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後後122 うーん、、とっとと帰りたい、、
しおりを挟む朝食後、給仕に「この街で美味いケーキの店ってどこ?」と聞いてみた。給仕は厨房に戻って聞いてきた。
礼を言って外に出る。とりあえずそこに行ってみてから今日の予定を決めようと。
大通りを王宮と反対の外に向かって少し行き、宿の裏側方面の路地に入り、裏通りに出るとすぐにあった。
・・・・・
”ケーキのマクベス”
なんのひねりもねぇ、、
つか、
ここに店なんか持てたんだ、、
「・・・入るか?」泉さん
「まぁ、折角来たんだし、、精霊のならそれなりに美味いかも知れないし、、」俺
「まぁ、マクベスが居たらシューレに連絡取ってもらってもいいですしね!」大田
あー、もうだめだな、、そういうフラグ立て無いために何も言ってなかったのに、、、
泉さんも渋い顔している。
あの世代って、どうしてこうなんだろう?ぜんぶぶち壊すの好きなんだよな天然で。
がちゃり、からんからんからん、、、
「いらっしゃいませー」
女性の声、マクベス居ないんだなやっぱり誰かさんのおかげで、、
でもケーキはうまそうだった。それぞれ幾つか注文し席に着く。
運んできたウエイトレスにマクベスいるか訊くが、いない、いつ帰ってくるかわからない。ケーキは弟子たちが作っている、とのことだった。
一応、帰ってきたら「シューレが泉達を忘れてこっちに放置してしまった。連絡取って迎えにこさせてくれ」と言っといてください、とお願いしておいた。
「まぁ、たしかに、こっちに来てから今までで、トップを争うよな、、どこだっけ、あの旨い店、あそこと張り合うよな」泉さん
「もしかしたら、あそこもマクベス関係だったりしてね」俺
で、食べながら、これから数日この王都を見てみたいけどどうよ?と訊いたら、皆いんじゃないすか?と。
「美味しいから問題なしでしょう」魔法使いB
ま、基本そこだよな。
で、B達に「情報収拾」ってわかる?ってきいたら、ココでの場合は東方面と南方面の情報のことでしょ?と、賢い返事。
なんか、日頃あほあほしているのに、、、
「もっとそういうとこ表に出すように」と言うと
「いやー、実家とかではあほあほだと思われてないと命もヤバイし、、」など物騒なことを言う。
どこの領なのか聞かないでおこう。
というか、あの農国でもそうなんだねぇ、、
「んじゃおまえ、これ終わったらウチに来い。領主様と将軍様に魔法教えろ」泉さん
「はぁ、、かんがえておきます、、」
何言ってんの?この人、、みたいな目したB。
まぁ、、無理もないけど、、
で、ふた手に別れ、夕食時に宿の食堂で合流と決まった。
「人手はもったいないし、大人数だとなんか動きにくかったんスよね」俺
「あと、アヤツと離れたかったんだろ?」泉さん
おや?
泉さんは?と訊くと、、
さほどうざいともおもわん、、とか言う。
”さほど”ね、、
で、ケーキ屋、さっきマクベスの弟子のを食べて、その後の店のモノもなかなかだった。この街はほんとになかなかである。ケーキに関して。
で、お昼にはケーキ屋でも食べられたので、パエリヤ?みたいのと洋風雑炊みたいのを食べてみた。なかなか美味かった。
店を出てプラプラする。
「こっちには教会みたいのって無いんスかね?」
「そーだな、見ないなぁ、、カレー臭も少ないしな、、」
「妖精が関係してそうな飯屋なども無かったっすよねー」
「ああ、農国周辺に比べりゃ、皆無なくらいだな」
「もともとうまくないんで集まらない?」
「もしくは、集まらないなんかの理由があるから集まらないんで、食い物が美味くならない、か、、」
というか、、全体的に面白いことに対する興味が無いのかな?
アレだな、旅の重要項目の2つのうち、人、の方に問題大なので、美味い、もそこそこで終わっちゃってるんだろうな。
この間のカレー屋なんか唐辛子さえ有ればかなり良いとこまで研究ていた。そういう者も稀にいるのに、、
反応する者達がほとんど居ないんだろう。だから張り合いが向こうの大陸と比べたとしたら雲泥の差。
”追求者”達にとっては、この大陸の者達という環境はかなり厳しいもんがあるよな。
「だよな、、」泉さん
もう開き直ってないか?普通に読んでるよな俺の心w
「大体、なんらかの追求というものは長々とされていくもんなんだ。が、、その続いている追求のモノが無い、見えない、ということ自体、なんもないところなんだろうな」
すんげーつまんないんですけどっ!!
「ああ、つまらんわな、人間が」
「わかった、マクベスみたいなのんびり屋だから、ココの大陸を担当できるんだ、、、」
「・・・かもなあ、、、
「フィジニだったら反応なくって死んでるんじゃない?」
「かもなー、、何食わせても反応が無いんじゃやる気なくなるわな、、不味いケーキしかない街にスクレを押さえつけるようなもんだな」
「拷問じゃん」
「モフの気配すらなし、、俺の居る意味全く無いよね?!!」
「んなこと言ったら俺だって」泉さん
「西に大陸とはまた違った意味でのアレだなー」
「全くだ」
ーー
「こう、、のんびり飲んでいると、、なんか、生きてる感じがしていいよね」大田
今、農国若手魔法使い4人と大田は、裏通りを散策してて見つけた造り酒屋の軒先のテーブルで飲んで肴をつまんでいる。
うーん、よくわからない、、と思う4人。
ロボットの時から、根本的な部分がこの人はなんか違っているな、と思っていた若手。だが、最近更にわかったのは”生き物としての根本的部分”が違うんだな、と。
「大田さん、この国って、どうですか?」若手C、チャレンジ。
「うーん、、僕には物足りないかも知れないけれど、、
(うそつけ!!×4)
そうだね、、人が生きるのにはちょうど良いんじゃないかな?」大田
やっぱり!!と思う4人。
後日、ガクが武国に戻ってから領主様に語った時にひらめいたピッタリの、説明
”役人資質の者達による役人資質の者達の社会”
あ、、、しまった、、
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