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3 狙われた聖女
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「怪文書が届いた?」
聖女リリアの部屋に入ったフィオナとヴィアは、部屋の中にいたリリアとこの国の第一王子デミルの不安そうな顔を見て眉を顰める。どうやら、リリア宛にデミルとの結婚を取りやめろ、さもなくば命を狙うと書かれた怪文書が届いたようなのだ。しかも、封筒の中には刃こぼれが入っており、気づかずに開けた側近が怪我をしたらしい。
「俺とリリアの結婚は国で決まっていることだ。リリアを守るために結婚をやめたくてもやめることはできない。犯人が捕まるまで、どうかリリアを守ってほしい」
神妙な面持ちで言うデミルのそばには、不安そうな顔のリリアがいる。二人を見て、フィオナは胸が苦しくなった。犯人は一体誰なのだろう、どんな目的でこんな怪文書を送ってきたのだろうか。
「リリア様のことは全力でお守りします。今後、リリア様の元に届けられたものは全て私が開封して中身を確認します」
これ以上リリアを守る大事な側近たちから怪我人を出してはいけない。誰かが犠牲になるならまずは自分からだ。そうフィオナが思っていると、ヴィアが険しい顔で口を開く。
「それはダメだ。フィオナは教育係であって護衛でも側近でもない。そこまでする必要はない」
「どうして?リリア様の教育係だけれど、それ以前に、私はリリア様をお守りするために一番近くにいるのよ」
「危ないだろう。教育係のフィオナに何かあれば、その後誰がリリア様の教育を行うんだ」
「それは……」
フィオナとヴィアが押し問答していると、デミルが二人の間に割って入る。
「落ち着け、二人とも。リリアのことを思ってくれるのはありがたいが、二人とも大切な護衛であり教育係だ。ここで仲違いされては困る」
デミルの言葉に、フィオナもヴィアも困惑し、口を閉ざした。
「「申し訳ありません」」
「わかればいいんだ。とにかく、一番狙われるとすれば今度開かれる結婚のお披露目パーティーだろう」
国民に知らせるための国を上げての結婚祝いではなく、その前に開かれる王族や貴族を中心としたお披露目パーティーがある。デミルとリリアの結婚が確定している以上、そこでリリアが狙われる可能性が高い。
「騎士団で護衛を厳重にするようにします」
「頼むよ。限られた人間しか参加できないとはいえ、どこから不審者が紛れ込むかわからないからね」
そう言ってからデミルはリリアのそばに行き、リリアの両手を取る。
「リリア、不安だろうけれどヴィアたちが守ってくれる。俺も君のそばから絶対に離れない。だからどうか安心してほしい」
「デミル様……」
リリアは潤んだ瞳でデミルを見つめ、デミルはリリアの両手を力強く握った。
(お二人の幸せな未来のためにも、リリア様を全力でお守りしないと)
そう強く思いながら横にいるヴィアを見上げると、フィオナの視線に気がついたヴィアは真剣な顔でうなづく。ヴィアもフィオナと同じ気持ちなのだろう。
(ヴィアが護衛騎士で本当によかった)
聖女リリアの部屋に入ったフィオナとヴィアは、部屋の中にいたリリアとこの国の第一王子デミルの不安そうな顔を見て眉を顰める。どうやら、リリア宛にデミルとの結婚を取りやめろ、さもなくば命を狙うと書かれた怪文書が届いたようなのだ。しかも、封筒の中には刃こぼれが入っており、気づかずに開けた側近が怪我をしたらしい。
「俺とリリアの結婚は国で決まっていることだ。リリアを守るために結婚をやめたくてもやめることはできない。犯人が捕まるまで、どうかリリアを守ってほしい」
神妙な面持ちで言うデミルのそばには、不安そうな顔のリリアがいる。二人を見て、フィオナは胸が苦しくなった。犯人は一体誰なのだろう、どんな目的でこんな怪文書を送ってきたのだろうか。
「リリア様のことは全力でお守りします。今後、リリア様の元に届けられたものは全て私が開封して中身を確認します」
これ以上リリアを守る大事な側近たちから怪我人を出してはいけない。誰かが犠牲になるならまずは自分からだ。そうフィオナが思っていると、ヴィアが険しい顔で口を開く。
「それはダメだ。フィオナは教育係であって護衛でも側近でもない。そこまでする必要はない」
「どうして?リリア様の教育係だけれど、それ以前に、私はリリア様をお守りするために一番近くにいるのよ」
「危ないだろう。教育係のフィオナに何かあれば、その後誰がリリア様の教育を行うんだ」
「それは……」
フィオナとヴィアが押し問答していると、デミルが二人の間に割って入る。
「落ち着け、二人とも。リリアのことを思ってくれるのはありがたいが、二人とも大切な護衛であり教育係だ。ここで仲違いされては困る」
デミルの言葉に、フィオナもヴィアも困惑し、口を閉ざした。
「「申し訳ありません」」
「わかればいいんだ。とにかく、一番狙われるとすれば今度開かれる結婚のお披露目パーティーだろう」
国民に知らせるための国を上げての結婚祝いではなく、その前に開かれる王族や貴族を中心としたお披露目パーティーがある。デミルとリリアの結婚が確定している以上、そこでリリアが狙われる可能性が高い。
「騎士団で護衛を厳重にするようにします」
「頼むよ。限られた人間しか参加できないとはいえ、どこから不審者が紛れ込むかわからないからね」
そう言ってからデミルはリリアのそばに行き、リリアの両手を取る。
「リリア、不安だろうけれどヴィアたちが守ってくれる。俺も君のそばから絶対に離れない。だからどうか安心してほしい」
「デミル様……」
リリアは潤んだ瞳でデミルを見つめ、デミルはリリアの両手を力強く握った。
(お二人の幸せな未来のためにも、リリア様を全力でお守りしないと)
そう強く思いながら横にいるヴィアを見上げると、フィオナの視線に気がついたヴィアは真剣な顔でうなづく。ヴィアもフィオナと同じ気持ちなのだろう。
(ヴィアが護衛騎士で本当によかった)
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