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第132話 楽しい撤退戦
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「ふはははは! どうしたどうした! ゴルメディア帝国の騎士はロバに乗っているのか? もっと急がないと私に追い付かれるぞー?」
「ひ、ひぃぃぃ! 何故だ、何故追ってる筈の我等が追われているのだぁぁぁ!!」
エントン王国の赤い死神に背後から追われるゴルメディア帝国の騎士達は、半泣きで前を走るラリー達に向かって馬を走らせていた。
当初は、ブラック宰相より突如として大砦を放棄して逃げ出した臆病者達を追って殺せと言われ騎士達は武功と名誉のチャンスに涎を垂らして追い掛けた。
軽装のゴルメディア帝国の騎士達は敵に追い付けたのは良いものの、突然として赤髪の女騎士が巨大な大剣を振り回しながら踵を返して突っ込んで来たのだ。
其処からは地獄だった。
「はい、貴様は失格だ! 退場ーー!!」
追い付かれた仲間の騎士が幾人かまとめて巨大な大剣の餌食となった。
「何なんだよ! くそ! 歩兵達が言っていた大砦を守る悪魔って絶対にアレじゃねぇか!」
数はゴルメディア帝国の騎士達の方が圧倒的に多い筈だ。
なのに、斬り結ぼうとした瞬間にはあの巨大な大剣で真っ二つにされる。
これは最早戦闘では無い。
追ってた筈の騎士達は死にたくないと必死に前へと撤退しているだけだった。
「ふははははは! 貴様等の国が作った胸糞悪い兵器のせいで鬱憤が溜まっていたのだ! あの少女達の分も苦しみ恐怖して死ねぇぇぇぇ!!」
「何の話だよーー!!」
ルニアは精霊人形にされた少女達を破壊……殺した事でゴルメディア帝国への怒りは頂点に達していた。
だが、何も知らされていない騎士からすればとんでもないとばっちりである。
◆◇◆
ルニアの憂さ晴らしが終わり、追手が全滅したのでファーストやラリー達と合流した頃。
ゴルメディア帝国の兵士達が作った陣営にある、全壊した指揮官のテントでルミニスは激怒していた。
「ルミニス様、今全ての兵士を動かし大砦の奪還を行っております! 逃げ出した者達は騎士達を向かわせました」
ブラックが巨大なクレーターの真ん中で横たわるルミニスに報告する。
『がぁぁぁ!! あの赤髪の女何なのよ! アレ、本当に人間なの!? エルフや魔族との戦闘で消耗してたとは云え、この私が一方的にやられた上に、治癒が間に合わないんですけど?! マリも既に大砦に居なかったし! 魔族共も1匹しか殺せてない! 私の計画が目茶苦茶にされた! がぁぁぁぁぁぁ!!』
激怒し、怒り狂うルミニスだがその全身は砕け散り黒い靄を大量に発している。
「お、御方落ち着いて下され! 今は御方のお身体を第一に……」
『うるさぁぁぁい! クロモト、お前が作った精霊人形が弱かったせいだ! そもそも素材を選り好みなんかするから数も用意出来なかったんでしょ! このゴミクズのクソジジイ!』
クロモトがルミニスを心配するが、逆鱗に触れた事でルミニスにブチ切れられる。
「ひ、ひぃぃぃ! 申し訳ありません! どうか、どうかお許しを」
クロモトがルミニスに跪き、許しを請う姿を見てブラックは内心で己の判断が正しかったのか葛藤していた。
(本当にルミニス様に与するのがゴルメディア帝国の為なのか……? いや、毒を喰らわば皿まで。 もう後戻りは出来ないのだ)
『おいブラック! てめぇもだよ! 大砦何かどうでも良いの! 分かる? お前が大砦に攻め始めた時点でマリやエルフは脱出してたんだよ! 彼処には騎士達と魔族達しか残って無かった! ただの時間稼ぎにまんまと乗ったんだよ、この役立たずがぁぁぁぁぁ!!』
ルミニスからの八つ当たりが止まらない。
『私はこの南側からは出られない! 言ったでしょ? だから、逃がす訳にはいかなかったのに! もし、マリが魔族の所に行って懐柔でもしたらアンタが何よりも大切なゴルメディア帝国は滅ぼされるんだよ?! でも、もう間に合わない! クソ! クソクソクソクソ! がぁぁぁぁぁぁ!!』
ルミニスはボロボロの身体を揺らし、叫び続けた。
そして、暫くしてから追った騎士達が全滅したと聞かされたルミニスはある事を決心する。
それはゴルメディア帝国に住む者達全員を恐怖に陥れるものだった。
『あはははは! もう、良い。 人間達がどうなろうと、亜人がどうなろうと、魔族達を、マリを殺せるなら構わない! あはははは! 楽しみに待っててね、マリぃぃぃぃ!』
「ひ、ひぃぃぃ! 何故だ、何故追ってる筈の我等が追われているのだぁぁぁ!!」
エントン王国の赤い死神に背後から追われるゴルメディア帝国の騎士達は、半泣きで前を走るラリー達に向かって馬を走らせていた。
当初は、ブラック宰相より突如として大砦を放棄して逃げ出した臆病者達を追って殺せと言われ騎士達は武功と名誉のチャンスに涎を垂らして追い掛けた。
軽装のゴルメディア帝国の騎士達は敵に追い付けたのは良いものの、突然として赤髪の女騎士が巨大な大剣を振り回しながら踵を返して突っ込んで来たのだ。
其処からは地獄だった。
「はい、貴様は失格だ! 退場ーー!!」
追い付かれた仲間の騎士が幾人かまとめて巨大な大剣の餌食となった。
「何なんだよ! くそ! 歩兵達が言っていた大砦を守る悪魔って絶対にアレじゃねぇか!」
数はゴルメディア帝国の騎士達の方が圧倒的に多い筈だ。
なのに、斬り結ぼうとした瞬間にはあの巨大な大剣で真っ二つにされる。
これは最早戦闘では無い。
追ってた筈の騎士達は死にたくないと必死に前へと撤退しているだけだった。
「ふははははは! 貴様等の国が作った胸糞悪い兵器のせいで鬱憤が溜まっていたのだ! あの少女達の分も苦しみ恐怖して死ねぇぇぇぇ!!」
「何の話だよーー!!」
ルニアは精霊人形にされた少女達を破壊……殺した事でゴルメディア帝国への怒りは頂点に達していた。
だが、何も知らされていない騎士からすればとんでもないとばっちりである。
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ルニアの憂さ晴らしが終わり、追手が全滅したのでファーストやラリー達と合流した頃。
ゴルメディア帝国の兵士達が作った陣営にある、全壊した指揮官のテントでルミニスは激怒していた。
「ルミニス様、今全ての兵士を動かし大砦の奪還を行っております! 逃げ出した者達は騎士達を向かわせました」
ブラックが巨大なクレーターの真ん中で横たわるルミニスに報告する。
『がぁぁぁ!! あの赤髪の女何なのよ! アレ、本当に人間なの!? エルフや魔族との戦闘で消耗してたとは云え、この私が一方的にやられた上に、治癒が間に合わないんですけど?! マリも既に大砦に居なかったし! 魔族共も1匹しか殺せてない! 私の計画が目茶苦茶にされた! がぁぁぁぁぁぁ!!』
激怒し、怒り狂うルミニスだがその全身は砕け散り黒い靄を大量に発している。
「お、御方落ち着いて下され! 今は御方のお身体を第一に……」
『うるさぁぁぁい! クロモト、お前が作った精霊人形が弱かったせいだ! そもそも素材を選り好みなんかするから数も用意出来なかったんでしょ! このゴミクズのクソジジイ!』
クロモトがルミニスを心配するが、逆鱗に触れた事でルミニスにブチ切れられる。
「ひ、ひぃぃぃ! 申し訳ありません! どうか、どうかお許しを」
クロモトがルミニスに跪き、許しを請う姿を見てブラックは内心で己の判断が正しかったのか葛藤していた。
(本当にルミニス様に与するのがゴルメディア帝国の為なのか……? いや、毒を喰らわば皿まで。 もう後戻りは出来ないのだ)
『おいブラック! てめぇもだよ! 大砦何かどうでも良いの! 分かる? お前が大砦に攻め始めた時点でマリやエルフは脱出してたんだよ! 彼処には騎士達と魔族達しか残って無かった! ただの時間稼ぎにまんまと乗ったんだよ、この役立たずがぁぁぁぁぁ!!』
ルミニスからの八つ当たりが止まらない。
『私はこの南側からは出られない! 言ったでしょ? だから、逃がす訳にはいかなかったのに! もし、マリが魔族の所に行って懐柔でもしたらアンタが何よりも大切なゴルメディア帝国は滅ぼされるんだよ?! でも、もう間に合わない! クソ! クソクソクソクソ! がぁぁぁぁぁぁ!!』
ルミニスはボロボロの身体を揺らし、叫び続けた。
そして、暫くしてから追った騎士達が全滅したと聞かされたルミニスはある事を決心する。
それはゴルメディア帝国に住む者達全員を恐怖に陥れるものだった。
『あはははは! もう、良い。 人間達がどうなろうと、亜人がどうなろうと、魔族達を、マリを殺せるなら構わない! あはははは! 楽しみに待っててね、マリぃぃぃぃ!』
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