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昼を過ぎてもなお、ベッドの中で蹲っているのは、我が夫、ベルナルド・フリストフ。その目は昏く、深い地底のような色をしている。
リュカが死んで三日。ベルナルドは廃人と化していた。彼の腕の中にリュカの死体は当然ない。誰にも触れさせないと抱きかかえていられたのはほんの少しの間だけで、侍医によってすぐに引き離されてしまった。死因を調べる必要があるからだ。
一国の王子の正妻が突然死したのだ。解明は急がれた。けれど、リュカの身体は至って健康そのもので、直接的な原因となるものは何一つ見つけられなかった。代わりに右内腿に刻まれたオメガ印が、妙な変貌を遂げていることが分かった。愛らしい桃色から、闇よりも深い漆黒へと変わっていたそれは、呪印だと判断された。
天井付近でふわふわと浮いていたリュカは、小さくため息をついて夫の元に近付いた。天蓋の下で、土のような顔色をしている。妻が呪い殺されたと知って呆然としているのだろうか。
生きていた頃は近くで見ることすら叶わなかったのに、今はこうして間近で観察することさえできるのが不思議だった。
「いつまでそうしてるつもりだよ……」
誰にも聞こえない言葉が喉を通っていく。
たった三日だ。妻を亡くした者が悲しみを手放すにはあまりに短い。しかし彼は王子だった。こなさなければならない公務は山ほどあり、救いの手を待つ国民は無数にいる。運命の番ではない、番関係さえ結んでいない相手が死んだからといって、いつまでも床に伏せているわけにはいかなかった。
どこをも見つめていない目から思い出したようにこぼれ落ちる涙を、リュカははじめ、怒りに近い感情で見つめていた。生前受けられなかった愛を今さら受け止めようとは思えない。彼は悲劇のヒロインになりきっているだけだと、そんなふうに憤りさえした。けれどそんな日々が四日、五日、十日、半月、ひと月と続いていくと、さすがに受け止めざるを得なかった。
我が夫は、本当に自分を愛していた。
リュカが死んでちょうどひと月が経った頃、ベルナルドはようやく寝てばかりの生活をやめた。国民には妻を亡くしたショックで体調を崩していると説明しているらしい。寝たきりの日々を思えば、あながち間違いでもなかった。
久方ぶりに人としての矜恃を取り戻した彼がまずはじめにしたことは、自室へと犬を招き入れることだった。垂れた耳がひどく愛らしい白毛の小型犬。生前、リュカが飼っていた愛犬、リールだ。
この一ヶ月間、リュカに代わってリールの面倒を見ていた侍女が、ベルナルドの部屋の入口へと立ち、リールの小さな身体をそっと床に下ろす。見知らぬ空間に戸惑っているのか、真っ黒でころりとした目が不安そうに侍女を振り返った。
「リール……っ!」
一ヶ月ぶりの愛犬の姿に、胸の中で愛情が破裂する。
リュカの半透明の身体は、どうしてかこの部屋から出られない。眺められるのは窓からの景色と、死人のような夫の姿ばかりで、可愛いわが子はどうしているだろうかと気を揉んでいた。それがようやく……ようやく相見えたのだ。ふわふわの毛と濡れそぼった黒い鼻に、きゅるきゅるの瞳がたまらなく可愛い。短い足がぽて、ぽて、と行き先を探るように歩く。こっちだよ、こっちに俺はいるよ、と必死で語りかけるけれど、リールにさえも自分の姿は見えないようだった。
高ぶった心が、すこし、けれど確かに冷えた。この子を胸に抱いてやることは、もうできないのだ。
(……ごめんなあ、リール)
リュカが死んだ時、リールはちょうどトリミングに出ていたから、死ぬところを見せずに済んだ。本当に良かったと今になって思う。自分の死に救いがあるとしたら、それくらいだろうか。
目頭が熱くなって、この身体でも泣けることを知った。けれど涙が流れる前に、ベルナルドの悲鳴が部屋へと響き渡った。
「……う、あ、わっ、ま、待て。待つんだ。一旦そこで停止してくれ。違う、こっちにきてはいけない。ちがう、ちがうったらちがう! うわあ!」
リールがベルナルドに飛びついていた。綺麗に切り揃えられた爪で、腰を抜かした彼の胸元を一生懸命にかいている。ハッハッ、と息を漏らし、尻尾を左右に振り乱す姿から、リールが彼を気に入ったのだと分かった。
肝心のベルナルドは、下唇をきゅっと噛み締め、身体中を硬直させて、視線を明後日の方向に飛ばしている。
その姿はあまりに滑稽で、リュカは大急ぎで彼らに近付くと、二人の周りをくるくると飛び回りながら、腹を抱えて笑いだした。自分の夫が犬嫌いだとは、ちっとも知らなかった。こんなふうに何かを怖がることが、この男にもあるだなんて。
「……で、殿下、もしかして、あまり犬が……?」
自分と同じことを考えたらしい侍女がおそるおそるというふうに尋ねている。その声にハッとした様子で、ベルナルドは大袈裟なほどに首を左右に振った。
「まさか! 犬が苦手だったら、わざわざ部屋に呼んだりするものか!」
強く言い切る姿がまるで自分に言い聞かせているようで、リュカはますますおかしくなる。
「そ、そうでございますよね。では、犬の飼育方法については……」
恐縮しっぱなしの侍女に、彼は深く頷いた。
「……問題ない。熟知している。妻が飼っていたのだから当然だ」
再び強く言い切られた言葉に、今度は笑えなかった。リールのために彼は飼い方を学んでいたというのか。広い城の中でほとんど顔も合わせず、会話もなく、犬を見せたことなど、ただの一度もなかったというのに。
妻から、いつ助けを求められてもいいように、準備をしてくれていたのだろうか。どう見たって、犬嫌いのくせに。
くるくる回るのを止めて、二人の隣に腰をかけた。実際には床に触れられないので、地面すれすれで浮いているのだけれど。
侍女が一礼して部屋を後にする。残されたのは、二人と一匹の歪な家族。
「……リール、と言ったか」
眉尻を極限まで下げて、困り果てた顔で彼は語りかける。その視線は愛犬へと向いているのだと分かっていても、リュカは「そうだよ」と思わず呟いていた。
「俺の大事な家族だ。……お前にとっても、そうなってくれると嬉しい」
切実な声はやはり誰にも届かない。それでも、悲しみは少なかった。ワン! と吠えたリールが、自分の代わりに思いを届けてくれた気がする。
「……君もリュカがいなくて悲しいか」
ベルナルドの問いに、リールは小さく鳴くことで応えた。途端に切なさが込み上げる。彼は「君も」と言った。さすがにもう分かっていたのに、彼がリュカの喪失を悲しんでいるのだと再び実感する。
「僕は、どうしようもなく悲しい」
震える手が、慎重すぎる手つきでリールの背中を撫でた。
「愛する妻に、ただの一度も愛していると言えなかった」
クゥン……と、再びリールが鳴く。
「彼が呪いをかけられていることに、ちっとも気付けなかった」
「……僕は彼のオメガ印を、最期まで見られなかったんだ。見る勇気が、なかったんだ」
「……なあ、リール。この痛みはどうしたら癒える」
「どうしたら彼を……リュカを……」
忘れたいのか、と内心で問うた。ベルナルドは自分を忘れたがっているのか。
そうするのが一番良いと、本当は分かっていた。早く新しい妻を得て、幸せに暮らすのが良い。
けれどどうしてか、どうしてなのか、そんなのは嫌だと叫び出したくなった。顔も見せない形ばかりの夫なんて、けっして愛してはいなかったというのに。
たったひと月のあいだ、自分を想い、泣きじゃくる姿を見続けて、自分の大切な家族を大切にしてくれる姿を前にして、ただそれだけで、リュカにとってベルナルドはいつの間にか特別な存在へと変わっていた。
忘れられたくない。他の誰をも愛さないでほしい。
芽生えた欲は、あっという間に膨らんでいく。もう、死んでいるのに。
リュカが死んで三日。ベルナルドは廃人と化していた。彼の腕の中にリュカの死体は当然ない。誰にも触れさせないと抱きかかえていられたのはほんの少しの間だけで、侍医によってすぐに引き離されてしまった。死因を調べる必要があるからだ。
一国の王子の正妻が突然死したのだ。解明は急がれた。けれど、リュカの身体は至って健康そのもので、直接的な原因となるものは何一つ見つけられなかった。代わりに右内腿に刻まれたオメガ印が、妙な変貌を遂げていることが分かった。愛らしい桃色から、闇よりも深い漆黒へと変わっていたそれは、呪印だと判断された。
天井付近でふわふわと浮いていたリュカは、小さくため息をついて夫の元に近付いた。天蓋の下で、土のような顔色をしている。妻が呪い殺されたと知って呆然としているのだろうか。
生きていた頃は近くで見ることすら叶わなかったのに、今はこうして間近で観察することさえできるのが不思議だった。
「いつまでそうしてるつもりだよ……」
誰にも聞こえない言葉が喉を通っていく。
たった三日だ。妻を亡くした者が悲しみを手放すにはあまりに短い。しかし彼は王子だった。こなさなければならない公務は山ほどあり、救いの手を待つ国民は無数にいる。運命の番ではない、番関係さえ結んでいない相手が死んだからといって、いつまでも床に伏せているわけにはいかなかった。
どこをも見つめていない目から思い出したようにこぼれ落ちる涙を、リュカははじめ、怒りに近い感情で見つめていた。生前受けられなかった愛を今さら受け止めようとは思えない。彼は悲劇のヒロインになりきっているだけだと、そんなふうに憤りさえした。けれどそんな日々が四日、五日、十日、半月、ひと月と続いていくと、さすがに受け止めざるを得なかった。
我が夫は、本当に自分を愛していた。
リュカが死んでちょうどひと月が経った頃、ベルナルドはようやく寝てばかりの生活をやめた。国民には妻を亡くしたショックで体調を崩していると説明しているらしい。寝たきりの日々を思えば、あながち間違いでもなかった。
久方ぶりに人としての矜恃を取り戻した彼がまずはじめにしたことは、自室へと犬を招き入れることだった。垂れた耳がひどく愛らしい白毛の小型犬。生前、リュカが飼っていた愛犬、リールだ。
この一ヶ月間、リュカに代わってリールの面倒を見ていた侍女が、ベルナルドの部屋の入口へと立ち、リールの小さな身体をそっと床に下ろす。見知らぬ空間に戸惑っているのか、真っ黒でころりとした目が不安そうに侍女を振り返った。
「リール……っ!」
一ヶ月ぶりの愛犬の姿に、胸の中で愛情が破裂する。
リュカの半透明の身体は、どうしてかこの部屋から出られない。眺められるのは窓からの景色と、死人のような夫の姿ばかりで、可愛いわが子はどうしているだろうかと気を揉んでいた。それがようやく……ようやく相見えたのだ。ふわふわの毛と濡れそぼった黒い鼻に、きゅるきゅるの瞳がたまらなく可愛い。短い足がぽて、ぽて、と行き先を探るように歩く。こっちだよ、こっちに俺はいるよ、と必死で語りかけるけれど、リールにさえも自分の姿は見えないようだった。
高ぶった心が、すこし、けれど確かに冷えた。この子を胸に抱いてやることは、もうできないのだ。
(……ごめんなあ、リール)
リュカが死んだ時、リールはちょうどトリミングに出ていたから、死ぬところを見せずに済んだ。本当に良かったと今になって思う。自分の死に救いがあるとしたら、それくらいだろうか。
目頭が熱くなって、この身体でも泣けることを知った。けれど涙が流れる前に、ベルナルドの悲鳴が部屋へと響き渡った。
「……う、あ、わっ、ま、待て。待つんだ。一旦そこで停止してくれ。違う、こっちにきてはいけない。ちがう、ちがうったらちがう! うわあ!」
リールがベルナルドに飛びついていた。綺麗に切り揃えられた爪で、腰を抜かした彼の胸元を一生懸命にかいている。ハッハッ、と息を漏らし、尻尾を左右に振り乱す姿から、リールが彼を気に入ったのだと分かった。
肝心のベルナルドは、下唇をきゅっと噛み締め、身体中を硬直させて、視線を明後日の方向に飛ばしている。
その姿はあまりに滑稽で、リュカは大急ぎで彼らに近付くと、二人の周りをくるくると飛び回りながら、腹を抱えて笑いだした。自分の夫が犬嫌いだとは、ちっとも知らなかった。こんなふうに何かを怖がることが、この男にもあるだなんて。
「……で、殿下、もしかして、あまり犬が……?」
自分と同じことを考えたらしい侍女がおそるおそるというふうに尋ねている。その声にハッとした様子で、ベルナルドは大袈裟なほどに首を左右に振った。
「まさか! 犬が苦手だったら、わざわざ部屋に呼んだりするものか!」
強く言い切る姿がまるで自分に言い聞かせているようで、リュカはますますおかしくなる。
「そ、そうでございますよね。では、犬の飼育方法については……」
恐縮しっぱなしの侍女に、彼は深く頷いた。
「……問題ない。熟知している。妻が飼っていたのだから当然だ」
再び強く言い切られた言葉に、今度は笑えなかった。リールのために彼は飼い方を学んでいたというのか。広い城の中でほとんど顔も合わせず、会話もなく、犬を見せたことなど、ただの一度もなかったというのに。
妻から、いつ助けを求められてもいいように、準備をしてくれていたのだろうか。どう見たって、犬嫌いのくせに。
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侍女が一礼して部屋を後にする。残されたのは、二人と一匹の歪な家族。
「……リール、と言ったか」
眉尻を極限まで下げて、困り果てた顔で彼は語りかける。その視線は愛犬へと向いているのだと分かっていても、リュカは「そうだよ」と思わず呟いていた。
「俺の大事な家族だ。……お前にとっても、そうなってくれると嬉しい」
切実な声はやはり誰にも届かない。それでも、悲しみは少なかった。ワン! と吠えたリールが、自分の代わりに思いを届けてくれた気がする。
「……君もリュカがいなくて悲しいか」
ベルナルドの問いに、リールは小さく鳴くことで応えた。途端に切なさが込み上げる。彼は「君も」と言った。さすがにもう分かっていたのに、彼がリュカの喪失を悲しんでいるのだと再び実感する。
「僕は、どうしようもなく悲しい」
震える手が、慎重すぎる手つきでリールの背中を撫でた。
「愛する妻に、ただの一度も愛していると言えなかった」
クゥン……と、再びリールが鳴く。
「彼が呪いをかけられていることに、ちっとも気付けなかった」
「……僕は彼のオメガ印を、最期まで見られなかったんだ。見る勇気が、なかったんだ」
「……なあ、リール。この痛みはどうしたら癒える」
「どうしたら彼を……リュカを……」
忘れたいのか、と内心で問うた。ベルナルドは自分を忘れたがっているのか。
そうするのが一番良いと、本当は分かっていた。早く新しい妻を得て、幸せに暮らすのが良い。
けれどどうしてか、どうしてなのか、そんなのは嫌だと叫び出したくなった。顔も見せない形ばかりの夫なんて、けっして愛してはいなかったというのに。
たったひと月のあいだ、自分を想い、泣きじゃくる姿を見続けて、自分の大切な家族を大切にしてくれる姿を前にして、ただそれだけで、リュカにとってベルナルドはいつの間にか特別な存在へと変わっていた。
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