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第2章
0話 ×××、来訪する
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異様な光景だ。
だが同時にそれが一見正常であるようにすら錯覚してしまう事に、彼女はひどく困惑していた。
都市全体を囲む巨大な城壁の上に立つ、フード付きの真っ黒なローブで全身を覆った少女は、その金糸雀色の瞳でこれから訪れるはずだった町の有様を見下ろしている。
「……どういう、事なの?」
ついにそんな声が漏れた。
視線の先ではたくさんの住民たちが活発に行き交っている。
そう。ここは我らの街だと言わんばかりに、ごくごく普通に皆生活しているのだ。
……ただ一つ、おかしな点があるとするならば、その住民たちの姿は皆青色の肌に複数の角を有する非人類であるという事だ。
魔族。人類の敵であるはずの彼らが、何故人間の町で平然と暮らしているのだろうか。
おかしい。明らかにおかしい。
「これが、あの王都リィンディアだと言うの?」
ゼルディア王国の首都にして最大の町、リィンディア。
勇者の一人を囲うその巨大都市は、魔族の手に堕ちたのだ。
その事を理解するのには少々時間がかかってしまった。
確かに途中休憩で寄った町では、王都に向かったものが帰ってこないという話を何度か耳にしたが……
「――おいっ! そこのお前! そんなところで何をしている!」
「――っ!」
思考が追い付かないまま立ち尽くしていた彼女の存在に気付いた男の怒号が響いた。
もちろん、その兵士姿の男も魔族の姿をしている。
しかし空を飛ぶ能力を有していないのか、そのまま襲い掛かってくることはなく一旦周囲をきょろきょろと見渡してから仲間の下へと駆けていった。
だがその一瞬の間で、少女の姿は城壁の上から消えていた。
♢♢♢
「……ただいま、ユリシア」
「アスハ様! あの……どうされました? 表情が優れないようですが……」
少女――アスハ・クロムハーツは、帰りを待っていた金髪の女性ユリシアに声をかけた。
笑顔で迎えたユリシアに対し、アスハの表情は依然として険しいままだった。
それを心配して理由を尋ねたが、アスハはなかなかその口を開かない。
その固く閉ざされた唇にノックをするように、ユリシアはそっと問いかけた。
「……やはり何か、異変があったのでしょうか」
「……王都リィンディアは、魔族の手に堕ちていた。あそこはもう、人間の町じゃなかった」
「――っ!! それはつまり……」
アスハは無言で頷き、己が見てきた光景を簡潔に説明した。
とある理由で王都を訪れようとしていた二人は、近くへたどり着いた段階で何か良からぬことが起きている事を感じ取っていた。
そこでユリシアを待機させ、機動性に優れるアスハが一人で様子を見に行っていたという訳だ。
「そんな……では王都に住んでいた人々は一体どこへ……」
「ごめん、分からない。無事であってほしいけれど、流石にそこまで調べる余裕はなかった」
「そう、ですか……しかし、どう致しましょう。このまま放っておくわけにも……」
「そうだね。放っておくわけにはいかない……だけど無策で突っ込むのはちょっと危険だと思う」
「一旦、国へ戻りますか? それとも――っ!! アスハ様!」
「うん、分かっている。行くよ!」
悲鳴が聞こえてきた。甲高い少女の声だ。
アスハとユリシアの視線が同じ方向へと向いた。
二人は言葉を交わすまでもなく軽く頷きあい、すぐさまその方角へ向けて走り出した。
♢♢♢
「――あぅっ!?」
後方から飛んできた小さくも高熱を帯びた火球が、少女の片足に突き刺さる。
一瞬にして皮膚を焼かれ、肉をも焦がされた少女は倒れるように転がった。
そこへ迫るは人類の敵――魔族。
「ふー……これでよし。ったく、手こずらせやがって。見た目の割に逃げ足の速い奴だ」
「ひっ……た、たすけて! 誰か、だれか……!!」
「残念だったなお嬢ちゃん。助けを呼んだってもうこの近辺に人間なんていやしねえよ。さ、大人しく付いてきな。それとも……ここで手足の一本でも失っておくか?」
「いやっ……」
「くくく、さて――ぐあっ!?」
正に今、魔族が生き残りの人間をその手にかけようとしていたところに割り込む一筋の光。
雷の如く鋭く迅い光は、脅しで寄せられた剣先を腕ごと弾き、その魔族を大きく退けた。
やがて光はゆっくりと薄れる。しゃがみ込む黒い布の塊がまず少女の目に入り、やがてそれはゆっくりと立ち上がり、人の形を成した。
「な、何だお前は! いったいどっから現れ――っは!?」
衝撃を何とか殺して体勢を立て直した魔族の男。
改めてその大剣を強く握り直し威嚇するも、吸い込んだ息を吐くその前に、太い腕はあるべき場所を離れ、くるくる宙を舞っていた。
遅れてどさりと肉が落ちる鈍い音が響く。
「あああああああああっ!!?」
そしてようやく脳が信号を受け取り、鋭い痛みが彼を襲った。
肩を抑えて激痛にもがく彼の眼には、真っ黒なローブから覗く鋭い金の瞳が映る。
やがてその主は、ゆっくりとその外套に指をかけ、勢いよくそれを取り払った。
「お、お前は――」
「……私は西の大陸トレフド王国から来た雷光の勇者アスハ・クロムハーツ。さて、名も知らぬ魔族よ。このような幼き少女を襲った理由など尋ねたくもない。我が雷光の剣の前に散れ!」
「ゆうしゃ、だ、と……」
肩を露出させた白き軽鎧から前方を埋め尽くすようにまばゆい光が照る。
そして肉を断つ音が三度ばかり響くと光は晴れ、今度は四肢全てを失った肉塊が大地に転がっていた。
そっと剣を収め、勇者は振り帰り、
「良かった、間に合って」
年相応の優しい笑顔を見せ、そっと安堵の声を漏らした。
それからわずか数瞬後、息を切らしながらこちらへと走ってくる人影が目に入った。
「――はぁ、はぁ、やっと、おい、つきました……」
「あ、ユリシア。遅かったわね。もう終わったわ」
「あなたが異常に早過ぎるだけです! 私が普通の人間レベルなのです!」
「むー、失礼ね。あ、足怪我しているじゃない。治してあげる」
「あ、ありがとう。お姉ちゃん……」
少女の足の傷が目に入ったアスハは、左手に淡い光を宿してその傷口に当てた。
するとみるみる傷は癒え、元の真っ白な足へと戻っていった。
そんな様子を微笑まし気に見ていたユリシアだが、そのすぐ先でだるまとなり転がっている魔族がふと目に入った。
意識こそ失っているが……
「アスハ様」
「ん、なあに?」
「……あの魔族、生きていますよね?」
「うん、そうだね」
「何故生かしておいたんですか? 魔族は人類の敵。そのことをお忘れになった訳ではないのでしょう?」
「もちろん。でもね、ちょっと聞きたい事……いや、聞きださなきゃいけない事があるんだ。だから生かしておいたの。まあ喋ってくれなかったらその時はちゃんと始末するよ」
そう言って笑うアスハの表情は勇者らしからぬ残虐さを秘めていたが、それは彼女なりの正義を貫く上での必要悪と判断したということを理解している。
故にユリシアが、そのことを咎める事はない。
「さて、と。これから大変な事になりそうだね。でも……」
アスハは首を上げて、王都リィンディアがある方角を見つめる。
「こういう時のために勇者がいるんだし、何とかしなきゃ、だね」
そう強い意志を秘め、これからの事に思いを馳せるアスハだった。
だが同時にそれが一見正常であるようにすら錯覚してしまう事に、彼女はひどく困惑していた。
都市全体を囲む巨大な城壁の上に立つ、フード付きの真っ黒なローブで全身を覆った少女は、その金糸雀色の瞳でこれから訪れるはずだった町の有様を見下ろしている。
「……どういう、事なの?」
ついにそんな声が漏れた。
視線の先ではたくさんの住民たちが活発に行き交っている。
そう。ここは我らの街だと言わんばかりに、ごくごく普通に皆生活しているのだ。
……ただ一つ、おかしな点があるとするならば、その住民たちの姿は皆青色の肌に複数の角を有する非人類であるという事だ。
魔族。人類の敵であるはずの彼らが、何故人間の町で平然と暮らしているのだろうか。
おかしい。明らかにおかしい。
「これが、あの王都リィンディアだと言うの?」
ゼルディア王国の首都にして最大の町、リィンディア。
勇者の一人を囲うその巨大都市は、魔族の手に堕ちたのだ。
その事を理解するのには少々時間がかかってしまった。
確かに途中休憩で寄った町では、王都に向かったものが帰ってこないという話を何度か耳にしたが……
「――おいっ! そこのお前! そんなところで何をしている!」
「――っ!」
思考が追い付かないまま立ち尽くしていた彼女の存在に気付いた男の怒号が響いた。
もちろん、その兵士姿の男も魔族の姿をしている。
しかし空を飛ぶ能力を有していないのか、そのまま襲い掛かってくることはなく一旦周囲をきょろきょろと見渡してから仲間の下へと駆けていった。
だがその一瞬の間で、少女の姿は城壁の上から消えていた。
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「……ただいま、ユリシア」
「アスハ様! あの……どうされました? 表情が優れないようですが……」
少女――アスハ・クロムハーツは、帰りを待っていた金髪の女性ユリシアに声をかけた。
笑顔で迎えたユリシアに対し、アスハの表情は依然として険しいままだった。
それを心配して理由を尋ねたが、アスハはなかなかその口を開かない。
その固く閉ざされた唇にノックをするように、ユリシアはそっと問いかけた。
「……やはり何か、異変があったのでしょうか」
「……王都リィンディアは、魔族の手に堕ちていた。あそこはもう、人間の町じゃなかった」
「――っ!! それはつまり……」
アスハは無言で頷き、己が見てきた光景を簡潔に説明した。
とある理由で王都を訪れようとしていた二人は、近くへたどり着いた段階で何か良からぬことが起きている事を感じ取っていた。
そこでユリシアを待機させ、機動性に優れるアスハが一人で様子を見に行っていたという訳だ。
「そんな……では王都に住んでいた人々は一体どこへ……」
「ごめん、分からない。無事であってほしいけれど、流石にそこまで調べる余裕はなかった」
「そう、ですか……しかし、どう致しましょう。このまま放っておくわけにも……」
「そうだね。放っておくわけにはいかない……だけど無策で突っ込むのはちょっと危険だと思う」
「一旦、国へ戻りますか? それとも――っ!! アスハ様!」
「うん、分かっている。行くよ!」
悲鳴が聞こえてきた。甲高い少女の声だ。
アスハとユリシアの視線が同じ方向へと向いた。
二人は言葉を交わすまでもなく軽く頷きあい、すぐさまその方角へ向けて走り出した。
♢♢♢
「――あぅっ!?」
後方から飛んできた小さくも高熱を帯びた火球が、少女の片足に突き刺さる。
一瞬にして皮膚を焼かれ、肉をも焦がされた少女は倒れるように転がった。
そこへ迫るは人類の敵――魔族。
「ふー……これでよし。ったく、手こずらせやがって。見た目の割に逃げ足の速い奴だ」
「ひっ……た、たすけて! 誰か、だれか……!!」
「残念だったなお嬢ちゃん。助けを呼んだってもうこの近辺に人間なんていやしねえよ。さ、大人しく付いてきな。それとも……ここで手足の一本でも失っておくか?」
「いやっ……」
「くくく、さて――ぐあっ!?」
正に今、魔族が生き残りの人間をその手にかけようとしていたところに割り込む一筋の光。
雷の如く鋭く迅い光は、脅しで寄せられた剣先を腕ごと弾き、その魔族を大きく退けた。
やがて光はゆっくりと薄れる。しゃがみ込む黒い布の塊がまず少女の目に入り、やがてそれはゆっくりと立ち上がり、人の形を成した。
「な、何だお前は! いったいどっから現れ――っは!?」
衝撃を何とか殺して体勢を立て直した魔族の男。
改めてその大剣を強く握り直し威嚇するも、吸い込んだ息を吐くその前に、太い腕はあるべき場所を離れ、くるくる宙を舞っていた。
遅れてどさりと肉が落ちる鈍い音が響く。
「あああああああああっ!!?」
そしてようやく脳が信号を受け取り、鋭い痛みが彼を襲った。
肩を抑えて激痛にもがく彼の眼には、真っ黒なローブから覗く鋭い金の瞳が映る。
やがてその主は、ゆっくりとその外套に指をかけ、勢いよくそれを取り払った。
「お、お前は――」
「……私は西の大陸トレフド王国から来た雷光の勇者アスハ・クロムハーツ。さて、名も知らぬ魔族よ。このような幼き少女を襲った理由など尋ねたくもない。我が雷光の剣の前に散れ!」
「ゆうしゃ、だ、と……」
肩を露出させた白き軽鎧から前方を埋め尽くすようにまばゆい光が照る。
そして肉を断つ音が三度ばかり響くと光は晴れ、今度は四肢全てを失った肉塊が大地に転がっていた。
そっと剣を収め、勇者は振り帰り、
「良かった、間に合って」
年相応の優しい笑顔を見せ、そっと安堵の声を漏らした。
それからわずか数瞬後、息を切らしながらこちらへと走ってくる人影が目に入った。
「――はぁ、はぁ、やっと、おい、つきました……」
「あ、ユリシア。遅かったわね。もう終わったわ」
「あなたが異常に早過ぎるだけです! 私が普通の人間レベルなのです!」
「むー、失礼ね。あ、足怪我しているじゃない。治してあげる」
「あ、ありがとう。お姉ちゃん……」
少女の足の傷が目に入ったアスハは、左手に淡い光を宿してその傷口に当てた。
するとみるみる傷は癒え、元の真っ白な足へと戻っていった。
そんな様子を微笑まし気に見ていたユリシアだが、そのすぐ先でだるまとなり転がっている魔族がふと目に入った。
意識こそ失っているが……
「アスハ様」
「ん、なあに?」
「……あの魔族、生きていますよね?」
「うん、そうだね」
「何故生かしておいたんですか? 魔族は人類の敵。そのことをお忘れになった訳ではないのでしょう?」
「もちろん。でもね、ちょっと聞きたい事……いや、聞きださなきゃいけない事があるんだ。だから生かしておいたの。まあ喋ってくれなかったらその時はちゃんと始末するよ」
そう言って笑うアスハの表情は勇者らしからぬ残虐さを秘めていたが、それは彼女なりの正義を貫く上での必要悪と判断したということを理解している。
故にユリシアが、そのことを咎める事はない。
「さて、と。これから大変な事になりそうだね。でも……」
アスハは首を上げて、王都リィンディアがある方角を見つめる。
「こういう時のために勇者がいるんだし、何とかしなきゃ、だね」
そう強い意志を秘め、これからの事に思いを馳せるアスハだった。
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