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第40話 優しい匂い
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「デルフィーヌ。テオドールの件、ありがとう。早速、明日にでも医者に診せるよ」
「そうなさってください。テオドール様は、聡明で勇敢なお子様ですね」
「ゆうかん?」
「そうです。一見、我儘だと思われそうなことを主張するのは、勇気のいることです。テオドール様は自分で自分のカラダを守ったのです。それは、素晴らしいことです。ブラボーです!」
「えへへ。そうかな?」
「そうですよ。胸を張ってください」
「僕ね、大きくなったら騎士になりたいの」
「それはようございます。優秀なくせに人の訴えに耳を傾けないアタマでっかちな文官などより、よほど世のため人のためになるお仕事です」
「おい、それ、誰のことを言っているんだ!」
「別に特定の誰かというわけでは。ラファエル様、もしかして――」
「俺は財務省に勤める文官だ!」
「――後ほど、少しよろしいですか?」
「なんで?」
「来年度の予算編成のことでご相談が――」
「家庭に仕事を持ち込むなっ!」
「……そうですよね。大変、失礼いたしました」
『家庭』かぁ。久しぶりに聞いたな、この響き。実母を亡くしてから、私の生活にそういう優しい匂いみたいなものは消えてしまった。
そっか。
閣下のお家には、奥様がいなくなった今でもそういう温もりがあるんだ。
いいな。
素敵だな……。
「――ご馳走様でした。どれもとても美味しかったです。では、わたくしはこれにて。閣下、本日はご招待いただきありがとうございました」
「待ちなさい。どこへ行くんだ?」
「宿舎に戻ります」
「安全が確認されるまでは戻らない方がいいと言っただろう?」
「わたしの戻る場所は、あそこですから」
「……いいぞ」
「?」
「別に、ここで暮らしてもいいぞ、と言ってるんだ」
「ラファエル様?」
「あんた、親父や俺たちにも色目使わないし。テオも気に入ったみたいだし」
「でも……」
「私も賛成だよ?」「僕も!」
「じゃあ決まりだね。部屋を案内するから、ついておいで」
「閣下、本当によろしいのですか?」
「私たち親子がみんな賛成なのだから、良いに決まっている」
閣下はそう言って、お茶目にウインクをした。
それからというもの、朝はラファエル様と一緒の馬車で登庁している。
時間が合えば、帰りも同じようにして帰っている。たぶん、私を一人にしないように気を遣ってラファエル様が退庁時間を合わせてくれているのだろうと思う。
めっぽう口の悪い人だけれど、根は優しい人なのだ。
ふふっ。なんだかそういう人、私の周りに多い気がするな。
一緒に侯爵家の邸宅でお世話になることになったソフィーはすぐに仕事にも慣れたようで、週に一度の休日にはジェローム卿とのデートを楽しんでいるらしい。
王宮勤めだった頃よりも外で会いやすくなったと喜んでいた。
休日の私はといえば、家賃代わりにテオドール様の遊び相手をしたり、邸宅の家事などを手伝いながら過ごしている。
“家事”といっても優秀な侍女が揃っている侯爵家。
私がやっているのは、自分のお給料で買った材料をもとにお菓子を作ってみんなに振舞ったり、薬草を使った手作りの石鹸やクリームなんかを作ってみんなへ配ったりするくらいだ。
それでもまぁ、使用人のみんなが喜んでくれるから、職場環境の向上に貢献できていると信じたい。
侯爵家の庭には季節の花々が咲いていて、それらを少し摘んで職場に飾るようになったら、最近の宰相室は雰囲気が明るくなったと言われるようになった。どこからか宰相室で出されるお茶が絶品だとの噂が立ち――単にお茶の淹れ方を先輩方に伝授しただけで茶葉は変わっていないのだけれど――それを目当てに出入りする人が増えたせいで、活気も増してきた気がする。
案外私、良い奥さんになれるかも!? なーんて。
そんなこんなで気が付けば、宰相閣下の邸宅にも自分の居場所みたいなものができてきた。三兄弟と出逢えたことは、ここ最近で一番嬉しい出来事だと、義両親に向けた手紙にそう書いた。
「そういえば、ラファエル様にはテレサ様という愛しの婚約者様がいらっしゃるんですよね?」
「いつもながら、唐突だな?」
「会わせてください」
「は? なんで?」
「だって嫌でしょう? 婚約者の実家に妙齢の女性が住んでたりしたら。しかもそれが、元妃候補にして数々の悪名を持つ私だったら!」
「悪名?」
「あれ? ご存知ないですか? 腹黒令嬢、高飛車令嬢、ガリ勉令嬢、ディスら令嬢。そうそう、強気MAX令嬢なんてのもありましたね」
「誰にそんなことを言われた!?」
「え? 誰からっていうより……みんなから?」
「っいいか、フィーヌ? 今度そんなことを言うやつがいたら、すぐ俺へ報告するんだぞ? 親父を通して報復してやる」
貴方も初対面の席で同じようなこと、言いましたからね!?
それに、報復するならご自分で!
いくら父親が権力者だからって、公私混同はマズいでしょ!?
とはいえ、こんなふうに庇ってもらえて嬉しくはあるのだけれど。
ラファエル様とは初日に激しい火花を散らしてからというもの、気を許した兄妹みたいな関係を続けている。
――そういうわけで、今日はテレサ様と初めての顔合わせをすることになっている。
ソフィーとともに、侯爵家にある小さな温室でアフタヌーンティーの準備を進めていく。
「ほぉう、これは見事だな」
「今日はお二人のために、腕によりをかけて準備いたしましたから」
「そうか。――彼女が俺の婚約者にして最愛の、テレサ壌だ」
「お初にお目にかかります、テレサ様。ラファエル様の同居人兼テオドール様の家庭教師をしております、デルフィーヌと申します」
「貴女が……。随分と印象が異なりますのね? それに、その簡素なワンピース……」
「2か月前に妃候補から自主的に退きまして、今は文官として宰相室に勤務しております。とある事件で住む場所がなくなった私に同情くださった閣下が、休日に邸宅で働くことを条件に滞在を許可してくださいました」
「まぁ……ご苦労なさったのね。大変だったでしょう?」
「それなりに。でも、皆さまが温かく迎えてくださったおかげで、元気に暮らせております」
「そうなのね。良かったわ」
「今日はテレサ様がお好きだという旬の林檎を使ったデザートをご用意させていただきました」
「まぁ! 本当に? 嬉しいわ」
「こちら――ラファエル様のお気持ちです」
「!!」
デザートを乗せたお皿の手前には、チョコペンで書いた「結婚してください」というメッセージが添えられている。
テレサ様のことを『最愛の婚約者』と人に紹介できるくせに、10文字にも満たない『結婚しよう』が言えないラファエル様の背中を、ほんの少し押すお手伝いをさせてもらったのだ。
「それでは、ご挨拶も済みましたのでわたくしはこれで」
「ええ、ええ。どうもありがとう、デルフィーヌさん」
「閣下のお戻りは夜になる予定です。ごゆっくりどうぞ」
それから悠に4時間が経った頃。
テレサ様を乗せた馬車が玄関ポーチから発つところをラファエル様が見送っていた。
「ラファエル様。お背中が恋する男そのものですね」
「おっ、おう。デルフィーヌか」
「あらあら、大変! 紅が移ってらっしゃるわ」
「なっ!!」
パシッ。
慌ててハンカチで唇を拭おうとしたラファエル様の腕を取る。
「ふふふ。冗談です。――良い時間を過ごせたみたいですね?」
「お前っ!! 揶揄うなよ!」
「えへへっ! 良いじゃないですか。どうでした? プロポーズ大作戦」
「……おかげ様で、うまくいったよ」
「わぁっ! おめでとうございます!!」
「借りは返すからな?」
「ふふふっ。楽しみにしています!」
この時の私は、予想もしていなかった。ラファエル様のお返しが、特大ブーメランになって自分に返ってくる日がくるなんて。
「そうなさってください。テオドール様は、聡明で勇敢なお子様ですね」
「ゆうかん?」
「そうです。一見、我儘だと思われそうなことを主張するのは、勇気のいることです。テオドール様は自分で自分のカラダを守ったのです。それは、素晴らしいことです。ブラボーです!」
「えへへ。そうかな?」
「そうですよ。胸を張ってください」
「僕ね、大きくなったら騎士になりたいの」
「それはようございます。優秀なくせに人の訴えに耳を傾けないアタマでっかちな文官などより、よほど世のため人のためになるお仕事です」
「おい、それ、誰のことを言っているんだ!」
「別に特定の誰かというわけでは。ラファエル様、もしかして――」
「俺は財務省に勤める文官だ!」
「――後ほど、少しよろしいですか?」
「なんで?」
「来年度の予算編成のことでご相談が――」
「家庭に仕事を持ち込むなっ!」
「……そうですよね。大変、失礼いたしました」
『家庭』かぁ。久しぶりに聞いたな、この響き。実母を亡くしてから、私の生活にそういう優しい匂いみたいなものは消えてしまった。
そっか。
閣下のお家には、奥様がいなくなった今でもそういう温もりがあるんだ。
いいな。
素敵だな……。
「――ご馳走様でした。どれもとても美味しかったです。では、わたくしはこれにて。閣下、本日はご招待いただきありがとうございました」
「待ちなさい。どこへ行くんだ?」
「宿舎に戻ります」
「安全が確認されるまでは戻らない方がいいと言っただろう?」
「わたしの戻る場所は、あそこですから」
「……いいぞ」
「?」
「別に、ここで暮らしてもいいぞ、と言ってるんだ」
「ラファエル様?」
「あんた、親父や俺たちにも色目使わないし。テオも気に入ったみたいだし」
「でも……」
「私も賛成だよ?」「僕も!」
「じゃあ決まりだね。部屋を案内するから、ついておいで」
「閣下、本当によろしいのですか?」
「私たち親子がみんな賛成なのだから、良いに決まっている」
閣下はそう言って、お茶目にウインクをした。
それからというもの、朝はラファエル様と一緒の馬車で登庁している。
時間が合えば、帰りも同じようにして帰っている。たぶん、私を一人にしないように気を遣ってラファエル様が退庁時間を合わせてくれているのだろうと思う。
めっぽう口の悪い人だけれど、根は優しい人なのだ。
ふふっ。なんだかそういう人、私の周りに多い気がするな。
一緒に侯爵家の邸宅でお世話になることになったソフィーはすぐに仕事にも慣れたようで、週に一度の休日にはジェローム卿とのデートを楽しんでいるらしい。
王宮勤めだった頃よりも外で会いやすくなったと喜んでいた。
休日の私はといえば、家賃代わりにテオドール様の遊び相手をしたり、邸宅の家事などを手伝いながら過ごしている。
“家事”といっても優秀な侍女が揃っている侯爵家。
私がやっているのは、自分のお給料で買った材料をもとにお菓子を作ってみんなに振舞ったり、薬草を使った手作りの石鹸やクリームなんかを作ってみんなへ配ったりするくらいだ。
それでもまぁ、使用人のみんなが喜んでくれるから、職場環境の向上に貢献できていると信じたい。
侯爵家の庭には季節の花々が咲いていて、それらを少し摘んで職場に飾るようになったら、最近の宰相室は雰囲気が明るくなったと言われるようになった。どこからか宰相室で出されるお茶が絶品だとの噂が立ち――単にお茶の淹れ方を先輩方に伝授しただけで茶葉は変わっていないのだけれど――それを目当てに出入りする人が増えたせいで、活気も増してきた気がする。
案外私、良い奥さんになれるかも!? なーんて。
そんなこんなで気が付けば、宰相閣下の邸宅にも自分の居場所みたいなものができてきた。三兄弟と出逢えたことは、ここ最近で一番嬉しい出来事だと、義両親に向けた手紙にそう書いた。
「そういえば、ラファエル様にはテレサ様という愛しの婚約者様がいらっしゃるんですよね?」
「いつもながら、唐突だな?」
「会わせてください」
「は? なんで?」
「だって嫌でしょう? 婚約者の実家に妙齢の女性が住んでたりしたら。しかもそれが、元妃候補にして数々の悪名を持つ私だったら!」
「悪名?」
「あれ? ご存知ないですか? 腹黒令嬢、高飛車令嬢、ガリ勉令嬢、ディスら令嬢。そうそう、強気MAX令嬢なんてのもありましたね」
「誰にそんなことを言われた!?」
「え? 誰からっていうより……みんなから?」
「っいいか、フィーヌ? 今度そんなことを言うやつがいたら、すぐ俺へ報告するんだぞ? 親父を通して報復してやる」
貴方も初対面の席で同じようなこと、言いましたからね!?
それに、報復するならご自分で!
いくら父親が権力者だからって、公私混同はマズいでしょ!?
とはいえ、こんなふうに庇ってもらえて嬉しくはあるのだけれど。
ラファエル様とは初日に激しい火花を散らしてからというもの、気を許した兄妹みたいな関係を続けている。
――そういうわけで、今日はテレサ様と初めての顔合わせをすることになっている。
ソフィーとともに、侯爵家にある小さな温室でアフタヌーンティーの準備を進めていく。
「ほぉう、これは見事だな」
「今日はお二人のために、腕によりをかけて準備いたしましたから」
「そうか。――彼女が俺の婚約者にして最愛の、テレサ壌だ」
「お初にお目にかかります、テレサ様。ラファエル様の同居人兼テオドール様の家庭教師をしております、デルフィーヌと申します」
「貴女が……。随分と印象が異なりますのね? それに、その簡素なワンピース……」
「2か月前に妃候補から自主的に退きまして、今は文官として宰相室に勤務しております。とある事件で住む場所がなくなった私に同情くださった閣下が、休日に邸宅で働くことを条件に滞在を許可してくださいました」
「まぁ……ご苦労なさったのね。大変だったでしょう?」
「それなりに。でも、皆さまが温かく迎えてくださったおかげで、元気に暮らせております」
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「今日はテレサ様がお好きだという旬の林檎を使ったデザートをご用意させていただきました」
「まぁ! 本当に? 嬉しいわ」
「こちら――ラファエル様のお気持ちです」
「!!」
デザートを乗せたお皿の手前には、チョコペンで書いた「結婚してください」というメッセージが添えられている。
テレサ様のことを『最愛の婚約者』と人に紹介できるくせに、10文字にも満たない『結婚しよう』が言えないラファエル様の背中を、ほんの少し押すお手伝いをさせてもらったのだ。
「それでは、ご挨拶も済みましたのでわたくしはこれで」
「ええ、ええ。どうもありがとう、デルフィーヌさん」
「閣下のお戻りは夜になる予定です。ごゆっくりどうぞ」
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テレサ様を乗せた馬車が玄関ポーチから発つところをラファエル様が見送っていた。
「ラファエル様。お背中が恋する男そのものですね」
「おっ、おう。デルフィーヌか」
「あらあら、大変! 紅が移ってらっしゃるわ」
「なっ!!」
パシッ。
慌ててハンカチで唇を拭おうとしたラファエル様の腕を取る。
「ふふふ。冗談です。――良い時間を過ごせたみたいですね?」
「お前っ!! 揶揄うなよ!」
「えへへっ! 良いじゃないですか。どうでした? プロポーズ大作戦」
「……おかげ様で、うまくいったよ」
「わぁっ! おめでとうございます!!」
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