〜Marigold〜 恋人ごっこはキスを禁じて

嘉多山瑞菜

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第六章 あいつはどんどん俺を蝕んでいく…甘い毒なんだ…

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 どんどん身体が彼に馴染んでいってしまう…。

 桂はグッタリと身体をベッドに沈ませたままぼんやりと考えていた。

 もう何度身体を重ねたのかわからなくなっていた。今夜も急に夜呼び出されて、デートも食事も会話も抜きのセックスになだれこんでいた。亮のセックスは本当に尋常じゃなくて…。

 もちろん嫌じゃない…嫌じゃないけど…ただ彼の愛撫に溺れて、慣れてしまう体が怖い…。

「桂…こいよ」

 亮がベッドに転がっている桂を抱き寄せる。桂は動きのままならない身体を抱き寄せられ、亮の手が淫靡に這い回るのを感じてブルッと震えた。

「…あ…もう…やだ…。許して…」

 本当に限界だった。桂は彼の手が動き回る度体が熱く疼き出すのを、なんとか我慢しながら亮に潤んだ瞳で訴える。

 亮は桂の潤んで朱に染まった瞳の縁をゆっくりと指でなぞると低く笑った。
「…
嫌じゃないだろう…?したい…だろ。桂…?」

 欲望を顕にした声音。飽く事を知らないかのように何度も桂を貪る亮。

 もう…駄目…だから…。
桂の願いをあっさり無視すると亮は強引に桂の体を組み敷く。

 亮の唇が鎖骨に触れて桂が「ん…。」と甘えたような声を漏らすと亮がふっと笑みを零した。

「ほら…桂…嫌じゃないじゃないか…?」
 
 揶揄する様に言われて桂が顔を赤らめる。

 確かに嫌じゃない…彼に抱かれたい…。彼が…亮が欲しい…。

 亮の指が先ほどまで穿たれて緩く蕩けている、桂の後腔に忍び込む。そこはクチュっと卑猥な音を立てて亮の指を咥え込んでいった。

 亮が指をグイグイ押し込んでいくたびに、先程亮が放った精が漏れ零れていく。トロっと自分の蕾から零れてくる不快な感触と亮の与える甘い指の刺激で、グッタリしていた桂の身体が痙攣した。
 
 たまらず亮に縋る。亮がゆっくり指を抜くと、今度は熱く撓った自分を桂の蕾に押しつける。
何度も果てた後なのに亮のそれは鋭い楔そのままに桂を貫いていく。 

 苦しい…そう思ったのは一瞬で、亮にたっぷり愛されたそこは、貪欲に亮を飲みこんでいく。

 亮の重量感ある雄が自分の身体を押し開いて入ってくる。そこに苦しさや痛みはなく…ただ…自分を翻弄して溶かしていく荒れ狂うような激しい快感があるだけで…。

 亮を咥え込んだ蕾は、全ての襞が充血してヒクついている。自分を擦りあげる亮自身に桂の襞が絡みついていくのを止める事が出来なくて、桂はそんな自分の身体を浅ましい…と思って涙ぐんだ。

 亮は全てを収めると、しばらく桂の内を楽しむかのように桂の身体を抱きしめたままジッとしていた。
ふと桂の瞳に浮かぶ涙に気がつくと、優しく指で掬い取って瞼にキスを落とす。

「桂…凄く良い…。桂の中…俺を咥えて…絡みついてくる」

 ハァと熱い息を吐きながら亮が囁く。羞恥と嫌悪で桂が顔を背けた。

…嫌だ…こんな俺…。淫乱で…身体が亮に溺れる…。愛が無いのに…。

 性欲だけなのに…どうして…身体はこんなに熱くなってしまうんだろう…。

 ぐっと亮が腰を押し込んでくる。ズクッと桂の感じるポイントを亮が鋭く擦り上げて桂が喉を鳴らした。

「…ひっ…!」

 亮が嬉しそうに笑うと、汗ばんだ桂の前髪を掻きあげて形の良い桂の額にキスを落とした。桂を翻弄する様に腰をじわじわと揺らして、桂の中を突いていく。

「…あっ…もう…やめっ…許して…」

 最奥を抉るように突かれて激しい快感が背骨を走りぬけて脳にまで響いてくる。
頭が真っ白になりそうになりながら、それでも桂は亮にしがみ付いた。

 亮が無意識に逃げる桂の腰を掴むと、激しく抜き差しを始める。ガンガンと深淵部を突かれて桂は亮の与える快感に溺れていった。

 亮が抽挿するスピードに併せて震えながら勃っている桂のペニスが亮の腹に擦られて扱き上げられていく。

「…ぁっ…っやっ…」

…嫌だ…こんな俺…嫌だ…!!

 放つ精などもう一滴も残っていないのに、それでも亮に責められて、浅ましく勃ってしまう自分が桂はたまらなく嫌で…。それなのに彼を締め付けて、自分も高みに向かってしまう。

「…くっ…!」

 亮が低く呻いて桂の中に何度目か分からない、熱い精を放っていく。

「…あっ…いやだっ…俺っ…いっ…!」

 亮の火傷しそうな熱を中に感じて桂が嬌声を上げる。その瞬間自分もサラっとした精を放って亮の腹を濡らしていた。
 自分の中が淫猥に蠕動し亮を締上げるのを感じながら、桂は意識を飛ばしていった。
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