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第二百二十五話 寂れたムータンを?
しおりを挟む人気の無い地球側ムータン王国。
王宮の側の邸では、イチとタカが引越し準備をしている。
もうこちら側に誰もいないので、ドラゴニア側に行くのだ。
ドラゴニア側に行ってもムータン側に住むという。
「いやぁ、大量の弟子達がいるので・・・」
とイチ。責任感ある男である!
「慣れるまで師匠と一緒にいるよ。皆が慣れたら僕は自分で動いてみようと思う。」
とタカ。やはり皆が心配らしい。
というか、自分も慣れる必要あるはずなのに、この2人は自分のことは放置かよ、指導者が身に沁みついているな?
とか話を聞いて思うドーラ。
「うん、そうだね。で、動くとなったら言ってね。一緒に回りたいところ多いから!」ユータ
一体どこに連れて行く気なのだろう?
多分、筆頭はあの遺跡の異世界というか他の惑星だよな?あれがダントツ一番だろう。
この異世界だけでも多分タカとかイチにはいっぱいいっぱいだろうに。
なのに、いきなり
「他の星でぇいーーっす!」とか連れてこられたら・・・折れるよな?
せっかく追いついて、どうにかおなじ土俵に昇ったと思ったら、もう次のとんでもない土俵に移っていました!
とか?
ねーよね?
でもユータは全くそんなの気づかない。というか、ユータだったら「すごいね!」で済ますだろうからだ。そんないろいろ考えたり気にしないからだ。
「ユータはベースが明らかに全く違う」
これがドーラの出した結論。
多分、そういうことにおいては、俺よりもダンマスよりもすげーんじゃね?
とさえ思ったドーラ。
・・・鈍い、っていうんじゃない。なんというのか、器のでかさ?というか、、うつわ、ねーんじゃね?みたいな?
いつからこんな子になったんだろう?
と、自分が原因か?とか少し責任を感じるドーラ。
違うと思います。もともとだと思います。もしくは自分でそう成った。
で、ドーラとユータはダンマスの方に行ってみる。
ダンジョンのマスタールームに転位。
シュン!
「だんますー、どう?」ドーラ
「おお!丁度よいですね、いまできますよ?」
ダンマスが第二層を改造していたのだ。
完全に人間型の魔人を生成する層になると言っていた。
モニターみたいなので見ていると、第二層のあちこちの部屋で形成されているひとがたのモノ。
それがどんどんはっきりしていく。
なんか、すげぇ?
「すごいね・・なんか・・よくわかんないけど、すごいと感じる・・」ユータ
「ですねー、生命を作ってるんですからね。すごいことですよ?」ダンマス
「そうか、命を作ってるんだ」ドーラ
「ですよ。NPCとかじゃないですからね。」ダンマス
「ローラ、とかもそうなの?」ユータ
「そうですね、アノ子はドーラみたく外から連れてきた子じゃなく、生成した子です。あそこでドラゴン生成するのは初めてだったんですけど、ドーラがずっとあそこに居てくれたので、ドラゴンってのがどんな感じなのかな?ってんがダンジョンにわかったらしく、生成ができたんです。足りなかったらできませんでした。ドーラのおかげですね」
「んじゃやっぱりドーラの妹なんだね!」ユータ
「そのものですねぇ」ダンマス
「姉じゃねーじゃん・・・」ドーラ。ひとがた時にドーラより年上に見えるんで、ユータの世界では姉設定だった。
あっはっはっは!!
「あ、できましたよ?」
見てみると
「人間だね」ユータ
「そのものじゃん?」ドーラ
「大成功ですねぇ、、ダンジョンをここ(ムータン王国王都中心)に作ったおかげですね!」
「で、どのくらい作るの?」ドーラ
「そうですね、1万人くらいいればいいでしょう。」
「どのくらい強いの?」ユータ
「さあて、ダンジョンで生まれたのだからそれなりには強いでしょうし、いろいろ能力あるかもしれませんね」
「ダンマスが知らないの?」
「ええ、私はどんなタイプのがほしいかなーってイメージをするだけで、あとはダンジョンがやってくれますからねぇ」
へぇ?
なので、
一番最初に生まれたムータン魔人を外に連れ出してテスト。
喋るのはできた。ネット見せて、英語やら他の言葉もわかった。言葉は全部OKだろう。
空飛ぶのもできた。ドーラが先に飛んで追尾させたら音速も超えられた。
転位は、いまいち感覚がわからないというので、ユータが連れて世界中いろいろ転移させた。
そのうち、「あ、なんかわかってきました」と、やらせてみた。
変な世界に行ったのが一度あったが、すぐ引き返して事なきにことを得たが、まぁ大まかに行きたいところに行けるようになった。
「もっと練習して、生きたい場所の地点に行けるようにしてね!」と課題にした。
攻撃、回復、などもできる。
バリアは、これもいまいち感覚がわからないらしく、ユータが教えた。
自分にバリアを張ることはできるようになった。
「そのうち、このお城全体や、この街全体にできるようにしてね」ユータ
これも課題になった。
あとは、
ドーラとユータが世界中を転位で連れ回し、どういう世界なのか?を感覚的に変わらせ始める。
「それはユータとドーラにお願いしますね?彼がここのリーダーになります。1号なので。彼の知っていることがこの後生まれる者達全員の知識やスキルになりますので、頼みますね?」ダンマス
「んじゃ、まずは日本だな!!」ドーラ
「だねー!」ユータ
あ、
「名前決めなきゃ!」ユータ
1号とかじゃあまりにもだめだよねー
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