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第224話 マリ最後の抵抗
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時を少し戻し、マリが精神の部屋でルミニスと対峙した所から物語は始まる。
真っ黒な部屋でマリは襲い掛かるルミニスから全力で走って逃げていた。
『ちょっ?! ねぇ、あんな迎え撃つみたいな事言っておいて恥ずかしく無いの?!』
「へへーん! 恥ずかしくなんてありませーん! こちとら、何の力も無い少女ですから! アンタみたいな化け物と戦える訳無いでしょー!」
暗闇の部屋をマリは躊躇いなく全力疾走で逃げ惑う。
ルミニスはまだ女王殺しの影響からか、ふらつきながらも空中を飛びマリを追い掛けていた。
『待ちなさいよ! 逃げるな卑怯者ーーー!』
「聞こえませーーーん! 人の身体乗っ取るような奴の話なんか聞くもんですかー!」
マリも無理をしたせいで、既に精神体はボロボロだ。 それでも、今は時間が必要なのは明白である。
ほんの少しでも時間を稼げば、ヨハネ達が本体のルミニスを倒してくれるかもしれない。 そうすれば、ジャックやファースト達がマリに傷付けられる事は無いのだ。
暫く走り回った後、遂に壁に当たってしまった。
無限にも思えた真っ暗な部屋は、どうやら終わりがあったようだ。
「そんな……。 仕方ない……ここまでか」
マリが振り返ると、鬼の形相をしたルミニスがマリを追い掛け直ぐ目の前までやって来ていた。
『うううっぷ! 気持ち悪い……はぁはぁ……あははぁ、でも鬼ごっこは終わりみたいねぇぇ。 マリぃぃ~……うっぷ!』
未だに酔いがルミニスを襲っているのか、今にも吐きそうだ。
「あらら~、もしかしてお酒初めてだった? 分かるよ、私も初めてお酒飲んだ時は糞な上司に無理矢理飲まされた時だったからな~。 うんうん、懐かしい」
『へ、へぇ、貴女も色々大変だったのねぇ。 うっぷ、まぁこれでお終いだから、もうそんな思い出も忘れれるわよぉぉ~! 死になさいマリぃぃぃ! うっぷ?!』
ルミニスの背後からドス黒い触手が槍のようにマリを襲ったが、既の所で狙いが狂いマリの後ろの壁に当たった。
そして、マリの背後の壁が突如として消える。
「うわっ?! いてて……あ、此処はもう一人の私の部屋!」
其処は、もう一人のマリが閉じ込められていた真っ白な部屋だった。
マリは急いでその部屋に逃げ込む。
『はぁ? 何よぉ……この部屋ぁ。 うっ?! 頭が……うぅぅぅ、気持ち悪い! 気持ち悪い!!』
マリを追って入って来たルミニスが突如として苦しみ出し、触手で部屋にある家具を破壊し始める。
そして、机の上にあった日記もルミニスの触手が粉々にしようとしたその時。
「それはダメ!!」
日記を守ろうと飛び出したマリは、拾い上げた日記を抱きしめそのまま壁へと叩きつけられた。
「きゃぁっ!」
『あはぁ? あははははは! 何やってんのよぉ、マリぃぃ。 馬鹿なのぉ? それとも、その本がそんなに大切なのかしらぁぁ? あ? 身体が……動か……?』
倒れるマリに近付いていたルミニスは、とどめを刺そうとした所で身体が動かなくなり戸惑った。
『な、何よコれ?!「ちょっと聞こえる?! 私! さっさと起きろ! 起きなさい!!」あが?! ま、まさか、吸収したマリ!?』
そして、ルミニスの影から真っ黒な人影が現れルミニスを羽交い絞めにする。
「うっ……あ、もう1人の……私?」
『うがぁぁ! 離しなさぁぁぁい! 離せぇぇぇ!「離すわけ無いでしょ! この蝿みたいな羽虫が! ほら、さっさと立ち上がって! きゃぁっ!?」 ぬぁぁぁぁぁ! あはぁ……邪魔ばっかりしてぇ』
倒れるマリが必死に立とうとする中、人影のマリはルミニスから引き剥がされ触手で首を締め上げられた。
「や、やめて……もう1人の私に、手を出すな! ルミニス!」
『あはははは! お前が立ち上がった所で何が出来る? もぉ遅っ?! くっ! はぁ? 今度は何よぉ!!』
人影のマリを殺そうとした瞬間、今度はルミニスと同じ姿をした小さな妖精の人影がルミニスの触手を払った。
「まさか、ティナ?! ティナなの!?」
マリの問い掛けに、妖精の人影は答えない。 それでも、ルミニスと対峙している所をみるに味方なのだろう。
「かはっ! はぁはぁ……もう1人の私! 長くは保たない。 何か時間を稼げる手を考えなさいよ!」
人影のマリは再度ルミニスへと飛びかかった。 そして、妖精の人影も応じるように触手を捕まえる。
『ぬぅぅぅぅ! ティナぁぁぁ! 何でアンタがいるのよぉぉぉ! 止めろぉぉぉ! 離せぇぇ』
マリは必死に考える。
何が効果的か。
ルミニスの動きを止める何か。
「あ! そうだ! 2人共、少しだけ待ってて!!」
マリは何かを思いつき、躊躇わずに窓から身を投げた。
◆◇◆
「ぷはぁっ! セカンド居る!? お願いしたいことがあるの!」
マリが身体の主導権を再び握ると、身体は鎖で雁字搦めにされていた。
「マリ様!? どうされましたか!」
セカンドが顔を覗かせ、マリは急いで用件を伝える。
「セカンドは毒に詳しいのよね。 さっき私に飲ませた女王殺しを更にキツく出来る? お酒って毒にもなるし、セカンドにしかお願いできないの! この身体が当分再起不能になるぐらいきっっっついの飲ませて、じゃないとルミニスを止め」
言い切る前にマリの意識は途絶え、セカンドは直ぐに調合を始めた。
そして、自身のブレンドした調合薬を女王殺しに混ぜると明らかに人体に有害そうな色に変わる。
「セカンド!? 本当にコレをマリ様に飲ませるの?!」
「急がないとルミニスを止めれないようですから。 いきます!!」
説明をセカンドから聞いたファーストが戸惑うが、セカンドは無理矢理マリの口に瓶を突っ込んだ。
「うわぁぁぁー! ちょっと、ジャックさんが帰ってからの方が良かったんじゃないの?!」
「もう遅いわ。 後はマリ様にお任せするしか無いのよ」
意識の無いマリは、口に突っ込まれた瓶の中身を美味しそうに飲み干した。
◆◇◆
「きゃっ! うぐぅっ!!」
精神の部屋に戻ったと同時にマリはルミニスの触手に捕まり叩き付けられていた。
『お帰りなさいお馬鹿さん! あははは! 邪魔者共は消し去ってやったわよ! これで、今度こそ本当にお終いね……マリぃぃぃぃ!』
ゆっくりと近付くルミニスに対し、マリは笑った。
「ふふ……ルミニス」
『んんん? なぁに? 恐怖でおかしくなったのかしらぁ?』
「私達の勝利に乾杯! ざまぁみろ」
マリの発言を不可思議に思った瞬間、ルミニスの身体が溶け始めた。
『ひぃぁぁぁ?! 何これ、マリぃぃぃお前何をしたぁぁぁ! 何を飲ませたぁぁぁぁ!』
「ぷはぁ~……あ~~、美味し。 ねぇ、ルミニス。 おやすみ」
『いやだぁ、嫌だぁぁぁ! んんん?! 私が、呼んでる! 行かないと、行かないとぉぉぉぉ!』
ルミニスは全身をドロドロと溶かしながら何処かへと向かい始める。
「行かせるかーーー! お前は私と此処で死ぬの! 皆の事はもう絶対に傷付けさせない!」
マリは身体を引き摺り、ルミニスの溶けた身体を全身で押し止める。 マリの精神は2度に渡る窓からの身投げで、いつ崩壊してもおかしくなかった。
『やめろぉぉぉ、離せぇぇぇ! 嫌だぁぁ! 助けてもう1人の私ぃぃぃ! 嫌だぁぁぁぁぁぁ!!』
「行かせない! 絶対に行かせなぁぁぁぁい!」
遂に、ルミニスの身体は完全に溶けて消え去った。
そして、真っ白に戻った部屋に残されたマリの身体は少しづつ砂に変わり始める。
「えへへ……ヨハネ、やったんだね……さすがぁ」
真っ黒な部屋でマリは襲い掛かるルミニスから全力で走って逃げていた。
『ちょっ?! ねぇ、あんな迎え撃つみたいな事言っておいて恥ずかしく無いの?!』
「へへーん! 恥ずかしくなんてありませーん! こちとら、何の力も無い少女ですから! アンタみたいな化け物と戦える訳無いでしょー!」
暗闇の部屋をマリは躊躇いなく全力疾走で逃げ惑う。
ルミニスはまだ女王殺しの影響からか、ふらつきながらも空中を飛びマリを追い掛けていた。
『待ちなさいよ! 逃げるな卑怯者ーーー!』
「聞こえませーーーん! 人の身体乗っ取るような奴の話なんか聞くもんですかー!」
マリも無理をしたせいで、既に精神体はボロボロだ。 それでも、今は時間が必要なのは明白である。
ほんの少しでも時間を稼げば、ヨハネ達が本体のルミニスを倒してくれるかもしれない。 そうすれば、ジャックやファースト達がマリに傷付けられる事は無いのだ。
暫く走り回った後、遂に壁に当たってしまった。
無限にも思えた真っ暗な部屋は、どうやら終わりがあったようだ。
「そんな……。 仕方ない……ここまでか」
マリが振り返ると、鬼の形相をしたルミニスがマリを追い掛け直ぐ目の前までやって来ていた。
『うううっぷ! 気持ち悪い……はぁはぁ……あははぁ、でも鬼ごっこは終わりみたいねぇぇ。 マリぃぃ~……うっぷ!』
未だに酔いがルミニスを襲っているのか、今にも吐きそうだ。
「あらら~、もしかしてお酒初めてだった? 分かるよ、私も初めてお酒飲んだ時は糞な上司に無理矢理飲まされた時だったからな~。 うんうん、懐かしい」
『へ、へぇ、貴女も色々大変だったのねぇ。 うっぷ、まぁこれでお終いだから、もうそんな思い出も忘れれるわよぉぉ~! 死になさいマリぃぃぃ! うっぷ?!』
ルミニスの背後からドス黒い触手が槍のようにマリを襲ったが、既の所で狙いが狂いマリの後ろの壁に当たった。
そして、マリの背後の壁が突如として消える。
「うわっ?! いてて……あ、此処はもう一人の私の部屋!」
其処は、もう一人のマリが閉じ込められていた真っ白な部屋だった。
マリは急いでその部屋に逃げ込む。
『はぁ? 何よぉ……この部屋ぁ。 うっ?! 頭が……うぅぅぅ、気持ち悪い! 気持ち悪い!!』
マリを追って入って来たルミニスが突如として苦しみ出し、触手で部屋にある家具を破壊し始める。
そして、机の上にあった日記もルミニスの触手が粉々にしようとしたその時。
「それはダメ!!」
日記を守ろうと飛び出したマリは、拾い上げた日記を抱きしめそのまま壁へと叩きつけられた。
「きゃぁっ!」
『あはぁ? あははははは! 何やってんのよぉ、マリぃぃ。 馬鹿なのぉ? それとも、その本がそんなに大切なのかしらぁぁ? あ? 身体が……動か……?』
倒れるマリに近付いていたルミニスは、とどめを刺そうとした所で身体が動かなくなり戸惑った。
『な、何よコれ?!「ちょっと聞こえる?! 私! さっさと起きろ! 起きなさい!!」あが?! ま、まさか、吸収したマリ!?』
そして、ルミニスの影から真っ黒な人影が現れルミニスを羽交い絞めにする。
「うっ……あ、もう1人の……私?」
『うがぁぁ! 離しなさぁぁぁい! 離せぇぇぇ!「離すわけ無いでしょ! この蝿みたいな羽虫が! ほら、さっさと立ち上がって! きゃぁっ!?」 ぬぁぁぁぁぁ! あはぁ……邪魔ばっかりしてぇ』
倒れるマリが必死に立とうとする中、人影のマリはルミニスから引き剥がされ触手で首を締め上げられた。
「や、やめて……もう1人の私に、手を出すな! ルミニス!」
『あはははは! お前が立ち上がった所で何が出来る? もぉ遅っ?! くっ! はぁ? 今度は何よぉ!!』
人影のマリを殺そうとした瞬間、今度はルミニスと同じ姿をした小さな妖精の人影がルミニスの触手を払った。
「まさか、ティナ?! ティナなの!?」
マリの問い掛けに、妖精の人影は答えない。 それでも、ルミニスと対峙している所をみるに味方なのだろう。
「かはっ! はぁはぁ……もう1人の私! 長くは保たない。 何か時間を稼げる手を考えなさいよ!」
人影のマリは再度ルミニスへと飛びかかった。 そして、妖精の人影も応じるように触手を捕まえる。
『ぬぅぅぅぅ! ティナぁぁぁ! 何でアンタがいるのよぉぉぉ! 止めろぉぉぉ! 離せぇぇ』
マリは必死に考える。
何が効果的か。
ルミニスの動きを止める何か。
「あ! そうだ! 2人共、少しだけ待ってて!!」
マリは何かを思いつき、躊躇わずに窓から身を投げた。
◆◇◆
「ぷはぁっ! セカンド居る!? お願いしたいことがあるの!」
マリが身体の主導権を再び握ると、身体は鎖で雁字搦めにされていた。
「マリ様!? どうされましたか!」
セカンドが顔を覗かせ、マリは急いで用件を伝える。
「セカンドは毒に詳しいのよね。 さっき私に飲ませた女王殺しを更にキツく出来る? お酒って毒にもなるし、セカンドにしかお願いできないの! この身体が当分再起不能になるぐらいきっっっついの飲ませて、じゃないとルミニスを止め」
言い切る前にマリの意識は途絶え、セカンドは直ぐに調合を始めた。
そして、自身のブレンドした調合薬を女王殺しに混ぜると明らかに人体に有害そうな色に変わる。
「セカンド!? 本当にコレをマリ様に飲ませるの?!」
「急がないとルミニスを止めれないようですから。 いきます!!」
説明をセカンドから聞いたファーストが戸惑うが、セカンドは無理矢理マリの口に瓶を突っ込んだ。
「うわぁぁぁー! ちょっと、ジャックさんが帰ってからの方が良かったんじゃないの?!」
「もう遅いわ。 後はマリ様にお任せするしか無いのよ」
意識の無いマリは、口に突っ込まれた瓶の中身を美味しそうに飲み干した。
◆◇◆
「きゃっ! うぐぅっ!!」
精神の部屋に戻ったと同時にマリはルミニスの触手に捕まり叩き付けられていた。
『お帰りなさいお馬鹿さん! あははは! 邪魔者共は消し去ってやったわよ! これで、今度こそ本当にお終いね……マリぃぃぃぃ!』
ゆっくりと近付くルミニスに対し、マリは笑った。
「ふふ……ルミニス」
『んんん? なぁに? 恐怖でおかしくなったのかしらぁ?』
「私達の勝利に乾杯! ざまぁみろ」
マリの発言を不可思議に思った瞬間、ルミニスの身体が溶け始めた。
『ひぃぁぁぁ?! 何これ、マリぃぃぃお前何をしたぁぁぁ! 何を飲ませたぁぁぁぁ!』
「ぷはぁ~……あ~~、美味し。 ねぇ、ルミニス。 おやすみ」
『いやだぁ、嫌だぁぁぁ! んんん?! 私が、呼んでる! 行かないと、行かないとぉぉぉぉ!』
ルミニスは全身をドロドロと溶かしながら何処かへと向かい始める。
「行かせるかーーー! お前は私と此処で死ぬの! 皆の事はもう絶対に傷付けさせない!」
マリは身体を引き摺り、ルミニスの溶けた身体を全身で押し止める。 マリの精神は2度に渡る窓からの身投げで、いつ崩壊してもおかしくなかった。
『やめろぉぉぉ、離せぇぇぇ! 嫌だぁぁ! 助けてもう1人の私ぃぃぃ! 嫌だぁぁぁぁぁぁ!!』
「行かせない! 絶対に行かせなぁぁぁぁい!」
遂に、ルミニスの身体は完全に溶けて消え去った。
そして、真っ白に戻った部屋に残されたマリの身体は少しづつ砂に変わり始める。
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