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第二百三十六話 高校に行ってみた
しおりを挟む「なので、うちの子たち、ここで学ばせてもらっていいですか?」ドーラ
今、ユータとドーラは卒業した高校に来ている。職員室で他の先生たちも交えて話をしている。
皆世話に成った先生たちだ。是非とも話を訊いてもらいたかった。
「では、君達はあのダンマス王国と密接なんだね?」校長先生
「というか、ダンマス王国なんてホントは無くって、ボクらのドラゴニア王国が主体なんです」ユータ
よくわからん?
「要は、俺の時と同じで、学校に通うだけでいいの。卒業資格tかいらないから。俺の国は資格とか無いし、これからも認めない。実力、やる気、誠意、そういうのしか認めないから。」ドーラ
「じゃ、例えばうちを卒業できなく中退しても、やる気があれば?」先生
「誠意があって真面目にやる気を持てて、仲間と頑張れるんならな。合わない部署ならいつでも変えてやるし。」ドーラ
「実際、小さい子たちも働いているからね」ユータ
「児童労働?いいのか?」他の先生達
「ああ、本人がやりたいならばな。10歳になればもう一人前になっている者も多い。大人は年齢で軽く見るが、現場にはいると皆わかる。だから15歳くらいではもう何十人もの上に立っている。もちろん30-40の大人たちをも使っている。」
ドーラ
信じられん、という声ばかり。
「先生たちはこの国だけしか知らないから。この世界でさえ、資格なんか通用しない実力のみの国や地域も少ないくないです。そこの人たちは、人でもモノでも見る目があるから資格なんか信用しない、必要としないんです。」とユータ。
「年齢とか、性別とか、種族だって関係ない。その者がどうなのか?だけだ。重要なのはそれだけ。」ドーラ
「かといって、全て、ドーラ、君の今言ったことを行えるわけじゃないだろう?」
「あ、先生、ドーラはドラゴニアの王様なんで、出来ます。」ユータ
「おう!ユータと2人で国作ったんだ!!」
「何年たったろう?」
「10年たってないんじゃないか?」
「10近くの国と同盟結んだね」
「ああ、あっちだけならなー」
「こっちはどうなんだろ?」
「ほぼ全部ダンマス配下だからなー。逆らったら即時消せるし。」
「まあアレだけマソあれば全部でも余裕だね」
「ここは消したくないし」
「そうだねーちょっと止めてほしいねー」
ちょっとかい
「まぁそういう話はおいといて」校長
ユータとドーラはお互い顔を見合わせる。
「信じられないのは仕方がないけどー・・・エイッ!!」
職員室に居た全員は、空に居た。
「みなさーん!足元をご覧下さーい!それが臭い足でーす!」ユータ
「ユーター、皆困るだろ?足の下の方に我らが高校が見えるのがわかりますかー?」
反応にぶいけど、判ってる様子。
「じゃ、も少し高く行くから。バリア内だけど少し寒くなるかもな。暖かく調整するけど、寒かったら言ってなー」
どっしゅーん!とみるみる下が小さくなって・・・地図の日本とそっくりのものが見える。ところどころ雲にかくれているが。
「東は見えるよな。明るいから」ドーラ
そう言われて東見てから西を見る先生たち。
西は真っ暗。
「まだ朝が来ていないからな、西の奥は」ドーラ
「上を見てー」ユータ
星が瞬いている。
ここはまだ昼間の位置。でも、空の向こうには星が瞬いている、数え切れないほど。
下を見ると、いつの間にか地球が見える。
「みなさーん!スマホ持ってる人は写真取りまくって下さーい!!」
そうユータに言われて、はっと気づき、皆写真や動画を撮りまくる。
「そろそろいいかな?次は、あそこ、太平洋ね!転移するからびっくりしないでねー!」
シュン!!
大洋のど真ん中。海以外見えない。
「んじゃもぐりまーす!」
と、どんどん下に降り、海に接っし、でも足元から水がよけていく。透明なボールを水に入れているように。
「バリアがあるから溺れないからだいじょうぶ!!」ユータ
「どんどん潜りますよー!!」
どんどん深く潜っていく。
暗くなってくるので、ユータは先生たちの目に強化魔法を掛けた。
「あれ?見えるようになった?」
とか先生たちは言い出している。
「ユータが先生たちに目の強化魔法を掛けたんで、見えるんだよ」ドーラ
「あ、俺メガネいらないわ。良くなった!!」メガネを掛けていた先生。
「あ、ホントだ、俺も大丈夫になったわ。助かるわー」
「ホントですねぇー」
「・・・ユータ君、、禿も、どうにかなるの?」校長
ユータ、ツルピカを見て勿体無いなーと思いながら、エイや!と。
もっさもっさになった頭に手をやって、感激で涙する校長。
「ユータ、これだけでも十分だったんじゃね?」ドーラ
「そーみたいだね」
で
「んじゃ学校に戻りますー、転移使いますんでー」
シュン!!
と、職員室に戻ってきた。
もちろんメガネの先生達はメガネいらないまま。校長もぼっさぼっさ。
「10年以上ぶりに散髪に行ける・・」と、まだ感激して、更に職員室の鏡の前にいって見とれている。
ユータ達の時の学年主任だった先生が
「わかった。君達の・・魔法?がすごいということはわかった。でも王様って」
「んじゃ外を見てて」
と、ドーラは外に転移し空中に浮かび、ドラゴンになってどんどんでかくなっていく。下を潰さないようにでかくなればその分上に昇る。とうとう足が高校の敷地よりでかくなった。
「この何倍もでかくなれますが、見ます?」ユータ
「・・・いや、いい。わかった」
(どーら、いいって)
(おk!)
シュン!
外からドラゴンが消え、教室にドーラが戻ってきた。
ドラゴンだからドラゴニアか・・・と呟くさっきの先生。
「幻想でも見てるようだ。」
「おかしくなりそう」
「きっつわー」
など、先生たちから声が上がる。
「先生、そういうのって、見た現実を否定するからそうなるんです。素直にみたままを、そうなんだー、って思うだけ、事実を認めるだけで、なーんだ、ってくらいになりますよ?」ユータ
さすが先駆者!ユータだ。
何人かの先生が、それを試してみてうまく行ったようだった。
「わかった、私はどうにか成ったようだ。」と、その先生はユータの3年の時に学校一を決める時に来てくれた先生の1人だった。
「で、もうびびんないから、必要なこと全部言ってくれ。」
では、
とドーラとユータは言っていった。
高校、中学、小学校くらいの子たちを学ばせたい。日本語の読み書きは言語魔法使えるので問題ない。
資格はいらないので、授業を受けるために通うだけでいい。学費はもちろん払うし、経営上問題あれば援助もする。
この高校は中学小学が無いので、やってくれるならこっちで作る。俺達がほしいのはこの学校の先生だけ。だから理事長がダメとか言ったら、俺らが新しく学校作るのでそこに全員で来て欲しい。経営は自由にやっていい。赤字でも全く問題ない。学ぶためのカネならいくらでも出せるから。
卒業資格いらないので、塾並の登記とかでいいはず。
「君達の世界には学校はないのかい?」
「あるけど、違うんだよね。こっちのほうが俺らにはいいかな?って」ドーラ
「・・・もし、もしだよ?もし役人がダメとか言ったら?」
「あっはっは!そんな命知らず・・・というか、無知というか世間知らずが多いんだったっけ、こっち・・・」ドーラ
「ダイジョブ、海に泳ぎに行ってもらうから!さっきの場所に!幸運あれば無事に戻ってこられるでしょう。でも数年かかるかもねー、普通に泳ぐだけなら!」楽しそうなユータ。
「ま、んじゃそのへんは大丈夫だとして。政治家のほうはまともなのが多いらしく(ダメなのはダンマスが皆消していた。9割以上消えていた)、問題は起きないだろう。起きたら頼みますね?」
「「まーかしてっつ!!」」
「で、何人くらい来る?」
「高校に来る連中は、もうリーダー以上だからあまり外せないので、30人とか50人とかかな。1年から始めさせて」ドーラ
リーダー、サブリーダーで、サブ1人残して新しくサブ見習いを一人つくり、その2人でリーダーたちが戻ってくるまで班を統括する。
って感じで交代制にさせようと思っている。
それから細かいところを決めていき、
最後に
「わたしが君の国を、君の世界を見に行くことはできるだろうか?」と、先生。
「あ、わたしも!」と、今まで鏡を見ていた校長がいきなり。
ドーラとユータは顔を見合わせて頷く
「うん、大丈夫です。行きたい先生皆いいですよ」ユータ
ざわめく職員室。
結局全員になった。
そこがここの高校の良いところだったのだ!!
物怖じしない!好奇心旺盛!なので偏見少ない!
ただ概念が小さすぎるので、あっちの世界に行けば、そんな狭い概念をぶち壊すだろうとユータもドーラも思った。
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