329 / 409
後後203 2番めのお姉さん
しおりを挟む「帰ったぞー!アニャータっ!!」
・・・・
「アニャータさーん?!!」
・・・・・
「あにゃーたぁああああ!!!でてきてくれよおおおおお!!」
・・・・
「あにゃあたあああ!!・・・・わるかったおおおお!!」
・・・・・・
「あにゃーたー!!私がわるかった!ごめんよおおお!!だからでてきてくれよおお!!」
玄関ロビー入ったところでなんか喚くアニャータ姉No2
がちゃり!
玄関扉が開く
「あれ?お姉さん、おかえりなさい!」
あーにゃぁあたぁあああああ!と、なんか半分崩れ落ちながらアニャータにすがりついて泣く姉No2
わるかったよおおおお!!ごめんよおおお!!
とか、
無視しないでくれよおおお!捨てないでよおおお!!
とかいっている。
アニャータを見る。
(何のことなの?)俺
(さあ?でも、たまになんかこうなっているときありましたね、、、なつかしい)アニャータ
・・・その程度なんだ?
後から入ってきたお義父さんお義母さんも、あらあらとかあっはっは!とか言っているだけだから少しまずそうだが、度々あったようなんでいーんだろう。最後に泉さんが入ってきて、、面白くなさそうに見ている。あ、これツマラン展開になるってことか、、、
泣きべそかいている姉No2をあやしながらアニャータは居間に連れていく。お邸の居間だからね?広いよ?日当たりいいし、でも暑い時分はひさし出してるようだし。
その、のんビリルームのふかふかソファに姉No2を座らせる。ちなみにこのソファ、皮。てかてかの。布とかだと爪を研ぎたくなるようですね?そういう”研ぎたくなるあれこれ”は、邸の中で見たことがない。
「あっはっは!ちゃんと爪切りがある方ね!」とお義父さん
「ヤスリで削ってますよ?」とお義母さん
それでいんすか?
アニャータがソファに寝転がっている姉の爪を切ってやってる。
それからヤスリを掛けてあげている。
その後、部屋からブラシ、、毛並み用ブラシを2種類持ってきて、姉の背中をさすってやってると、、、ぼふん!姉が猫に!!
さすり方にコツがあるのかな?
で、ブラシを掛け始める。姉、ほどなくいびきをかきはじめる。
へぇ、、お姉さんは日頃から毛並みの手入れをちゃんとしている様子。いつもよりは早くアニャータは油を使い始める。あのドラぢるだ。
丁寧に丁寧に毛と皮膚に染み込ませる。
ペタペタ感が完全になくなったらしく、仕上げのブラシを掛け始める。
小一時間かけたろうか、、
う、ううーーんん、、、
「あ、アニャータ、、、アニャーター!!!」
がっし!!と抱きつく姉。
そのまままた寝入りそうになる、が、眠気に抵抗する姉、だが眠気も負けては居ない!攻防は続き、、、姉敗北、、アニャータのブラシは眠気に加勢しているからな!!
夕飯時。
匂いにつられ、というか、もう睡眠を満喫だったのだろう、姉起き上がる。
猫の洗顔。うみゃうみゃいいながらなので、まだ寝ぼけているのかな?
はた!と自分の毛並みに気がつく。
????
「おや?こんなに毛並みよかったっけ?」
「おはよう、先程アニャータがあなたにそれはもう丁寧に丁寧にブラシをかけていたわよ」母
「え!アニャータがっつ!!、、アニャーター!!」
「はーい!」
と厨房の方から出てきた。
またまたガバっとアニャータに抱きつく!
「あーよかったああーーーよかったっつ!!!夢じゃないっつ!!もうどこにも行くなよーー!!」
・・・・
なんかめんどくさいことになりそうな感じがするガク
勿論アニャータもめんどくさい予想していた。
先に姉が虎達の元に帰れば問題ないんだが、、そううまくいくかどうか、、
ぎぎぎぎぎ、、と音をたてながら、のように、首をこちらに回す姉No2
目が合う。
睨む姉。やっぱそーきましたね
「おまえ、誰だ?名を名乗れ!」
重複していますよ?
「彼はアニャータのおむこさんだ!!」お義父さんが何もクッションを入れずに諸原氏
「脚下だっつ!!」姉
だろうなぁ、、
「あらあらあら、、だめよーもう決まったんだからー」容赦ないお義母さん、先見えないのかなぁ、、この夫婦、、つか、姉を追込で楽しいのかも、、
やだやだやだやだやだやだやだやだ!!!
せっかくきれいになったのにっつ!!!床を転げ回る姉No2!!当然こうなった。
俺がダッと駆けたらアニャータも同時だった!
2人して姉を持ち上げ、ソファーに押し付け、アニャータが粗いブラシでついたゴミや埃を落とし始める。
落としたあとから俺がアニャータに渡された中目のブラシを掛けていく。姉は体から力を抜きはじめている。
最後、アニャータが仕上げブラシを掛ける。
「ねえさん!だめでしょ!せっかく美しくもっふもっふにしたのにっつ!!!」アニャータ
「・・・・そうか、、アニャータがやってくれたんだよな、、ごめん・・」
素直だね?
「でも許さないからな!結婚なんてっつ!うちにいるなら、まぁゆるしてもいいけど、、」姉
「・・でも、ねえさんも虎さんのところにお嫁にいくんでしょう?」アニャータ
「・・でも、、でもっつ!!帰ってきた時にアニャータがいなけりゃっつ!!!」
もしかして、、
(おう、他の姉2人も可能性あるな?)
(でも長姉は王都でしょ?そこに行くことができるんだから、、)
(こいつだって泣く泣く虎のとこ行ってるだろ?)
(・・だよな、、・・まじっすか、、)
「えっと、お義父さんお義母さん?あの、、あとの2人のお姉さん達も、、、こんな、、、なんすか?」
「あっはっはっは!うちでは皆アニャータが大好きなんだよ!!」
「ええ、アニャータはオオモテなの!!」
そんなのに、、一人で旅に出すか?
アニャータは一人で武国、東武領、小館村に来たのだ。まぁ、領都から小館に来るには領主様もしらないうちに勝手に来たんだけど。
「報告シマーっす!!長女ミーシャ様、3女ニャーチカ様、明日お戻りになられると連絡が入りましたー!!」
と、メイドがとても楽しそうに大声で報告した。
泉さんはものすごく嫌そうな顔をした。あ、これ、すんげーつまらん展開になるんだ、、
0
あなたにおすすめの小説
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~
御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。
十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。
剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。
十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。
紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。
十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。
自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。
その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。
※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる