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第158話 マリ達の未来と魔王
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「じゃあ、よろしくねアテス~!」
「分かったよ~。 でも、追加で言われた方の衣装とかはもっと時間かかるからね~」
「大丈夫! お願いしまーす!」
マリはアテス達に建築等の諸々を依頼し、セヴンスの待つ馬車へと戻る。
「そういえばメリーさん」
「どうされましたか? 陛下」
戦争も終わり、ドワーフ達のお陰で復興の目処もついた住民達は皆笑顔で仕事や商売に励んでいる。
時折、マリに気付いた住民達に手を振られマリは笑顔で答えた。
そんな平和な光景を見ながら、マリはメリーと並んで歩いている。
「最初に一緒に街に来た時の事、覚えてる?」
「勿論です。 突然陛下が居なくなり、どれだけ焦った事か」
「あはは……あの時はすみません。 って、そうじゃなくてさ。 あの日の出会いから一気に色々始まったんだよね」
「そうですね。 あの2人に出会い、国に返して上げようと仰ってから色々本当に大変でした。 あっちへ行きこっちへ行き、助けたり助けられたり、本当に大変でしたね」
「あはは……本当にメリーさんにはお世話になりっぱなしで」
メリーの返答にマリは苦笑いする。
「ふふ、冗談ですよ。 今、街の住民達が笑顔なのも。 ドワーフ達が色んな所で色々建ててるのも、亜人達との関係が良くなったのも、私が人間に絶望せず愛してくれる人に出会えたのも、全部全部……陛下のおかげなんですよ」
「そう言われると照れるよ。 出来る事を諦めなかっただけだよ……ルーたんが生きられる様に、あの笑顔をずっとしていられる様に。 ねぇ、メリーさん。 魔族は……私の話し聞いてくれるかな」
メリーがマリの横顔を見ると、不安気に街並みを見つめていた。
「私が生まれるずっと大昔から、魔族は亜人や人間達と敵対しています。 正直……分かりません。 ですが、分からせましょう。 もう、争う必要は無いのだと」
「えへへ、そうだね。 よーし! ルーたんを王様にして、魔族達を説得したらドワーフの国で毎日お酒三昧だー! 酒池肉林♪ 酒池肉林♪」
機嫌が治ったマリは、笑顔でメリーと馬車に向う。
きっと、頑張った先に幸せで平和な未来が待っていると信じて。
◆◇◆
古き城の最深部にて、筋骨隆々な大男が台座の前で跪いていた。
謎の台座の上に、穏やかな光の玉が現れ喋りだす。
『良く来たね。 僕の可愛い魔王』
筋骨隆々の魔王は声の主に対する憎々しげな表情を見られない様に頭を下げたまま、口を開いた。
「む……お呼びですか」
『相変わらずだね。 魔族の王である君に命令がある。 暫くした後に、君の妹がとある王国の人間を連れて戻ってくるよ。 その人間の女は長きに渡る争いを止める鍵だ。 君が望む平和な未来をもたらすだろう……だから、その女との取引に応じる事は許可しよう』
まさかの話に魔王は思わず顔を上げた。
「よろしいので……?」
『良くはない。 だが、それを決めるのは僕じゃないからね。 それと、大事な命令を言うよ? その女との取引が終わったら、速やかにその女を殺せ。 必ず殺せ。 どんな理由があろうと、どんな相手だろうと殺すんだ』
魔王は目を見開く。
平和を手に入れられる取引に応じてから、その相手を殺す。
泥沼な戦争が始まるだけでは無いかと魔王が怒鳴ろうとしたその時、穏やかな光の玉は忽然として姿を消した。
本当に一方的に用件を伝えただけであり、魔王の意見は端から聞くつもりは無かった様だ。
「くそっ……だが、魔王が逆らう事は出来ぬ。 全ては魔族の為……メリー、すまぬ」
他に誰も居ない場所で、魔王は1人呟いた。
「分かったよ~。 でも、追加で言われた方の衣装とかはもっと時間かかるからね~」
「大丈夫! お願いしまーす!」
マリはアテス達に建築等の諸々を依頼し、セヴンスの待つ馬車へと戻る。
「そういえばメリーさん」
「どうされましたか? 陛下」
戦争も終わり、ドワーフ達のお陰で復興の目処もついた住民達は皆笑顔で仕事や商売に励んでいる。
時折、マリに気付いた住民達に手を振られマリは笑顔で答えた。
そんな平和な光景を見ながら、マリはメリーと並んで歩いている。
「最初に一緒に街に来た時の事、覚えてる?」
「勿論です。 突然陛下が居なくなり、どれだけ焦った事か」
「あはは……あの時はすみません。 って、そうじゃなくてさ。 あの日の出会いから一気に色々始まったんだよね」
「そうですね。 あの2人に出会い、国に返して上げようと仰ってから色々本当に大変でした。 あっちへ行きこっちへ行き、助けたり助けられたり、本当に大変でしたね」
「あはは……本当にメリーさんにはお世話になりっぱなしで」
メリーの返答にマリは苦笑いする。
「ふふ、冗談ですよ。 今、街の住民達が笑顔なのも。 ドワーフ達が色んな所で色々建ててるのも、亜人達との関係が良くなったのも、私が人間に絶望せず愛してくれる人に出会えたのも、全部全部……陛下のおかげなんですよ」
「そう言われると照れるよ。 出来る事を諦めなかっただけだよ……ルーたんが生きられる様に、あの笑顔をずっとしていられる様に。 ねぇ、メリーさん。 魔族は……私の話し聞いてくれるかな」
メリーがマリの横顔を見ると、不安気に街並みを見つめていた。
「私が生まれるずっと大昔から、魔族は亜人や人間達と敵対しています。 正直……分かりません。 ですが、分からせましょう。 もう、争う必要は無いのだと」
「えへへ、そうだね。 よーし! ルーたんを王様にして、魔族達を説得したらドワーフの国で毎日お酒三昧だー! 酒池肉林♪ 酒池肉林♪」
機嫌が治ったマリは、笑顔でメリーと馬車に向う。
きっと、頑張った先に幸せで平和な未来が待っていると信じて。
◆◇◆
古き城の最深部にて、筋骨隆々な大男が台座の前で跪いていた。
謎の台座の上に、穏やかな光の玉が現れ喋りだす。
『良く来たね。 僕の可愛い魔王』
筋骨隆々の魔王は声の主に対する憎々しげな表情を見られない様に頭を下げたまま、口を開いた。
「む……お呼びですか」
『相変わらずだね。 魔族の王である君に命令がある。 暫くした後に、君の妹がとある王国の人間を連れて戻ってくるよ。 その人間の女は長きに渡る争いを止める鍵だ。 君が望む平和な未来をもたらすだろう……だから、その女との取引に応じる事は許可しよう』
まさかの話に魔王は思わず顔を上げた。
「よろしいので……?」
『良くはない。 だが、それを決めるのは僕じゃないからね。 それと、大事な命令を言うよ? その女との取引が終わったら、速やかにその女を殺せ。 必ず殺せ。 どんな理由があろうと、どんな相手だろうと殺すんだ』
魔王は目を見開く。
平和を手に入れられる取引に応じてから、その相手を殺す。
泥沼な戦争が始まるだけでは無いかと魔王が怒鳴ろうとしたその時、穏やかな光の玉は忽然として姿を消した。
本当に一方的に用件を伝えただけであり、魔王の意見は端から聞くつもりは無かった様だ。
「くそっ……だが、魔王が逆らう事は出来ぬ。 全ては魔族の為……メリー、すまぬ」
他に誰も居ない場所で、魔王は1人呟いた。
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