151 / 231
第149話 花咲いた乙女と帰路
しおりを挟む
「じゃあ、またな! 次もピンチになったら呼べよ? うちが攻められたら呼ぶからさ!」
「レオン王国の女王が言う通り、これからも助け合いましょ~!」
「んだ。 昨日の祝勝会で少し打ち解けれたしな。 いつでも呼んでくんな!」
「ふはは! あれだけお互い牽制していた小国同士がこんなに仲良くなるとはなぁ。 妻にも見せたかった……ごほん! ルカ代理国王によろしくな、嬢ちゃん」
ルカに要請され、急遽援軍に参戦してくれた小国の女王達はそれぞれの騎士団を引き連れ自国へと帰って行った。
「皆さんありがとー! お酒の件忘れないでねーー!」
マリは見えなくなるまで笑顔で手を振る。
亜人の皆は朝早くに軽い挨拶をして亜人の領域に帰って行った。 アテスやドワーフ達だけは王都に残るそうたが、何の為かはマリは聞いていなかった。
「陛下、この後は直ぐに王都へ凱旋の予定です」
「うん、やっと帰れるねメリーさん。 あ、ごめんね。 メリーさんはアーサー君から離れるの嫌だったかな?」
「なっ!? い、いえ! 彼とはそんな……その、あの」
俯くメリーの顔はみるみる赤くなり、頭の中は己を愛していると言ってくれた唯一の青年でいっぱいになったのだろう。
昨晩、あれからの出来事はメリーとアーサーだけの秘密である。
「ふっ、あのメリーがまるで少女の様だ。 恋は人を変えるんだね。 なぁ、ジャック」
「……別に良い事だから、俺は何とも思わない。 それよりも、早くマリ様に王都の自室でゆっくり休んで戴きたい」
「あはは、ありがとうジャック。 メリーさん、意地悪してごめんね。 でも、次に会えるの当分先になると思う。 ちゃんと、話しておいで」
「……は、はい。 ありがとうございます……ちょっと、行ってきます!」
マリの許可を得たメリーは、耳まで赤くしながら部下に指示しているアーサー子爵の下に行き城へと二人で歩いていった。
「んー! 何だか、一気に色々動いて疲れたね~! ヨハネ、身体は大丈夫?」
「ありがとうマリ、もう平気さ!」
「ふんっ、もう無理するなよ。 マリ様を不安にさせるな」
3人がメリーを待っていると、ルニア侯爵と黒騎士団団長デランが訪れた。
「おはようございます、陛下」
「おはようございます!」
「あ、ルニアさん。 デランさんも、おはよ~。 聞いたよ、国境に出来たっていう大砦の守備に付いてくれるんだって?」
「はい。 もし、次にゴルメディア帝国が攻めてくるなら主力は人間では無いかもしれませんから。 アレは私や、ラリー師匠達じゃ無いと手に負えないでしょう」
「え、じゃあデランさん達……残って大丈夫なの?」
「いえ、大丈夫にします。 ラリー師匠が、黒騎士団の兵士達は筋が良いと褒めていましたから。 今日から地獄の扱きが待ってますよ」
隣のデランを見ると、朝から既に扱かれた後なのか死んだ目をしていた。
「あはは……お手柔らかにね? あ、でも黒騎士団の家族はどうするの? 今は一旦王都に行ってるよね?」
「はい、有り難いことに王都で家や仕事の面倒も見ていただける様なので甘えさせて頂こうと考えてます。 だからこそ、あんな人形達が王都に行かない様に此処で守らないと!」
「うむ、デラン殿良くぞ言った! 私やラリー師匠が、必ずや黒騎士団達をさらなる高みへと押し上げようぞ!」
マリは、デランの顔が失言によるショックでみるみる青ざめるのを見てしまう。
「ほら、行くぞデラン殿! では、失礼します陛下。 もし……ルカに聞かれたすまないとお伝え下さい」
「……? 分かりました」
ルニアは黒檀の鎧を着たデランを軽々と引きずり、兵士達の下へと向かった。
◆◇◆
「陛下、その……すみません、お待たせして!」
メイド暗部部隊の隊員達が手伝ってくれたお陰で帰り支度も終わり、メリーを待っているとようやく城から出て来た。
「申し訳ありません、陛下」
息を荒げた2人がやって来たが、マリは必死に走ってきたから息が荒いんだと自分に言い聞かせる。
「う、うん。 大丈夫だよ。 それより……ちゃんと話せた?」
「は、はい」
「陛下! その、聞いて下さいますか!!」
メリーは何処か寂しそうに返事をし、アーサーは緊張した面持ちでマリに話し掛ける。
「う、うん。 良いよ」
「陛下は……全ての問題が片付いたら、ヨハネ殿とジャック殿の3人で暮らすと聞きました。 事実でしょうか?」
「そうだよ。 元から弟のルーたんを国王にしたくて色々してきたからね。 全部終わったら、ドワーフ族の族長としてお酒飲みながら3人でのんびり暮らしたいなーって思ってるよ?」
「な、なら! その時は……メリーさんと結婚する事を許して頂けないでしょうか!!」
アーサーの気迫にマリは思わずたじろぎ、まさかのアーサーの問に聞かされて居なかったのかメリーも目を見開いて驚いている。
「勿論良いよ? でも、それは……メリーさん了承してる? 何かすんごく驚いてるけど」
「アーサー!? そ、それは……ダメって。 さっきので忘れるって話したじゃないですか」
「いえ! 私はメリーさんの種族も年齢も気にしません! 若さゆえの過ちでもありません! 絶対に幸せにします! この命を尽きるまで、貴女を愛すと誓います!」
「あはは、メリーさん。 良いんじゃない? 全部終わったらさ、皆幸せになろうよ」
「うぅ……まさか、こんなに熱烈に言われるとは。 分かりました……でも、全部終わった時に心変わりして無かったらですよ? 良いですね?」
「勿論です! ずっと、待ってます。 メリーさんや陛下が居る王都へ、敵の1人も絶対に通しません!」
アーサーはメリーを抱きしめ、メリーも幸せそうにアーサーを抱き返した。
「うんうん、良かったねぇ」
「あはは! 馬車の向こうで、メイド暗部部隊の娘達が口を開けっ放しで驚いてるよ」
「ふふ、良かった。 これで、俺も晴れてマリ様の事だけを考えて生きれる」
暫く経った後、ようやくマリ達は馬車に乗り王都へと向かった。
アーサーは、メリーの乗る馬車が見えなくなるまで手を振り続けた。
そして、馬車の中にて。
「さ~て、メリーさん。 幸せ絶頂な所、本当にごめんねぇ? 聞いても良いかな? ルーたんにお嫁さんが2人も出来たって……私、聞いて無いんだけどぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「あ……! す、すみません陛下ぁぁぁぁぁぁ!!」
般若の様なマリを見て、メリーは早くもアーサーの下に帰りたくなっていた。
「レオン王国の女王が言う通り、これからも助け合いましょ~!」
「んだ。 昨日の祝勝会で少し打ち解けれたしな。 いつでも呼んでくんな!」
「ふはは! あれだけお互い牽制していた小国同士がこんなに仲良くなるとはなぁ。 妻にも見せたかった……ごほん! ルカ代理国王によろしくな、嬢ちゃん」
ルカに要請され、急遽援軍に参戦してくれた小国の女王達はそれぞれの騎士団を引き連れ自国へと帰って行った。
「皆さんありがとー! お酒の件忘れないでねーー!」
マリは見えなくなるまで笑顔で手を振る。
亜人の皆は朝早くに軽い挨拶をして亜人の領域に帰って行った。 アテスやドワーフ達だけは王都に残るそうたが、何の為かはマリは聞いていなかった。
「陛下、この後は直ぐに王都へ凱旋の予定です」
「うん、やっと帰れるねメリーさん。 あ、ごめんね。 メリーさんはアーサー君から離れるの嫌だったかな?」
「なっ!? い、いえ! 彼とはそんな……その、あの」
俯くメリーの顔はみるみる赤くなり、頭の中は己を愛していると言ってくれた唯一の青年でいっぱいになったのだろう。
昨晩、あれからの出来事はメリーとアーサーだけの秘密である。
「ふっ、あのメリーがまるで少女の様だ。 恋は人を変えるんだね。 なぁ、ジャック」
「……別に良い事だから、俺は何とも思わない。 それよりも、早くマリ様に王都の自室でゆっくり休んで戴きたい」
「あはは、ありがとうジャック。 メリーさん、意地悪してごめんね。 でも、次に会えるの当分先になると思う。 ちゃんと、話しておいで」
「……は、はい。 ありがとうございます……ちょっと、行ってきます!」
マリの許可を得たメリーは、耳まで赤くしながら部下に指示しているアーサー子爵の下に行き城へと二人で歩いていった。
「んー! 何だか、一気に色々動いて疲れたね~! ヨハネ、身体は大丈夫?」
「ありがとうマリ、もう平気さ!」
「ふんっ、もう無理するなよ。 マリ様を不安にさせるな」
3人がメリーを待っていると、ルニア侯爵と黒騎士団団長デランが訪れた。
「おはようございます、陛下」
「おはようございます!」
「あ、ルニアさん。 デランさんも、おはよ~。 聞いたよ、国境に出来たっていう大砦の守備に付いてくれるんだって?」
「はい。 もし、次にゴルメディア帝国が攻めてくるなら主力は人間では無いかもしれませんから。 アレは私や、ラリー師匠達じゃ無いと手に負えないでしょう」
「え、じゃあデランさん達……残って大丈夫なの?」
「いえ、大丈夫にします。 ラリー師匠が、黒騎士団の兵士達は筋が良いと褒めていましたから。 今日から地獄の扱きが待ってますよ」
隣のデランを見ると、朝から既に扱かれた後なのか死んだ目をしていた。
「あはは……お手柔らかにね? あ、でも黒騎士団の家族はどうするの? 今は一旦王都に行ってるよね?」
「はい、有り難いことに王都で家や仕事の面倒も見ていただける様なので甘えさせて頂こうと考えてます。 だからこそ、あんな人形達が王都に行かない様に此処で守らないと!」
「うむ、デラン殿良くぞ言った! 私やラリー師匠が、必ずや黒騎士団達をさらなる高みへと押し上げようぞ!」
マリは、デランの顔が失言によるショックでみるみる青ざめるのを見てしまう。
「ほら、行くぞデラン殿! では、失礼します陛下。 もし……ルカに聞かれたすまないとお伝え下さい」
「……? 分かりました」
ルニアは黒檀の鎧を着たデランを軽々と引きずり、兵士達の下へと向かった。
◆◇◆
「陛下、その……すみません、お待たせして!」
メイド暗部部隊の隊員達が手伝ってくれたお陰で帰り支度も終わり、メリーを待っているとようやく城から出て来た。
「申し訳ありません、陛下」
息を荒げた2人がやって来たが、マリは必死に走ってきたから息が荒いんだと自分に言い聞かせる。
「う、うん。 大丈夫だよ。 それより……ちゃんと話せた?」
「は、はい」
「陛下! その、聞いて下さいますか!!」
メリーは何処か寂しそうに返事をし、アーサーは緊張した面持ちでマリに話し掛ける。
「う、うん。 良いよ」
「陛下は……全ての問題が片付いたら、ヨハネ殿とジャック殿の3人で暮らすと聞きました。 事実でしょうか?」
「そうだよ。 元から弟のルーたんを国王にしたくて色々してきたからね。 全部終わったら、ドワーフ族の族長としてお酒飲みながら3人でのんびり暮らしたいなーって思ってるよ?」
「な、なら! その時は……メリーさんと結婚する事を許して頂けないでしょうか!!」
アーサーの気迫にマリは思わずたじろぎ、まさかのアーサーの問に聞かされて居なかったのかメリーも目を見開いて驚いている。
「勿論良いよ? でも、それは……メリーさん了承してる? 何かすんごく驚いてるけど」
「アーサー!? そ、それは……ダメって。 さっきので忘れるって話したじゃないですか」
「いえ! 私はメリーさんの種族も年齢も気にしません! 若さゆえの過ちでもありません! 絶対に幸せにします! この命を尽きるまで、貴女を愛すと誓います!」
「あはは、メリーさん。 良いんじゃない? 全部終わったらさ、皆幸せになろうよ」
「うぅ……まさか、こんなに熱烈に言われるとは。 分かりました……でも、全部終わった時に心変わりして無かったらですよ? 良いですね?」
「勿論です! ずっと、待ってます。 メリーさんや陛下が居る王都へ、敵の1人も絶対に通しません!」
アーサーはメリーを抱きしめ、メリーも幸せそうにアーサーを抱き返した。
「うんうん、良かったねぇ」
「あはは! 馬車の向こうで、メイド暗部部隊の娘達が口を開けっ放しで驚いてるよ」
「ふふ、良かった。 これで、俺も晴れてマリ様の事だけを考えて生きれる」
暫く経った後、ようやくマリ達は馬車に乗り王都へと向かった。
アーサーは、メリーの乗る馬車が見えなくなるまで手を振り続けた。
そして、馬車の中にて。
「さ~て、メリーさん。 幸せ絶頂な所、本当にごめんねぇ? 聞いても良いかな? ルーたんにお嫁さんが2人も出来たって……私、聞いて無いんだけどぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「あ……! す、すみません陛下ぁぁぁぁぁぁ!!」
般若の様なマリを見て、メリーは早くもアーサーの下に帰りたくなっていた。
17
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
聖女様と間違って召喚された腐女子ですが、申し訳ないので仕事します!
碧桜
恋愛
私は花園美月。20歳。派遣期間が終わり無職となった日、馴染の古書店で顔面偏差値高スペックなイケメンに出会う。さらに、そこで美少女が穴に吸い込まれそうになっていたのを助けようとして、私は古書店のイケメンと共に穴に落ちてしまい、異世界へ―。実は、聖女様として召喚されようとしてた美少女の代わりに、地味でオタクな私が間違って来てしまった!
落ちたその先の世界で出会ったのは、私の推しキャラと見た目だけそっくりな王(仮)や美貌の側近、そして古書店から一緒に穴に落ちたイケメンの彼は、騎士様だった。3人ともすごい美形なのに、みな癖強すぎ難ありなイケメンばかり。
オタクで人見知りしてしまう私だけど、元の世界へ戻れるまで2週間、タダでお世話になるのは申し訳ないから、お城でメイドさんをすることにした。平和にお給料分の仕事をして、異世界観光して、2週間後自分の家へ帰るつもりだったのに、ドラゴンや悪い魔法使いとか出てきて、異能を使うイケメンの彼らとともに戦うはめに。聖女様の召喚の邪魔をしてしまったので、美少女ではありませんが、地味で腐女子ですが出来る限り、精一杯頑張ります。
ついでに無愛想で苦手と思っていた彼は、なかなかいい奴だったみたい。これは、恋など始まってしまう予感でしょうか!?
*カクヨムにて先に連載しているものを加筆・修正をおこなって掲載しております
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる