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第181話 亜人総族長就任
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「えぇぇぇ!? ルカとルルさんが?!」
ルルは赤面したまま頷く。
「ゴルメディア帝国との戦争があったじゃろ? その後に、ルカの方から母親がした事への謝罪があっての。 その時に、ルカの方から魔道具作りや錬金術の話で盛り上がって……何時の間にかそういう関係になったんじゃ」
「へぇ~! いいじゃん! でも、ルニアさんがした事って何?」
ルルはマリの質問に目を見開く。
「お主……今は違えど元女王じゃろ? まさか、知らずに亜人の奴隷達を解放しにあの時来たのか?」
「えっと……いやぁ、それ程でも」
後頭部に手を当てて、照れるマリにルルは叫ぶ。
「褒めとらんわ! メリーは何処じゃ! マリでは話にならんぞー!」
「酷いよルルさん! 因みに、メリーさんやメイド部隊の皆は乗り物酔いでダウン中だよ。 今は病院に運ばれてる」
げんなりした顔のルルにマリは笑いながら答え、ヨハネとアテスが間に入る。
「まぁ、それはまた後で聞こうよ。 それに、姉上。 弟として嬉しいよ……おめでとう」
「……うん、ありがとうなのじゃ」
弟に祝福されたルルは嬉しそうに微笑んだ。
「それはそうと、他の皆は? 早くマリ族長に、あの話しようよ」
「……え? あの話?」
アテスの言葉にマリは嫌な予感を覚え、恐る恐る聞いた。
「うん、この亜人共有領土の発展ぶりをマリ族長も見たよね? それで、各亜人の代理族長達やルル姉さんがこの功績を讃えて、マリ族長に亜人全ての族長になってもらおうって話になったのさ」
アテスは嬉しそうに話すが、みるみるマリの表情は青ざめる。
ジャックはマリなら当然だと嬉しそうに頷き、ヨハネは違和感の正体を知れて笑う。
「ふっふっふ、どうしたんじゃマリよ。 顔が真っ青じゃな~、そんなに嬉しいかの? 安心せい、既に皆には通達済みじゃ。 お主はもう初の亜人総族長に就任しておる!!」
先程の意趣返しの様に、ルルは満面の笑顔でマリに全ては手遅れだと宣言した。
「な、何を勝手な事をしてるんですかーー! ルルさんは、代理族長じゃなくて、エルフの族長何ですからこのまま務めて下さいよ!」
「嫌じゃ! 大昔に亡き母から引き継いでから、ずっと族長だったのじゃ! 儂はこれからは恋に生きるんじゃー! ゆくゆくは、ルカの元に行き一緒に錬金術の実験をしたりして幸せになるんじゃー!」
マリに掴まれたルルは必死に抵抗する。
「私だって、やっと女王辞めて身軽になったばっかりですよー! 何が功績を讃えてですか! 皆、私に族長押し付けてのんびりライフ過ごそうとしてるだけでしょー!」
「ふははは! 残念じゃなマリよ! もう決まった事なんじゃー!」
マリが泣きながらルルを揺さぶり、それを見て狼狽えるジャックと爆笑するヨハネとアテス。 そんなカオスの会議室にやって来たロキとラガンは顔を見合わせて頭を抱えた。
◆◇◆
「落ち着いたか? 嬢ちゃん」
鬼人ロキに出された水を飲み干し、マリは一息ついて冷静になる。
「ありがとう、ロキさん。 メリーさん達の事もありがとうね」
「はっ! ロキでいいぜ? 話は聞いてる、ルキの事を旦那にしてくれるんだってな。 なら、嬢ちゃんはもう俺の身内だ」
「あはは……うん、分かった。 ありがとう、ロキ」
「おう! こちらこそ感謝するぜ。 ルキはずっと嬢ちゃんに恋煩いしてたからな」
嬉しそうに笑うロキの話に、マリは頬を染めて微笑んだ。
「むー……マリ、族長は嫌か?」
すると、獣人ラガンがポツリと呟く。
「ラガンさん……嫌では無いですよ? でも、いきなりだったし……私も女王の座を退いたばかりですから」
「そうか、良かった……嫌じゃ無かったなら、俺嬉しい」
はにかむラガンの笑顔に、マリはため息を吐いて観念した。
「私は亜人の文化を知りません。 なので、皆さんの補佐を条件に亜人総族長を受けます」
マリの宣言に、ルル達は喜んだ。
「はっ! 流石、俺の義妹だ! 鬼人は全員、嬢ちゃんに従うぜ」
「嬉しい、マリ、俺がちゃんと獣人の文化教える」
「うむうむ、ようやく観念したか! 流石は儂の義妹になるマリじゃ!」
「もぉ……本当に調子が良いんですから!」
話が付いたタイミングで、アテスがヨハネとジャックを連れ立ち会議室へと台車を運んで入って来た。
「はいはーい、マリ族長も観念したみたいだし食事にしましょう! マリ族長が喜ぶ就任プレゼントがあるよ~?」
アテスが台車に乗っている蓋を開けると、其処には酒瓶が並んでいた。
「鬼殺しを越えた、女王殺し!! ドワーフの酒造り達が、最新の技術を駆使して生み出した最強の酒だよ~ん!」
「きゃー! やった! 流石はアテス! なるなる、もう、幾らでも族長でも何でもなっちゃう! やったー!」
大喜びのマリを見て、ルル達は苦笑いしヨハネ達はいつも通りだと微笑んだ。
こうして、人間でありながらマリは世界初の亜人総族長に就任したのであった。
ルルは赤面したまま頷く。
「ゴルメディア帝国との戦争があったじゃろ? その後に、ルカの方から母親がした事への謝罪があっての。 その時に、ルカの方から魔道具作りや錬金術の話で盛り上がって……何時の間にかそういう関係になったんじゃ」
「へぇ~! いいじゃん! でも、ルニアさんがした事って何?」
ルルはマリの質問に目を見開く。
「お主……今は違えど元女王じゃろ? まさか、知らずに亜人の奴隷達を解放しにあの時来たのか?」
「えっと……いやぁ、それ程でも」
後頭部に手を当てて、照れるマリにルルは叫ぶ。
「褒めとらんわ! メリーは何処じゃ! マリでは話にならんぞー!」
「酷いよルルさん! 因みに、メリーさんやメイド部隊の皆は乗り物酔いでダウン中だよ。 今は病院に運ばれてる」
げんなりした顔のルルにマリは笑いながら答え、ヨハネとアテスが間に入る。
「まぁ、それはまた後で聞こうよ。 それに、姉上。 弟として嬉しいよ……おめでとう」
「……うん、ありがとうなのじゃ」
弟に祝福されたルルは嬉しそうに微笑んだ。
「それはそうと、他の皆は? 早くマリ族長に、あの話しようよ」
「……え? あの話?」
アテスの言葉にマリは嫌な予感を覚え、恐る恐る聞いた。
「うん、この亜人共有領土の発展ぶりをマリ族長も見たよね? それで、各亜人の代理族長達やルル姉さんがこの功績を讃えて、マリ族長に亜人全ての族長になってもらおうって話になったのさ」
アテスは嬉しそうに話すが、みるみるマリの表情は青ざめる。
ジャックはマリなら当然だと嬉しそうに頷き、ヨハネは違和感の正体を知れて笑う。
「ふっふっふ、どうしたんじゃマリよ。 顔が真っ青じゃな~、そんなに嬉しいかの? 安心せい、既に皆には通達済みじゃ。 お主はもう初の亜人総族長に就任しておる!!」
先程の意趣返しの様に、ルルは満面の笑顔でマリに全ては手遅れだと宣言した。
「な、何を勝手な事をしてるんですかーー! ルルさんは、代理族長じゃなくて、エルフの族長何ですからこのまま務めて下さいよ!」
「嫌じゃ! 大昔に亡き母から引き継いでから、ずっと族長だったのじゃ! 儂はこれからは恋に生きるんじゃー! ゆくゆくは、ルカの元に行き一緒に錬金術の実験をしたりして幸せになるんじゃー!」
マリに掴まれたルルは必死に抵抗する。
「私だって、やっと女王辞めて身軽になったばっかりですよー! 何が功績を讃えてですか! 皆、私に族長押し付けてのんびりライフ過ごそうとしてるだけでしょー!」
「ふははは! 残念じゃなマリよ! もう決まった事なんじゃー!」
マリが泣きながらルルを揺さぶり、それを見て狼狽えるジャックと爆笑するヨハネとアテス。 そんなカオスの会議室にやって来たロキとラガンは顔を見合わせて頭を抱えた。
◆◇◆
「落ち着いたか? 嬢ちゃん」
鬼人ロキに出された水を飲み干し、マリは一息ついて冷静になる。
「ありがとう、ロキさん。 メリーさん達の事もありがとうね」
「はっ! ロキでいいぜ? 話は聞いてる、ルキの事を旦那にしてくれるんだってな。 なら、嬢ちゃんはもう俺の身内だ」
「あはは……うん、分かった。 ありがとう、ロキ」
「おう! こちらこそ感謝するぜ。 ルキはずっと嬢ちゃんに恋煩いしてたからな」
嬉しそうに笑うロキの話に、マリは頬を染めて微笑んだ。
「むー……マリ、族長は嫌か?」
すると、獣人ラガンがポツリと呟く。
「ラガンさん……嫌では無いですよ? でも、いきなりだったし……私も女王の座を退いたばかりですから」
「そうか、良かった……嫌じゃ無かったなら、俺嬉しい」
はにかむラガンの笑顔に、マリはため息を吐いて観念した。
「私は亜人の文化を知りません。 なので、皆さんの補佐を条件に亜人総族長を受けます」
マリの宣言に、ルル達は喜んだ。
「はっ! 流石、俺の義妹だ! 鬼人は全員、嬢ちゃんに従うぜ」
「嬉しい、マリ、俺がちゃんと獣人の文化教える」
「うむうむ、ようやく観念したか! 流石は儂の義妹になるマリじゃ!」
「もぉ……本当に調子が良いんですから!」
話が付いたタイミングで、アテスがヨハネとジャックを連れ立ち会議室へと台車を運んで入って来た。
「はいはーい、マリ族長も観念したみたいだし食事にしましょう! マリ族長が喜ぶ就任プレゼントがあるよ~?」
アテスが台車に乗っている蓋を開けると、其処には酒瓶が並んでいた。
「鬼殺しを越えた、女王殺し!! ドワーフの酒造り達が、最新の技術を駆使して生み出した最強の酒だよ~ん!」
「きゃー! やった! 流石はアテス! なるなる、もう、幾らでも族長でも何でもなっちゃう! やったー!」
大喜びのマリを見て、ルル達は苦笑いしヨハネ達はいつも通りだと微笑んだ。
こうして、人間でありながらマリは世界初の亜人総族長に就任したのであった。
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