放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

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第二百三十三話 ドラゴニアのムータン?

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ある日、ドーラが
「漫画成分が足りない。補充に行こう」
といい出した。

日本の本屋と古本屋に行くという事だろう。
ユータ眠り姫の後、二人で半月ほど邸でごろごろしていたので、漫画を何度も読み尽くしたようだ。
最後に本屋に行ってからだいぶ経っているので、もう新刊とかもあるかも、とユータも少し期待する。
基本、単行本で買う。

ダンマスの作った地球のムータンにある異世界ゲートのこちら側の門は、南の島にある。
人魚王国の島よりもずっと南にある。一応、当時は「爆発しても他にあまり被害が行かない所」として選んだつもりだった。
規模によるけど、でっかかったら津波とか起こしちゃうけどねー。
当初はこちら側はダンマスが常駐し、ムータン側はユーリが見ることになっていた。少しでも危険な兆候があれば閉じるために。

でも安定しだしているので、ムータン側はそばにユーリが住んでいるので、こちら側には誰も居ない。
最近うちの子達(ドラゴニアの子達)が地球のムータンに行き始めたので、なんかそれが安定の原因になっているようだという。
なので、行き来は結構フリー状態らしい。誰でもってわけじゃないけど。ドラゴニア側でリーダー的な者以上、か、その者と一緒に行く者としているそうだ。


ゲートの島のゲート前。
「あ、君達も行くんだ?」
「うん!休暇貰った!!一週間!」
と喜ぶ小さい子三人。引率?のリーダー二人。
「こいつら、ムータン人のおっちゃん達と仲良くってさ、いろいろムータンの話も聞いたらしく、行きたいって」
と男子リーダー。
「女の子もいるので、こいつだけだと不安だから私も付いてきたの」
と女子リーダー。

仲良さそうでいいね!!

ムータン側の空き家は大半整理したけどまだ幾分ある。
そこに泊まってもいいし、王都になんか宿舎を作ったようだし、田舎に居たいならこの子達の魔力なら家くらいなら作れるだろう。
魔獣は王都のマソダンジョンに入らなければ居ないし。

ゲートを通り抜けてムータンに出る。
前回よりすんなりでられた?圧迫感みたいのが少なくなっている感じがしたユータ。

「ドーラ?」
「おう、なんか変わったな、楽になった」
「うん、これが安定なのかな?」
「まぁ、いやいや通らしていたのが、気にしなく成ったって感じ?」
「負担が少なくなったのかな?」
「ゲートも成長してるのかな?」

「ははぁ、なるほど、そう考えればいいのか・・なるほどなぁ」
と、ユーリが丁度来た。

「あ、こんにちは!」ユータ
「おう、二人とも元気そうでなにより。」
「ユーリはずっとこっちなの?」ドーラ

「ああ、誰も居なくなったら罠だけ掛けて向こうに行こうかな?って前は思ってたんだけど、皆来ちゃってるしね。俺がこっち見とくよ。」
「たまに遊びに来てよ」ドーラ
「ああ、ダンマスがこっち来た時代わってもらうよ」

「で、なんか変わったこと、ある?」ドーラ
「あー、店が増えたかな?なんかあっちの子たち、店を初めてなぁ」
へぇ、好きだねぇ、なんでもやってみるのが。

どうせ居るのは向こうの子達と魔人だけ。魔人もひとの食べ物を食べられるし、味も判るんで、喜ぶだろう。美味しいからね!うちの子達の作るものは。
と誇らしくなるユータ。

「なんか美味いもの食ってから日本行こうぜ!」
「うん!こっちでドラゴニアのが食べられるのはいいね!」

すぐ側の店は混んでたので、メインの通りを奥まで行ってみた。
結構皆使っている。

あれー?
(ユーリー!)
(なんだー?)
(こっちの爺さん婆さんは皆ドラゴニア?)
(いや?半分くらいは店やってるんじゃないか?子どもたちと)
(わかった、ありがとう!)

「年寄りが見えないから皆向こうに行ったと思ったよ。子どもたちと店やってるって」
「店番子どもたちで、老人は?奥で寝てるのかな?」
・・・・・・

雑貨屋に入ってみる。
子供がいらっしゃい!とでてきた。
「あ、ドーラとユータだ。何しに来たの?」
「遊びに来た。」
「なんか買う?」
「何かおもしろものあるのか?」
「うーん、こんなのおもしろいよ!」
と亀の子たわしを出してきた。

うん、ボクんちにもあるよね、とユータ。
「こういうの、面白いんだ。」ドーラ
「うん、鍋とか洗う時便利!お風呂とかもきれいになる。」
「魔法でやらないのか?」
「うん、あまり魔法使わない」
「「えらいなぁ!」」
えへへぇ、と喜ぶ子。

「それはそうと、爺さん婆さんは?」
「じっちゃんたちは畑だよ」
あー、そうか・・・

亀の子たわしを10こ買って店を出る。

「なんか、おままごとやってるみたいだねぇ」
「たしかにそうだなー」
なんかまったり空間になっている。
じいさんばあさんもこれにハマったのかな?

食堂があった。空いていたので入る。立地のせいで空いているだけだろう。なぜならうちの子達の店だからだ!!
と思うユータ。

「あ、ドーラとユータだ!いらっしゃい!何する?全部食べてみる?」
大食いの時期の話しが広まっているようだ。

「今はそれほど食べられないんだよ。ここのオススメを三皿と、ご飯頂戴」
「へいまいどー!」

モモみたいの(餃子みたいの)と、バフステーキと、だるバールだった。
「まぁ、足りなかったら追加しようぜ」
と食べ始めたら

「うまいね?」
モモは美味い。

「これもうまいね。」
だるバールも、普通のよりスープっぽさが出てて、うまく合ってうまい。
ユータはごはんにばさっと掛けて食べていた。

「これ、バフ?水牛だろ?柔らかいよ?」
普通バフは硬い。

旨く作っている。
「さすがうちの子達だねぇ」ユータ
「全くだ!」

追加でお代わり頼んで腹いっぱい食べた。

腹をさすりながら店を出て通りを歩く。

「・・・・ここまで・・」
「借りる?」
「今日はいいや」
「うん、ボクも腹いっぱいで自転車乗る気も無い」

貸自転車屋を覗くと、実用自転車(貨物用)ばかりだった。
でも荷台にサブトンが縛ってあるのもある。

「よう!」
「あ!(同上)。自転車借りるのかー?」
「ごめーん、今日はいいや、腹いっぱいで自転車こげねぇ」
「あっはっは、よわいなー」

なんでもここの自転車はこっちのらしい。家々に残ってたのをかき集めたとのこと。
じいさんばあさん喜んで出してくれたと。

店を出て通りを王宮のほうに戻る。

「「・・・・・・・・」」
「「なんか・・」」
「うん」
「だなあ」

ドラゴニアの一部になったような感じだ。
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