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第150話 凱旋
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「ふぅぅぅぅん、そうなんだ。 キャット王国のお姫様とドック王国のお姫様はルーたんの事が好きなんだぁ。 ふーーーーん。 ヨハネとジャックも知ってたんだぁ」
馬車の中では凄まじくむくれたマリが盛大に不機嫌になっていた。
「いや、その……あはは、てっきりメリーから聞いてるものとばかり」
「ヨハネ!? 貴方……いえ、違うんです陛下! 知らせを受けた時はまだ帝国で大変だったでは無いですか! なので、今お知らせすると陛下の心に乱れが発生して危険かな……って」
ヨハネの裏切りに目を見開いたメリーは、慌ててマリに釈明する。
「なるほどねぇ~そうだよねぇ~、確かにあの帝国に居た時に聞いたら発狂してたかもねぇ~」
マリはしみじみしながら考える。
(メリーさんは何も悪くない、落ち着くのよ私。 考えるの! 推しの幸せは私の幸せ! ルーたんが幸せになるのを1番に考えるべきなの! あれ? 待って……そもそもルーたんはその結婚望んでる? まさか、ルカの陰謀で無理矢理!?)
「マリ様……何をお考えか分かりますが、それは無いですからね? 最初はルーデウス陛下も狼狽えておりましたが、次第に心を開き今ではお二人の事を大切に想われている様でした」
ジャックの言葉にマリはギリギリ正気を保つ。
「そ、そうだよね。 確かに、あの日の朝別れる時にさみしい思いをさせてるから云々言ってたもんね。 そっか、ルーたんも賛成してるのか」
マリは徐々に冷静さを取り戻し始めた。
「それにね、私とジャックは会ったことあるけど凄く可愛くて素敵なお姫様達だったよ? マリも会えば、義理の妹達の事好きになると思うんだ」
ヨハネの言葉を止めに、マリの心は決まった。
「へ、陛下……? 大丈夫ですか?」
メリーの問にマリは半泣きのまま笑顔で親指を立てて言った。
「マジでショックです! でも、幸せならOKです」
◆◇◆
ファーストが手綱を引く馬車は、無事に王都近くまで帰って来た。
道中出会ったアーサーの領地に戻る最中の領民達からも女王帰還を祝福され、マリは上機嫌だ。
「良かったぁ。 皆、無事だったみたいだね」
「そうですね、恐らくルカがアーサーや他の女子爵達の領民を早めに受け入れていたのでしょう。 本当に凄まじい鬼才ですね……ルカは」
「ふふ、そうだね。 やっぱりルカを大臣に任命して良かった~」
「あ! マリ、見てごらん。 王都が見えて来たよ!」
馬車から顔を出すヨハネに言われ、マリも顔を出して王都を見た。
「わぁ~! 久し振……り? あれ? 何……アレ」
マリの記憶では、それなりに高い城壁が街を囲み王城の頭が見える程度の規模だったのだが。
今見えるのは、何故か帝国の帝都よりも高く頑丈そうな真っ白な城壁に更に巨大な白亜の城が離れた此処からでも見える。
「アレ……どこの王都ですか? 帝都よりもめちゃくちゃ大きいんですけど……」
メリーも知らなかったのか苦笑いで巨大な王都を見上げる。
「ドワーフ達が、マリ様の行いに感謝して王都を創り直したんですよ……戦争でボロボロになったなら、いっそのこと全部創ろうぜ! って言ってました」
「ははは! ドワーフ達は昔から物作りが凄いからね。 技術の面でも数世紀は上をいってるよ」
マリが王都を離れて2ヶ月。
ようやく帰って来た王都は知らない街に変わっていた。
◆◇◆
「女王陛下がお戻りになられたぞ!」
「女王陛下、お帰りなさい!」
「良くぞご無事で!」
見上げる程に大きな城門で見張りをしていた兵士達に迎えられ、マリ達が乗る馬車は王都へと入る。
王城に向かう途中でも、白亜の綺麗な住宅街からマリを見ようと出て来た民達で道はいっぱいになり女王帰還を祝う。
「皆ありがとー! やっと帰って来たよー! ありがとー!」
マリは馬車から身を乗り出して、民達に手を振る。
そして、一体何百人の王族が住むんだとツッコミそうになる巨大な白亜の城に到着した。
城の前には大勢の女貴族達が出迎え、中央には大臣ルカや代理国王ルーデウスが待ち侘びていた。
「ルーたん、お疲れ様~! ルカ! お疲れー! 沢山動いてくれてありがとうね~!」
「ははは、相変わらずで何よりです陛下。 御無事の帰還、心よりお祝い致します!」
「姉上、お帰りなさい! 亡命の民達の受け入れも全て終わってます。 ドワーフさん達が王都を創り直してくれましたから、家が沢山あって良かったです」
「大変な執務させたね。 それで……ルーたんのお嫁さんって何処かな?」
笑顔のマリを見て、ルカはゆっくりと離れルーデウスは背後に声をかけた。
「ほら、姉上に挨拶を。 姉上、紹介させて下さい。 キャット王国の女王キャミとドック王国の女王ドーラです」
「は、初めまして! 妾は、キャット フォル キャミと申しますのじゃ……」
「お会いしたのは幼少の頃なので、一応初めましてですね。 私は、ドック フォル ドーラです。 キャミと2人でルーデウスに嫁ぐ事になりました」
2人の可愛らしい少女が頭を下げて挨拶をする。
内心では心臓が飛び出そうな2人は、マリの反応をドキドキしながら待った。
「か、か、かかかかか可愛ぃぃぃぃっ! ルーたん! 2人共、めちゃくちゃ可愛いっ!」
「そうなんですよ、姉上」
「ル、ルーデウス様!?」
「ルーデウス、照れるじゃない」
マリはキャミとドーラをハグする。
「むぎゅーーー! はぁはぁはぁ、初めましてお義姉ちゃんだよ。 よし、今日の夜は親睦を深める為に一緒に寝よ? ね? 大丈夫大丈夫、何もしなしい。 先っちょ、先っちょだけだからー!」
「きゃー! ルーデウス様、た、助けてぇぇぇ!」
「きゃ、積極的ですねお義姉様」
何とも姦しい光景に、ルーデウスはやっと大好きな姉が帰って来たと実感したのであった。
馬車の中では凄まじくむくれたマリが盛大に不機嫌になっていた。
「いや、その……あはは、てっきりメリーから聞いてるものとばかり」
「ヨハネ!? 貴方……いえ、違うんです陛下! 知らせを受けた時はまだ帝国で大変だったでは無いですか! なので、今お知らせすると陛下の心に乱れが発生して危険かな……って」
ヨハネの裏切りに目を見開いたメリーは、慌ててマリに釈明する。
「なるほどねぇ~そうだよねぇ~、確かにあの帝国に居た時に聞いたら発狂してたかもねぇ~」
マリはしみじみしながら考える。
(メリーさんは何も悪くない、落ち着くのよ私。 考えるの! 推しの幸せは私の幸せ! ルーたんが幸せになるのを1番に考えるべきなの! あれ? 待って……そもそもルーたんはその結婚望んでる? まさか、ルカの陰謀で無理矢理!?)
「マリ様……何をお考えか分かりますが、それは無いですからね? 最初はルーデウス陛下も狼狽えておりましたが、次第に心を開き今ではお二人の事を大切に想われている様でした」
ジャックの言葉にマリはギリギリ正気を保つ。
「そ、そうだよね。 確かに、あの日の朝別れる時にさみしい思いをさせてるから云々言ってたもんね。 そっか、ルーたんも賛成してるのか」
マリは徐々に冷静さを取り戻し始めた。
「それにね、私とジャックは会ったことあるけど凄く可愛くて素敵なお姫様達だったよ? マリも会えば、義理の妹達の事好きになると思うんだ」
ヨハネの言葉を止めに、マリの心は決まった。
「へ、陛下……? 大丈夫ですか?」
メリーの問にマリは半泣きのまま笑顔で親指を立てて言った。
「マジでショックです! でも、幸せならOKです」
◆◇◆
ファーストが手綱を引く馬車は、無事に王都近くまで帰って来た。
道中出会ったアーサーの領地に戻る最中の領民達からも女王帰還を祝福され、マリは上機嫌だ。
「良かったぁ。 皆、無事だったみたいだね」
「そうですね、恐らくルカがアーサーや他の女子爵達の領民を早めに受け入れていたのでしょう。 本当に凄まじい鬼才ですね……ルカは」
「ふふ、そうだね。 やっぱりルカを大臣に任命して良かった~」
「あ! マリ、見てごらん。 王都が見えて来たよ!」
馬車から顔を出すヨハネに言われ、マリも顔を出して王都を見た。
「わぁ~! 久し振……り? あれ? 何……アレ」
マリの記憶では、それなりに高い城壁が街を囲み王城の頭が見える程度の規模だったのだが。
今見えるのは、何故か帝国の帝都よりも高く頑丈そうな真っ白な城壁に更に巨大な白亜の城が離れた此処からでも見える。
「アレ……どこの王都ですか? 帝都よりもめちゃくちゃ大きいんですけど……」
メリーも知らなかったのか苦笑いで巨大な王都を見上げる。
「ドワーフ達が、マリ様の行いに感謝して王都を創り直したんですよ……戦争でボロボロになったなら、いっそのこと全部創ろうぜ! って言ってました」
「ははは! ドワーフ達は昔から物作りが凄いからね。 技術の面でも数世紀は上をいってるよ」
マリが王都を離れて2ヶ月。
ようやく帰って来た王都は知らない街に変わっていた。
◆◇◆
「女王陛下がお戻りになられたぞ!」
「女王陛下、お帰りなさい!」
「良くぞご無事で!」
見上げる程に大きな城門で見張りをしていた兵士達に迎えられ、マリ達が乗る馬車は王都へと入る。
王城に向かう途中でも、白亜の綺麗な住宅街からマリを見ようと出て来た民達で道はいっぱいになり女王帰還を祝う。
「皆ありがとー! やっと帰って来たよー! ありがとー!」
マリは馬車から身を乗り出して、民達に手を振る。
そして、一体何百人の王族が住むんだとツッコミそうになる巨大な白亜の城に到着した。
城の前には大勢の女貴族達が出迎え、中央には大臣ルカや代理国王ルーデウスが待ち侘びていた。
「ルーたん、お疲れ様~! ルカ! お疲れー! 沢山動いてくれてありがとうね~!」
「ははは、相変わらずで何よりです陛下。 御無事の帰還、心よりお祝い致します!」
「姉上、お帰りなさい! 亡命の民達の受け入れも全て終わってます。 ドワーフさん達が王都を創り直してくれましたから、家が沢山あって良かったです」
「大変な執務させたね。 それで……ルーたんのお嫁さんって何処かな?」
笑顔のマリを見て、ルカはゆっくりと離れルーデウスは背後に声をかけた。
「ほら、姉上に挨拶を。 姉上、紹介させて下さい。 キャット王国の女王キャミとドック王国の女王ドーラです」
「は、初めまして! 妾は、キャット フォル キャミと申しますのじゃ……」
「お会いしたのは幼少の頃なので、一応初めましてですね。 私は、ドック フォル ドーラです。 キャミと2人でルーデウスに嫁ぐ事になりました」
2人の可愛らしい少女が頭を下げて挨拶をする。
内心では心臓が飛び出そうな2人は、マリの反応をドキドキしながら待った。
「か、か、かかかかか可愛ぃぃぃぃっ! ルーたん! 2人共、めちゃくちゃ可愛いっ!」
「そうなんですよ、姉上」
「ル、ルーデウス様!?」
「ルーデウス、照れるじゃない」
マリはキャミとドーラをハグする。
「むぎゅーーー! はぁはぁはぁ、初めましてお義姉ちゃんだよ。 よし、今日の夜は親睦を深める為に一緒に寝よ? ね? 大丈夫大丈夫、何もしなしい。 先っちょ、先っちょだけだからー!」
「きゃー! ルーデウス様、た、助けてぇぇぇ!」
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何とも姦しい光景に、ルーデウスはやっと大好きな姉が帰って来たと実感したのであった。
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