絶対、イヤ。絶対、ダメ。

高宮碧稀

文字の大きさ
50 / 113
彼女の片想い****

絶対、ヤダ。6*

しおりを挟む
律動に合わせ水音が響いて、耳を塞いでしまいたくなる。
そうしたところで、自分の体から発されるそれは、自身を辱めるだけだと知っているからやらないけれど。
胸の頂きを、扱かれて、尖らせて、こねられる。
固く主張して、好きな人になぶられるのを待つそこが、たまらなく恥ずかしいのに。
坂本くんは、嬉々として胸を揉みしだき、先端を弄んだ。
満足したのか、今度は狙いが降りて来て、何度も指でナカを蹂躙された後、舌と唇で散々恥ずかしいところをいじめられた。
快感を忠実に拾うだけのしこりを舌で転がされ、吸われ、押しつぶされては体が跳ねた。
「やっ、あっ!……ぁんっ!……ゃああぁぁん!」
いやらしい音と喘ぎ声が絶えずあたりを満たして、自分がただ欲望に忠実なだけの存在だと思い知らされる。

だって。
好きなんだもの。
坂本くんが。

坂本くんの温もりが、与えてくれる快楽が、熱が、指が、私を支配する。
ずっと、こうしてたい。
いつでも、体を繋げてたい。
少しでも長く、夢みていたい。

指と舌とでは存分に味わい尽くして気が済んだのか、今は坂本くん自身が私を翻弄している。
「……ぁあっ」
ぐりっとナカをわざと押し上げて、唇がくっつきそうなくらいの距離で坂本くんが意地悪を言う。
「美夜……わかる?ナカ……降りてっ、来て……る……」
どうなってるかなんて、わからない。

ただ、ただ、気持ちよくて。
ただ、ただ、愛おしかった。

向き合って、抱きしめられて、腕を背中に回す幸せを覚えて……もう、元に戻れない。
勘違いしてしまいそうなくらい熱と欲に濡れた瞳に見つめられて、体中が、私だけの坂本くんだって思いたがる。
「……美夜。ほら……ちゃん、と、言って……」
熱っぽい喘ぎと、寄せられた眉根。時々詰まる息と、キツく閉じられる目元。
男の人は、気持ちいいんじゃなくて、痛かったりするのかと心配になるくらい、坂本くんは時々辛そうに見える。

「っ、いっ……ちゃぅ……い、っちゃうっ……たくま、く……っん」
隙間は、0センチ。
「…っ………………」
密着して、最奥を穿うがたれて、坂本くんの名前をかろうじて絞り出した後は、声にならなかった。
いつか私を置いて行ってしまうかもしれない体温に、しがみついて乱れる私は、最近覚えた奥の奥での快感に抗えずに果てた。
2人の荒い息遣いがまざって、鼓動すら溶け合ってる気がした。
唇同士が触れないことが、いっそ不思議なくらい顔中に口づけが降ってくる。
最後に、顔を少し傾けて……
「キス、したい」
まだ快楽にのまれて頭が回らないままの私を、色香を漂わせた坂本くんが困らせた。

ゆっくりと顔をずらして、坂本くんの頬に私から口づけた。
「……たく、ま……くん、も……ちゃんと……かっ、た?」
整わない息で、言葉にならなかったけど、いつもの問いだから伝わったはず。

『ちゃんと、よかった?』

せめて、仮初めのお相手が長く勤まるように。少しでも、手放すには惜しいと思ってもらえるように。
ちゃんと、気持ちよくなってもらいたい。
「……っはぁ……良す、ぎて……」
ぐぐって、ナカの質量が戻ってくる感触がした。
「……っや……!?」
「美夜……もっかい、したい」
最近の坂本くんは、宣言通り遠慮がない。
何回も果てて、何回か受け入れて、くたくただったけど、結局求められるのが嬉しくて。
ぎゅっと抱きつくことで、了承の意を示した。

……案の定、とんでもない目にあったけど。


しおりを挟む
感想 36

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

処理中です...