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第四章 この想いを終わらせるために…始めたんだ…
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夕食の買物をして桂は亮のマンションに来る。
いつも通り亮の部屋のインターフォンを鳴らすが応答が無い。亮はまだ部屋に戻っていないのだろう。
桂は入り口の管理人に声を掛けて「友達を待つので。」と了解を取るとロビーの壁に凭れた。
スーツ姿にスーパーの袋をぶら下げた自分の姿が、エントランスのガラス張りの窓に映るのを見て桂は苦笑を浮かべた。
「なんだか…通いの家政婦みたいだな。」
さえない自分の姿がなんだか滑稽に見える。
リナに料理を食べさせる時はそんな風に思わなかった。親友の為に自慢の料理の腕をふるう…楽しいし嬉しい。
だが亮に関して言えば、どうも自分は彼の食欲を満たすためだけに料理をしているように思えて…もちろんそれは当たり前の事なのだが…亮が外食するのが面倒で手っ取り早く自分を呼びつけているような気がして…。
その呼び出しに尻尾を振って喜んでしまう自分が情けない気もする。
「食欲に…性欲か…さすがの健志さんも両方を満たす事は出来なかったな」
桂は健志を思い浮かべながらひとりごちる。
でも…健志さんは亮の心を愛で満たしてやっているから…彼の方がやっぱりグレードが高いよな。
そこまで考えて桂は自嘲気味にフフッと笑った。
「桂!」
聞きなれた亮の声がして桂は顔を上げる。亮は通りの向こうから桂の姿を見つけて駆け寄ってきた。
「ゴメン…遅くなった…。お前ずっとここで待ってたのか?」
桂の前に立つと幾分息を切らしながら桂の顔を覗きこむ。
なぜか慌てたような亮の顔が可笑しくて桂は笑いながら「ちょっとだけだよ。」と答えた。
時々亮は普段のクールな表情を忘れて少年のようなあどけない顔を見せる。
今も慌てふためいた顔で自分を見詰める亮の瞳がくすぐったい。無邪気で少し茶目っぽい…桂はそんな亮の表情が好きだった。
どっちが彼の素顔なんだろう…と考えてしまう。
「暑かっただろ。こんな所で…。悪かったよ。」
6月に入ってから毎日蒸し暑い日が続いていた。自分が勝手にここで亮を待っていたのに…クーラーの無いロビーに自分がいたことを詫びる亮が、桂はたまらなくなる。
こんな風な優しさを自然に見せないで欲しい…。辛いだけだから…。
桂は亮に笑顔を見せると
「大丈夫だよ。そんなに暑くなんてなかったし。俺は肉の方が心配だから…傷むと困る。」
桂の言葉に亮が破顔した。
早く部屋に行こう、嬉しそうに言いながら住人専用の電子ロックに暗証番号を打ち込んでカードキーを通す。
ピッと音を立ててロックが解除されると亮は、ごく自然に桂の背中を押して行く事を促す。
桂は亮の掌の熱さ感じて顔を赤らめながらエレベーターに向かって歩き出した。
いつも通り亮の部屋のインターフォンを鳴らすが応答が無い。亮はまだ部屋に戻っていないのだろう。
桂は入り口の管理人に声を掛けて「友達を待つので。」と了解を取るとロビーの壁に凭れた。
スーツ姿にスーパーの袋をぶら下げた自分の姿が、エントランスのガラス張りの窓に映るのを見て桂は苦笑を浮かべた。
「なんだか…通いの家政婦みたいだな。」
さえない自分の姿がなんだか滑稽に見える。
リナに料理を食べさせる時はそんな風に思わなかった。親友の為に自慢の料理の腕をふるう…楽しいし嬉しい。
だが亮に関して言えば、どうも自分は彼の食欲を満たすためだけに料理をしているように思えて…もちろんそれは当たり前の事なのだが…亮が外食するのが面倒で手っ取り早く自分を呼びつけているような気がして…。
その呼び出しに尻尾を振って喜んでしまう自分が情けない気もする。
「食欲に…性欲か…さすがの健志さんも両方を満たす事は出来なかったな」
桂は健志を思い浮かべながらひとりごちる。
でも…健志さんは亮の心を愛で満たしてやっているから…彼の方がやっぱりグレードが高いよな。
そこまで考えて桂は自嘲気味にフフッと笑った。
「桂!」
聞きなれた亮の声がして桂は顔を上げる。亮は通りの向こうから桂の姿を見つけて駆け寄ってきた。
「ゴメン…遅くなった…。お前ずっとここで待ってたのか?」
桂の前に立つと幾分息を切らしながら桂の顔を覗きこむ。
なぜか慌てたような亮の顔が可笑しくて桂は笑いながら「ちょっとだけだよ。」と答えた。
時々亮は普段のクールな表情を忘れて少年のようなあどけない顔を見せる。
今も慌てふためいた顔で自分を見詰める亮の瞳がくすぐったい。無邪気で少し茶目っぽい…桂はそんな亮の表情が好きだった。
どっちが彼の素顔なんだろう…と考えてしまう。
「暑かっただろ。こんな所で…。悪かったよ。」
6月に入ってから毎日蒸し暑い日が続いていた。自分が勝手にここで亮を待っていたのに…クーラーの無いロビーに自分がいたことを詫びる亮が、桂はたまらなくなる。
こんな風な優しさを自然に見せないで欲しい…。辛いだけだから…。
桂は亮に笑顔を見せると
「大丈夫だよ。そんなに暑くなんてなかったし。俺は肉の方が心配だから…傷むと困る。」
桂の言葉に亮が破顔した。
早く部屋に行こう、嬉しそうに言いながら住人専用の電子ロックに暗証番号を打ち込んでカードキーを通す。
ピッと音を立ててロックが解除されると亮は、ごく自然に桂の背中を押して行く事を促す。
桂は亮の掌の熱さ感じて顔を赤らめながらエレベーターに向かって歩き出した。
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