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目覚めて…
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ミラが目覚めた時にはシン国の皆は国へと帰っていて何故かノアちゃんの片翼の羽がむしり取られていた…
「ノアちゃんの羽が…」
目が覚めた時に真っ先に飛び込んで来たのはノアちゃんの顔だった。
ハーパーに聞くとずっと気を失っていた私のそばに寄り添っていてくれたらしい。
ノアちゃんは気にした様子もなくいつも通り元気に私の周りをぴょんぴょんと跳ねていたが…飛ぶのは難しいようだ。
「ねぇハーパー…私、確か毒に侵されたよね…それが元気になってて…その代わりにノアちゃんの羽が無いのって関係あるの?」
誰に聞いてもなにも教えてくれない。
ハーパーならノアちゃんの事だからわかるはず…じっとその顔を見つめると
「ふー…まぁ黙っててもいつかバレるかもな…まぁノアの羽を使ってミラの毒を治したんだ」
「やっぱり…」
私はノアちゃんの羽を撫でると、ノアちゃんは気持ちよさそうに目を細めた。
「ノアは気にしてない、だからミラも気にするな。罪悪感や同情なんてノアは喜ばないぞ」
「うん…ノアちゃん、ありがとう」
ミラはノアちゃんの痛々しい羽にチュッとキスを落としてお礼を言った。
「ノアちゃんの羽が生えてくるまで私がノアちゃんの面倒見てあげていい!?」
ハーパーに聞くと苦笑いしながらも頷いてくれる。
「仕方ねぇな…ノアも嬉しそうだしいいんじゃねぇか?」
「やった!ノアちゃんなんでも言ってね!」
ノアちゃんが嬉しそうに跳ねる姿に私はそっと抱きしめると肩に乗せた。
「今日からノアちゃんの席はここね!」
頬に擦り寄るノアちゃんに同じようにすりすりと頬をくっ付けた。
シン国との会食の件も心配していたがどうやら成功に終わったらしい、無事協定の同盟を組んだらしいので私達の役目は一応成功した。
詳しい内容は教えて貰えなかったがその事で私とパッドさん、ビオスさんとハーパーは国王様から直々にお言葉を貰えると謁見の間に通される事となった。
「どんなお話かな?」
私は前を歩くビオスさん達に声をかけると…
「わ、わからん…」
「なんか不味いこと…したかな…」
二人ともすごく緊張していた。
「ぶっ!二人とも手と足が同時に出てるよ」
見ればぎこちない仕草で歩いていた。
「緊張してるの?」
私は二人の顔を伺うと
「当たり前だ!国王にお会いするなんて…人生でなかなかあるもんじゃないからな…」
「でも王子には何度も会ってたじゃない」
「あれは王子っぽくないからな」
ビオスさんがあれは違うとばかりに顔の前で手を振った。
ファイさん可哀想…
少し不憫に思っていると、いつの間にかビオスさんたちの足と手が戻っていた。
どうやら王子の話で緊張が少しほぐれたようだ。
すると私達は大きな扉の前に到着した。
「ノアちゃんの羽が…」
目が覚めた時に真っ先に飛び込んで来たのはノアちゃんの顔だった。
ハーパーに聞くとずっと気を失っていた私のそばに寄り添っていてくれたらしい。
ノアちゃんは気にした様子もなくいつも通り元気に私の周りをぴょんぴょんと跳ねていたが…飛ぶのは難しいようだ。
「ねぇハーパー…私、確か毒に侵されたよね…それが元気になってて…その代わりにノアちゃんの羽が無いのって関係あるの?」
誰に聞いてもなにも教えてくれない。
ハーパーならノアちゃんの事だからわかるはず…じっとその顔を見つめると
「ふー…まぁ黙っててもいつかバレるかもな…まぁノアの羽を使ってミラの毒を治したんだ」
「やっぱり…」
私はノアちゃんの羽を撫でると、ノアちゃんは気持ちよさそうに目を細めた。
「ノアは気にしてない、だからミラも気にするな。罪悪感や同情なんてノアは喜ばないぞ」
「うん…ノアちゃん、ありがとう」
ミラはノアちゃんの痛々しい羽にチュッとキスを落としてお礼を言った。
「ノアちゃんの羽が生えてくるまで私がノアちゃんの面倒見てあげていい!?」
ハーパーに聞くと苦笑いしながらも頷いてくれる。
「仕方ねぇな…ノアも嬉しそうだしいいんじゃねぇか?」
「やった!ノアちゃんなんでも言ってね!」
ノアちゃんが嬉しそうに跳ねる姿に私はそっと抱きしめると肩に乗せた。
「今日からノアちゃんの席はここね!」
頬に擦り寄るノアちゃんに同じようにすりすりと頬をくっ付けた。
シン国との会食の件も心配していたがどうやら成功に終わったらしい、無事協定の同盟を組んだらしいので私達の役目は一応成功した。
詳しい内容は教えて貰えなかったがその事で私とパッドさん、ビオスさんとハーパーは国王様から直々にお言葉を貰えると謁見の間に通される事となった。
「どんなお話かな?」
私は前を歩くビオスさん達に声をかけると…
「わ、わからん…」
「なんか不味いこと…したかな…」
二人ともすごく緊張していた。
「ぶっ!二人とも手と足が同時に出てるよ」
見ればぎこちない仕草で歩いていた。
「緊張してるの?」
私は二人の顔を伺うと
「当たり前だ!国王にお会いするなんて…人生でなかなかあるもんじゃないからな…」
「でも王子には何度も会ってたじゃない」
「あれは王子っぽくないからな」
ビオスさんがあれは違うとばかりに顔の前で手を振った。
ファイさん可哀想…
少し不憫に思っていると、いつの間にかビオスさんたちの足と手が戻っていた。
どうやら王子の話で緊張が少しほぐれたようだ。
すると私達は大きな扉の前に到着した。
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