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第176話 紙一重だったマリ
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原因不明の地盤沈下により私達が作った小国は滅び、生き残った者達で滅んだ王国の跡地に新たに国を立ち上げました。 それが、マリ様もよくご存知のゴルメディア帝国です。
建国当初はまだ善なる心の者達が大勢居ました。 ですが、年数を重ねれば重ねる程に上の人間は腐り……非道な行いを平然とし始めました。
ある時に、私達は帝国を追われる事になり。 密かに作った地下道に潜って地下の廃墟で人間達の監視を続けたのです。
そして、人間達が繁栄すれば待つのは腐敗と悪事だと悟った私達はゴルメディア帝国に蔓延る貴族達の首を軒並み切り落とし城の広場に飾りました。
少数ですが、残っていた善人達を守れたらと願って。 その時に付けられたあだ名が首狩りメリー何です。
人間達に絶望した私達ですが、まだ与えられた任務の期限には早く。 仕方無く北へと移動しました。 その時に行き着いたのが、エントン王国でした。 初代女王陛下にお仕えし、何代もの間支えた私達は再度人間達を評価し善人が多い国もあるのだと思えました。
ですが……やはり長く続いた王国の行き着く先は同じです。 腐敗し、上の者が弱者を虐げる。 先々代の女王陛下まではまだマシでしたが、先代……マリ様のお母様は本当に人間の悪を全て詰め込んだ様なお人でした。
国の支配者でありながら、弱者を好んで虐げ。 先々代までは友好的だった亜人達すら奴隷にする為に攻め入り。 ゴルメディア帝国に尻尾を振った最低最悪の女王。
ふふ、そうですよマリ様。 今だから言います……マリ様のご両親を殺したのは私達です。
あのままだと……エントン王国は終わっていましたから。
え? 軽蔑されないのですか……? グッジョブ?? ふふ、マリ様は……本当に変わられましたね。
もし、あのまま変わられずに先代と同じ様に悪政を敷いていたなら私達はもう人間達に絶望し、兄がどんな行動に移ろうと構わずに報告していた事でしょう。
ですが、そうはなりませんでした。
貴女は変わり、腐った王国に改革を起こし。 腐敗した貴族達の首を全て刎ねました。 上も下も無く、皆に優しく丁寧に接し、奴隷にされた亜人達を解放し、更に王国を救う為なら自身の命すら差し出しました。
私の、長い長い生で初めての事でした。 国の支配者は少なからず、自分達以外を下に見るものです。 マリ様はずっとそんな事も無く、権力に全く執着せずにむしろ喜んでその地位をルーデウス国王陛下に譲りました。
だから、私達は今此処に居ます。
エントン王国では無く、エントン フォル マリという人にお仕えする為にです。
例え、魔族の国に戻ったとしても私はマリ様と共に帰ってきます。
え? 全てが終わったら、アーサーの下に行くんでしょ? ふふ、当たり前じゃないですか! この長い生で初めての相手何ですよ!? 歳の差も気にせず、種族の差も気にしない。 マリ様は確かに最高の主人であり、友ですが。 それはそれ、これはこれでございます! こら! 皆笑わない!! もーーー! マリ様!? 真面目な話しをしてましたのにー!
◆◇◆
「ごめんごめん、メリーさん。 あはは、そっか……話してくれてありがとう。 それと、両親の事は私の胸の中にしまっておくから」
「感謝します、マリ様」
話し終えたメリーは立ち上がり、マリに深くお辞儀をする。
他のメンバー達も同じ様に頭を下げた。
「皆、これからもよろしくね。 魔族達との争いは私が必ず終わらせる! それが終わったら、一緒に闇の精霊を見つけてルミニスを止めよう! 大丈夫、必ず何とかなる! 平和な日々は後少し! 頑張ろうね!」
「ふふ、マリ様なら何とかして下さると信じています」
「隊長の言う通り、私もマリ様を信じます」
「はい~、そうですね。 魔王様もマリ様にお会いしたらきっと変わります」
「そうだね。 私等がマリ様に変えられたみたいにね!」
「そっすね~、最初は本当に信じられるのかって思ってたっすけど。 今は昔の自分が恥ずかしいっす」
「私達支援要員達はお留守番ですが、ルーデウス国王陛下の身の回りはお任せ下さい!」
「スィクススの言う通り、私達に留守は任せて下さいよマリ様」
「「「もう、前にやったあの地獄以外なら何でも頑張りますよー!」」」
マリはメリー達に囲まれ、笑顔で答えていたが内心ではかなりの衝撃を受けていた。
(何処かモブ小国の女王だよ! 魔族が攻め入ってくる切っ掛けになる物語のキーマンじゃん! 私が上手く立ち回って無かったら、メリーさん達に見限られて殺された挙げ句に正史通りになってたんでしょ?! うひゃー! 頑張って良かったー! あれ? って事は……)
マリは気付いた事を恐る恐るメリーに問う。
「メリーさん、ちなみに……その任務の期限って何時だったの?」
「え? ん~……あ、そうですね。 もし、マリ様が退位されて無ければ、丁度即位1周年の頃ですね。 後、数ヶ月程しか残されて無かったですよ?」
「あはは……そっか。 うんうん、ありがとう」
マリは苦笑いのまま心の中で絶叫した。
(セーーーーーーーーフ! ギリギリセーーーーフ!!)
建国当初はまだ善なる心の者達が大勢居ました。 ですが、年数を重ねれば重ねる程に上の人間は腐り……非道な行いを平然とし始めました。
ある時に、私達は帝国を追われる事になり。 密かに作った地下道に潜って地下の廃墟で人間達の監視を続けたのです。
そして、人間達が繁栄すれば待つのは腐敗と悪事だと悟った私達はゴルメディア帝国に蔓延る貴族達の首を軒並み切り落とし城の広場に飾りました。
少数ですが、残っていた善人達を守れたらと願って。 その時に付けられたあだ名が首狩りメリー何です。
人間達に絶望した私達ですが、まだ与えられた任務の期限には早く。 仕方無く北へと移動しました。 その時に行き着いたのが、エントン王国でした。 初代女王陛下にお仕えし、何代もの間支えた私達は再度人間達を評価し善人が多い国もあるのだと思えました。
ですが……やはり長く続いた王国の行き着く先は同じです。 腐敗し、上の者が弱者を虐げる。 先々代の女王陛下まではまだマシでしたが、先代……マリ様のお母様は本当に人間の悪を全て詰め込んだ様なお人でした。
国の支配者でありながら、弱者を好んで虐げ。 先々代までは友好的だった亜人達すら奴隷にする為に攻め入り。 ゴルメディア帝国に尻尾を振った最低最悪の女王。
ふふ、そうですよマリ様。 今だから言います……マリ様のご両親を殺したのは私達です。
あのままだと……エントン王国は終わっていましたから。
え? 軽蔑されないのですか……? グッジョブ?? ふふ、マリ様は……本当に変わられましたね。
もし、あのまま変わられずに先代と同じ様に悪政を敷いていたなら私達はもう人間達に絶望し、兄がどんな行動に移ろうと構わずに報告していた事でしょう。
ですが、そうはなりませんでした。
貴女は変わり、腐った王国に改革を起こし。 腐敗した貴族達の首を全て刎ねました。 上も下も無く、皆に優しく丁寧に接し、奴隷にされた亜人達を解放し、更に王国を救う為なら自身の命すら差し出しました。
私の、長い長い生で初めての事でした。 国の支配者は少なからず、自分達以外を下に見るものです。 マリ様はずっとそんな事も無く、権力に全く執着せずにむしろ喜んでその地位をルーデウス国王陛下に譲りました。
だから、私達は今此処に居ます。
エントン王国では無く、エントン フォル マリという人にお仕えする為にです。
例え、魔族の国に戻ったとしても私はマリ様と共に帰ってきます。
え? 全てが終わったら、アーサーの下に行くんでしょ? ふふ、当たり前じゃないですか! この長い生で初めての相手何ですよ!? 歳の差も気にせず、種族の差も気にしない。 マリ様は確かに最高の主人であり、友ですが。 それはそれ、これはこれでございます! こら! 皆笑わない!! もーーー! マリ様!? 真面目な話しをしてましたのにー!
◆◇◆
「ごめんごめん、メリーさん。 あはは、そっか……話してくれてありがとう。 それと、両親の事は私の胸の中にしまっておくから」
「感謝します、マリ様」
話し終えたメリーは立ち上がり、マリに深くお辞儀をする。
他のメンバー達も同じ様に頭を下げた。
「皆、これからもよろしくね。 魔族達との争いは私が必ず終わらせる! それが終わったら、一緒に闇の精霊を見つけてルミニスを止めよう! 大丈夫、必ず何とかなる! 平和な日々は後少し! 頑張ろうね!」
「ふふ、マリ様なら何とかして下さると信じています」
「隊長の言う通り、私もマリ様を信じます」
「はい~、そうですね。 魔王様もマリ様にお会いしたらきっと変わります」
「そうだね。 私等がマリ様に変えられたみたいにね!」
「そっすね~、最初は本当に信じられるのかって思ってたっすけど。 今は昔の自分が恥ずかしいっす」
「私達支援要員達はお留守番ですが、ルーデウス国王陛下の身の回りはお任せ下さい!」
「スィクススの言う通り、私達に留守は任せて下さいよマリ様」
「「「もう、前にやったあの地獄以外なら何でも頑張りますよー!」」」
マリはメリー達に囲まれ、笑顔で答えていたが内心ではかなりの衝撃を受けていた。
(何処かモブ小国の女王だよ! 魔族が攻め入ってくる切っ掛けになる物語のキーマンじゃん! 私が上手く立ち回って無かったら、メリーさん達に見限られて殺された挙げ句に正史通りになってたんでしょ?! うひゃー! 頑張って良かったー! あれ? って事は……)
マリは気付いた事を恐る恐るメリーに問う。
「メリーさん、ちなみに……その任務の期限って何時だったの?」
「え? ん~……あ、そうですね。 もし、マリ様が退位されて無ければ、丁度即位1周年の頃ですね。 後、数ヶ月程しか残されて無かったですよ?」
「あはは……そっか。 うんうん、ありがとう」
マリは苦笑いのまま心の中で絶叫した。
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