240 / 253
第二百三十五話 ある言語魔法の、テレビゲーム効果?
しおりを挟むユーリに会いにムータンに跳んだユータとドーラ。
文字、文章などを、言語魔法を使ってどの文字・文でも判るように、かけるようにならないか?と訊くためである。
ユータは密かに、「それが出来たらドラゴニアの子達を、ボク達が居た高校に入れたい!」と思っていた。
ドーラも密かに同じことを考えていた。
そして、ユーリができるよ、と行ったら、発表して相手を驚かそうと思っていた。
似たもの同士だね!親友だからね!!
ーー
「あー、まー、できるけどー・・・どういう使い方をしたいんだ?」ユーリ
「こっちの漫画をドラゴニアの子達に読ませたい。」ドーラ
ふむ
「んじゃ、漫画小屋とか作って、その中ではどの言葉でも読めるようにすればいいか?それならお前達が小屋に魔法掛ければいいから簡単だ」
「そうか、漫画など本を読むことに関してはそれでいいや」
「「でも読み書きさせたい」」ドーラ、ユータ
お?と顔を見合わせる2人。
「なるほど、こっちに来てる子たちを学校に入れたいんだな?」ユーリ
ユータの街の近くに住んでいたユーリ。ドーラがユータの高校に通っていた話も訊いた。なのでそのくらいわかった。
あーあ、と少しがっかりめなドーラとユータ。
「言語魔法は身体強化に似てると思われがちだけど、数段難しい。僕がダンマスのダンジョンの異世界トンネルに掛けた魔法は言語魔法、魔力復活魔法、そしてあのトンネルにマソを集める魔法。世界を越える魔法が桁違いな魔力を使ったけど、面倒くさいのだった言語魔法の方だった。」ユーリ
・・・・(ドーラ、ユータ)
「あそこには各魔法の陣が組んである。あの壁を抜けられる魔力持ちならば、その陣が発動できる。でも魔力を食う。だから眠ってマソを補充するようになっている。
ドラゴニア側だといくらでもマソがあるので・・・あ、ここもマソ多いな。できるか・・・よし、皆におしえよう。やってみよう。」
「うん、ドラゴニアに来たムータン人達も向こうで言語魔法使えるようになっているしね!!」ユータ
「え?そうなの?」ユーリ
「うん!」ユータ
「おう、皆普通に向こうの言葉使えてるぞ?」ドーラ
・・・あれ?
「誰が教えていた?」
「テイナとジオさん」ユータ
へぇ?
「なんか、テイナとニヤとジオさんで凄く研究していたよ?」ユータ
・・・・・すげーな?
「ちなみに、魔力、どのくらい使ってた?、そのムータン人達」ユーリ
「あー、どのくらいだろう?飛ぶくらい?かなぁ?」ユータ
「まぁ、そのくらいかなぁ、多めだったよなー。でも転移ほどではないことは確かだな」ドーラ
へぇ?すげー効率的じゃん?(ユーリ)
「君達の仲間って、なんか、すごいの?」ユーリ
????ドーラ、ユータ
「多分、ふつーじゃね?」ドーラ
「うん、皆いい人だよ!好きなことは頑張るし!」ユータ
わかった、おもしろいって思ったんだ。と一応なんとなく納得したユーリ。
魔法使いは職人系。ハマった対象だととことんやっていかないと納得できない。しかもそれなりのが3人集まって、となったら、とことん極めようとするだろう。
しかも、だ。この魔力底なしユータと、彼に魔力を補充され続けたドーラもハンパなしになってるので、その2人プラス、そうだよ、ダンマスが出入りしているんだよ、その・・・多分、あの世界で魔力トップ3が側に居て、しかもダンマスは助言していたろう。ダンマスはあのトンネルを通っている。あそこの言語魔法を理解する機会はあったろう。
それなら・・・・(俺が作った言語魔法の性能を優に越えるようなものを、当時の魔法環境より余程進んだ今の環境ならば作れてしまうのもわかる。)
「わかったよ。なんか納得いった。その3人の周囲にいるメンツがメンツだからな、特にダンマスがいる要因は半端なく大きかったろう。オレ、少し向こう行ってくるわ。その3人に会って・・」
「「だんますうーーーーー!!!」」ドーラ、ユータ
シュン!!
「よばれて(略)!!!。で、どーしました?」ダンマス
・・・・・そうですか。(ユーリ)
「・・説明面倒くさいんで、というかオレらあまりわかっていないんでユーリよろしく!」ドーラ
ユーリはダンマスにこれこれこうと説明した。
ああそうですねー。と、少し考えるダンマス。
「こうしましょう!ゲートに、向こうから来る者に言語魔法が掛かるように陣を組んどきます。」
「こっちからは?」ユータ
誰か連れていきたい者がいるのかな?
「・・・まぁ、ユータやドーラの連れて行く者たちなら大丈夫ですかね、いいでしょう。双方向に掛かるように組んどきます。ユーリ、こっちに来ている子達で言語魔法を使えない子を晩には向こうに返して、明日朝以降にこっちに来るようにしてください。」
「あー、皆使えているので、いないな。皆残留組の老人達とふつうに話している。」
「皆、頑張ってるんですねぇ、すごいですねドラゴニアの小さい子達」感心するダンマス
いつの間に?(ドーラ)
うん、いつの間にそんなに!(ユータ)
いやおまえら2人は向こうの島で老人達と話しているの見てたじゃん!!
そりゃ、ダンマス、ドーラ、ユータがあっちに行ったり来たりやら、世界を滅ぼすのどーのとか、異世界の国ごと引っ越しとか、実際に異世界人大量に来ちゃったし、
おとぎ話の人魚達に出会って、それが王国で人魚うじゃうじゃいて、そこと同盟組んで、そこの近くの土地や島がが領地になって、あげく人魚王国をそのまた近くの島に引っ越させて、そこも保養所作って人魚達と共同経営みたいになって・・・
みたいなのを目の当たりにしているんだから、自分達もなんかできることはしときたいな、しとけば混じれるんじゃないかな?
って、
思うのは当然だろう?
おもしろいこと大好き連中なんだぞ?!!
実際あの島でムータ残留組の異世界老人達と楽しくしてたし。
その他、ゴンザールから始まって幾つかのゲスを滅ぼし、マシな国を「良くするんなら同盟するが?」と同盟を結ばせてまともに経営するようにさせて、各地かなりマシになってきている。そのほうがドラゴニアのある世界にデカイことなのだろうが、
子どもたちは”おとぎ話系”や”わけわからん系”や”意表を突く系”が好きなのだ。
ユータとドーラはいつもそういうことをしている。
デカイ水路、でかい客船なども、子供達からしたらスゲー!スゲー!になるのだ。
ま、
尤も、
初代の子達にしてみりゃ
「ドラゴニアという国を作っちゃった事自体、最初はまじ信じられなかったよ」
だけどね。
「そんなことなら俺達(私達)だって!」
と、ドラゴニア建国後、各国各地のろくでもない孤児院から連れてこられた子達や、街などで確保された孤児達は、
「最初、どんな罠かと思ってた。単に良くされるなんてありえないと思っていた。ずっと疑ってて、何されるのか?って怖かった。」
と。
「でも、そのうち、ドラゴニアの子達と一緒の班になるとわかった。この子達と同じでいいんだ、って。フツーの幸せになっていいいんだって。それに気づいた時といったら!!」
ということを言っていた。
以上聞き取り調査ですw
ーー
なのでムータン人と関わることのあったドラゴニアの子供たちは全員言語魔法を使えるようになっていると言って良いだろう。
「あ」
「どうしました?」
「違うよ、喋るだけじゃなくって読み書きが出来る魔法、他の言語の読み書きができるようになる魔法がほしいの!」ユータ
「そだったっちゃ!!どこで間違えたんだろう?」ドーラ
・・・・・・
それに思い当たり、申し訳無さそうな顔をするユーリ。
「何、問題ありません。今使っている魔法、あれ、読み書きもできますよ?」ダンマス
「「「え”?」」」
読み書き含めてのあの軽さ?
何の言語でも使える仕様だからこそ、そこまでなのかもしれない。
Linuxかよ?いえ忘れてくださいw
「なんだ、もうだいじょぶなのか・・」ユータ
「おう、いつの間にかすごくなってるんだなぁ」ドーラ
「全くだ・・・」ユーリ
ちなみに、テイナ、ジオ、ニヤ、ダンマス達で作った今の言語魔法はリソースをあまり必要としない。だから魔力をそれほど使わずに済む。
ざっくり大まかに言うと、
文字だろうが言葉だろうが画だろうが、対象の持つイメージや残留思念からのイメージを受取って魔法使用者にイメージとして流して使用者がそのイメージを返したものをその対象の持つ言語体系から察して適度なモノを返すようにしている、感じである。
なので画や音楽などから受ける情報量も今までよりはかなり多くなっている。
でもそれらは皆意識していない部分で行われるので、使用者は言語を勉強して取得した者達よりもよほどあたまを使わずに済んでいる。
勉強で習得した者が32コアCPU必要だとしたら、この言語魔法を使ったものは2コアCPUで済んでしまう、みたいな?
また、対象の感情も少しはその中に入ってしまうので、モロではないにせよ、その気持ちはわかってしまう。
まぁ、ユータの世界でそこの者達を相手にするには、そのほうが良いかもしれない。
ユータの世界側にはまだまだ心が悪い者は少なくないのだ。(向こうではほぼ駆逐した)
なんだかんだあったが、ためしにドーラとユータが日本に戻って大量の漫画を仕入れて、旧むーたん王都に「図書館」を作った。
まずは漫画だけだけど!
すぐに大盛況。
でも、
「うちの孫達が盗られたっつ!!」(孫じゃないけどね!)
と、ムータン老人たちから抗議がくるようになった。子どもたち皆いりびたっちゃったからね!
なので
1日2時間まで!となった。
どこのテレビゲームだよ!
いや、今時テレビゲームって・・・w
0
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
合成師
あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。
↓
PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる