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12.シンデレラの義兄
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俺はどうやら中世ヨーロッパのような世界に転生したらしい。
俺は前世日本人で、ウェブ小説をこよなく愛する孤独な独身男性だった。多分だけど。
そして今俺は母親の再婚相手の家に向かっている。
だが、義父は不在。
……何でだよ!
代わりに出てきたのは、すげー美人の義妹となる娘だった。
え、こんな綺麗な子と一緒に住めんの?
と喜んだのだけど。
まー、この義妹、めちゃくちゃぶっ飛んでる。
俺たちが来てからすぐに、使用人を全て解雇した。
そして義妹は使用人の服を着て朝から晩まで働いている。
俺と母が手伝おうとすると、何故か
「結構です!」
と断って外でわざとシクシク泣き出すのだ。
おかげで俺と母親は意地悪な親子として
近所に噂されることになってしまった。
(ん?んん?)
でも、義妹は日本で言うホストに夢中になって毎晩遊び歩いていたのだ!
ある日、お城から招待状が届く。
王子さまの結婚相手を見つけるためにパーティーを開くらしい。
全ての貴族の未婚の女性とその両親が招待された。
(んん?何だか聞いたことのある話だぞ?)
もちろん義妹も招待される。
母親はこれでドレスを買いなさいと義妹にお金を渡した。
けれど、義妹はそのお金を全て推しのホストに貢いでしまったらしい。
聞くと、使用人を解雇したのも、使用人に払うお金をホストに貢ぎたかったからだそうだ。
それを父親にバレたら叱られるので、義母や義兄に言われて解雇したと近所に触れ回っていたらしい。
ちゃっかりしてんな!
おかげで俺達は悪者じゃあないか!
(これ、俺たちの破滅フラグじゃね?)
そんな事にならないように母さんのお古のドレスで舞踏会に行くようにしたんだけど。
まあ、ごねるごねる。
こんなダサいの着ていけないとか流行遅れだとか。
義妹よ。普段は嬉々として使用人の服を来ているんだから、良いじゃないかと二人のやり取りを見ていたんだけど。
突然俺を見た義妹がパッと顔を輝かせる。
「そうだわ、私の代わりに義兄さんが行ってくれたら良いのよ」
そう言って俺にドレスを押し付けた。
俺はもちろん反対したさ。
それなのに、さっきのやり取りで疲れてしまった母さんまで、義妹の意見に賛成した。
だって我が家はドレスを買い直すお金なんて無い。
けれど、お城の招待を断って不参加なんてできない。
だけど、この義妹の言うことを聞かせられそうにない。
それならこの流されやすい息子の俺を動かすほうが楽と母さんは考えたようだ。
何でだよ!
俺がどんなに文句を言っても、この二人にかなうわけがなかった。
結局俺が義妹の代わりに行くことになってしまった。
義妹が嬉々としてガラスの靴を差し出してきた。
母親の形見だそうだ。
俺に履けるわけないだろ!とごねてみたが、まあ何とぴったり!
そして水色のドレスを着て、カツラを被って化粧をして。
そうして変装した俺の姿は、絶世の美女だった!
化粧ってすげー。
これは、結婚する前には必ず奥さんになる人のスッピンは見ておきたいななんて思った。
まあ、優しい子なら顔はどうでもいいんだけどさ。
し、初夜で初めてすっぴん見るのは避けたいからさ。
やっぱりな。
男だって初夜は良い思い出にしておきたいじゃん?
俺が普段の顔と違いすぎて驚かないようにしたいし、ちゃんと素顔を褒めてあげたい。
でも、初夜なんて緊張してるに決まってるから、そんな気の利いたこと俺に言える気がしないんだよ。
さて、そんな事をつらつら考えてたらお城に着いた。
俺の姿に違和感があったのかな。
何故か俺だけ別室に連れて行かれた。
やばい。
バレたら王家を騙した罪で牢獄行きなんじゃないか!?
と戦々恐々としていたら、何だかお姫さまか住むような豪奢な部屋に連れて行かれてお菓子やお茶を振る舞われて、好待遇。
ここでお待ち下さいなんて言われて一人ポツンと取り残された。
いや、正確には壁際にズラリと使用人と兵士が立ってるんだけどさ。
気配がないんだよ。置き物みたい。
だけど、俺がお茶を飲み終える頃におかわりのお茶を出してくれるし、肌寒そうにすれば、さっとストールを出してくれるんだ。
ほんと、使用人の鏡だね。
でも、貧乏貴族の俺には落ち着けるはずなかったけどな!
しばらくそうやって過ごしていると、こちらへどうぞと案内された。
やっと母親の元へ行けるのかと思っていたら、扉が開いた先にはレッドカーペットが続いている。
そして、その上に立つ王子の姿がみえた。
そのカーペットの周りにはパーティーの招待客が取り囲む。
俺が現れると、何故か「わっ」と歓声が上がる。
そんな中、王子がこちらへ向かって来る。
戸惑う俺の手を取り囁く。
「なんて素敵なんだ。私とダンスを踊ってくれないか」
俺に拒否なんかできるわけ無い。
促されるまま三曲も踊ってしまった。
周りはそれを見てざわめく。
「三曲続けて踊ったということは、未来の妃はこの方だ」
という声があちこちで聞こえる。
な、なんだってぇ!!!
そんなの聞いてないよー。
涙目になりながら、王子の制止を振り切り、会場を後にした。
お城からは0時を報せる鐘が鳴り響く。
慌てていた俺は、ガラスの靴が片方脱げてしまった。
(あれ?これやっぱり有名なシンデレラのワンシーンじゃないか?)
でもすごいスピードで追いかけてくる兵士たちがいて、とてもガラスの靴を拾うことなんてできない。
俺は必死で逃げ帰った。
嫌な予感しかしない。家に帰ってドレスを 脱ぎ捨て、化粧を落とし、布団に包まりながらガタガタと震えていた。
翌朝、案の定城から使いがやってきて、
「このガラスの靴に見覚えはありませんか?
この靴がピッタリの方を探しております」
と言う。義妹がそれならと俺に履かせようとする。
「いやー俺男ですので」
と断ろうとするが、男性も試すようにとの命令らしく、履かざるを得なかった。
俺はわざと窮屈なフリをしたが、義妹と母親が俺の足を押さえつけて履かせやがった!
ピッタリのその靴を見て、使いの者に引き摺られるようにして俺は城へ連れて行かれる。
再び王子と再会。
あの舞踏会の時と同じ笑顔で俺を見つめる王子。
俺はただガタガタと震えるしか無かった。
この結婚を受け入れなければ、王家をたばかった罪として一族郎党みな監獄行きと脅された。
そんなん、断れないよ。
涙をこらえながら受け入れると、王子はそれはそれは優しい笑顔で俺を抱きしめ、き、キスをされてしまった!!!
俺のファーストキスだったのに!
もう、色んな感情が溢れかえって、俺はジタバタと暴れて最後は泣き出した。
そんな無様な俺を見て。
ますます笑みを深める王子。
「ああ、君のその泣いた顔を見ると、ぞくぞくするよ。
初夜が楽しみだね」
なんて恐ろしいことを言い出した。
俺は恐ろしくて涙が引っ込んだ。
こえぇよ!何だよこの王子!
っていうか、誰か助けて!と部屋を見渡すと、相変わらず物置のような使用人と護衛の人しかいなかった。
おい、お前らのトップがこんなんで良いのかよ!
また涙が出そうになる。
すると、俺の両頬を挟んだ王子が無理やり自分の方に振り向かせる。
「君の願いはなるべく叶えたいけどね。
浮気だけは許さないよ?
もう君は僕のものだからね。安心して、俺も君のものだから」
こえぇよ!
何だよこのホラー!
俺はそこで意識を失った。
それから何だかんだと流されて俺は妃をしてます。
世継ぎどうすんだよ?とか、男なのに妃って何だよとか色々思うことはある。
けれど、何だかんだと王子は優しいし、俺を一番に考えてくれる。今までの俺は、周りに合わせて生きてばっかりだったから前世も含めてそんなの初めての経験だった。
使用人とも仲良くなれたし、そんなに不幸でもないかななんてやっぱり流されまくってる俺。
でも、あの性欲魔人の王子の夜の相手だけはほんと勘弁なんだけどな!
多分、ほんとはシンデレラだったはずの義妹は、今は推しの役者のパトロンをしている。
どうやら、ずっと貢いでいたホストが夢を叶えて今や花形の役者になれたらしい。
王子と俺の結婚式の時に義妹から教えられたこと。
お忍びで街を散策していた王子が、夜遊びしている義妹を連れ戻しに来ていた俺を見初めたそうな。
何でも、泣きそうな顔で義妹を引っ張っていく俺の姿に一目惚れしたらしい。
それで王子は義妹を呼び寄せて、俺が妃になるように二人で画策した。
義妹は最初義兄をこの変態王子にあることを渋っていたが、毎年国家予算1%貰えることを条件に出されて、協力することにしたらしい。
王子の愛の深さに感動したとか言っていたけど、あれは金に目がくらんだんだ。
あのガラスの靴は、俺がねている間に義妹がとった足形をもとに王子がつくったオーダーメイドだったそうな。
それを聞いた時、王子のその執着にただただ恐怖しか感じなかった。
けれどすっかり絆された今の俺は、
――まあそれも愛だよな。
なんて思うようになってしまったのだった。
おしまい
俺は前世日本人で、ウェブ小説をこよなく愛する孤独な独身男性だった。多分だけど。
そして今俺は母親の再婚相手の家に向かっている。
だが、義父は不在。
……何でだよ!
代わりに出てきたのは、すげー美人の義妹となる娘だった。
え、こんな綺麗な子と一緒に住めんの?
と喜んだのだけど。
まー、この義妹、めちゃくちゃぶっ飛んでる。
俺たちが来てからすぐに、使用人を全て解雇した。
そして義妹は使用人の服を着て朝から晩まで働いている。
俺と母が手伝おうとすると、何故か
「結構です!」
と断って外でわざとシクシク泣き出すのだ。
おかげで俺と母親は意地悪な親子として
近所に噂されることになってしまった。
(ん?んん?)
でも、義妹は日本で言うホストに夢中になって毎晩遊び歩いていたのだ!
ある日、お城から招待状が届く。
王子さまの結婚相手を見つけるためにパーティーを開くらしい。
全ての貴族の未婚の女性とその両親が招待された。
(んん?何だか聞いたことのある話だぞ?)
もちろん義妹も招待される。
母親はこれでドレスを買いなさいと義妹にお金を渡した。
けれど、義妹はそのお金を全て推しのホストに貢いでしまったらしい。
聞くと、使用人を解雇したのも、使用人に払うお金をホストに貢ぎたかったからだそうだ。
それを父親にバレたら叱られるので、義母や義兄に言われて解雇したと近所に触れ回っていたらしい。
ちゃっかりしてんな!
おかげで俺達は悪者じゃあないか!
(これ、俺たちの破滅フラグじゃね?)
そんな事にならないように母さんのお古のドレスで舞踏会に行くようにしたんだけど。
まあ、ごねるごねる。
こんなダサいの着ていけないとか流行遅れだとか。
義妹よ。普段は嬉々として使用人の服を来ているんだから、良いじゃないかと二人のやり取りを見ていたんだけど。
突然俺を見た義妹がパッと顔を輝かせる。
「そうだわ、私の代わりに義兄さんが行ってくれたら良いのよ」
そう言って俺にドレスを押し付けた。
俺はもちろん反対したさ。
それなのに、さっきのやり取りで疲れてしまった母さんまで、義妹の意見に賛成した。
だって我が家はドレスを買い直すお金なんて無い。
けれど、お城の招待を断って不参加なんてできない。
だけど、この義妹の言うことを聞かせられそうにない。
それならこの流されやすい息子の俺を動かすほうが楽と母さんは考えたようだ。
何でだよ!
俺がどんなに文句を言っても、この二人にかなうわけがなかった。
結局俺が義妹の代わりに行くことになってしまった。
義妹が嬉々としてガラスの靴を差し出してきた。
母親の形見だそうだ。
俺に履けるわけないだろ!とごねてみたが、まあ何とぴったり!
そして水色のドレスを着て、カツラを被って化粧をして。
そうして変装した俺の姿は、絶世の美女だった!
化粧ってすげー。
これは、結婚する前には必ず奥さんになる人のスッピンは見ておきたいななんて思った。
まあ、優しい子なら顔はどうでもいいんだけどさ。
し、初夜で初めてすっぴん見るのは避けたいからさ。
やっぱりな。
男だって初夜は良い思い出にしておきたいじゃん?
俺が普段の顔と違いすぎて驚かないようにしたいし、ちゃんと素顔を褒めてあげたい。
でも、初夜なんて緊張してるに決まってるから、そんな気の利いたこと俺に言える気がしないんだよ。
さて、そんな事をつらつら考えてたらお城に着いた。
俺の姿に違和感があったのかな。
何故か俺だけ別室に連れて行かれた。
やばい。
バレたら王家を騙した罪で牢獄行きなんじゃないか!?
と戦々恐々としていたら、何だかお姫さまか住むような豪奢な部屋に連れて行かれてお菓子やお茶を振る舞われて、好待遇。
ここでお待ち下さいなんて言われて一人ポツンと取り残された。
いや、正確には壁際にズラリと使用人と兵士が立ってるんだけどさ。
気配がないんだよ。置き物みたい。
だけど、俺がお茶を飲み終える頃におかわりのお茶を出してくれるし、肌寒そうにすれば、さっとストールを出してくれるんだ。
ほんと、使用人の鏡だね。
でも、貧乏貴族の俺には落ち着けるはずなかったけどな!
しばらくそうやって過ごしていると、こちらへどうぞと案内された。
やっと母親の元へ行けるのかと思っていたら、扉が開いた先にはレッドカーペットが続いている。
そして、その上に立つ王子の姿がみえた。
そのカーペットの周りにはパーティーの招待客が取り囲む。
俺が現れると、何故か「わっ」と歓声が上がる。
そんな中、王子がこちらへ向かって来る。
戸惑う俺の手を取り囁く。
「なんて素敵なんだ。私とダンスを踊ってくれないか」
俺に拒否なんかできるわけ無い。
促されるまま三曲も踊ってしまった。
周りはそれを見てざわめく。
「三曲続けて踊ったということは、未来の妃はこの方だ」
という声があちこちで聞こえる。
な、なんだってぇ!!!
そんなの聞いてないよー。
涙目になりながら、王子の制止を振り切り、会場を後にした。
お城からは0時を報せる鐘が鳴り響く。
慌てていた俺は、ガラスの靴が片方脱げてしまった。
(あれ?これやっぱり有名なシンデレラのワンシーンじゃないか?)
でもすごいスピードで追いかけてくる兵士たちがいて、とてもガラスの靴を拾うことなんてできない。
俺は必死で逃げ帰った。
嫌な予感しかしない。家に帰ってドレスを 脱ぎ捨て、化粧を落とし、布団に包まりながらガタガタと震えていた。
翌朝、案の定城から使いがやってきて、
「このガラスの靴に見覚えはありませんか?
この靴がピッタリの方を探しております」
と言う。義妹がそれならと俺に履かせようとする。
「いやー俺男ですので」
と断ろうとするが、男性も試すようにとの命令らしく、履かざるを得なかった。
俺はわざと窮屈なフリをしたが、義妹と母親が俺の足を押さえつけて履かせやがった!
ピッタリのその靴を見て、使いの者に引き摺られるようにして俺は城へ連れて行かれる。
再び王子と再会。
あの舞踏会の時と同じ笑顔で俺を見つめる王子。
俺はただガタガタと震えるしか無かった。
この結婚を受け入れなければ、王家をたばかった罪として一族郎党みな監獄行きと脅された。
そんなん、断れないよ。
涙をこらえながら受け入れると、王子はそれはそれは優しい笑顔で俺を抱きしめ、き、キスをされてしまった!!!
俺のファーストキスだったのに!
もう、色んな感情が溢れかえって、俺はジタバタと暴れて最後は泣き出した。
そんな無様な俺を見て。
ますます笑みを深める王子。
「ああ、君のその泣いた顔を見ると、ぞくぞくするよ。
初夜が楽しみだね」
なんて恐ろしいことを言い出した。
俺は恐ろしくて涙が引っ込んだ。
こえぇよ!何だよこの王子!
っていうか、誰か助けて!と部屋を見渡すと、相変わらず物置のような使用人と護衛の人しかいなかった。
おい、お前らのトップがこんなんで良いのかよ!
また涙が出そうになる。
すると、俺の両頬を挟んだ王子が無理やり自分の方に振り向かせる。
「君の願いはなるべく叶えたいけどね。
浮気だけは許さないよ?
もう君は僕のものだからね。安心して、俺も君のものだから」
こえぇよ!
何だよこのホラー!
俺はそこで意識を失った。
それから何だかんだと流されて俺は妃をしてます。
世継ぎどうすんだよ?とか、男なのに妃って何だよとか色々思うことはある。
けれど、何だかんだと王子は優しいし、俺を一番に考えてくれる。今までの俺は、周りに合わせて生きてばっかりだったから前世も含めてそんなの初めての経験だった。
使用人とも仲良くなれたし、そんなに不幸でもないかななんてやっぱり流されまくってる俺。
でも、あの性欲魔人の王子の夜の相手だけはほんと勘弁なんだけどな!
多分、ほんとはシンデレラだったはずの義妹は、今は推しの役者のパトロンをしている。
どうやら、ずっと貢いでいたホストが夢を叶えて今や花形の役者になれたらしい。
王子と俺の結婚式の時に義妹から教えられたこと。
お忍びで街を散策していた王子が、夜遊びしている義妹を連れ戻しに来ていた俺を見初めたそうな。
何でも、泣きそうな顔で義妹を引っ張っていく俺の姿に一目惚れしたらしい。
それで王子は義妹を呼び寄せて、俺が妃になるように二人で画策した。
義妹は最初義兄をこの変態王子にあることを渋っていたが、毎年国家予算1%貰えることを条件に出されて、協力することにしたらしい。
王子の愛の深さに感動したとか言っていたけど、あれは金に目がくらんだんだ。
あのガラスの靴は、俺がねている間に義妹がとった足形をもとに王子がつくったオーダーメイドだったそうな。
それを聞いた時、王子のその執着にただただ恐怖しか感じなかった。
けれどすっかり絆された今の俺は、
――まあそれも愛だよな。
なんて思うようになってしまったのだった。
おしまい
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大福さま
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この二作品は、私にしては珍しくコメディタッチでサクッと読めるツイノベでした😌。
楽しんでいただけたなら嬉しいです💕
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すれ違いじれじれ両片思い、最高ですね。めっちゃ好きです!お互い、とても大切に思い合っていたのにこんな勘違いをするだなんて。誤解が解けて良かったてす💕
yu―chiさま
こちらのツイノベに感想ありがとうございます💕
私、すれ違いとか両片思いとか大好きで。
どうやったらそうなるか試行錯誤しました😂
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本当にありがとうございました。
iku様✨
早速感想いただけるなんて✨✨✨
本当に本当にありがとうございます🩷
もう嬉しくて嬉しくて泣いちゃいます😭😭😭
これからも頑張って続けたいと思っていますので、よろしくお願いします✨