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4話 ルピとの約束
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久々に歩いた疲れもあるのか次第に眠気に襲われてきた。そろそろ寝ようかとルピに声をかけようとし異変に気づく。ルピが外に目を向け警戒してるような鳴き声をした。その瞬間
「グルルルルルル…」
暗くてよく見えないが犬?いや犬とは比べものにならない不気味さを漂わせた生き物いる。数は6匹ほど天然テントの周りに集まっていた。多分これが魔物だろうと理解する。
ルピを守らなければ!自分にできることが何かを考える。ルピになにかあってはいけない。少しでもルピが逃げる時間を作らなければ!!ルピに僕の後ろに行くように声をかける。
かけるがルピが聞く様子はなく、むしろ天然テントの外に出ようとしていた。慌てて止めにいくが、間に合わず外に出るルピ。ルピが外に出た瞬間、待ってましたとばかりに襲いかかる魔物。
「ルピ!戻るんだ!戻ってくるんだルピ‼」
「「「グルルルルルルー‼」」」
一斉に飛びかかる魔物。もうダメだ…と思った…。
「ピィー一一ヤァァアア一一‼」
ルピが大きく鳴くと風が集まり竜巻のようになる。魔物達はその竜巻に巻き込まれながら、1匹また1匹と地面に激しく叩きつけられていく。
「ギャインッ」となき絶滅する魔物。魔物が倒されると青白く光。光が消えるとそこには赤い石と狼のものと思われる牙が残っていた。
ルピが、ピィー♪と嬉しそうに僕のもとに駆け寄ってくるが
「危ないじゃないか‼ルピになにかあったらどうするの⁉ルピは強いのかもしれないけど、勝手なことしちゃダメだよ‼」
「ピィ…ピィルルゥ…」
ごめんなさいと頭を下げてくるルピの頭を撫でてやりながら僕は話を続ける。
「僕こそ急に怒鳴ってごめんね。僕には魔物がよくわからないし、ルピがいなくなっちゃうんじゃないかって怖かったんだ…。ルピにとってはあの魔物ぐらいは平気なの?」
頭を撫でてもらうのが気持ちいのか、もっともっとと僕に頭をこすりつけてくるルピ。
「ピッ!(ウンウン)」
何度見てもやっぱり可愛い!けど、可愛いで終わっちゃダメだ。
「ルピ、僕はルピよりもすごくすごく弱い。だからルピが勝てないなって思う魔物が出た時には僕を置いて逃げて欲しい。この約束が守れないなら僕はルピと一緒にはいられない」
「ピル…ピィャ…ピルルル…」
ルピがイヤイヤと言ってくる。でもここで約束をしておかないとルピは危険な目にあっても僕を守ろうとするかもしれない。僕は命の大切さを知っているつもりだし、また僕のせいで誰かに悲しい思いはさせたくない。
「ルピ、お願い。僕との約束を守って?僕はルピと一緒にいたいよ。いたいけど…。ルピを傷つけてまで一緒にはいるのは僕にとっては、すごく辛いことなんだ」
「ピィ…ピィルル。ピィ…」
すごくルピは悩んだ顔をして、わかったとうなずいてくれた。ありがとうとルピの頭を撫でてあげる。その後も何度か魔物が出た。出たけどその度にルピが大丈夫!と示してくるのでお願いすることにした。
朝になり丸まって寝ているルピを起こさないよう外に目を向ける。そこら中に赤い石と牙が散らばっていた。なにこの数!?本の知識であってるなら、魔物を倒したことで得られるものは魔石だよね?せっかく倒してくれたんだからと取り敢えず集めていく。
かなりの数になり22個の魔石が集まった。1人でこんなに倒したんルピのすごさにビックリする。
ルピもそのあとモゾモゾと起きてきた。ピィーと眠そうに僕に挨拶をしてくれるルピ。おはよう。昨日はありがとう。今日も一日よろしくねと声をかけると、ピィ♪と嬉しそうに返事をしてくれる。
やっぱりもう、本当に可愛い!
「グルルルルルル…」
暗くてよく見えないが犬?いや犬とは比べものにならない不気味さを漂わせた生き物いる。数は6匹ほど天然テントの周りに集まっていた。多分これが魔物だろうと理解する。
ルピを守らなければ!自分にできることが何かを考える。ルピになにかあってはいけない。少しでもルピが逃げる時間を作らなければ!!ルピに僕の後ろに行くように声をかける。
かけるがルピが聞く様子はなく、むしろ天然テントの外に出ようとしていた。慌てて止めにいくが、間に合わず外に出るルピ。ルピが外に出た瞬間、待ってましたとばかりに襲いかかる魔物。
「ルピ!戻るんだ!戻ってくるんだルピ‼」
「「「グルルルルルルー‼」」」
一斉に飛びかかる魔物。もうダメだ…と思った…。
「ピィー一一ヤァァアア一一‼」
ルピが大きく鳴くと風が集まり竜巻のようになる。魔物達はその竜巻に巻き込まれながら、1匹また1匹と地面に激しく叩きつけられていく。
「ギャインッ」となき絶滅する魔物。魔物が倒されると青白く光。光が消えるとそこには赤い石と狼のものと思われる牙が残っていた。
ルピが、ピィー♪と嬉しそうに僕のもとに駆け寄ってくるが
「危ないじゃないか‼ルピになにかあったらどうするの⁉ルピは強いのかもしれないけど、勝手なことしちゃダメだよ‼」
「ピィ…ピィルルゥ…」
ごめんなさいと頭を下げてくるルピの頭を撫でてやりながら僕は話を続ける。
「僕こそ急に怒鳴ってごめんね。僕には魔物がよくわからないし、ルピがいなくなっちゃうんじゃないかって怖かったんだ…。ルピにとってはあの魔物ぐらいは平気なの?」
頭を撫でてもらうのが気持ちいのか、もっともっとと僕に頭をこすりつけてくるルピ。
「ピッ!(ウンウン)」
何度見てもやっぱり可愛い!けど、可愛いで終わっちゃダメだ。
「ルピ、僕はルピよりもすごくすごく弱い。だからルピが勝てないなって思う魔物が出た時には僕を置いて逃げて欲しい。この約束が守れないなら僕はルピと一緒にはいられない」
「ピル…ピィャ…ピルルル…」
ルピがイヤイヤと言ってくる。でもここで約束をしておかないとルピは危険な目にあっても僕を守ろうとするかもしれない。僕は命の大切さを知っているつもりだし、また僕のせいで誰かに悲しい思いはさせたくない。
「ルピ、お願い。僕との約束を守って?僕はルピと一緒にいたいよ。いたいけど…。ルピを傷つけてまで一緒にはいるのは僕にとっては、すごく辛いことなんだ」
「ピィ…ピィルル。ピィ…」
すごくルピは悩んだ顔をして、わかったとうなずいてくれた。ありがとうとルピの頭を撫でてあげる。その後も何度か魔物が出た。出たけどその度にルピが大丈夫!と示してくるのでお願いすることにした。
朝になり丸まって寝ているルピを起こさないよう外に目を向ける。そこら中に赤い石と牙が散らばっていた。なにこの数!?本の知識であってるなら、魔物を倒したことで得られるものは魔石だよね?せっかく倒してくれたんだからと取り敢えず集めていく。
かなりの数になり22個の魔石が集まった。1人でこんなに倒したんルピのすごさにビックリする。
ルピもそのあとモゾモゾと起きてきた。ピィーと眠そうに僕に挨拶をしてくれるルピ。おはよう。昨日はありがとう。今日も一日よろしくねと声をかけると、ピィ♪と嬉しそうに返事をしてくれる。
やっぱりもう、本当に可愛い!
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