309 / 409
後後183 ゾロアタロヌスチカーチャビッチヤヌスプ!3世の逸話
しおりを挟む面白いものには藁をも掴んで使えということわざがあるように、
え?知らない?
中国の故事なんだけど?
時は昔の中国?、秦とかの時代の皇帝ゾロアタロヌスチカーチャビッチヤヌスプ!3世は、第一妃フジィコを追いかけていた。
ちなみに、帝の名の最後のプ!は付けても付けなくともよい。付けなくとも不敬にはならない。もしろ付けないほうが敬意を払っていると思われるかもしれない。
追いかけていた。かれこれ3昼夜山野を走り回り追いかけていた。もうめんどくさくってやめようかな?と思い始めると、あと一歩、というところまで迫れるのはわざとだな、と気づいていても、なんだろう、あのせくしーフジィコにやられたら「あと一歩!」って思うよな?
第一王妃フジィコ、未だ皇帝に指一本ふれさせたことはなかった。
当時の世界、支配者は絶対的な強さ、もしくは絶対的な信頼がなければ、簡単に下克上されていた。ホントの意味での実力主義だった。嘘で騙して、、なんて奴は翌日にはドブの中で冷たくなっている良い時代だった。
ゾロ(以下略)は、前者で体力ももの凄かった。3昼夜にわたって山野を走り回るのは苦痛でもなかったが、目の前を走るフジィコにそれが出来たのは驚きであり、また、だからこそ捕まえて我が物に!と、老い回せば追い回すほど思いは強くなった。
もうここまで書いてめんどくさくなったが折角ここまで書いたのだから最後までと思うだろう?
幅が20mくらいの川があった。流れはそう早くない。所々に岩が顔を出しているので、ぴょーんぴょーん!とフジィコは対岸に渡った。そこで休憩?座った。
ゾロ(以下略)は、渡らず、こっち側の岸で彼も座った。
ここで追ったら、また走り回るだけだ。どうにかして奸智(w)で捕まえられないか?と考えることにした。
フジィコは魚を取り、火を起こし、焼いている。
ゾロ(略)はフジィコのその様を見ながら、火打ち石なんか持ってたんだーー、とぼけっと思った。
結婚式の夜、フジィコに迫ったゾロ(略)を放り投げ、投げられたゾロ(略)はそれでも何度も襲いかかり、そのたびにひょーい、って感じで仙人にでもなんかされたのか?って感じでいつの間にか放り投げられ、終いには窓から外に放り投げられたゾロ(略)を追って外に飛び出したフジィコに再度おもいっきり城の端まで投げられ、そこから追いかけっ子が始まっていた。
そんなことを思い出しながらぼけっと座っていると、フジィコが手招きしている。
「食事しない?お腹空いたでしょう?」と、怒鳴ってもいないのに、向こう岸のフジィコの声が聞こえる。
おかしいな?と思いつつも、まぁあのフジィコだからな、とかで済まし、対岸に渡るゾロ(略)。
魚を10匹ほど食べ、どうにか空腹も収まったら、足元に小さな穴が見える。アリのではないなぁ、、とかぼけっと思うゾロ(略)、みるでもなしに見ていると、ひょこっとなんかが頭を見せ、ゾロ(略)と目があった?らヒュン!と頭を引っ込めてしまった。
・・・・・釣らねば、、、何がそう思わせたのかしらない。ゾロ(略)の子供時代の経験だろうか?
そこらの草を取り、その穴に突っ込んで置いておく。
ちょこ、ちょこ、と、その草は動く。中の虫が草を食べるか押し出すかしようとしているのだろう。
ゾロ(略)は、そーっとその草を引き出そうと、、、最初に少し手応えがあったが一瞬のみ。
「だめねぇ、、何も知らないのね?」といつの間にかフジィコが側にきておちゃんこ座りで見ていた。
「これを使うのよ」とフジィコの手には乾いた草。
「藁虫って言って、藁みたいに乾いた草じゃないと食いつかないのよ、」
と言って、すぐに釣りだしてしまった。
ぽいっとその虫を口に入れ、「おいしいのよ?」とフジィコ
「この藁虫を100匹取ったら、一緒に帰ってあげるから。そして皇子を産んであげましょう」フジィコ
そっから一月、夢中でろくに何も食わずに釣りまくったゾロ(略)が、100匹目を釣り上げてた時、そこは皇城の庭の端であった。
1年後、ゾロ(略)は男児を授かった。
ということから出来た故事だ。
はぁ?面白くねぇ?こんだけ頑張ったのに??
て、うん、俺もそう思った。つまらんな、、でも消すは惜しいので使います!もったいない!!
使い捨てキャラさえもなんかかわいそで忘れられないワシ!ここまで頑張ったなら尚さらだ!!
で、
面白いものには藁をも掴んで使えということわざがあるように、
その日、泉は村の道端でニラ虫釣りをしていた。
流石子どもたち。そういう気配はわかるのだろう。少しづつ男児たちが寄ってきて、泉のやることを真似て、でも道端に落ちている藁とかで始めた。
コレはニラ虫。わら虫ではない。泉は獲物にあった餌を使え、と教えた。
ちなみにニラ虫は食わない。釣って遊ぶだけ。
ーー
シューレの店の外のデーブルでアニャータにケーキを食べさせながら、そんな子どもたちと泉を何気に眺めていたガク。
アニャータがその視線に気付き、
「泉さんは何やってるのでしょうか?」
アニャータにはガクと泉を「様」ではなく「さん」で呼んで、とお願いし、さん付けになっていた。
様、とか言われると2人ともなんかこそばゆいのだ。「似合わねぇ」って。
で、ニラむし釣りのことを教え、ついでに以前泉さんに聞いたその故事を話すと、意味不明だった様子。
だよねー、面白くネーし。
ロシアンにふさわしい優雅なアニャータ。人の姿だとボケ娘みたいになっちゃうけど、この超モフ美の神級猫だと、その優雅さはまさにふさわしい!!
もうどんだけ見ていても見飽きない、ってこれなんだな!!って今も心底思っているガク。
それを離れたテーブルから優雅に生暖かく見守る匕王夫妻。
「姫よ、ガクが今何を考えていると思う?」
「あの子が可愛くって仕方がない、とかでしょうかね?」
「そうだろうな、あの下がりきった目尻、半開きの口、緩みきった顔、、、どれをとっても、それでしかない」
「ほんに」
気に入ったのかな?このセリフ
「どっちかというと、あの娘もボケ側かな?と思ったが、、」
「ええ、私も今は違うかな?と感じます」
「そうな。ボケとツッコミは感性のものだからな」
「考えるな!感じるんだ!ってやつですね!」
「おお!名セリフではないか!」
「ええ、私も日々精進しておりまする」
方向性!!
ツッコミ側だったガクも、とうとうこっちの世界に染まってボケ側になってしまうのか?
アニャータはどうなんだ?ボケなのか?隠れツッコミなのか?!!
謎は深まるばかりだった。
0
あなたにおすすめの小説
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~
御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。
十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。
剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。
十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。
紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。
十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。
自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。
その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。
※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる