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第2章 ロリコン家庭教師、ドルチェ・ハッセル
第18話 距離が近い女
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布団は今日も暖かくて、中に潜れば嫌なことも少しは忘れられる。
そうして唱える防御魔法は、今日も私に僅かな安心感を与えてくれた。
つまるところ、ブラックフェンリル討伐を終えた私は今、見事に引きこもり中だった。
だが、私が引きこもりをしている理由は、ブラックフェンリル討伐だけが理由ではない。
なぜなら、今後起こるであろう全てのことが憂鬱で仕方が無かったからである。
話は少し戻って、ブラックフェンリル討伐後、父さんとの対談中に事は起こった。
その父さんとの対談で分かったのは、やはりあのブラックフェンリルは変異種だったらしい。そしてソレを撃退したのはエレノミのリリナ嬢、ということになっていた。
だが、まだあのブラックフェンリルがどこから湧いた個体なのかは調査中とのこと。
エレノミの兵士が森を探索しているようだが、未だ姿どころか足跡すらも見つけられていないらしい。それは妙なことだと、父さんはぶつぶつ呟いていた。
「アリエ、ご苦労だった。しばらくは休養しなさい」
父さんのその言葉に、私は救われた心地になった。
今回のブラックフェンリル討伐は、一応は父さんから依頼された一つの仕事である。
その仕事で成果を残していないことを咎められかと思ったが、それは杞憂に終わった。
私も一応は貢献したのだけれど、私だけではあの成果は間違いなく得られていない。
リリナ嬢。一期一会だとは思うが、彼女のことを私は忘れないだろう。
心の中で一つ頷いて、話も終わりだろうと踵を返そうとした時、父さんは「話は変わるが」と不穏な前置きをして話を切り出した。
「アリエ。そろそろお前に家庭教師をつけようと思う」
一瞬、何を言われたのか理解できなかった。
だが、意識が離れる寸前のところで踏み留まり、私はその言葉を飲み込む。
なぜなら、私はその日が来ることを薄々気付いていたからだ。
大抵の貴族は私よりも早くから家庭教師をつけることが多いと聞く。
家庭教師から基本的な所作や戦闘技術を学び、発展的なことを魔法学校などに学びにいくとか。
だから私にもいずれ、家庭教師がつけられること心のどこかで理解していた。
正直、心底嫌で仕方が無いが、この世界で生き抜くために勉強は必須だろう。
私は溜息を抑え込みながらもなんとか「はい。わかりました」と頷く。
今度こそ話は終わりだろうと、部屋を出ようとすると「少し待て」と足を止められた。
次は何だ。そう思っていると、父さんは少し気まずげに「あのな」と切り出す。
「近々、アリエの許嫁を紹介しなければならない」
その時、確かに私の日常が壊れていく音を聞いた。
溜息なんて、逆に出なかった。
※
家庭教師。許嫁。家庭教師。許嫁。家庭教師──。
頭の中でひたすらに反芻されるのはその二つの言葉。
家庭教師はまだいい。しょうがないものなのだ。
だけど許嫁ってなんだ。許嫁って。これもしょうがないもの?
許嫁なんて、本人の了承もなしに決められるものなのだろうか?
けれど、私は伯爵家の令嬢である。貴族社会では当然のことなのかもしれない。
政略結婚というやつだ。いや、もしかしたら違うのかもしれないけど。
まぁそれでだ。私の許嫁とやらを紹介されたとして、私はどうすればいい。
今までの前世を含めた人生で、男性と付き合った経験は当然ない。
それどころか、男性は少し私の苦手としているところなのだ。
許嫁の歳が近いとしても、まともに話せるのか不安は募るばかりである。
「はぁ……」
毛布の中を私の溜息が巡る。
いや、今は許嫁のことは忘れよう。
今日は遂に家庭教師が家にやってくるのだ。
あれから日は少し空いたけど、この日まではあまりにも一瞬だったように感じる。
「……」
私は毛布から頭をひょこっと出して、今の時間を確認する。
もうすぐ正午だった。もう、時間はすぐそこに迫っている。
寝癖を直す時間はもう、私には残されていないようだった。
──コンコンコン。
部屋のドアをノックする音。
ほら、やはりもう来てしまったようだ。
「は、はい」
私が声を返して、いそいそと毛布を抜け出すと、ドアからは二人の人物──父さんと家庭教師であろう若く綺麗な女性が出てきた。繊細なロングの茶髪に手入れの行き届いた長いまつ毛。その端麗な容姿に、思わず意識が奪われる。
そんな私の様子を気にも留めず、父さんはその女性を前に出した。
「起きていたか、アリエ。……彼女が今日からお前の家庭教師となる、ドルチェ・ハッセルだ。彼女は王都のカレナ学園を卒業したばかりのエリート魔法使いだ」
父さんの説明に、ドルチェと呼ばれたその女性はにこやかにお辞儀をしてみせた。
私もぎこちなく礼を返しつつ、父さんの言葉を反芻する。
カレナ学園。
それは、この国でも指折りの四年制の魔法学校だ。
入学試験に合格できるのは百人に一人というのは私でも知る有名な話である。
「彼女は、マルレーナの弟子でな。彼女ならアリエの家庭教師として適任だろうと思い、サヘールに戻ったこの時期に家庭教師の依頼をしたのだ」
その言葉に、私はどきりとした。
マルレーナ──つまり私の母さんの、弟子。
「ドルチェ。あとは君にアリエをお願いしてもいいだろうか?」
「えぇ、お任せください」
「あぁ。それでは、私は失礼する」
と。私の思考が纏まらないうちに、父さんは部屋を後にした。
私が「こんにちは」と堅い口調で告げると、彼女は私に目線を合わせて微笑む。
「えぇ、こんにちは。アリエ嬢とお呼びしても?」
「は、はい。えっとそれじゃあ私は……先生?」
「先生、ですか。でも私、そんな柄じゃなくて……」
彼女は立てた人差し指を顎に当てて唸る。
と、やがて思い出したかのように「あ!」と少し大きな声を出した。
「それより、実は私、昔アリエ嬢に会ったことがあるんですよ」
「そ、そうなんですか?」
言われてみると、うっすらとそんな気がしてくる。
けれどそれは、私がまだ一歳の頃だった気がする。
前世の記憶を持ったまま生まれ変わっていても、一歳の記憶はあまりない。
「その頃から素質はあると思っていたけど……」
彼女は私を見回しながら、うんうんと頷く。
素質、というのは魔法とか、戦闘の素質とかそういうのだろうか。
なんて思っていると「少し、触っても?」とよく分からないことを問われた。
よく分からないままに頷くと、彼女はその言葉のままぺたぺたと触ってくる。
私の髪を撫で、ほっぺたをつまむ。その度に、彼女は深く深く頷いていた。
その目はまるで、理性を失ったかのように焦点がぐるぐるしている。
「可愛い。可愛いですねぇ、アリエ嬢。この直し忘れた寝癖もとてもチャーミングです。やはり六年前の私の目に狂いはありませんでした。……あ、セクハラだと感じたら教えてくださいね、すぐにやめますから! あとさっき私をなんと呼ぶか、という話ですが、試しにお姉ちゃんと呼んでくださいませんか? 一回だけ、一回だけでよろしいですから!」
早口で捲し立てる彼女に、私は苦笑を浮かべるのみだった。
不幸中の幸いなのが、彼女に悪意は無さそうである点だろうか。
だが少なくとも、父さんはとんでもない人選ミスをしたようである。
「ひ、ひぇ……」
控え目な私の叫び声は、部屋に木霊することなく虚空に消えた。
かくして私はロリコン家庭教師、ドルチェ・ハッセルと出会ったのだった。
そうして唱える防御魔法は、今日も私に僅かな安心感を与えてくれた。
つまるところ、ブラックフェンリル討伐を終えた私は今、見事に引きこもり中だった。
だが、私が引きこもりをしている理由は、ブラックフェンリル討伐だけが理由ではない。
なぜなら、今後起こるであろう全てのことが憂鬱で仕方が無かったからである。
話は少し戻って、ブラックフェンリル討伐後、父さんとの対談中に事は起こった。
その父さんとの対談で分かったのは、やはりあのブラックフェンリルは変異種だったらしい。そしてソレを撃退したのはエレノミのリリナ嬢、ということになっていた。
だが、まだあのブラックフェンリルがどこから湧いた個体なのかは調査中とのこと。
エレノミの兵士が森を探索しているようだが、未だ姿どころか足跡すらも見つけられていないらしい。それは妙なことだと、父さんはぶつぶつ呟いていた。
「アリエ、ご苦労だった。しばらくは休養しなさい」
父さんのその言葉に、私は救われた心地になった。
今回のブラックフェンリル討伐は、一応は父さんから依頼された一つの仕事である。
その仕事で成果を残していないことを咎められかと思ったが、それは杞憂に終わった。
私も一応は貢献したのだけれど、私だけではあの成果は間違いなく得られていない。
リリナ嬢。一期一会だとは思うが、彼女のことを私は忘れないだろう。
心の中で一つ頷いて、話も終わりだろうと踵を返そうとした時、父さんは「話は変わるが」と不穏な前置きをして話を切り出した。
「アリエ。そろそろお前に家庭教師をつけようと思う」
一瞬、何を言われたのか理解できなかった。
だが、意識が離れる寸前のところで踏み留まり、私はその言葉を飲み込む。
なぜなら、私はその日が来ることを薄々気付いていたからだ。
大抵の貴族は私よりも早くから家庭教師をつけることが多いと聞く。
家庭教師から基本的な所作や戦闘技術を学び、発展的なことを魔法学校などに学びにいくとか。
だから私にもいずれ、家庭教師がつけられること心のどこかで理解していた。
正直、心底嫌で仕方が無いが、この世界で生き抜くために勉強は必須だろう。
私は溜息を抑え込みながらもなんとか「はい。わかりました」と頷く。
今度こそ話は終わりだろうと、部屋を出ようとすると「少し待て」と足を止められた。
次は何だ。そう思っていると、父さんは少し気まずげに「あのな」と切り出す。
「近々、アリエの許嫁を紹介しなければならない」
その時、確かに私の日常が壊れていく音を聞いた。
溜息なんて、逆に出なかった。
※
家庭教師。許嫁。家庭教師。許嫁。家庭教師──。
頭の中でひたすらに反芻されるのはその二つの言葉。
家庭教師はまだいい。しょうがないものなのだ。
だけど許嫁ってなんだ。許嫁って。これもしょうがないもの?
許嫁なんて、本人の了承もなしに決められるものなのだろうか?
けれど、私は伯爵家の令嬢である。貴族社会では当然のことなのかもしれない。
政略結婚というやつだ。いや、もしかしたら違うのかもしれないけど。
まぁそれでだ。私の許嫁とやらを紹介されたとして、私はどうすればいい。
今までの前世を含めた人生で、男性と付き合った経験は当然ない。
それどころか、男性は少し私の苦手としているところなのだ。
許嫁の歳が近いとしても、まともに話せるのか不安は募るばかりである。
「はぁ……」
毛布の中を私の溜息が巡る。
いや、今は許嫁のことは忘れよう。
今日は遂に家庭教師が家にやってくるのだ。
あれから日は少し空いたけど、この日まではあまりにも一瞬だったように感じる。
「……」
私は毛布から頭をひょこっと出して、今の時間を確認する。
もうすぐ正午だった。もう、時間はすぐそこに迫っている。
寝癖を直す時間はもう、私には残されていないようだった。
──コンコンコン。
部屋のドアをノックする音。
ほら、やはりもう来てしまったようだ。
「は、はい」
私が声を返して、いそいそと毛布を抜け出すと、ドアからは二人の人物──父さんと家庭教師であろう若く綺麗な女性が出てきた。繊細なロングの茶髪に手入れの行き届いた長いまつ毛。その端麗な容姿に、思わず意識が奪われる。
そんな私の様子を気にも留めず、父さんはその女性を前に出した。
「起きていたか、アリエ。……彼女が今日からお前の家庭教師となる、ドルチェ・ハッセルだ。彼女は王都のカレナ学園を卒業したばかりのエリート魔法使いだ」
父さんの説明に、ドルチェと呼ばれたその女性はにこやかにお辞儀をしてみせた。
私もぎこちなく礼を返しつつ、父さんの言葉を反芻する。
カレナ学園。
それは、この国でも指折りの四年制の魔法学校だ。
入学試験に合格できるのは百人に一人というのは私でも知る有名な話である。
「彼女は、マルレーナの弟子でな。彼女ならアリエの家庭教師として適任だろうと思い、サヘールに戻ったこの時期に家庭教師の依頼をしたのだ」
その言葉に、私はどきりとした。
マルレーナ──つまり私の母さんの、弟子。
「ドルチェ。あとは君にアリエをお願いしてもいいだろうか?」
「えぇ、お任せください」
「あぁ。それでは、私は失礼する」
と。私の思考が纏まらないうちに、父さんは部屋を後にした。
私が「こんにちは」と堅い口調で告げると、彼女は私に目線を合わせて微笑む。
「えぇ、こんにちは。アリエ嬢とお呼びしても?」
「は、はい。えっとそれじゃあ私は……先生?」
「先生、ですか。でも私、そんな柄じゃなくて……」
彼女は立てた人差し指を顎に当てて唸る。
と、やがて思い出したかのように「あ!」と少し大きな声を出した。
「それより、実は私、昔アリエ嬢に会ったことがあるんですよ」
「そ、そうなんですか?」
言われてみると、うっすらとそんな気がしてくる。
けれどそれは、私がまだ一歳の頃だった気がする。
前世の記憶を持ったまま生まれ変わっていても、一歳の記憶はあまりない。
「その頃から素質はあると思っていたけど……」
彼女は私を見回しながら、うんうんと頷く。
素質、というのは魔法とか、戦闘の素質とかそういうのだろうか。
なんて思っていると「少し、触っても?」とよく分からないことを問われた。
よく分からないままに頷くと、彼女はその言葉のままぺたぺたと触ってくる。
私の髪を撫で、ほっぺたをつまむ。その度に、彼女は深く深く頷いていた。
その目はまるで、理性を失ったかのように焦点がぐるぐるしている。
「可愛い。可愛いですねぇ、アリエ嬢。この直し忘れた寝癖もとてもチャーミングです。やはり六年前の私の目に狂いはありませんでした。……あ、セクハラだと感じたら教えてくださいね、すぐにやめますから! あとさっき私をなんと呼ぶか、という話ですが、試しにお姉ちゃんと呼んでくださいませんか? 一回だけ、一回だけでよろしいですから!」
早口で捲し立てる彼女に、私は苦笑を浮かべるのみだった。
不幸中の幸いなのが、彼女に悪意は無さそうである点だろうか。
だが少なくとも、父さんはとんでもない人選ミスをしたようである。
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