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5ページ目 気づくの遅えよ
後編③
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原因は、やはりシステムの安部が推測したとおりだった。
詳しいことまでは圭介には分からなかったが、カスタマーサポート部が引き出した情報から、最新セキュリティの更新プログラムに不具合があったことが、あっさりと判明した。
原因が分かってからの近藤の対応は早かった。
販売サイトの全サービスを停止させたのだ。
「ありえねぇだろ」
さらりと彼は、社長達にそう言ったらしい。
中途半端な状態でサイトを運営すれば、ますますカスタマーサポートに負荷がかかる。
これ以上は無理との判断だった。
機会損失が、という声も上がったのだろう。
当然だ。スマートフォン全体で見れば、最新機種の割合はまだまだ少ない。
このまま売り続けることは可能だったが、近藤は、カスタマーサポートの状態と、半端なサービスを提供することはならないとの判断で、全サイトをメンテナンス画面に切り替えた。
ただし、メンテナンス時間は12時間。
ソリューションが,24時間欲しいと言ったのを、近藤は、それこそ機会損失を盾にして、絶対に譲らなかった。
圭介はといえば、それこそガムシャラにお客様対応をしていた。
電話は、止まることを知らず、取っても取っても鳴り響く。ただ、唯一の救いだったのは、近藤のお陰で、各部署から総勢30名余りの社員とスタッフ達がカスタマーサポートに加勢できたことだった。
そのため、カスタマーサポートの社員達は、滞留していたメールサポートに専念することが出来たお陰で、6000件近い問い合わせメールは、あっという間に数を減らしていった。
今日が山だ・・・圭介はぐっと息を吸い込み、気合を入れた。
システムが復旧する予定は夜の12時。
小出は、本来18時でクローズする電話窓口を、12時まで開けることを決めた。
無論、誰にも異論はない。メールでサポートするより電話で話した方が、対応効率は早いからだ。
さすがにアルバイトスタッフは帰宅させたが、社員は残り、引き続き電話対応にあたる。それこそ、食事も休憩も取ることを忘れて、圭介は一心不乱に対応し続けた。
「お電話ありがとうございます・・・このたびはご迷惑をお掛けして・・・」
小出からレクチャーを受けたスクリプトを使い、会社の顔として謝りつづけ、受注を取り続ける。
次の電話を・・・そう思って受話器に手を伸ばした矢先、その手を遮る別の腕が伸びた。
手首を掴まれて、はっと顔を上げると、いつのまにか横に近藤が立っていた。
「もう、終わりだ」
言われた言葉にきょとんとすると、近藤が苦笑を浮かべた。
「12時だ。サイトが復旧した、見てみろ」
慌てて、サイトを見ると、確かにいつもの販売画面が圭介の目に飛び込んできた。
「あっ・・・セキュリティは大丈夫なんですか?」
ああ、と苦笑したまま近藤は答えると、圭介の手首を掴んだまま、立ち上がらせた。
戻るぞ、と言われ、えっ、あのっ、皆と・・・という圭介の言葉は一切無視されて、ずるずると引き摺られていく。
背後では、小出の「皆、ありがとう・・・お疲れさん・・・」という労いの言葉と、同時に社員が拍手をするのが聞こえてきて・・・その達成感の中に居られなかったことを恨めしく思いながら、圭介は仕方なく近藤と一緒に自分達のフロアへ歩き出していた。
◇◇◇◇◇
ほら、と言って手渡されたマグカップの中身はいつものコーヒーじゃなかった。
甘い香りに鼻をクンと一回鳴らして覗き込むとクルトンの浮いたポタージュが入っている。
買い置きのインスタントをいれてくれたらしい、近藤のさりげない優しさが嬉しい。
フロアーに戻った後、プチの受注が、凄い勢いで入り始めているのを確認しただけで、すぐにまた近藤にタクシーに乗せられてしまった。
結局、部屋に連れ帰られ、圭介はテーブルの前で疲れた身体を投げ出していた。
「何か喰うか?」
近藤が、なぜか心配そうな表情で、床にへたり込んでいる、圭介の顔を覗き込む。
その問いに黙って首を左右に振ると、マグカップに口をつけた。
食欲は消えていて、ざわつくような興奮だけが全身を支配していたが、そのトロリとした甘さが、疲れを癒すように胃に流れ落ち、体中に染み渡っていく。
ジン、とした温もりが中から湧き上がってきて、やっと圭介は緊張から解放されて、ホッと全身の力を抜いた。
そんな圭介の様子に、近藤も圭介の真横に腰を下ろすと、ネクタイを緩めながら圭介の肩に腕を回して、そっと身体を自分の方へ引き寄せた。
なすがまま、圭介はだるい身体を近藤に預け、彼の肩に頭を委ねる。
「疲れただろう・・・良くやったな」
ポツッと言われた、褒め言葉に、圭介はふわりと微笑んだ。
嬉しい・・・彼の役に立てて・・・そんな幸福感が湧き上がってくる。
「小出が褒めてた・・・お前が頑張って、皆を引っ張ってくれたと」
小出さんが?・・・じゃ、貴方は・・・?
声にならない問い・・・それすらも近藤は見透かしていて。
「お前の提案・・・あれは、的確だった」
近藤が、マグカップを持ったまま膝の上に投げ出していた手に、片手を重ねるとギュッと握り締めた。
「・・・ありがとな・・・圭介・・・」
多くを言わない、シンプルな言葉が嬉しくて・・・涙が出そうになる・・・
何か言おうと思うけど、胸が満ち足りたような幸福感に支配されてしまって、言葉が出てこない。
ああー俺、やっぱりこの人が好きだ・・・
唐突に胸の中に湧き上がる想い。
妻がいようと、愛人になろうと、彼の気まぐれだろうと、からかわれているのだろうと、そんなことは、もうどうでも良くなってしまった。
彼に憧れて、彼の仕事をしている姿が大好きで、誰よりも彼の役に立ちたいと思う、彼のためだったら何でも出来る・・・そう気付いてしまったから。
離れたくない・・・別れることなんて・・・絶対に・・・嫌だ・・・・・・
その想いは本当にしっくりと自分の中で形作られて。
彼が求めて望んでくれる限り・・・ずっと、ずっと、ずっと、一緒にいたい・・・。
何度も自覚した想いは、確固たるものに・・・確信に変化していて・・・圭介は自分の肩を抱いたまま、オフのままのテレビの液晶画面を静かな表情で見ている、近藤の端正な面差しを見つめた。
「近藤さん、俺・・・気付いたんです」
それは、思った以上に滑らかに自然に口を突いて出て。
「あー、なんに、だ?」
近藤は、握っていた手を離すと自分も静かにマグカップに口をつけた。
少し落とし加減にした部屋の灯が、彼の顔に陰影をほのかに浮かび上がらせていて、優美な横顔を圭介はじっと見つめた。
ふいに、胸がドキドキする。
甘い誘惑もあって。
告ったら、この人はどんな表情を見せるんだろう
その瞬間を想像して、圭介はクスリと久しぶりに心からの笑みを漏らした。
もう、迷いはなかった。
「あなたが、好きだってことにです。」
その言葉に、近藤のマグカップを持つ手が一瞬揺れた、
本当に驚いたのかもしれない。びっくりしたように、眼を見開いて、圭介を見返した。
何を考えているのか、わからないようなその表情に、圭介は、ちょっとだけ緊張して、彼の様子を見守る。
近藤はつかの間、眼を閉じると、すぐに、ふわりと口元に、やわらかい 微笑を浮かべた。
次の瞬間、眼を開けると、マグカップをテーブルに置いて、手を圭介に向かってまっすぐ伸ばしてくる。
え・・・と思う間もなく、彼の手の甲で、こつんと額をノックされた。
甘い感触に一瞬眼を閉じると、肩を抱いていた近藤の腕に強い力が込められた。あっという間に、壁に身体を押し付けられると、そのまま、近藤が覆いかぶさってくる。
そして、額に、ちょんとキスを落とされて・・・そして・・・耳元で囁かれた。
「ばーか、気付くの遅えよ」
ちょっと照れたような、すねたようなその言葉に、ポタージュのせいではない、ジンワリとした暖かいものが胸に込み上げてきて。
はい、すみません・・・その言葉は、近藤の唇に吸い取られていた。
詳しいことまでは圭介には分からなかったが、カスタマーサポート部が引き出した情報から、最新セキュリティの更新プログラムに不具合があったことが、あっさりと判明した。
原因が分かってからの近藤の対応は早かった。
販売サイトの全サービスを停止させたのだ。
「ありえねぇだろ」
さらりと彼は、社長達にそう言ったらしい。
中途半端な状態でサイトを運営すれば、ますますカスタマーサポートに負荷がかかる。
これ以上は無理との判断だった。
機会損失が、という声も上がったのだろう。
当然だ。スマートフォン全体で見れば、最新機種の割合はまだまだ少ない。
このまま売り続けることは可能だったが、近藤は、カスタマーサポートの状態と、半端なサービスを提供することはならないとの判断で、全サイトをメンテナンス画面に切り替えた。
ただし、メンテナンス時間は12時間。
ソリューションが,24時間欲しいと言ったのを、近藤は、それこそ機会損失を盾にして、絶対に譲らなかった。
圭介はといえば、それこそガムシャラにお客様対応をしていた。
電話は、止まることを知らず、取っても取っても鳴り響く。ただ、唯一の救いだったのは、近藤のお陰で、各部署から総勢30名余りの社員とスタッフ達がカスタマーサポートに加勢できたことだった。
そのため、カスタマーサポートの社員達は、滞留していたメールサポートに専念することが出来たお陰で、6000件近い問い合わせメールは、あっという間に数を減らしていった。
今日が山だ・・・圭介はぐっと息を吸い込み、気合を入れた。
システムが復旧する予定は夜の12時。
小出は、本来18時でクローズする電話窓口を、12時まで開けることを決めた。
無論、誰にも異論はない。メールでサポートするより電話で話した方が、対応効率は早いからだ。
さすがにアルバイトスタッフは帰宅させたが、社員は残り、引き続き電話対応にあたる。それこそ、食事も休憩も取ることを忘れて、圭介は一心不乱に対応し続けた。
「お電話ありがとうございます・・・このたびはご迷惑をお掛けして・・・」
小出からレクチャーを受けたスクリプトを使い、会社の顔として謝りつづけ、受注を取り続ける。
次の電話を・・・そう思って受話器に手を伸ばした矢先、その手を遮る別の腕が伸びた。
手首を掴まれて、はっと顔を上げると、いつのまにか横に近藤が立っていた。
「もう、終わりだ」
言われた言葉にきょとんとすると、近藤が苦笑を浮かべた。
「12時だ。サイトが復旧した、見てみろ」
慌てて、サイトを見ると、確かにいつもの販売画面が圭介の目に飛び込んできた。
「あっ・・・セキュリティは大丈夫なんですか?」
ああ、と苦笑したまま近藤は答えると、圭介の手首を掴んだまま、立ち上がらせた。
戻るぞ、と言われ、えっ、あのっ、皆と・・・という圭介の言葉は一切無視されて、ずるずると引き摺られていく。
背後では、小出の「皆、ありがとう・・・お疲れさん・・・」という労いの言葉と、同時に社員が拍手をするのが聞こえてきて・・・その達成感の中に居られなかったことを恨めしく思いながら、圭介は仕方なく近藤と一緒に自分達のフロアへ歩き出していた。
◇◇◇◇◇
ほら、と言って手渡されたマグカップの中身はいつものコーヒーじゃなかった。
甘い香りに鼻をクンと一回鳴らして覗き込むとクルトンの浮いたポタージュが入っている。
買い置きのインスタントをいれてくれたらしい、近藤のさりげない優しさが嬉しい。
フロアーに戻った後、プチの受注が、凄い勢いで入り始めているのを確認しただけで、すぐにまた近藤にタクシーに乗せられてしまった。
結局、部屋に連れ帰られ、圭介はテーブルの前で疲れた身体を投げ出していた。
「何か喰うか?」
近藤が、なぜか心配そうな表情で、床にへたり込んでいる、圭介の顔を覗き込む。
その問いに黙って首を左右に振ると、マグカップに口をつけた。
食欲は消えていて、ざわつくような興奮だけが全身を支配していたが、そのトロリとした甘さが、疲れを癒すように胃に流れ落ち、体中に染み渡っていく。
ジン、とした温もりが中から湧き上がってきて、やっと圭介は緊張から解放されて、ホッと全身の力を抜いた。
そんな圭介の様子に、近藤も圭介の真横に腰を下ろすと、ネクタイを緩めながら圭介の肩に腕を回して、そっと身体を自分の方へ引き寄せた。
なすがまま、圭介はだるい身体を近藤に預け、彼の肩に頭を委ねる。
「疲れただろう・・・良くやったな」
ポツッと言われた、褒め言葉に、圭介はふわりと微笑んだ。
嬉しい・・・彼の役に立てて・・・そんな幸福感が湧き上がってくる。
「小出が褒めてた・・・お前が頑張って、皆を引っ張ってくれたと」
小出さんが?・・・じゃ、貴方は・・・?
声にならない問い・・・それすらも近藤は見透かしていて。
「お前の提案・・・あれは、的確だった」
近藤が、マグカップを持ったまま膝の上に投げ出していた手に、片手を重ねるとギュッと握り締めた。
「・・・ありがとな・・・圭介・・・」
多くを言わない、シンプルな言葉が嬉しくて・・・涙が出そうになる・・・
何か言おうと思うけど、胸が満ち足りたような幸福感に支配されてしまって、言葉が出てこない。
ああー俺、やっぱりこの人が好きだ・・・
唐突に胸の中に湧き上がる想い。
妻がいようと、愛人になろうと、彼の気まぐれだろうと、からかわれているのだろうと、そんなことは、もうどうでも良くなってしまった。
彼に憧れて、彼の仕事をしている姿が大好きで、誰よりも彼の役に立ちたいと思う、彼のためだったら何でも出来る・・・そう気付いてしまったから。
離れたくない・・・別れることなんて・・・絶対に・・・嫌だ・・・・・・
その想いは本当にしっくりと自分の中で形作られて。
彼が求めて望んでくれる限り・・・ずっと、ずっと、ずっと、一緒にいたい・・・。
何度も自覚した想いは、確固たるものに・・・確信に変化していて・・・圭介は自分の肩を抱いたまま、オフのままのテレビの液晶画面を静かな表情で見ている、近藤の端正な面差しを見つめた。
「近藤さん、俺・・・気付いたんです」
それは、思った以上に滑らかに自然に口を突いて出て。
「あー、なんに、だ?」
近藤は、握っていた手を離すと自分も静かにマグカップに口をつけた。
少し落とし加減にした部屋の灯が、彼の顔に陰影をほのかに浮かび上がらせていて、優美な横顔を圭介はじっと見つめた。
ふいに、胸がドキドキする。
甘い誘惑もあって。
告ったら、この人はどんな表情を見せるんだろう
その瞬間を想像して、圭介はクスリと久しぶりに心からの笑みを漏らした。
もう、迷いはなかった。
「あなたが、好きだってことにです。」
その言葉に、近藤のマグカップを持つ手が一瞬揺れた、
本当に驚いたのかもしれない。びっくりしたように、眼を見開いて、圭介を見返した。
何を考えているのか、わからないようなその表情に、圭介は、ちょっとだけ緊張して、彼の様子を見守る。
近藤はつかの間、眼を閉じると、すぐに、ふわりと口元に、やわらかい 微笑を浮かべた。
次の瞬間、眼を開けると、マグカップをテーブルに置いて、手を圭介に向かってまっすぐ伸ばしてくる。
え・・・と思う間もなく、彼の手の甲で、こつんと額をノックされた。
甘い感触に一瞬眼を閉じると、肩を抱いていた近藤の腕に強い力が込められた。あっという間に、壁に身体を押し付けられると、そのまま、近藤が覆いかぶさってくる。
そして、額に、ちょんとキスを落とされて・・・そして・・・耳元で囁かれた。
「ばーか、気付くの遅えよ」
ちょっと照れたような、すねたようなその言葉に、ポタージュのせいではない、ジンワリとした暖かいものが胸に込み上げてきて。
はい、すみません・・・その言葉は、近藤の唇に吸い取られていた。
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