31 / 36
番外編
番外編「すえひろがり」一
しおりを挟む
「ねえ、おすえちゃんってさ、一人っ子なのになんですえなの」
そんなことを言ったのは、手習い所に一緒に通うくまだった。すえと同い年の、目が小さく円らな女の子で、姉が二人もいる。すえは一人っ子だから、くまのことがいつも羨ましかった。
「なんでって何よ、おくまちゃん」
すえは十歳。くまも十なのだから、くまの言うことが難しいわけではない。けれど、この時は意味がすんなりと呑み込めなかったのだ。
くまは手習い所のけば立った畳の上で膝をすえに向けた。
「おすえちゃんって、末っ子の名前じゃないの。一番上の子につけるの、とっても珍しいし」
ああ、とすえは納得して口を開いた。
「すえは末広がりのすえだっておっかさんが言ってたわ」
すえの名は、縁起の良い名なのだ。だから胸を張って答えた。
カラカラと、母に似てすえはよく笑う。笑うといいことが起こると母が教えてくれた。
それでも、くまは腑に落ちない様子であった。正座をしたまま首を傾げている。
「それと、おすえちゃんっておとっつあんとおっかさんのどっちに似ているのかしら。うちの姉さんたちが、どっちにも似てないねって言うのよ」
すえは――母似だ。笑った顔なんか特に似てきたと、父が言う。すえも父より母に似たいと思うから、そう言ってもらえてほっとした。父のことも大好きだけれど、母に似た方が美人になれる。だから、母似がいい。そうなりたい。
なのに、その母に似ておらず、父にも似ていないとくまは言う。
なんとなく、すえはムッとしてしまった。
「おくまちゃん家が皆そっくりすぎるだけでしょ」
「そ、そんなに似てないもんっ」
くまの母親は酒樽のようにどっしりと肉づきがいい。顔立ちもよく似ており、それ故にくまは、いずれ自分もそんな母親と同じように肥えるのかと怯えている。
それを知っていて、わざと言った。いつもならこんなこと言わなかった。
すえは自分でも意地悪だと思う。なんでこんな意地悪を言ってしまうのか、すえにもわからなかった。多分今、とても嫌な顔をしていると、鏡を見なくてもわかる。
「じゃあ、あたし帰る」
さっさと支度を済ませ、すえは立ち上がった。くまが小声で何かを言ったけれど、聞こえない振りをした。
手習所の師匠に挨拶をし、さっさと往来に出た。神田の長屋にすえたち親子は住んでいる。そこまで子供の足で歩いてもすぐだ。
すぐなのだけれど、春先に咲いた桜の花を散らしてしまうような雨が昨日は降っていた。あの雨のせいで桜の花びらは土に塗れて道に張りついている。ああなると綺麗でもなんでもない。咲いている時は何物にも代えがたいほどの美しさだというのに、あの枝から落ちた時から花の命は終わってしまう。儚いものだ。
道にできた水溜まりにも桜の花が浮いている。すえはその水溜まりをじっと見つめた。
水溜まりには汚れた桜の花びらと、そこを覗き込む子供の顔が映った。
取り立てて目立つ顔立ちはしていない。どちらかといえば地味な方だろう。それを知っているから、笑う。
笑っていれば、笑っていないよりは可愛く見える。けれど、そんなものは本当に可愛い子の笑顔には敵わない。わかっているけれど、それでも自分は自分だと、すえは思った。
あの両親から生まれた自分だから。大好きな二人の子供だから、それだけですえはこの顔も許せるのだ。いつかは母のように嫁に行って、母のように皆を仕合せにできる母親になりたい。
すえの母はなかなか子宝に恵まれなかった。すえを授かったのは少し年を重ねた後だったけれど、だからこそよりいっそう嬉しかったと言ってくれた。
そんなにも望まれて産まれたすえだから、すえは自分を誇って生きていくのだ。
この神田にはすえの母方の祖父母も住んでいる。祖父の名は文吾と言って、それはそれは美味しい料理を作る板前であった。ただし、もう無理の利かない年だからと板場を退き、通っていた旅籠のある板橋からこの神田まで戻ってきていた。
手習所から祖父母のいる長屋は近いのだ。だからすえはよく顔を出す。二人が喜んでくれるのがわかるから、なるべく顔を出すようにしていた。
父方の祖父は顔も知らない。祖母は、すえがまだ小さい時に亡くなった。母が言うには、世間の姑は嫁につらく当たるのが当たり前のように言われているけれど、そんなことはないと教えてくれた優しい姑だったそうだ。母の朗らかさがそうさせたのかもしれない。
この日はなんとも靄がかかったような心持ちであった。それでも、祖父母に会えば晴れるように思えた。
「おじいちゃん、おばあちゃん」
カラリ、と長屋の戸を開けると、風通しの悪い裏長屋の湿った臭いがする。けれど、そればかりではなく、美味しそうな醤油の焦げた匂いがふわりと鼻先に漂った。また祖父が何か作っていたのかもしれない。
上がり框に腰を下ろしていた小柄な祖父が振り返る。
「おお、おすえ。そのうち来んじゃねぇかと思って佃煮をこさえといてやったぞ。持って帰んな」
祖父の文吾は前歯の抜けた口を大きく開けてカカカと笑った。見た目こそ年相応に老いてはいるけれど、気は若いし、体も丈夫だ。
「わぁ、ありがとう。おとっつぁんもおっかさんも喜ぶわ」
小さな壺に祖父は鍋のまま冷ましていた佃煮を詰め出す。昆布と浅利の佃煮のようだ。匂いだけで唾が出る。すえは喉を鳴らすと言った。
「そういえば、おばあちゃんはどこ」
「洗い物がてら、井戸端でくっちゃべってんじゃねぇか」
へん、と偏屈そうに吐き捨てる。けれど、祖父は口が悪いだけ。心根は大層優しい。そのくっちゃべっている祖母を呼びに行かないのは、大好きなお喋りを邪魔しないでいてあげているということ。毎日の中にそれくらいの息抜きがあってもいいと。
そうなんだよ、とすえの母が教えてくれた。祖父は憎まれ口ばかりだけれど、あんなのは全部照れ隠しなんだよ、と。
そう思うと、祖父の口の悪さがなんとも楽しい。すえはクスクスと笑いながら言った。
「ねえねえ、おじいちゃん。おじいちゃんは、あたしっておとっつぁんとおっかさんのどっちに似ていると思う」
そんなの、決まっている。おっかさんだと答えてくれると思ったのだ。
けれど、祖父は皺に埋もれた目で瞬く。
「急にどうしたんでぇ、おすえ」
「どうって、あたし、そんなに変なこと言ってないわ」
「まあ、そうなんだがなぁ――」
と、祖父にしては歯切れの悪いことを言った。そうして、佃煮の蓋をしっかりと閉めると、それをすえに手渡してくれる。重たくはないけれど、これを無事に家まで持って帰るのは、小さなすえにとっては大仕事である。途中で転んでもいけない。寄り道なんてもってのほかだ。
「ほら、零すなよ」
「う、うん」
香ばしい醤油の匂い。早く食べたいな、とすえはその佃煮のおかげでいろんなことを忘れてしまった。祖母に挨拶してから帰ることも、自分が訊ねたことの返事も。
祖父がすえの背中を見送りながら胸を撫で下ろしていたことになど、気づくはずもない。
そんなことを言ったのは、手習い所に一緒に通うくまだった。すえと同い年の、目が小さく円らな女の子で、姉が二人もいる。すえは一人っ子だから、くまのことがいつも羨ましかった。
「なんでって何よ、おくまちゃん」
すえは十歳。くまも十なのだから、くまの言うことが難しいわけではない。けれど、この時は意味がすんなりと呑み込めなかったのだ。
くまは手習い所のけば立った畳の上で膝をすえに向けた。
「おすえちゃんって、末っ子の名前じゃないの。一番上の子につけるの、とっても珍しいし」
ああ、とすえは納得して口を開いた。
「すえは末広がりのすえだっておっかさんが言ってたわ」
すえの名は、縁起の良い名なのだ。だから胸を張って答えた。
カラカラと、母に似てすえはよく笑う。笑うといいことが起こると母が教えてくれた。
それでも、くまは腑に落ちない様子であった。正座をしたまま首を傾げている。
「それと、おすえちゃんっておとっつあんとおっかさんのどっちに似ているのかしら。うちの姉さんたちが、どっちにも似てないねって言うのよ」
すえは――母似だ。笑った顔なんか特に似てきたと、父が言う。すえも父より母に似たいと思うから、そう言ってもらえてほっとした。父のことも大好きだけれど、母に似た方が美人になれる。だから、母似がいい。そうなりたい。
なのに、その母に似ておらず、父にも似ていないとくまは言う。
なんとなく、すえはムッとしてしまった。
「おくまちゃん家が皆そっくりすぎるだけでしょ」
「そ、そんなに似てないもんっ」
くまの母親は酒樽のようにどっしりと肉づきがいい。顔立ちもよく似ており、それ故にくまは、いずれ自分もそんな母親と同じように肥えるのかと怯えている。
それを知っていて、わざと言った。いつもならこんなこと言わなかった。
すえは自分でも意地悪だと思う。なんでこんな意地悪を言ってしまうのか、すえにもわからなかった。多分今、とても嫌な顔をしていると、鏡を見なくてもわかる。
「じゃあ、あたし帰る」
さっさと支度を済ませ、すえは立ち上がった。くまが小声で何かを言ったけれど、聞こえない振りをした。
手習所の師匠に挨拶をし、さっさと往来に出た。神田の長屋にすえたち親子は住んでいる。そこまで子供の足で歩いてもすぐだ。
すぐなのだけれど、春先に咲いた桜の花を散らしてしまうような雨が昨日は降っていた。あの雨のせいで桜の花びらは土に塗れて道に張りついている。ああなると綺麗でもなんでもない。咲いている時は何物にも代えがたいほどの美しさだというのに、あの枝から落ちた時から花の命は終わってしまう。儚いものだ。
道にできた水溜まりにも桜の花が浮いている。すえはその水溜まりをじっと見つめた。
水溜まりには汚れた桜の花びらと、そこを覗き込む子供の顔が映った。
取り立てて目立つ顔立ちはしていない。どちらかといえば地味な方だろう。それを知っているから、笑う。
笑っていれば、笑っていないよりは可愛く見える。けれど、そんなものは本当に可愛い子の笑顔には敵わない。わかっているけれど、それでも自分は自分だと、すえは思った。
あの両親から生まれた自分だから。大好きな二人の子供だから、それだけですえはこの顔も許せるのだ。いつかは母のように嫁に行って、母のように皆を仕合せにできる母親になりたい。
すえの母はなかなか子宝に恵まれなかった。すえを授かったのは少し年を重ねた後だったけれど、だからこそよりいっそう嬉しかったと言ってくれた。
そんなにも望まれて産まれたすえだから、すえは自分を誇って生きていくのだ。
この神田にはすえの母方の祖父母も住んでいる。祖父の名は文吾と言って、それはそれは美味しい料理を作る板前であった。ただし、もう無理の利かない年だからと板場を退き、通っていた旅籠のある板橋からこの神田まで戻ってきていた。
手習所から祖父母のいる長屋は近いのだ。だからすえはよく顔を出す。二人が喜んでくれるのがわかるから、なるべく顔を出すようにしていた。
父方の祖父は顔も知らない。祖母は、すえがまだ小さい時に亡くなった。母が言うには、世間の姑は嫁につらく当たるのが当たり前のように言われているけれど、そんなことはないと教えてくれた優しい姑だったそうだ。母の朗らかさがそうさせたのかもしれない。
この日はなんとも靄がかかったような心持ちであった。それでも、祖父母に会えば晴れるように思えた。
「おじいちゃん、おばあちゃん」
カラリ、と長屋の戸を開けると、風通しの悪い裏長屋の湿った臭いがする。けれど、そればかりではなく、美味しそうな醤油の焦げた匂いがふわりと鼻先に漂った。また祖父が何か作っていたのかもしれない。
上がり框に腰を下ろしていた小柄な祖父が振り返る。
「おお、おすえ。そのうち来んじゃねぇかと思って佃煮をこさえといてやったぞ。持って帰んな」
祖父の文吾は前歯の抜けた口を大きく開けてカカカと笑った。見た目こそ年相応に老いてはいるけれど、気は若いし、体も丈夫だ。
「わぁ、ありがとう。おとっつぁんもおっかさんも喜ぶわ」
小さな壺に祖父は鍋のまま冷ましていた佃煮を詰め出す。昆布と浅利の佃煮のようだ。匂いだけで唾が出る。すえは喉を鳴らすと言った。
「そういえば、おばあちゃんはどこ」
「洗い物がてら、井戸端でくっちゃべってんじゃねぇか」
へん、と偏屈そうに吐き捨てる。けれど、祖父は口が悪いだけ。心根は大層優しい。そのくっちゃべっている祖母を呼びに行かないのは、大好きなお喋りを邪魔しないでいてあげているということ。毎日の中にそれくらいの息抜きがあってもいいと。
そうなんだよ、とすえの母が教えてくれた。祖父は憎まれ口ばかりだけれど、あんなのは全部照れ隠しなんだよ、と。
そう思うと、祖父の口の悪さがなんとも楽しい。すえはクスクスと笑いながら言った。
「ねえねえ、おじいちゃん。おじいちゃんは、あたしっておとっつぁんとおっかさんのどっちに似ていると思う」
そんなの、決まっている。おっかさんだと答えてくれると思ったのだ。
けれど、祖父は皺に埋もれた目で瞬く。
「急にどうしたんでぇ、おすえ」
「どうって、あたし、そんなに変なこと言ってないわ」
「まあ、そうなんだがなぁ――」
と、祖父にしては歯切れの悪いことを言った。そうして、佃煮の蓋をしっかりと閉めると、それをすえに手渡してくれる。重たくはないけれど、これを無事に家まで持って帰るのは、小さなすえにとっては大仕事である。途中で転んでもいけない。寄り道なんてもってのほかだ。
「ほら、零すなよ」
「う、うん」
香ばしい醤油の匂い。早く食べたいな、とすえはその佃煮のおかげでいろんなことを忘れてしまった。祖母に挨拶してから帰ることも、自分が訊ねたことの返事も。
祖父がすえの背中を見送りながら胸を撫で下ろしていたことになど、気づくはずもない。
0
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します
冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」
結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。
私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。
そうして毎回同じように言われてきた。
逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。
だから今回は。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。