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愛玩1
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「ふう……」
沙耶は深呼吸すると義総の寝室の扉をノックした。
中間報告を受けてから数日経っている。足の具合も良くなってきたので、とにかく何か役に立ちたいと綾乃に懇願したところ、朝、義総を起こすのを頼まれたのだ。
朝一番で飲むコーヒーを届け、寝室のカーテンを全て開けて義総を起こす……これなら出来そうだと思い、沙耶も快諾した。しかし、起こす相手が義総なので緊張する。
「失礼致します」
沙耶はコーヒーを乗せたお盆を手に寝室の中へ足を踏み入れた。広い室内には飾り気の無い、シンプルな家具で統一されている。
壁際には書棚やキャビネットが置かれ、窓際にはゆったりとしたソファとローテーブルがある。とりあえずお盆をテーブルに置こうと奥に進むと、扉から入ってすぐに置かれている籐のスクリーンの陰にベッドがあった。その他にも観葉植物や珍しげな置物が置かれ、シックな絵も飾られている。
「おはようございます、義総様」
テーブルの上にお盆を置くと、沙耶はカーテンを開けていく。既に日は高く昇っていて、レースのカーテン越しでも眩しい位の光が差し込んでくる。
キングサイズのベッドに1人夜具に包まっていた義総は大きく伸びをして体を起こした。
「沙耶か? まだ何もしなくていいと言わなかったか?」
「は…はい。ですが、何もしないのも心苦しいので、綾乃さんにお願いして仕事を……」
驚いたことに彼は裸で寝ていた。鍛え上げられた上半身が露わとなっていて、沙耶は恥ずかしくて視線を逸らす。義総が夜具で体を隠してくれたので、沙耶はようやくコーヒーのカップを差し出した。
「無理はしなくていいが……まぁ、いいか」
カップを受け取ると、義総はベッドに座ったままコーヒーを口にする。その間に沙耶は残りのカーテンを開け放してカーテンを止める。
「沙耶」
最後のカーテンを開けたところで義総に呼ばれ、沙耶はすぐにベッドに近寄る。彼女が仕事をしていることに納得したような口ぶりだったが、起こしに来たのは気に入らなかったのか、何かまずい事でもしたのかとドキドキしながら義総の前に立つ。
「あっ……」
腕を引かれたと思ったら、沙耶は義総の腕の中にいた。顔の向きを変えられると、唇を重ねてきて、香しいコーヒーの香りが鼻をくすぐる。
「ん……ンッ」
口を閉じる間もなく、義総の舌が沙耶の口の中に入ってきて、口腔内を弄り、舌を絡めてくる。突然の事に沙耶は思考が停止して体が硬直してしまう。その間にもざらついた舌は蠢いて、彼女の口の中を丹念に愛撫する。
「んん……」
「今度からは声をかけなくてもいいから、こうやって起こしてくれ」
満足したのかようやく義総が口を離す。沙耶が放心して腕の中で固まっているのをいいことに、彼はもう一度彼女に口付け、耳に触れて首筋を擽る。
「ん……あっ」
沙耶が声を上げると、その声にそそられたのか、義総はグイッと彼女をベッドに押し倒してのしかかってくる。
「特に予定は無いから、今日はこのままこうしていよう」
唇や頬に軽く触れる口付けをすると、義総は沙耶の顔を覗き込んでくる。
今までは怖くて顔をちゃんと見る事も出来ずにいたので気付かなかったが、間近で見ると、彼の瞳は青みがかっていて吸い込まれそうな錯覚に陥ってくる。
「あ……」
沙耶が固まって動かないので、義総の行動は更にエスカレートし、彼女の首筋やワンピースの襟元から覗く鎖骨にも唇を落としていく。そしてゆっくりとワンピースのボタンに手をかける。
「怖いか?」
「……はい」
沙耶が怖くて震えていると、義総はもう一度唇を重ね、ボタンに手をかけて外していく。
ワンピースが肌蹴られ、沙耶が抵抗する間もなくブラのホックが外されてキャミソールと一緒にまくり上げられる。
白日の下に彼女の無垢な乳房が曝される。
「かわいいおっぱいだ」
義総はそう言うと、淡いピンク色の乳首にチュッと音を立てて口付けた。
「あぁっ」
それだけで沙耶の体中に甘い痺れが走る。
義総は両手で未熟な乳房を捏ねるように揉み始め、尖ってきた乳首を交互に吸い始める。固くなった先端を舌で絡めるように愛撫され、沙耶は火照る体をどうしていいか分からずに、胸に吸い付く義総の頭にしがみつく。
「感じるのか?」
「よ……よく分から…無い……あっ……んんっ!」
義総に触れられるだけで今まで感じたことがない感覚が全身に広がる。彼は沙耶の反応を楽しみながら、濃く色づいてきた乳首を舌で愛撫するだけでなく、軽く歯を立てて甘噛みする。
「あああ!」
「いい声だ」
乳房を揉んでいた右手がスルリと下肢に伸びてくる。胸への愛撫で既に秘所が濡れているのが恥ずかしく、沙耶はあわてて義総の手を抑える。
「どうした?」
「恥ずかしい……」
「感じれば濡れるのは当たり前だ。恥ずかしがることはない」
耳朶を軽く吸ってそう言うと、義総は沙耶の手を外して自分にしがみつかせる。そして再び下肢に手を伸ばし、彼女のショーツに手をかけた。
沙耶は深呼吸すると義総の寝室の扉をノックした。
中間報告を受けてから数日経っている。足の具合も良くなってきたので、とにかく何か役に立ちたいと綾乃に懇願したところ、朝、義総を起こすのを頼まれたのだ。
朝一番で飲むコーヒーを届け、寝室のカーテンを全て開けて義総を起こす……これなら出来そうだと思い、沙耶も快諾した。しかし、起こす相手が義総なので緊張する。
「失礼致します」
沙耶はコーヒーを乗せたお盆を手に寝室の中へ足を踏み入れた。広い室内には飾り気の無い、シンプルな家具で統一されている。
壁際には書棚やキャビネットが置かれ、窓際にはゆったりとしたソファとローテーブルがある。とりあえずお盆をテーブルに置こうと奥に進むと、扉から入ってすぐに置かれている籐のスクリーンの陰にベッドがあった。その他にも観葉植物や珍しげな置物が置かれ、シックな絵も飾られている。
「おはようございます、義総様」
テーブルの上にお盆を置くと、沙耶はカーテンを開けていく。既に日は高く昇っていて、レースのカーテン越しでも眩しい位の光が差し込んでくる。
キングサイズのベッドに1人夜具に包まっていた義総は大きく伸びをして体を起こした。
「沙耶か? まだ何もしなくていいと言わなかったか?」
「は…はい。ですが、何もしないのも心苦しいので、綾乃さんにお願いして仕事を……」
驚いたことに彼は裸で寝ていた。鍛え上げられた上半身が露わとなっていて、沙耶は恥ずかしくて視線を逸らす。義総が夜具で体を隠してくれたので、沙耶はようやくコーヒーのカップを差し出した。
「無理はしなくていいが……まぁ、いいか」
カップを受け取ると、義総はベッドに座ったままコーヒーを口にする。その間に沙耶は残りのカーテンを開け放してカーテンを止める。
「沙耶」
最後のカーテンを開けたところで義総に呼ばれ、沙耶はすぐにベッドに近寄る。彼女が仕事をしていることに納得したような口ぶりだったが、起こしに来たのは気に入らなかったのか、何かまずい事でもしたのかとドキドキしながら義総の前に立つ。
「あっ……」
腕を引かれたと思ったら、沙耶は義総の腕の中にいた。顔の向きを変えられると、唇を重ねてきて、香しいコーヒーの香りが鼻をくすぐる。
「ん……ンッ」
口を閉じる間もなく、義総の舌が沙耶の口の中に入ってきて、口腔内を弄り、舌を絡めてくる。突然の事に沙耶は思考が停止して体が硬直してしまう。その間にもざらついた舌は蠢いて、彼女の口の中を丹念に愛撫する。
「んん……」
「今度からは声をかけなくてもいいから、こうやって起こしてくれ」
満足したのかようやく義総が口を離す。沙耶が放心して腕の中で固まっているのをいいことに、彼はもう一度彼女に口付け、耳に触れて首筋を擽る。
「ん……あっ」
沙耶が声を上げると、その声にそそられたのか、義総はグイッと彼女をベッドに押し倒してのしかかってくる。
「特に予定は無いから、今日はこのままこうしていよう」
唇や頬に軽く触れる口付けをすると、義総は沙耶の顔を覗き込んでくる。
今までは怖くて顔をちゃんと見る事も出来ずにいたので気付かなかったが、間近で見ると、彼の瞳は青みがかっていて吸い込まれそうな錯覚に陥ってくる。
「あ……」
沙耶が固まって動かないので、義総の行動は更にエスカレートし、彼女の首筋やワンピースの襟元から覗く鎖骨にも唇を落としていく。そしてゆっくりとワンピースのボタンに手をかける。
「怖いか?」
「……はい」
沙耶が怖くて震えていると、義総はもう一度唇を重ね、ボタンに手をかけて外していく。
ワンピースが肌蹴られ、沙耶が抵抗する間もなくブラのホックが外されてキャミソールと一緒にまくり上げられる。
白日の下に彼女の無垢な乳房が曝される。
「かわいいおっぱいだ」
義総はそう言うと、淡いピンク色の乳首にチュッと音を立てて口付けた。
「あぁっ」
それだけで沙耶の体中に甘い痺れが走る。
義総は両手で未熟な乳房を捏ねるように揉み始め、尖ってきた乳首を交互に吸い始める。固くなった先端を舌で絡めるように愛撫され、沙耶は火照る体をどうしていいか分からずに、胸に吸い付く義総の頭にしがみつく。
「感じるのか?」
「よ……よく分から…無い……あっ……んんっ!」
義総に触れられるだけで今まで感じたことがない感覚が全身に広がる。彼は沙耶の反応を楽しみながら、濃く色づいてきた乳首を舌で愛撫するだけでなく、軽く歯を立てて甘噛みする。
「あああ!」
「いい声だ」
乳房を揉んでいた右手がスルリと下肢に伸びてくる。胸への愛撫で既に秘所が濡れているのが恥ずかしく、沙耶はあわてて義総の手を抑える。
「どうした?」
「恥ずかしい……」
「感じれば濡れるのは当たり前だ。恥ずかしがることはない」
耳朶を軽く吸ってそう言うと、義総は沙耶の手を外して自分にしがみつかせる。そして再び下肢に手を伸ばし、彼女のショーツに手をかけた。
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