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後−30 国境の国でもあるキャンプブートッチ
しおりを挟むキャンプブートッチは、日のいずる国との国境に接しているという。
湖の向こうが日のいずる国になる。なので、この街の南側に国境検問所があるそうな。そこから湖をぐるりと回る馬車が出てて、向こうの国境検問所のある街に行くことができるそうだ。
でもこのまま農国を東にいっても、先の街で日のいずる国に入れるとのこと。そういう街が東に向かうと幾つかあるらしい。
どーするかは、
「ここで情報を得たら、それによって、だな」と泉さん。
「まずは飯だ!」
基本から。
魚の基本は焼き魚。塩焼きですね。
「おう、、醤油とか必要なくって美味いわ、、養殖なのに締まってるなー、、」泉さん
小館や上村でも養殖しているんでよくわかるのだ。川の流れが弱い所での養殖だと、魚が単にでぶるだけ。
泳がせないと身が締まらない。
「味も結構在りますねー、、これは醤油とかつけたらもったいない。」
・
・
「ふう、、ごっちゃん、、、こりゃ、明日からいろいろ魚づくしでいかないとな、、」
「そうっすね、いろいろ食べてみたいです。あの婦人もスープも美味いと言ってましたしね、、料理の種類はありそうですね」
「うん、、日干しとかもうまそうだよなぁ、、ここ出立のときはいくらか買っていこう!」
で、少々腹がこなれるまで部屋で休んでから風呂に行く。
ダイエットの街だけあって、結構いろいろ個性のある風呂が多いようだ。おもしろいので少し見るだけ見て回った。
で、宿に一番近いとこに戻って、そこに入った。
飯前に入った銭湯は宿の逆側。停車場方面に何軒か先にあるとこ。サウナと塩湯がメイン。
今回のは街の奥に向かって数件先。
薬湯メインだった。浴槽が3つあり、それぞれ違った薬湯。
風呂から出て、
「ここ、あれだな、風呂屋が多くって、いろいろな種類あるんで、一日に何度も風呂に入っちゃうんで、だからダイエットになっちゃうんじゃねーかな?それとサウナとか塩湯もあるし」泉さん
「そうですね、一日に二度三度はいりゃ、そりゃ絞れますよねー。しかも食事が魚。」
「いくら飲んでもだいじょぶそうだな?」
「内臓はダメージ受けますからね?ほどほど、すこし味わう、くらいにしておいてくださいね?」
「・・・まぁ、、そーだな、、」と少々不満そうな泉さん
「体がまだできあがっていないんですから、今内蔵に無理させると、中年になったらもうしょっちゅうなんかしらの病気になりますよ?!!」釘を差す俺
「わかった、わかったからそう脅すな、」
「脅しではなく、事実ですからね?!!」
「・・・・わかった、気をつける、、、、なるべく」
で、歩いていると、、喫茶店発見。
極普通の店構え。
ケーキも見た目極普通。
客も普通っぽい、、
・・・前の街がアレだったんで、警戒し過ぎかな、、
水辺があるからハーブ、ミントとか多いのか?装飾に多く使われている。柑橘系のケーキも多めに見える。
柑橘系になると甘め控えめにしているので、この街の「ダイエット」には合うだろうしね。
でも、泉さんにとっては
「甘さ控えめなのでその分多く食える」
なので、あまり意味がないか、、、
乾物屋も見てみたいな。
うまい干物とかあったら、小館に送れないかな?小館でも干物をつくってみたいよな。
スパイスまぶしての干物とかどーだろ?
などと考えながら食っていたらもう無くなっていた。
「食べやすいですねぇ、、」
「ああ、ケーキらしいクセがほとんどないな、、茶も甘いやつでもだいじょうぶだし、、甘くないほうが食いやすいけど、、さほど問題にならんほどだ。」
「でも、スカスカじゃないし、ほどほどのボリュームはある」
「うむ、、なかなか、、だな、、」
土地柄ってのも、出るもんだねぇ、、ってことで落ち着いた。
二度も風呂に入って疲れたんで、今日は早めに休もうと宿に帰り、ほんの少しだけ飲んで寝た。
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