僕の従魔は恐ろしく強いようです。

緋沙下

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15話 ステータス偽造

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案内された部屋に戻り、椅子に座り装置の上にギルドカードを置くと水晶に手をかざす。
パァーッと水晶が輝き、光が収まると目の前に僕のステータスが出てきた。

 
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

名前:クボハヤト
レベル:17
種族:人族
年齢:14歳

HP:620
MP:370
攻撃:170
防御:150
魔力:150
防御:170
速度:58
幸運:170

スキル
言語理解・異常状態無効化・健康な体・アイテムボックス・従魔経験値分配(小)・ギフト(レベルごとに解放)

加護
ルルの加護

従魔
天鳥族:ルピ

所持金
ギルドカード ・現金

◇◇◇◇◇◇◇◇◇


見慣れた画面。自分のステータスを見たことない人は、おぉ‼︎となるんだろうな。それと若干レベル上がってる。幸運が…うん。ギフトってことにしよう!

「これはどうやって操作するんだろう。指示があるとか言ってたけど、なんにもないよね?」

「ピッ!」

「え?」

「へぇ~、水晶に文字が出てくるんだね。なんか異世界予想よりもハイテクだな」

《ギルドカードに表示するステータスの操作を行って下さい。画面を触れることにより操作可能です。》

「操作可能?ステータス画面触っても動かないよ?」

「ピッ」

「水晶に触れるの?」

「ピィ」

なるほど。片手のどちらかを水晶に触れていないとステータス画面がいじれない仕様になっていて、ルピは普通に教えてくれたけどなんで知ってるんだろ?

「僕が隠した方が良いのはアイテムボックスとギフトかな。あ、でも異常状態無効化とかは小説ではチートスキルだったから、これも隠しとこう」

「ピッ!」

「どうしたの?」

天鳥族も隠してとルピが伝えてくる。

「隠した方が良いの?」

「ピィ(うん)」

「そっか。ルピが言うなら隠しとこうね」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

名前:ハヤト 《クボハヤト》
レベル:17
種族:人族
年齢:14歳

HP:620
MP:370
攻撃:170
防御:150
魔力:150
防御:170
速度:58
幸運:13   《170》

スキル
言語理解・健康な体
《従魔経験値分配》《異常状態無効化》《アイテムボックス》《ギフト(レベルごとに解放)》

加護
ルルの加護

従魔
ルピ 《天鳥族》

《所持金 ギルドカード ・現金》

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「うん!これで良いかな!」

念のため名前は簡潔に、幸運は数値を下げておいた。数値を上げることは不可能だけど、下げることは可能だった。
数値上げれたらそれで悪巧みをする人も出てくるだろうしね。

「次ルピやるから、水晶に手をかざして貰って良い?」

「ピィ!」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

名前:ルピ
レベル:25
種族:天鳥族  (幼少期)       ハヤトの従魔

HP:6,687
MP:8,052
攻撃:2,511
防御:2,753
魔力:2,810
速度:618
幸運:110

スキル
言語理解・初期魔法・中期魔法・治癒魔法・経験値増減・異常状態無効化

加護
ルルの加護

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


ステータス画面を見て固まる。なにこれ?え?本当になにこれ??ルピのステータスの上がり方おかしくない?僕のステータスと比べると、僕かなり足手まといに凹む。

「ピィ♪」

固まってる僕にスリスリしてくるルピ。可愛い…可愛いルピのそばに僕はいたい。それで良いよね。うん!そうしよう!
癒しタイムを求めて、ルピの頭をなでなでしまくる。可愛い!本当に可愛い!可愛いすぎるよルピ!
やり過ぎたのか、ルピがやめてくれと冷たい視線を向けてくる。ぁ…ごめんね。

早速ルピのステータスを変更して隠せるものは隠そう!でも、それが終わったら当分ルピのステータスを見るのはやめよう…。目に毒だ。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

名前:ルピ
レベル:25
種族:ハヤトの従魔 (幼少期)  《天鳥族》

HP:800    《6,687》
MP:560    《8,052》
攻撃:558  《2,511》
防御:563  《2,753》
魔力:546  《2,810》
速度:100   《618》
幸運:10      《110》

スキル
言語理解・初期魔法・中期魔法
《治癒魔法》《経験値増幅》《異常状態無効化》

加護
ルルの加護

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


下げに下げまくったルピのステータス表示。他の部屋で見たテイマーの従魔がレベル82で攻撃力1918だったから、うん。大丈夫なはず。

はぁ…指が疲れた。

「お待たせルピ。終わったけど、この後どうしようか?お腹空いたならお弁当貰ったし食べる?それとも服見に行く?」

羽でお腹をさすりながらお腹空いたと言ってくるため、この後はお昼にすることに決まった。

「すいません。無事に終わりました。ありがとうございます」

「初めて見たステータスはいかがでしたか?」

「はい!これから頑張ろうと思いました!」

「ふふ。それはなによりです。歴代の勇者様一行を目指し頑張って下さいね。従魔の方も伝説のテイマーの従魔目指しご加護がある事を」

「はい!頑張ります!(ルピは目指すどころか超えてるんだよね…)」

「ピィ♪」

「それでは、お布施として銀貨6枚をお願いします。ギルドカードと現金どちらにされますか?」

「ギルドカード?」

「はい。ギルドカードの中にお布施を入れて来る方もいるため、ギルドカードでのお布施も受け付けております。」

支払い用魔道具装置ににギルドカードを乗せると支払いができるそうだ。ギルドカードは異世界ばんデビットカードにもなるそうです。ハイテク過ぎでしょう。

「今回は金貨でお支払いします」

「かしこまりました。では金貨1枚のお布施ですか?銀貨6枚のお布施ですか?」

いやいや、さっき銀貨6枚って言ってたよね?お布施だからもっとくれて良いんだよってこと⁉︎怖いからやめて…。

「銀貨6枚で残りの銀貨4枚はまた機会がある時にお願いします。」

「かしこまりました。あなたがたのご無事をこの場所からお祈り申し上げます」

銀貨4枚を返してもらい、教会を後にした。疲れた…。
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