R18 短編集

上島治麻

文字の大きさ
上 下
37 / 158

24ー5

しおりを挟む
パパが、
「じゃ、学習机に座ってる普通の男子高生の普通のオナニーを記録しよう。」
って言ってくれてカメラの前で足を開いて、いつも何をおかずにしてるかとか、どこ触られると気持ち良いかって、聞かれながらオナニーする。
パパは颯ちゃんにフェラさせながら俺のオナニーを録画してくれた。
俺は、可愛い目の女の子を想像して・・なんて答えていたけど、その内、おかずは目の前でフェラする颯ちゃんになった。
だって、激しい。
生々しい音がする。
颯ちゃんが凄い。
歪んだ顔が凄いクル。
パパのおチンポ様も凄い。

思っていること全部全部口に出しながらイッた。
颯ちゃんもパパに口に出してもらってイッてた。
二人一緒にイイコイイコって頭撫でて貰うのは全身が震えるくらいの気持ちよさだった。
「いい絵取れたよ。次来た時に鑑賞会しようね。ソウをおかずにして気持ち良くイケたねぇ♡」
ってパパが言ってくれて何だか凄いドキドキしてしまう。
「でも、今日はここまでだね。ノル君はお家に帰らないとね。」
パパに言われて、急に気持ちが下降した。
でも時計を見ると、確かにいつも部活が終わって家に着く時間帯だ。
颯ちゃんがパパに言われて下に降りてまた戻ってきた。
手には僕の制服。
「パパが洗濯してくれてたんだ。もう乾いているから、着替えよう。」
颯ちゃんはさっさと制服を着てしまう。
俺はもたもたしてしまった。
中々此所を去りがたい気持ちだ。
だけど、颯ちゃんが
「お家の人が心配するよ。怪しまれる行動はダメなんだ。そんな人はもう誘わない。」
それは困る。
俺は慌てて制服を着た。
乾燥したばっかだからかほんのり温かい。
「じゃ、パパちょっと行ってきます。」
颯ちゃんがパパに挨拶してる。
送ってくれるみたい。
パパがそうしろって言うし、今後の予定も話したいからって言われた。
次の約束。
まるで子供に戻ったみたいだ。
楽しい約束。
楽しい遊び。
わくわくした気持ちで、颯ちゃんの家を出る。
パパに見送ってもらって、「ソウ。良くお話するんだよ。」って優しく言われる颯ちゃんが何だか眩しい。
俺もいつかそうやってパパに言ってもらえるかな。
ガレージ出たら夕暮れ時だった。
もう少しで日が落ちきる感じ。
早く帰ろうって思って、それで、転がっている自分の自転車を見て、屈んで起こそうとして、身体がふらつく。
何回もイッちゃったからだ。
下半身が弱いからなぁ。
って思ってから、急に我に返った。

おかしい。
おかしい。
おかしい。
俺は・・・なんで。
「うっ・・・・。」
叫び出しそうな口を颯ちゃんの手が抑える。
「日高・・ゴメン。」
颯ちゃん・・じゃない。
水上先輩が低い声で言った。
「せ・・ぱぃ。」
「ゴメン・・ゴメン・・。巻き込んで悪かった。」
颯ちゃんは俯いたまま何回か呻くように謝ってきた。
それから、
「おかしく思われるから行こう。パパが出てきちゃう。」
って言って自転車を起こすのを手伝ってくれた。
起こした自転車を二人で押しながら歩く。
俺は足がガクガクしてた。
一歩一歩が凄い重い。
歩く合間に、水上先輩はポツポツと話してくれた。
両親がw不倫を続けたって話は既に聞いたけど、相手は一人って訳じゃなくって、職場の人や行きつけの居酒屋とかカフェとかお互いに何人も愛人を持って遊んでいたらしい。
オジサンは職場の若い子を妊娠させて中絶騒動起こして、それが狂言だったりして、会社で一悶着起きて窓際に転属させられて、オバサンも同じように遊びつつ、ホストに嵌まって散財して、めっちゃ借金抱えて、あの家も抵当に入って、ヤバい感じの取り立ての人が連日家に来て、家族三人身売りさせられそうになった所に、パパが取り立てに来たらしい。
パパは一目で颯ちゃんの事を気に入って、パパのモノになるなら助けてあげるよって言ったんだって。で、颯ちゃんはイヤだって言ったんだけど、結局パパの言うなりになってしまって今に至ると言うことらしい。
それは俺もわかった。
パパといるとパパの言うなりになってしまう。
パパの言うことが絶対で気持ち良くなってしまう。
おっさんのザーメン入りの湯を身体になすりつけたこと。
颯ちゃんのあられもない姿を見たこと。

全部おかしい事なのに、あの時は何とも思わなかった。

思い出すと気持ち悪さと、少しの気持ちよさが襲ってくる。
そして、気持ち良く思った自分に嫌悪感がわく。
その繰り返しだ。
内心苦悩していると、
「悪いけど、日高逃げられないよ。」
って先輩がぽつりと言った。
「動画・・撮ったから。あれ、流されたら人生終わるってわかるよね。」
ヒュッと息を飲んだ。
何故忘れていたんだろう。
いっぱいいっぱい撮られた。
思い出すだけで恥ずかしい写真。
俺は、おっきく足広げて、胸も突き出して両手でピースした。
そして動画。

足が止まりそうになるけど、先輩が自転車を押してくれるからもたれかかっている俺の身体は前に進む。
そして、先輩と俺の家は三軒しか離れて無い。
だから、どんなにノロノロ歩いても着いてしまう。
家の前で止まってから。
「大丈夫。言うこと聞けば大丈夫だよ。」
なだめるように先輩は言う。
穏やかないつもの口調で。
「それに、やな事ばっかじゃないよ。普通じゃ味わえないくらい気持ち良くなれるから♡」
そう言って先輩がべぇって舌を出す。
そこにはキラリと輝くゴールドの♡
ゴクリと俺は喉を鳴らした。
あの舌は最高だった。
全身に気持ちよさが走って、すぐ下半身に熱が貯まる。
先輩・・颯ちゃんが俺の下半身をそっと握った。
絶妙な力加減で揉み込んでくれる。
「ほぉっ♡」
情け無い声が漏れる。
「小テスト頑張って。成績落としちゃダメだよ。目立っちゃうから。」
颯ちゃんが強く言う。
「じゃ、また明日。明日はマンションに招待するよ。一緒に筋トレしよっ♡」
キュッとまた絶妙に握って颯ちゃんは俺の返事を待たずに背中を向けた。
プリプリとお尻を振りながら颯ちゃんは帰っていく。
明らかに俺の視線を気にしている腰つきだ。

颯ちゃん。
下半身が強いっていつも先生に褒められる颯ちゃん。
今から、颯ちゃんは筋トレするんだろうか。
パパの上で。
想像が止まらない。
その日俺は、想像の中の颯ちゃん、いや、颯ちゃんと一緒に筋トレする所を想像して何度も抜いた。
パパからは俺の画像とちゃんと復習してねってメッセージが、颯ちゃんからはテスト勉強するようにってメッセージが何度も来てた。
あぁ、勉強しないと。
いっぱい勉強しないと。
俺は下半身を擦りながら問題集を解いた。
こんなに勉強した事ないってくらい必死に。
勉強しながら動画を流しっぱなしにする。
情け無い顔でチクニーをしている自分がそこいいる。
勉強、今日の復習。
復習、勉強。
頑張らないと。
どっちも頑張らないといけない。
休もうと思うと見計らったようにメッセージが来る。
パパから
「ソウも頑張ってるよぉ。」
って入って。
パパの上で腰を振りながら何か問題集を解いている先輩の動画も添付されてた。
あぁ、羨ましい。
ゴクリと喉を鳴らして、俺はペンを握りなおした。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

転生不憫令嬢は自重しない~愛を知らない令嬢の異世界生活

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:29,721pt お気に入り:1,876

貴方のお嫁さんにはなりません!!!このばかぁ

BL / 連載中 24h.ポイント:21pt お気に入り:122

目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです

恋愛 / 完結 24h.ポイント:16,930pt お気に入り:3,114

処理中です...