6 / 13
ろく
しおりを挟む
あったかいなぁ……なんだよここは俺の布団?違う…俺の布団も肌触りを重視した。ふんわりあったか布団だけど…これはもっと軽くて人肌?の暖かさもあるぞ??人肌?最近俺はそんな相手居ないのに?俺よ…起きろ!起きろ!!起きろ!!!
俺の眼が覚めて周りを見渡して…
「うわぁーーー!なんだ?ここはどこだ?お前は誰なんだ?」
「ここは俺の部屋。俺は斉木遠(さえき えん)だよ。おはよう水木託也」
えっ斉木って言うと……俺の知ってる斉木さんって……顔初めてみたぞ!!なんだよこの意味の無い色気は、うわ~髪をかきあげる仕草が、ドラマの俳優より男前だ!男の色気ってこんなにくるもんなんだなっ!!
えっと……俺は昨日……ヤバイ…思い出せないぞ!何やったんだよ、俺は……
「あの……おはようございます。斉木ってメルヘン工場の斉木さんですよね。私は昨夜何をやったのでしょうか?覚えていませんでして……教えていただけると嬉しいです」
俺は裸みたいだから、掛け布団を巻きつけ身体を隠してベッドの上で正座して頭を下げた。
「ふぅーそうだなぁ……もしかして全て忘れてるのかなぁ?あのドレスを見ても思い出せない?」
ベッドに寝転ぶ半裸の男……視線を向けると……俺と同じ男だよな。何でこんなに違うんだよ。同じ性別の筈なのに……コイツは絶てぇに、別物だ。
ドレス?ドレスって何だ?う~頭、痛いよぉ。俺が着たのか?斉木さんが着てたのか?
ヤバイ本当に思い出せないよーー!
「思い出せないのか?後で説明してやるよ。その前に今日は?仕事なのか?」
「えっと……今日は?」
「10月7日土曜日だ。そろそろクリスマスの商品、めぼしいもの完成したんじゃ無いのか?」
「そうだ!やっと先週纏まったんだ。工場に持って行ってって……鞄、俺の大事な鞄が……」
ザァーって感じで、顔が蒼ざめた。あの鞄には色々な資料が……俺の大事な鞄……が目の前にある。
斉木さんが、ぶっとい片腕でかなりの重さのある筈の俺の鞄を、吊り下げている。腕には筋肉の筋が……男の腕だ。俺は鍛えても鍛えても、全然筋肉つかなくて、細くなるんだよ。羨ましい身体だなぁ。良いなぁ……分厚い胸板に触っても良いかなぁ?同じ男だしいいよね。目の前の鞄を避けて手を伸ばしてみた。
誘惑にかられ、さわさわと触ってみると、うわぁ筋肉だぁー
「おまっなにっ……」
斉木さんって、動揺するんだ…いつも鋭い眼しか見えなくて、顔も年齢もわかんなかったけど。同い年ぐらいなのかなぁ?クールな感じがあったけど。今の動揺してる姿は可愛いなぁ。
「誘ってんのか?じゃあお言葉に甘えて」
目の前の鞄が消えて。斉木さんのいつもは鋭い眼が、優しく微笑んでる。えっ胸がドキドキしてるぞ……男前の笑顔は威力莫大なだなぁ。って考えてたら斉木さんの、力強い腕に抱き込まれキスされてる……
えっなんだろ…こんなの初めてだ。いつもは柔らかな女の子に、俺が抱きしめてのキスが……抱き締められて包まれてる……キスも…気持ち良いなぁ。
俺、あまり積極的にするの苦手だから、女の子が動いてくれたらって思ってたんだけど、無理な話でさ……いつも無理矢理頑張って、疲れて気持ち良いなんて考えたこと無かったんだ。
今は……安心して任せても良い感じで、楽だなぁ気持ちいい……キスって気持ち良かったんだなぁ……
「おい……俺は託也が以前から好きだったから、このまま進んでも良いんだが……託也は良いのか?俺は一旦手に入れた、大事な物は離しはしないぞ」
真剣な表情で斉木さんが話してるけど……俺は難しい事は考えられない…このまま、この腕の中にいたいって気持ちが……言葉にできなくて……
「そんな瞳で見つめるなら託也を貰う。俺が幸せにしてやるよ。託也は俺から離れられないぞ!覚悟しろ」
俺は、斉木さんに力強く包まれた。初めての行為なのに、安心している俺がいる……きっと、斉木さんの今迄の人柄を知ってるからなのか。全て任せられる……いつのまにか、訳がわからなくなって……溺れた……………………
俺の眼が覚めて周りを見渡して…
「うわぁーーー!なんだ?ここはどこだ?お前は誰なんだ?」
「ここは俺の部屋。俺は斉木遠(さえき えん)だよ。おはよう水木託也」
えっ斉木って言うと……俺の知ってる斉木さんって……顔初めてみたぞ!!なんだよこの意味の無い色気は、うわ~髪をかきあげる仕草が、ドラマの俳優より男前だ!男の色気ってこんなにくるもんなんだなっ!!
えっと……俺は昨日……ヤバイ…思い出せないぞ!何やったんだよ、俺は……
「あの……おはようございます。斉木ってメルヘン工場の斉木さんですよね。私は昨夜何をやったのでしょうか?覚えていませんでして……教えていただけると嬉しいです」
俺は裸みたいだから、掛け布団を巻きつけ身体を隠してベッドの上で正座して頭を下げた。
「ふぅーそうだなぁ……もしかして全て忘れてるのかなぁ?あのドレスを見ても思い出せない?」
ベッドに寝転ぶ半裸の男……視線を向けると……俺と同じ男だよな。何でこんなに違うんだよ。同じ性別の筈なのに……コイツは絶てぇに、別物だ。
ドレス?ドレスって何だ?う~頭、痛いよぉ。俺が着たのか?斉木さんが着てたのか?
ヤバイ本当に思い出せないよーー!
「思い出せないのか?後で説明してやるよ。その前に今日は?仕事なのか?」
「えっと……今日は?」
「10月7日土曜日だ。そろそろクリスマスの商品、めぼしいもの完成したんじゃ無いのか?」
「そうだ!やっと先週纏まったんだ。工場に持って行ってって……鞄、俺の大事な鞄が……」
ザァーって感じで、顔が蒼ざめた。あの鞄には色々な資料が……俺の大事な鞄……が目の前にある。
斉木さんが、ぶっとい片腕でかなりの重さのある筈の俺の鞄を、吊り下げている。腕には筋肉の筋が……男の腕だ。俺は鍛えても鍛えても、全然筋肉つかなくて、細くなるんだよ。羨ましい身体だなぁ。良いなぁ……分厚い胸板に触っても良いかなぁ?同じ男だしいいよね。目の前の鞄を避けて手を伸ばしてみた。
誘惑にかられ、さわさわと触ってみると、うわぁ筋肉だぁー
「おまっなにっ……」
斉木さんって、動揺するんだ…いつも鋭い眼しか見えなくて、顔も年齢もわかんなかったけど。同い年ぐらいなのかなぁ?クールな感じがあったけど。今の動揺してる姿は可愛いなぁ。
「誘ってんのか?じゃあお言葉に甘えて」
目の前の鞄が消えて。斉木さんのいつもは鋭い眼が、優しく微笑んでる。えっ胸がドキドキしてるぞ……男前の笑顔は威力莫大なだなぁ。って考えてたら斉木さんの、力強い腕に抱き込まれキスされてる……
えっなんだろ…こんなの初めてだ。いつもは柔らかな女の子に、俺が抱きしめてのキスが……抱き締められて包まれてる……キスも…気持ち良いなぁ。
俺、あまり積極的にするの苦手だから、女の子が動いてくれたらって思ってたんだけど、無理な話でさ……いつも無理矢理頑張って、疲れて気持ち良いなんて考えたこと無かったんだ。
今は……安心して任せても良い感じで、楽だなぁ気持ちいい……キスって気持ち良かったんだなぁ……
「おい……俺は託也が以前から好きだったから、このまま進んでも良いんだが……託也は良いのか?俺は一旦手に入れた、大事な物は離しはしないぞ」
真剣な表情で斉木さんが話してるけど……俺は難しい事は考えられない…このまま、この腕の中にいたいって気持ちが……言葉にできなくて……
「そんな瞳で見つめるなら託也を貰う。俺が幸せにしてやるよ。託也は俺から離れられないぞ!覚悟しろ」
俺は、斉木さんに力強く包まれた。初めての行為なのに、安心している俺がいる……きっと、斉木さんの今迄の人柄を知ってるからなのか。全て任せられる……いつのまにか、訳がわからなくなって……溺れた……………………
0
あなたにおすすめの小説
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
ふた想い
悠木全(#zen)
BL
金沢冬真は親友の相原叶芽に思いを寄せている。
だが叶芽は合コンのセッティングばかりして、自分は絶対に参加しなかった。
叶芽が合コンに来ない理由は「酒」に関係しているようで。
誘っても絶対に呑まない叶芽を不思議に思っていた冬真だが。ある日、強引な先輩に誘われた飲み会で、叶芽のちょっとした秘密を知ってしまう。
*基本は叶芽を中心に話が展開されますが、冬真視点から始まります。
(表紙絵はフリーソフトを使っています。タイトルや作品は自作です)
前世が教師だった少年は辺境で愛される
結衣可
BL
雪深い帝国北端の地で、傷つき行き倒れていた少年ミカを拾ったのは、寡黙な辺境伯ダリウスだった。妻を亡くし、幼い息子リアムと静かに暮らしていた彼は、ミカの知識と優しさに驚きつつも、次第にその穏やかな笑顔に心を癒されていく。
ミカは実は異世界からの転生者。前世の記憶を抱え、この世界でどう生きるべきか迷っていたが、リアムの教育係として過ごすうちに、“誰かに必要とされる”温もりを思い出していく。
雪の館で共に過ごす日々は、やがてお互いにとってかけがえのない時間となり、新しい日々へと続いていく――。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる