【ありがとうございます!!底辺の壁突破!!】拉致放置?から始まる異世界?生活?【進めー!!モフ☆モフ!!】

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後後204 攻防、アニャータの実家戦役

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俺にとってこの邸はもろアウェイのようだ。
使用人含めて皆アニャータによそに行って欲しくないようだ。
んじゃ始めから出すなよ、、、

と言っても、アニャータが旅立ってから皆それに気がついたんだろう。
姉たちは、自分が家を出てはじめてアニャータとの距離があると寂しいということを知ったのだろう。

俺の味方は泉さんとアニャータのみ。奴等が敵視しているのは俺のみ。
お義父さんお義母さんを見る限り、俺のひととなりとか全く関係ない様子だ。アニャータが家を出るのを阻止できてばいい、みたいな。
姉たちを呼んだのは自分達では阻止できない、アニャータに行かないでくれと言えないからだろう。見たら本当に好きになっていた様子が見え、あ、やべぇ、ってんで姉たちにメーデー掛けたんだろうな。

あ、んじゃあの公爵は確認のために?彼女としても、どうせ泉さんもくるんだろう、会いたいな、くらいだったのかもしれないが、、

最初から、、仕組まれてたわけだ、、うーん、奥が深いなぁ、、
(俺が不快だぞ・・)泉さん
(だれがうまいことを・・)
(俺はマークされていないので、使いに行って来ようか?)
(・・・お願いできますか?)
(うん、馬借りてひとっ走り行ってくるわ)
(道わかりますか?)
(王都だろ?出てから訊けばいいだけだ、邸で訊きゃばれるからなー)

で、泉さんは夕食後、お茶の席で眠いと行って抜けた。

厩舎で「少し夜風に当たりたい、速い子を貸してくれ」と言ってまんまと借り出した。

街道に出た泉さん。方角しかわからんのでそっちの方にまず走る。疾駆け程度。
村があったがもう店屋も閉まっている。村だからな。
先に行くとそこそこの街があり、そこではまだ店屋の多くは開いていた。そこで酒を竹筒で買い、王都方面を聞いた。
「今から?」
「ああ、少し急ぎでな。」
「夜道は危ない、、、けど、、、剣、持ってるね?」
「あっはっは、ドラゴン一匹二匹程度なら一人で狩っているからな」
ほんとかよ、、と思いつつも、得体の知れないオーラがあるようにも見えるしぃ、、、おっさんみたいだしい、、と思う店主。

「ほんと気をつけて行けよ、盗賊とか出ないけど、野獣や魔獣はたまに出るからな」
「おう!で、疾駆けでどのくらいだ?王都まで」
「一晩有れば余裕だろう、明ける前には着くぞ、じょーちゃん軽いんでもっと速いかな?」
「ありがとな、」

走る走る!馬もこんな早く走るのは久しぶりだ。しかも街道は王都近郊、道はとても良い。更にところどころ道に面して家があり、灯が灯っている。魔石の灯火だ。魔獣や盗人避けだろう。

「こいつぁ気持ちいいなぁ!!武国の新街道並だ!」
武国の今の街道は高速車線がある。高速馬車専用車線。凸凹一つ無い。


馬がスピードトリップしながら半分わけわからなくなりながら少し泡吹きながら爆走し、丑三つ時を過ぎた頃、王都に到着。
衛兵詰所で武国離宮の場所を聞いて、ほどなく到着。
ココがあるということは、武国王都にも農国王の離宮あるんだよなー、、。つーことはそこに転移門もある、か。

衛兵詰所には武国兵も居た。
その者に「東武領主東様の家来の泉だ、緊急だ。」と。武国兵で泉さんを知らない者は居ない。
あ、生泉だ、、とか喜びながら対処する武国兵達。


玄関ホール横のティールーム。

「どうしたこんな時間に、」とぼさぼさの髪でそのまま降りてきてくれた領主様。
ソファに座り、これこれこーで、、といいながら、途中買った酒を領主様と飲みながら話す泉。

「・・・・ガクは、渡せんな」領主様
「勿論だ」
・・・・・・・・
「多分、両国の王同士が話を進めちゃってるので、そっちで阻止は不可能だろうと見て、本人、特にガクを折ればどうにかなるんじゃないか?と思っているのかもなぁ、、」
「それっぽいのも見えるけど、、次女はアホウっぽかった。もろガクに敵意満載だったし、結婚させないと駄々こねね床に転げ回って。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぷw」

「どうしたら良いでしょうかね」
「うーん、、とりあえずガクとアニャータを王都に呼び返せ。ここに居させりゃ何もできまい」
「ですが、素直に邸を出させるか、、」
「よし、

将軍様に起きてもらって話をし、そのまま農国王宮に皆で向かい農国王を起こして説明し、農国王命として迎えの馬車を出してもらった。勿論農国王の岸10名ほど付けてもらう。
夜明けには泉を先頭に、その集団はアニャータの実家であるグレゴリア邸に向かった。

ーー

「ただいまー!!アニャータ!!アニャータはどこっ?!!」
3女ニャーチカ(人間形態)である。

「ニャーチカ姉様!」
アニャータが飛びつく(猫形態)。
・・・・一瞬凝固し、、もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ、「あっふー!」
ボコン!
「いい加減になさい」母

「い、いや、、な‥、どうしたの?こんな毛並みに、、、」ニャーチカ
「え、それはガク様がいつもトリミングしてくださるので、、」
はぁ?ガクさまぁあ?

と、俺を発見し、睨みつける、、、うん、豹とかに睨まれてる気分、、、一瞬で押さえつけられるな、、、次の一瞬で首が飛ぶな、、
豹はそーんな感じ。狩り一瞬、てなもんだ。

だが、地味にアニャータががっしり姉を抱きしめており、微動だに出来ないアニャータ。
「・・・アーニャ、、いつからこんなに強くなったの?」
「それは、向こうに居る時も鍛錬しておりますので、おほほほほ」
と、顔は笑っているけど、、猫目がすんげー怖くなってるんですけど、、

ぼん!と姉も猫に変化し、背中の毛が立ってしまってる、、怖いんだ?

力を抜いた姉を放してあげ、ソファに導くアニャータ。

「・・・こんなひ弱に見えるけど、、強いのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぃぇ」
「まぁ、、ひとは見かけによらないというからな、、獣人とは違うんだろうが、、、」
なんか勘違いしてくれてるよ、ギリセーフ?

「しかし、この毛並み、、、」
「ええ、私もはじめて見たけど、、、すごいわね、、」母
「うむ、、おまえもやってもらえば?」父
「よし、おまえ、うちの養子になれ。この邸にいろ。ならばアニャータとの結婚を許す!」ニャーチカ
「あ、それはいいわね!!」母
「明暗だなっつ!!」
名案じゃなくて明暗ですか、、なるほど、、うまいっすね?

「帰ったぞっつ!!」
ラスボス登場。
熊っぽい名前の長女ミーシャ。

・・・・・・・・おや?

ぼっふん!!
ガクのアタマがお花がいっぱいにっつ!!
「おまえ、失礼な事を思うとそうなるからな?」ミーシャ

真逆だった。
慎重150無いんじゃないか?

「あっはっは!相変わらずミーシャは魔法が上手いなあ!」父
「きれいな魔法ねぇ」母

そ~言えば、優秀って話だもんなぁ、、、魔法もできるのか、、

ーー

泉達一行は道も半ばもすぎ、あと二刻もあれば着くだろうというところ。

後ろに居た騎士の乗った馬が泉の脇に寄る。
かちゃ、とマスクをあげると、
「やっぱ泉さん!俺ですよ、おれおれ!!」
「・・・・・あ、おまえ魔法使いだろーがっつ!何やってんだよっつ!!」泉さん

東の大陸の国へ農国と共同で侵攻作戦をした時に、ロボを作った農国若手魔法使い達の一人。

「いやー、、泉さんみたいに魔法剣士になりたくなっちゃって、、てへへ!ぺろ!」
「え?俺はフツーの剣士だぞ?」
「・・・・・(本人はそのつもりなのか、、、)」

「でも凄いな、よく魔法使いから、、ここまで成れたな?」
「ええ、魔法も頑張って泉さんみたいに身体強化バク上げしたんで」
「あ?俺はそんなん使っていないぞ?」
「・・・・・・・(これも無意識かよ、、)」

なんか、なんで自分は魔法剣士目指したのかな?とか根本をなんか崩されつつあるように感じた若手魔法使いバルム。

さて、このあとどうなるのか?!!全くわからない!!
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