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第16話 亜人解放 その2
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「ですから陛下! そうでなくて、 税務管殿は信用出来ませぬ!」
「え? なして??」
ジャックの警告にマリは首を傾げる。
「いや……ですから、突然と消えたのですよ? 亜人側のスパイだったという可能性だって……」
「ジャック、それは無いよ」
キッパリと言いきるマリに、ジャックは何も言えなくなってしまった。
「マリ陛下……キサラギを推薦した私が悪いのですが、警戒すべきです!」
「あはは……メリーさん、大丈夫だよ。 キサラギさんは悪い人じゃない……私は信じてる。 絶対に大丈夫……きっと私達の為に動いてるんだと思う」
後方の亜人達を見る。
長旅の道中、元奴隷の亜人達を励まし全員を此処まで連れて来れたのは間違いなくキサラギのお陰なのをマリは知っていた。
マリと2人っきりになろうとせず、亜人達を纏める事に終始努めてくれた。
そんな彼をマリが疑う筈が無かった。
「マリ陛下……いえ、分かりました。 陛下がそう仰るなら今は不問と致します」
「ですが、陛下に害をもたらすなら……私達は税務管殿の事を処分せねばなりません」
「ありがとうメリーさん。 怖いよジャック。 でも、ありがとう……大丈夫だよ」
そして、遂に亜人達の目の前まで到着した。
(ふー……さ~て、頑張りますか! 目標は、和睦。 最低……殺されない事かな。 まだ、ルーたんに王国を任せるタイミングじゃないからね)
多くの亜人達に睨まれながら、マリはメリーからお酒を受け取りささっと飲み干す。
「く~……けぷ。 えっと、こんにちはーーーーー!!!!」
マリのすっとんきょうな挨拶にその場に居る全員が肩透かしを食らった。
「陛下……ふふ」
「マリ陛下……もっと女王らしくお願いしますよ!! 何ですか、こんにちはー!って!! 一国の女王がですね! そんな事では――ガミガミガミガミ」
「ごめんっ! ごめんごめん! こ、こほん! 私はエントン王国44代目女王のエントンフォルマリと申します! 通達している通り、先代の女王がした事への謝罪と奴隷にされていた皆さんをお連れしました! この度は本当にすみませんでしたぁぁぁーーーー!!!」
前世のOL時代に培った、斜め45度の完璧なお辞儀で謝罪をする。
(どう!? これ、完璧な謝罪じゃね!?)
マリは完璧だと思っていたが、残念ながら両脇のメリーとジャックは苦笑いだった。
亜人側もざわつき、困惑していた様だが暫くしてマリの前に4人の亜人が歩いてきた。
「ふん……儂はエルフを束ねる族長のキサラギ フォル ルルじゃ。お前が何を企んでおるか分からぬが……同胞を還してくれる事一応感謝しよう」
1人目は緑色の綺麗な髪をしたエルフだ。 見た目は少女だが、その貫禄と喋り方で年齢が予想よりかなり上だと思わせる。
(うお……めちゃくちゃ可愛い! さすが乙姫先生……本編に関わりの薄いキャラもしっかり考えてるー! あれ? でも……キサラギ??)
「ガルルル……くんくん、お前……良い奴の臭いする。 俺、お前嫌いじゃない。 俺は族長代理のラガンだ 」
2人目は茶髪の猫耳獣人だ。 美形で野性的な男獣人だが、何よりマリはラガンの名前に反応していた。
近付いて鼻を鳴らすラガンからメリーとジャックが必死に守るが力が強くて押し退けれない。
(ぎゃーー!主人公逆ハーレムの1人、獅子獣人のラガンだー! 早速遭遇しちゃったんですけどーー!? っていうか、近い! 近い近い! 匂い嗅いでる?! ちょっ、セクハラーーー!!)
「ちっ、おいラガン! 女にそういう事すんなっていつも言ってんだろが! 悪いな嬢ちゃん。 俺様は鬼人のロキ、こいつと同じく族長代理をしてる。 まぁ、よろしくな」
獅子獣人ラガンをマリから強引に引き剥がしたのは3人目の亜人、赤髪に長い1本の角が生えたイケメンだ。
(にょえーーー!? 乙女小説人気ランキング3位の赤髪ロキだー!! 勿論1位はルーたんだよーー!! どうしよう、既に2人目じゃん!)
「ふはは! 騒がしくてすまんな、人間の女王さん。 俺はアテス、見ての通りドワーフだよ~ん。 不服な事に族長代理を務めさせられてる……よろしくね~ん!」
4人目は、ルーデウスよりも背が低く子供のようなドワーフだ。
黒髪に褐色の肌がとても似合う美少年だ。
(ドワーフの英雄……アテスまで……終わった。 変に機嫌を損ねたら殺される……だって、この人達乙女小説の本編で主人公達と魔王討伐するのよ? むーりー! むーりー! イケメンばっかりだけど、小説でよく知ってるからこそむーりー!)
マリが内心でびびり散らしているのを知らずに、亜人達はあーだこーだと話し合っている。
「よし! 決まったぞ!! 唯一族長の儂が判決を下そうぞ!」
エルフのルルがマリの前に出て偉そうに話し出す。
「えっと……判決、ですか?」
息を飲み込み、ルルの返答を待つ。
「人間の女王マリよ……そなたに対する判決は……奴隷として1年間の奉仕!!」
「え? えぇぇぇぇぇぇ!!?」
「え? なして??」
ジャックの警告にマリは首を傾げる。
「いや……ですから、突然と消えたのですよ? 亜人側のスパイだったという可能性だって……」
「ジャック、それは無いよ」
キッパリと言いきるマリに、ジャックは何も言えなくなってしまった。
「マリ陛下……キサラギを推薦した私が悪いのですが、警戒すべきです!」
「あはは……メリーさん、大丈夫だよ。 キサラギさんは悪い人じゃない……私は信じてる。 絶対に大丈夫……きっと私達の為に動いてるんだと思う」
後方の亜人達を見る。
長旅の道中、元奴隷の亜人達を励まし全員を此処まで連れて来れたのは間違いなくキサラギのお陰なのをマリは知っていた。
マリと2人っきりになろうとせず、亜人達を纏める事に終始努めてくれた。
そんな彼をマリが疑う筈が無かった。
「マリ陛下……いえ、分かりました。 陛下がそう仰るなら今は不問と致します」
「ですが、陛下に害をもたらすなら……私達は税務管殿の事を処分せねばなりません」
「ありがとうメリーさん。 怖いよジャック。 でも、ありがとう……大丈夫だよ」
そして、遂に亜人達の目の前まで到着した。
(ふー……さ~て、頑張りますか! 目標は、和睦。 最低……殺されない事かな。 まだ、ルーたんに王国を任せるタイミングじゃないからね)
多くの亜人達に睨まれながら、マリはメリーからお酒を受け取りささっと飲み干す。
「く~……けぷ。 えっと、こんにちはーーーーー!!!!」
マリのすっとんきょうな挨拶にその場に居る全員が肩透かしを食らった。
「陛下……ふふ」
「マリ陛下……もっと女王らしくお願いしますよ!! 何ですか、こんにちはー!って!! 一国の女王がですね! そんな事では――ガミガミガミガミ」
「ごめんっ! ごめんごめん! こ、こほん! 私はエントン王国44代目女王のエントンフォルマリと申します! 通達している通り、先代の女王がした事への謝罪と奴隷にされていた皆さんをお連れしました! この度は本当にすみませんでしたぁぁぁーーーー!!!」
前世のOL時代に培った、斜め45度の完璧なお辞儀で謝罪をする。
(どう!? これ、完璧な謝罪じゃね!?)
マリは完璧だと思っていたが、残念ながら両脇のメリーとジャックは苦笑いだった。
亜人側もざわつき、困惑していた様だが暫くしてマリの前に4人の亜人が歩いてきた。
「ふん……儂はエルフを束ねる族長のキサラギ フォル ルルじゃ。お前が何を企んでおるか分からぬが……同胞を還してくれる事一応感謝しよう」
1人目は緑色の綺麗な髪をしたエルフだ。 見た目は少女だが、その貫禄と喋り方で年齢が予想よりかなり上だと思わせる。
(うお……めちゃくちゃ可愛い! さすが乙姫先生……本編に関わりの薄いキャラもしっかり考えてるー! あれ? でも……キサラギ??)
「ガルルル……くんくん、お前……良い奴の臭いする。 俺、お前嫌いじゃない。 俺は族長代理のラガンだ 」
2人目は茶髪の猫耳獣人だ。 美形で野性的な男獣人だが、何よりマリはラガンの名前に反応していた。
近付いて鼻を鳴らすラガンからメリーとジャックが必死に守るが力が強くて押し退けれない。
(ぎゃーー!主人公逆ハーレムの1人、獅子獣人のラガンだー! 早速遭遇しちゃったんですけどーー!? っていうか、近い! 近い近い! 匂い嗅いでる?! ちょっ、セクハラーーー!!)
「ちっ、おいラガン! 女にそういう事すんなっていつも言ってんだろが! 悪いな嬢ちゃん。 俺様は鬼人のロキ、こいつと同じく族長代理をしてる。 まぁ、よろしくな」
獅子獣人ラガンをマリから強引に引き剥がしたのは3人目の亜人、赤髪に長い1本の角が生えたイケメンだ。
(にょえーーー!? 乙女小説人気ランキング3位の赤髪ロキだー!! 勿論1位はルーたんだよーー!! どうしよう、既に2人目じゃん!)
「ふはは! 騒がしくてすまんな、人間の女王さん。 俺はアテス、見ての通りドワーフだよ~ん。 不服な事に族長代理を務めさせられてる……よろしくね~ん!」
4人目は、ルーデウスよりも背が低く子供のようなドワーフだ。
黒髪に褐色の肌がとても似合う美少年だ。
(ドワーフの英雄……アテスまで……終わった。 変に機嫌を損ねたら殺される……だって、この人達乙女小説の本編で主人公達と魔王討伐するのよ? むーりー! むーりー! イケメンばっかりだけど、小説でよく知ってるからこそむーりー!)
マリが内心でびびり散らしているのを知らずに、亜人達はあーだこーだと話し合っている。
「よし! 決まったぞ!! 唯一族長の儂が判決を下そうぞ!」
エルフのルルがマリの前に出て偉そうに話し出す。
「えっと……判決、ですか?」
息を飲み込み、ルルの返答を待つ。
「人間の女王マリよ……そなたに対する判決は……奴隷として1年間の奉仕!!」
「え? えぇぇぇぇぇぇ!!?」
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