文字サイズ
小
中
大
特大
555 / 656
14章
687.殲滅
【フハハハハ!】
シルバは笑いながらゴブリン達の間を駆け抜ける!
すると風圧とシルバの風魔法で作った透明な盾にゴブリン達は何が起こったのかも気が付かないまま死を迎えていた。
シルバが通るところはまさにゴブリンの屍しか残らなかった…
【楽しそうだな、では私も…】
プルシアは様子を見た後シルバとは反対方向から同じように小さい体のまま飛んでゴブリン達の体を貫通していく。
弾丸のような速さで貫くドラゴンにゴブリン達はなすすべがなかった。
いくら頭の悪いゴブリン達でもこの二人に勝てるわけないと気が付き目標をセバスに切り替えた。
ゴブリン達に一斉に注目を浴びる。
「まぁ気持ちはわかりますがあなた達の相手をするのは彼らですよ」
セバスは笑うとゴブリン達が逃げられないように土魔法で周りを囲った!
【おお!一箇所に集まって殺りやすい】
【この壁どんどん狭まっているな】
セバスの作った壁は徐々に厚みをまして中心へと向かっていく、ゴブリン達は動く壁に追い詰められ中かはシルバとプルシアの攻撃と逃げる場所が無くなっていた。
「では、私は周りの確認に行きますので中のゴミ処理はよろしくお願い致します」
「ガルル!」
シルバの声を了承と捉えてセバスはゴブリンの住処に入っていった。
谷底にいくつか開いた洞穴へと入っていくと内の様子を確かめる。
「うっ…防壁をしてても少し臭いますね…」
ハンカチを取り出し口と鼻に当てて奥へと向かった。
「これは…」
そこには床に散らばる骨がいくつも落ちている…形からして人間の骨のようだった。
やはりミヅキさんを置いてきてよかった…
セバスは自分の判断が正しかったと確信する。
きっとミヅキさんがこんな所を見れば悲しみ、何も出来なかったと悔やむに違いない…何も悪くないのにあの小さい肩に色々と背負い嘆く姿が目に浮かぶ。
ミヅキさんは優しすぎますからね…
しかしそれを悪いことだとは思えないセバスはなるべくそんな場面をミヅキに見せないようにするしか出来なかった。
せめて助けられる命があればいいが…
中の様子を伺うが出てくるのは残っていた残党のゴブリンだけ、こっちの姿を見ると躊躇なく襲ってくる。
セバスは淡々と返り討ちにすると全部の洞穴を確認した。
一匹残らずゴブリンを殲滅したが生きた人は確認出来なかった…
まぁここで生き延びていても辛いだけだけですね…
セバスは土魔法で洞穴を全て埋めると手を合わせた。
穴の中を確認してる間に外ではシルバ達がとっくにゴブリンを全て動かない肉片に変えていた。
【やはりゴブリンなどでは運動にもならんな】
【ああ、ただ飛んだだけなのに気がつけばみんな死んでいる】
プルシアもつまらなそうに欠伸をした。
そんな二人の様子を見てセバスは苦笑すると…
「お二人ともご苦労さまです。本来ならこの規模のゴブリンの巣でしたら討伐隊を組まないとならないところでしたが、一瞬でしたね。後でギルマスに報奨金を出すように言っておきますから」
【うむ、金か…】
プルシアが頷くとシルバはそんなものは腹にもたまらんと顔を背けた。
「シルバさん、その様子ですとお金などいらない…というところでしょうか?しかしお金があればミヅキさんに好きな物を買ってあげられますよ」
【なに!?】
【それはいいな】
お金には興味無いがミヅキが喜ぶと聞いて顔色が変わる。
「前回の獣人の国では大変な思いをさせたようですし、何かプレゼントを買うのもいいのでは?」
【うむ、悪くない提案だ!】
【そうだが私達だけでは買い物が出来ないぞ】
プルシアの顔が曇る。
【そうだな…まぁコハクがいれば大丈夫だろ!あとはコジローを使ってもいい】
二人が何やら話している様子にセバスはニコニコと笑って伺っている。
国を一瞬で潰せる聖獣が一人の子供のために焦りながらも楽しそうにしている。
その姿を見るだけでミヅキの周りが平和なのだと確認できた。
「お二人共、ご相談はまた後でにしましょう。ミヅキさんを残しているとまた大変な事になるかもしれませんからね」
【そうだ!早くミヅキにあってこの臭い匂いを払拭せねば】
【私も今日は風呂にいれてもらおうかな…】
二人とも防壁を張っていたので返り血などは付いていないが臭いだけは移ってしまっていた。
自分の体の匂いを嗅いで顔をしかめている。
「軽く水を浴びますか?」
【いや、ミヅキが気になるから先に帰ろう】
シルバが首を振るのでセバスは頷くと上を見上げる。
「お二人共先に帰ってて下さい。私はゴブリンの亡骸を埋めてから向かいますので」
シルバ達は頷くと崖の少しある足場を登り上に向かった。
セバスも少し上に上がり足場を見つけるとゴブリン達の臭いも一緒に土の中に閉じ込めた。
「よし、これでいいでしょう」
上を見上げシルバ達と同じように崖を登ると既に上ではシルバ達がミヅキの傍に寄ろうとして拒否されていた。
「シルバ!くっ、臭い!」
【ミ、ミヅキ!!】
ミヅキに拒否されてシルバの耳と尻尾がこれでもかとペタンと垂れ下がる。
【あっ!ご、ごめんね!シルバ達頑張ってきたのに…でもその臭いやばいね。すぐにお風呂に入ろう!】
【風呂!?いや!これくらい水でサッと流せば…】
【ダメダメ、絶対そんなんじゃ落ちないよ!ちゃんと石鹸で泡立てないと!】
ミヅキとシルバのやり取りにセバスさんが近づいてきた。
「あれ?どうしました?」
「あっ!セバスさんおかえりなさい!…ってセバスさんも臭いがすごいです…」
ミヅキが駆け寄ろうとしてその手前で止まってしまった。
しっかり受け止めるつもりで出した両手が寂しく制止する…思わず笑顔も固まってしまった。
「あっ!べ、別にセバスさんが臭いわけじゃないですよ!セバスさんいつもいい香りだし…」
少し頬を染めながら伺うように少し離れたところから覗き込んだ。
「シルバさん、プルシアさん」
セバスは真剣な顔で二人に声をかけた。
【なんだ…】
【……】
二人ともミヅキに触って貰えずそれどころではなく素っ気なく答えると
「今すぐお風呂に入りましょう」
セバスさんの提案に二人はすぐに頷いた。
シルバは笑いながらゴブリン達の間を駆け抜ける!
すると風圧とシルバの風魔法で作った透明な盾にゴブリン達は何が起こったのかも気が付かないまま死を迎えていた。
シルバが通るところはまさにゴブリンの屍しか残らなかった…
【楽しそうだな、では私も…】
プルシアは様子を見た後シルバとは反対方向から同じように小さい体のまま飛んでゴブリン達の体を貫通していく。
弾丸のような速さで貫くドラゴンにゴブリン達はなすすべがなかった。
いくら頭の悪いゴブリン達でもこの二人に勝てるわけないと気が付き目標をセバスに切り替えた。
ゴブリン達に一斉に注目を浴びる。
「まぁ気持ちはわかりますがあなた達の相手をするのは彼らですよ」
セバスは笑うとゴブリン達が逃げられないように土魔法で周りを囲った!
【おお!一箇所に集まって殺りやすい】
【この壁どんどん狭まっているな】
セバスの作った壁は徐々に厚みをまして中心へと向かっていく、ゴブリン達は動く壁に追い詰められ中かはシルバとプルシアの攻撃と逃げる場所が無くなっていた。
「では、私は周りの確認に行きますので中のゴミ処理はよろしくお願い致します」
「ガルル!」
シルバの声を了承と捉えてセバスはゴブリンの住処に入っていった。
谷底にいくつか開いた洞穴へと入っていくと内の様子を確かめる。
「うっ…防壁をしてても少し臭いますね…」
ハンカチを取り出し口と鼻に当てて奥へと向かった。
「これは…」
そこには床に散らばる骨がいくつも落ちている…形からして人間の骨のようだった。
やはりミヅキさんを置いてきてよかった…
セバスは自分の判断が正しかったと確信する。
きっとミヅキさんがこんな所を見れば悲しみ、何も出来なかったと悔やむに違いない…何も悪くないのにあの小さい肩に色々と背負い嘆く姿が目に浮かぶ。
ミヅキさんは優しすぎますからね…
しかしそれを悪いことだとは思えないセバスはなるべくそんな場面をミヅキに見せないようにするしか出来なかった。
せめて助けられる命があればいいが…
中の様子を伺うが出てくるのは残っていた残党のゴブリンだけ、こっちの姿を見ると躊躇なく襲ってくる。
セバスは淡々と返り討ちにすると全部の洞穴を確認した。
一匹残らずゴブリンを殲滅したが生きた人は確認出来なかった…
まぁここで生き延びていても辛いだけだけですね…
セバスは土魔法で洞穴を全て埋めると手を合わせた。
穴の中を確認してる間に外ではシルバ達がとっくにゴブリンを全て動かない肉片に変えていた。
【やはりゴブリンなどでは運動にもならんな】
【ああ、ただ飛んだだけなのに気がつけばみんな死んでいる】
プルシアもつまらなそうに欠伸をした。
そんな二人の様子を見てセバスは苦笑すると…
「お二人ともご苦労さまです。本来ならこの規模のゴブリンの巣でしたら討伐隊を組まないとならないところでしたが、一瞬でしたね。後でギルマスに報奨金を出すように言っておきますから」
【うむ、金か…】
プルシアが頷くとシルバはそんなものは腹にもたまらんと顔を背けた。
「シルバさん、その様子ですとお金などいらない…というところでしょうか?しかしお金があればミヅキさんに好きな物を買ってあげられますよ」
【なに!?】
【それはいいな】
お金には興味無いがミヅキが喜ぶと聞いて顔色が変わる。
「前回の獣人の国では大変な思いをさせたようですし、何かプレゼントを買うのもいいのでは?」
【うむ、悪くない提案だ!】
【そうだが私達だけでは買い物が出来ないぞ】
プルシアの顔が曇る。
【そうだな…まぁコハクがいれば大丈夫だろ!あとはコジローを使ってもいい】
二人が何やら話している様子にセバスはニコニコと笑って伺っている。
国を一瞬で潰せる聖獣が一人の子供のために焦りながらも楽しそうにしている。
その姿を見るだけでミヅキの周りが平和なのだと確認できた。
「お二人共、ご相談はまた後でにしましょう。ミヅキさんを残しているとまた大変な事になるかもしれませんからね」
【そうだ!早くミヅキにあってこの臭い匂いを払拭せねば】
【私も今日は風呂にいれてもらおうかな…】
二人とも防壁を張っていたので返り血などは付いていないが臭いだけは移ってしまっていた。
自分の体の匂いを嗅いで顔をしかめている。
「軽く水を浴びますか?」
【いや、ミヅキが気になるから先に帰ろう】
シルバが首を振るのでセバスは頷くと上を見上げる。
「お二人共先に帰ってて下さい。私はゴブリンの亡骸を埋めてから向かいますので」
シルバ達は頷くと崖の少しある足場を登り上に向かった。
セバスも少し上に上がり足場を見つけるとゴブリン達の臭いも一緒に土の中に閉じ込めた。
「よし、これでいいでしょう」
上を見上げシルバ達と同じように崖を登ると既に上ではシルバ達がミヅキの傍に寄ろうとして拒否されていた。
「シルバ!くっ、臭い!」
【ミ、ミヅキ!!】
ミヅキに拒否されてシルバの耳と尻尾がこれでもかとペタンと垂れ下がる。
【あっ!ご、ごめんね!シルバ達頑張ってきたのに…でもその臭いやばいね。すぐにお風呂に入ろう!】
【風呂!?いや!これくらい水でサッと流せば…】
【ダメダメ、絶対そんなんじゃ落ちないよ!ちゃんと石鹸で泡立てないと!】
ミヅキとシルバのやり取りにセバスさんが近づいてきた。
「あれ?どうしました?」
「あっ!セバスさんおかえりなさい!…ってセバスさんも臭いがすごいです…」
ミヅキが駆け寄ろうとしてその手前で止まってしまった。
しっかり受け止めるつもりで出した両手が寂しく制止する…思わず笑顔も固まってしまった。
「あっ!べ、別にセバスさんが臭いわけじゃないですよ!セバスさんいつもいい香りだし…」
少し頬を染めながら伺うように少し離れたところから覗き込んだ。
「シルバさん、プルシアさん」
セバスは真剣な顔で二人に声をかけた。
【なんだ…】
【……】
二人ともミヅキに触って貰えずそれどころではなく素っ気なく答えると
「今すぐお風呂に入りましょう」
セバスさんの提案に二人はすぐに頷いた。
感想 6,830
あなたにおすすめの小説
【完結】私の出産日に初恋の人を選んだ夫、あなたを彼女に返品します
「子供っぽい嫉妬はやめろ」私が命懸けで出産した日、夫のヴィンセント侯爵は初恋の人の所へ行ってしまった。理由を説明して欲しいと言うと、子供っぽい嫉妬をやめろと厳しい声で言われてしまう。しかも初恋の相手がいきなりやってきて「侯爵様は昔から私を命懸けで助けてくれるんです」と悪びれもせずに言い放った。妻よりも初恋相手を優先する夫は必要ないので私は夫を初恋相手へ返品した。すると生まれてから一度も人に頭を下げたことのないヴィンセントが、ボロボロになって私に頭を下げてきて⋯⋯。
過保護すぎる家族に囲まれて育ったら、外の世界が危険すぎました 〜冷酷公爵の父と最強兄たちに溺愛される日々〜
過保護な父と兄たちに囲まれて育った少女。
初めての外は危険だらけ——のはずが、全部“秒で解決”。
溺愛×コメディ×ほんのり成長の、ほっこり家族物語。
転生先で冒険者専門のお弁当屋さん始めます〜助けてくれた冒険者兄弟にお礼をしたかっただけなのに、大繁盛してしまいました〜
保育士として働いていた莉子は、ある日の仕事中に暴走してくる車から子どもたちを守り、死んでしまう。
しかし、目が覚めるとそこは深い森の中。
ここはどこだろうと彷徨い歩いているうちに狼のような獣に襲われかけたものの、間一髪のところで冒険者の兄弟、ベクターとゼノに助けてもらった。
家族が宿屋をやっているから、と行くあてもない莉子を拾ってくれた二人。
やってきたのは、リーベル王国の国境付近にある街、ベルン伯爵領。
そこにある人気の宿屋に身を置くことになった莉子は、様々な事情を知りながら身を寄せることへのお礼のため、ベクターとゼノにお弁当を作ろうと決意して──?
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
『死ぬほど愛されたい』と願ったら、最強の公爵家に転生して家族の愛が重すぎます!〜赤ちゃん令嬢は『慈愛の眼』で今日もデレを解析中〜
元・社畜SE、今世は国宝級の赤ん坊!? 最強の父様とお兄様が過保護すぎて、一歩歩くだけで国が揺れちゃいます!
捨てられた三歳の聖女ですが、辺境伯家に拾われたら家族全員が過保護でした
神殿で無能と決めつけられ、三歳で捨てられた少女リリア。
辺境伯家に保護された彼女は、厳つい辺境伯やお兄様たち、領民にまで溺愛されながら幸せな日々を送ることに。
けれど実はリリアは、数百年に一人現れる伝説級の聖女だった。
これは捨てられた幼女聖女が、たくさんの愛に包まれながら成長していく物語。
悪役令嬢ですが、兄たちが過保護すぎて恋ができません
乙女ゲームの悪役令嬢・セレフィーナに転生した私。
破滅回避のため、目立たず静かに生きる――はずだった。
しかし現実は、三人の兄による全力溺愛&完全監視生活。
外出には護衛、交友関係は管理制、笑顔すら規制対象!?
さらに兄の親友である最強騎士・カインが護衛として加わり、
静かで誠実な優しさに、次第に心が揺れていく。
「恋をすると破滅する」
そう信じて避けてきた想いの先で待っていたのは、
断罪も修羅場もない、安心で騒がしい未来だった――。
初夜のあとに愛する人がいると言われたので祝福で身体の時間を一日戻しました
夫婦となって初めて迎えた夜、セレンティアは夫リオールから「俺には、愛する人がいる」と告げられる。
彼が初夜を済ませた理由は、三年後に白い結婚として婚姻無効を申し立てられないようにするためだった。
けれどリオールは知らなかった。セレンティアの祝福《一日回帰》が、自分自身の身体にも使えることを。
セレンティアは自分の身体の時間を一日前へ戻し、三年間、侯爵家の妻として務めを果たすことを決める。
夫に愛されるためではない。三年後、白い結婚としてこの家を出ていくために。