22 / 409
22 モフ☆モフに対する信仰
しおりを挟む
入植地
農地に作物が実り始めた。
まだ開拓途中の場所もあるが、出来上がったところから種まきを始めている。
何回か収穫を終えれば、土もでき、土地に見合った収穫量を期待できるようになる。
それまでは、最初は荒れ地に強い作物、とうもろこし、じゃがいも、トマトなどを植えていく。
当初は狩りが主な収入源になっていたが、最近は少しづつ農作物も売る余裕ができて、収入になるようになってきた。
村人たちも、食物を領主に頼り切らずにすむようになってきて、心に余裕ができてきた。
顔が明るくなってきている。
「自分たちで自立でき始めているんだ!」という自信が芽生え始めたのだろう。
そういう村人たちの表情を見るのが、白泉は好きだった。
風呂も最初から大浴場。各家々も高床にして夏も涼しくなるように、冬は配管し床暖房になるように。
そして、自警団は、2つに分け、領都警護と村警護のローテーションにしている。
「少しでも領主様の役に立ちたい、どうしても!」
と村民たちから請願された結果だ。
白泉が村を散策していると、、
ふと、開け放した家々の中に神棚があるのに気がついた。
「おい、そこの、ちょっと尋ねていいか?」
「へぇ、、なんでしょう?」
「以前見なかったのだが、なんか各家に神棚ができているようなのだが、、」
「ああ、あれはモフ神様ですよ。領都から帰ってきた者達が聞いてきたのです。毛艶をよくし、獣人達の幸せを見守ってくれる良い神様だと。なので、皆祀ってますよ」
・・・・・
学のアレだよなぁ、、
まぁ、それで皆が幸せを得られるなら、、大本が学だし、不安要素は無いな?
更に歩いていると、獣人の子どもたちの学校に着いた。
子どもたちが元気よく笑っているのを見るのも好きなのだ。平和の象徴だ。
「モフ☆モフの神様へのお祈りの歌だよ♪、さあ一緒に!」
「「「「もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふはせーいーぎー♪、もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふは神だー♪、もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふは愛だよー♪、もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふは最強っ!!」」」」」
おっふ!!!
おいおい!こりゃ、学とカタリーナが歌ってた、、、
神の、というより、
まさに
モフ☆モフに対する信仰そのものなんじゃないか?
と、
白泉は、
学に説明された「モフラー」を思い出した。
あの変質的な嗜好が、この国に、ひろまるのか?
いやいやいやいや、そこまではなぁ?だって、広まっているのは獣人たちだけだろう?
モフラーってのは、ひと、が、獣人のモフ☆モフを愛でるモノなのであって、、、、、
白泉は、まだ”祠ができた後の王都”には行っていなかった。
「モフ☆モフの神様へのお祈りの歌だよ♪、さあ一緒に!」
「「「「もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふはせーいーぎー♪、もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふは神だー♪、もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふは愛だよー♪、もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふは最強っ!!」」」」」
「よし、皆!モフ神様に礼拝!!」
皆学の声に合わせ、正座して手を合わせて拝む。
「各自、神様が健やかでありますように、神様が健やかであれば、われわれも健やかでいられますから。
我らが健やかで、いつまでもこのように神様をお祀りできますように
と祈るのが基本。
お前らが今みたいに幸せな毎日だと、神様も幸せな毎日なのだ。
お前らが努力して幸せな毎日を送って、神様を幸せにしてやれよ?」
「えー?神様が俺らを幸せにしてくれるんじゃないの?」
「そんな考え、神様が泣くぞ? お前らの両親は、大人になってもいつまでたっても親にくっついて世話されていたら、どうだ?
それと同じ。神様は生き物を生み出し見守る。だけど生きるのは自分で、だ。子どもたちががんばっていろいろ覚えて、狩りをできるようになって、大きな獲物を採れるようになって一人前になって、親は幸せを感じるだろう?。
親孝行をするように、神様にも孝行するんだよ。見守ってくれてありがとうございます。ってな」
「「「「うーん、よくわかんないけど、わかったー」」」」
学は知らなかったが、これらもいずれ王都等にひろまっていくだろう。が、このような小難しい系は広まりにくかった。
そんちょ屋敷
「あれ?そんちょ?なぜそんちょがモフ神さまを?」
「・・・・いーじゃろ、そんなの、わしのかってじゃろーが・・・」
・・・・
「・・・ダイジョブ、そのうち狼のようにもりもりなよるの生活も、、」
「ちがうわ!!ぼーぼーになりたいんじゃわっ!!」
そっちっすか、、
んーーー、、、、、・・・・・
んんーーーーー・・・・
んんんーーーーーーーー・・・
「お前がなぜ悩む?」
モフがみ様もいろいろ大変になってくるなぁ、、
って、いるの?モフ神様?
いつの間にか、学の手から自立していっていたモフ神様であった。
農地に作物が実り始めた。
まだ開拓途中の場所もあるが、出来上がったところから種まきを始めている。
何回か収穫を終えれば、土もでき、土地に見合った収穫量を期待できるようになる。
それまでは、最初は荒れ地に強い作物、とうもろこし、じゃがいも、トマトなどを植えていく。
当初は狩りが主な収入源になっていたが、最近は少しづつ農作物も売る余裕ができて、収入になるようになってきた。
村人たちも、食物を領主に頼り切らずにすむようになってきて、心に余裕ができてきた。
顔が明るくなってきている。
「自分たちで自立でき始めているんだ!」という自信が芽生え始めたのだろう。
そういう村人たちの表情を見るのが、白泉は好きだった。
風呂も最初から大浴場。各家々も高床にして夏も涼しくなるように、冬は配管し床暖房になるように。
そして、自警団は、2つに分け、領都警護と村警護のローテーションにしている。
「少しでも領主様の役に立ちたい、どうしても!」
と村民たちから請願された結果だ。
白泉が村を散策していると、、
ふと、開け放した家々の中に神棚があるのに気がついた。
「おい、そこの、ちょっと尋ねていいか?」
「へぇ、、なんでしょう?」
「以前見なかったのだが、なんか各家に神棚ができているようなのだが、、」
「ああ、あれはモフ神様ですよ。領都から帰ってきた者達が聞いてきたのです。毛艶をよくし、獣人達の幸せを見守ってくれる良い神様だと。なので、皆祀ってますよ」
・・・・・
学のアレだよなぁ、、
まぁ、それで皆が幸せを得られるなら、、大本が学だし、不安要素は無いな?
更に歩いていると、獣人の子どもたちの学校に着いた。
子どもたちが元気よく笑っているのを見るのも好きなのだ。平和の象徴だ。
「モフ☆モフの神様へのお祈りの歌だよ♪、さあ一緒に!」
「「「「もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふはせーいーぎー♪、もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふは神だー♪、もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふは愛だよー♪、もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふは最強っ!!」」」」」
おっふ!!!
おいおい!こりゃ、学とカタリーナが歌ってた、、、
神の、というより、
まさに
モフ☆モフに対する信仰そのものなんじゃないか?
と、
白泉は、
学に説明された「モフラー」を思い出した。
あの変質的な嗜好が、この国に、ひろまるのか?
いやいやいやいや、そこまではなぁ?だって、広まっているのは獣人たちだけだろう?
モフラーってのは、ひと、が、獣人のモフ☆モフを愛でるモノなのであって、、、、、
白泉は、まだ”祠ができた後の王都”には行っていなかった。
「モフ☆モフの神様へのお祈りの歌だよ♪、さあ一緒に!」
「「「「もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふはせーいーぎー♪、もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふは神だー♪、もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふは愛だよー♪、もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふは最強っ!!」」」」」
「よし、皆!モフ神様に礼拝!!」
皆学の声に合わせ、正座して手を合わせて拝む。
「各自、神様が健やかでありますように、神様が健やかであれば、われわれも健やかでいられますから。
我らが健やかで、いつまでもこのように神様をお祀りできますように
と祈るのが基本。
お前らが今みたいに幸せな毎日だと、神様も幸せな毎日なのだ。
お前らが努力して幸せな毎日を送って、神様を幸せにしてやれよ?」
「えー?神様が俺らを幸せにしてくれるんじゃないの?」
「そんな考え、神様が泣くぞ? お前らの両親は、大人になってもいつまでたっても親にくっついて世話されていたら、どうだ?
それと同じ。神様は生き物を生み出し見守る。だけど生きるのは自分で、だ。子どもたちががんばっていろいろ覚えて、狩りをできるようになって、大きな獲物を採れるようになって一人前になって、親は幸せを感じるだろう?。
親孝行をするように、神様にも孝行するんだよ。見守ってくれてありがとうございます。ってな」
「「「「うーん、よくわかんないけど、わかったー」」」」
学は知らなかったが、これらもいずれ王都等にひろまっていくだろう。が、このような小難しい系は広まりにくかった。
そんちょ屋敷
「あれ?そんちょ?なぜそんちょがモフ神さまを?」
「・・・・いーじゃろ、そんなの、わしのかってじゃろーが・・・」
・・・・
「・・・ダイジョブ、そのうち狼のようにもりもりなよるの生活も、、」
「ちがうわ!!ぼーぼーになりたいんじゃわっ!!」
そっちっすか、、
んーーー、、、、、・・・・・
んんーーーーー・・・・
んんんーーーーーーーー・・・
「お前がなぜ悩む?」
モフがみ様もいろいろ大変になってくるなぁ、、
って、いるの?モフ神様?
いつの間にか、学の手から自立していっていたモフ神様であった。
0
あなたにおすすめの小説
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~
御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。
十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。
剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。
十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。
紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。
十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。
自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。
その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。
※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる