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仕事完了?

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用意してもらった食材を使い切り、お土産に調理した料理を貰いやっと屋敷に帰る事になった。

意外と時間を使ってしまったのでイーサン様が心配してるかも知れない。

私達が手早く帰り支度を整えると…

「今日は本当にありがとうございます。大変勉強になりました。まだまだこの年になっても知らない料理に出会うのは楽しいものですね」

サミュエルさんが帰ろうとする私たちに声をかけてきた。

「いえ!サミュエルさんの作る料理もとっても美味しかったです!当日の食事会頑張って下さいね!」

私はサミュエルさんとパッドさんとビオスさんに笑いかける。

「えっ!?当日ミラは来ないのか!?」

「なんでここまでやっといてミラは来ないんだよ!」

パッドさんとビオスさんが聞いてないと眉をつり上げた。

「だって、子供が隣国の王様達が来てるのにその料理を作ってる厨房にいたらおかしいでしょ?」

「そうかもしれんが…」

ビオスさんが不満そうに腕を組んだ。

「ほぼミラのアイデアなのに…」

パッドさんも納得いかないと顔が言っている。

「二人なら大丈夫ですよ!サミュエルさんもいるしね!」

ね!っとサミュエルさんを見ると同じように顔をしかめていた。

「ここまで一緒に料理を作った仲間をのけ者などにはできません。ここの料理長としてミラさんが同席することを認めます」

「お!サミュエルさんやるな!」

ビオスさんがいいぞ!と手を叩く。

「いやいや!別にいいんですよ!私はみんなが成功してくれれば…ついでにお店の宣伝でも出来れば十分です」

「それなら尚更顔を売っておいた方がいいですよ、なんなら私の知り合いにも声をかけておきます」

サミュエルさんは譲る気はないのかもう来るものとばかりに 話している。

「でも~」

どうするか悩んでいると王子とロードさんが挨拶に訪れた。

「おっ!まだ居たな、長くご苦労だったな!今馬車の用意をさせてるぞ」

ファイ王子が声をかけてくると怪訝な顔をした。

きっとパッドさんたちの不満げな顔を見て疑問に思っているのだろう。

「何かあったのか?」

王子が聞くと

「いえ、隣国王がいらっしゃる当日のミラさんの処遇について王子はどうお考えなのでしょう?それによっては我らも対応を考えねばと話していたところです」

サミュエルさんが王子とロードさんを見つめた。

「対応って…まぁミラには当日は一番いい席で見てもらう予定だからな!」

「一番いい席?」

私が首を傾げると

「そりゃここだろ?」

王子が厨房を指さした。

ロードさんが隣でウンウンと頷く。

「へ?」

私は聞いてないと変な声がでた。

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