんよ」
扉を閉じて中にバリケードを作ると王子達は奥の部屋に避難していた。
扉の向こうでは獣人達がどうにか開けようと飛びを叩いて声をかけている。
「レオンハルト王子!バイオレッド様をお返し下さい!これは誘拐になりますぞ!」
「今大人しく出てくれば罪には問いません!ですがこのままですと騒ぎになりますよ!」
どうにか扉を開けさせようとする声が聞こえる。
「ふん!開けたら絶対に捕まえる気だろう、誰が開けるものか!」
レオンハルトが息巻くと
「アルフノーヴァ様どうですかバイオレッド様の様子は…」
今だベッドに寝かされアルフノーヴァに洗脳を解く魔法を少しずつかけていた。
「まだ解けないのか!?彼女の洗脳が解ければこの状況を少しは打破出来るのに!」
レオンハルトは落ち着かずにソワソワと部屋の中をうろつきまわる。
「もう少し…」
アルフノーヴァが額に汗を流しながら魔法に集中していると…
「な、なんだ!!」
扉の向こう側がさらに騒がしくなった…
もう駄目かとシリウスとユリウスは奥の部屋にレオンハルト王子とアルフノーヴァ達を残して扉を閉めた。
「何をする!?」
レオンハルトがユリウス達に声をかける。
「ここからは誰も通しません…皆さんはその部屋にいてください」
「我々がここで食い止めます…命に変えても」
ユリウスとシリウスから返事が聞こえた。
「そんな事許さんぞ!それにお前達だってミヅキに会うんだろ!死んだら許さんぞ」
「ミヅキは好きですよ…命の恩人ですしね。でもその前に我らはレオンハルト王子、あなたの従者です!」
「ミヅキの会ってからの王子は変わってくださいました!我らがレオンハルト王子に仕えたいと思えるほどに…ここまで入れた事感謝します。あなたを獣人の国で傷つける訳にはいかないのです」
「シリウス…ユリウス…」
レオンハルトは扉を開けようと動かすが外からガッチリと物が置かれてビクともしなかった。
廊下が静かになり部屋からは何も聞こえなくなる…
まさか!
レオンハルトは嫌な予感に二人を呼んだ!
「おい!シリウス!ユリウス!死んだりしてたら従者を首にするからな!」
すると…
「死んだらどの道、従者はできませんよね」
「そう…だな」
二人の笑う声が聞こえてきた。
「なんだ!無事じゃないか、どうなってるんだ!」
「それが…急に廊下が騒がしくなったと思ったら静かになりました」
「走り去る足音がしたので何処かに慌てて向かって行ったようです」
ユリウスがそう言いながら扉の前に置いた物を退かしていく。
やっと扉が開いてレオンハルトが飛び出してきた!
ドンッ!
二人に体当たりすると
「さっきみたいなのは許さないからな!お前らは俺がミヅキと結ばれるのを間近で確認するという重大な役目があるんだから!」
二人を睨みつけた!
その顔は眉毛を下げて心配そうにしているのが見えた…
「それは…」
二人は顔を見合わせて苦笑した。
「そんな日は来ないので我々はずっとレオンハルト様と一緒に居なければいけないと言うことですね」
「なっ!」
「レオンハルト様がそこまで私達を思ってくださって嬉しいです」
二人に微笑まれ納得いかないレオンハルトだった…
「う、うーん…」
すると部屋の奥から声がした!バイオレッド様が目を覚ましたようだ。
三人は部屋に戻ると、そこにはぐったりとするバイオレッドとアルフノーヴァがいた。
「師匠!」
レオンハルトがアルフノーヴァに駆け寄ると
「だ、大丈夫です…少し魔力を使いすぎました…少し休めば…」
ただでさえ白い顔がさらに白くなっていた。
「ここにいてはまた城の者が来るかも知れません…何処かに移動しましょう」
ユリウスが提案すると
「アルフノーヴァ様は俺がお運びします」
シリウスがアルフノーヴァを背中に担いだ。
「バイオレッド様は私が」
ユリウスはバイオレッド様の前に膝まづくと
「バイオレッド様、今の状況を説明します」
ユリウスが声をかけると…
「大丈夫だ…私は操られていた…それを解いて貰った…そして今、城の者達と私を巡って揉めているのだろう」
「はい」
「わかった、君達について行く。だがすぐには動けない…よろしく頼む」
バイオレッド様がユリウスに手を差し出した。
「失礼致します」
ユリウスはサッと布でバイオレッド様を包むとその上から抱き上げた。
「申し訳ありません、直接肌には触れないように致しますので…」
「気にするな…」
「じゃあ行くぞ!バイオレッド何処かいい所はないのか?」
「では私の部屋に…廊下を出てすぐ右にそこからは口頭で案内する」
「お願い致します」
四人は廊下をちらっと見ると人がいないのを確認して素早く移動を開始した。
その頃獣人達は…
「大変です!アトラス様が地下ダンジョンから脱走しました!」
バイオレッド様をウエスト国の王子達に匿われてそれを回収しようとしていた獣人国の大臣は思わぬ報告に口をあんぐりと開けた。
「だ、大臣!どうしますか?」
何も言ってくれない大臣に声をかけると…
「な、なんだってそんなことに…あそこから抜け出すなど…ダンジョンの難易度は最高峰に上がっていたはずだ…」
「で、ですがあれはアトラス様かと…私達がアトラス様を見間違うはずありません!」
「あれはもう王ではない!様付けなど無用!」
「は、はい…」
獣人の兵士たちは耳を垂れた。
「クソ!バイオレッド様の事は後だ…とりあえずアトラスをもう一度捉えよ!他のものは新王の警護を!」
『はい!』
獣人達はアトラスが出た城門へと向かった!
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