朝靄に立つ牝犬

翠乃古鹿

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朝靄に立つ牝犬 二

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 全裸で外に連れ出された綱島知子の前に現われた新しいご主人さまは、同じアパートの住人、渋谷だった。
「いつものようにここで牝奴隷の挨拶をするんだ! 渋谷さんが待ってるぜ」
 渋谷の目から逃れるように身体を縮めた知子を、大倉が唸るように恫喝した。
「あっ、い、いや……」
 小杉と日吉が、左右から抱えるようにして知子を無理矢理立たせた。
 全裸に犬の首輪だけという家畜に等しい姿が、挨拶をかわす程度の面識しかなかった男の前に晒された。
「ひ、ひどいわ大倉君。どうして……」
「綱島知子は高校教師のくせに、マゾで露出狂の変態女だって渋谷さんに話しても信じてくれないから、こうして朝早くから起きて待ってもらっていたんだ。これじゃあ俺たちがまるで嘘つきみたいじゃねえか!」
 パシッ! 
 知子の頬に大倉の平手打ちが炸裂した。
「まあまあ大倉君。綱島先生もあまり突然なんで驚いただけでしょう」
 口元に狡猾な笑みを浮かべながら近づいた渋谷は、知子の張りのある乳房を無遠慮に揉みしだいた。
「パイパンマンコ丸出しの素っ裸で外に出て来るぐらいだから、まともな女じゃない事ぐらい僕にだって分かりますよ」
 そう言うと、陰りを失い女の割れ目が剥き出しの股間に手を伸ばした。
 アパートの前の駐車場で卑猥な見せ物にされた知子は、あきらめの表情でうなだれると自ら股を開いた。
 渋谷の指を受け入れた恥部から、グチュグチュと卑猥な音が聞こえた。
「へへへ、だいぶ素直になったじゃねえか」
「ほらほら、渋谷さんにもっと、知子のいやらしい所を見せてやろうぜ」
 三人の不良たちはニヤニヤと笑いながら、知子の両脚を抱え上げた。
 Mの字に拡げた股間が、渋谷の目の前に晒された。何も隠すもののない秘裂は、よだれを垂らして口を拡げていた。
「どうした知子。露出狂の淫売奴隷らしく、渋谷さんに挨拶をしねえか」
「あっ、は、はい……」
 知子はあわてて潤んだ顔を上げた。
「し、渋谷さま……、先ほどは失礼いたしました。知子は、綱島知子は、教師という立場にありながら、生徒たちの性奴隷となった恥知らずな淫売です。男の人のチンポ無しでは一日もいられない淫乱な女の全てを、どうぞご笑覧ください……」
 男たちに見せつけるように、自ら突き出した腰が卑猥に揺れていた。
「ここまで恥ずかしげもなくあからさまに見せつけられると、さすがに幻滅しますね。でも、知子さんなら許してあげますよ」
 初めて知子を見た時、渋谷は一目惚れしたのだと告げた。
 知子が県下でも有名な私立高校の教師と知り、『一流大学卒業の才媛と三流大学出の自分とでは釣り合わないと諦めていた』と、自嘲気味に話した。
「でもどうです、俺の言った通りでしょう。知子は渋谷さんが思ってたような女じゃなくて、どんな男とでもセックスをする淫売なんだって分かってもらえました」
「ああ、知子の写真やビデオを見せられた時はとても信じられなかったけど、本当に大倉君の言っていた通りの公衆便所女だったことが良く分かったよ」
「渋谷さんが好きになった女が知子だって分かった時は驚いて、こんな変態女だって早く教えてやらなくちゃって。余計なことをしてしまったのかなって思ってたんですよ」
「いやいや、君たちが僕の目を覚まさせてくれたんだ。礼を言うよ」
「礼だなんてとんでもない。知子は、俺たちが知ってるだけでも百人は軽く越えるチンポをくわえ込んでますからね。使い古された便器マンコだけど、渋谷さんも便所がわりに使ったらいいですよ」
「もちろんこれからは、僕も遠慮なく知子の便器マンコを使わせてもらことにするよ」
 言いたい放題の男たちに囲まれ、女の恥部を開陳された知子は恥辱に震えていた。
「それより、そろそろアパートの住人が目を覚ます時間ですよ。こんな所を誰かに見られて警察にでも通報されたら厄介ですよ。僕の部屋に来てお話しましょう」
 渋谷を先導にアパートに続く砂利道を、知子は大股開きのまま大倉たちに運ばれた。
「良かったな知子。お前みたいな公衆便所女でも、渋谷さんは可愛がってくれるっていうから、たっぷりと奉仕するんだぜ」
「はい。知子は、渋谷さまに可愛がって頂くためなら、どんなことでもいたします……」
「マンコだけじゃなく、尻の穴も使ってくださいってお願いするんだぜ」
「は、はい。知子は尻穴セックスも大好きですので、渋谷さまに使って頂けるようにお願いします……」
 後ろで聞こえてくる大倉と知子の会話に、渋谷はゾクゾクとする快感を覚えていた。
 夢にまで見た世界が現実のものとなった。知性と美しくさを兼ね備えた知子を公衆便所呼ばわりし、衆人環視のもとでいたぶり辱めることができるのだ……。
「さあどうぞ。知子がマゾの露出狂であろうと、淫売の公衆便所女であろうと、僕の憧れの人だったのですからね。歓迎しますよ」
 玄関のドアを開けた渋谷にとって、今日は人生最良の日だと感じていた。
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