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《 First Epilogue 》― Marigold+Addicted to U ―
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咽喉もとに大きな掌が這い回るのを感じて、ぞくり、と桂は身体を震わせた
体を一瞬も離したくなくて、亮の身体を抱きしめたまま、縺れる様に二人してベッドに倒れこむ。
淫らなままの舌は亮から逃れることも出来ずに、唇から誘い出されて…溢れ零れる唾液が口元を濡らすのにも構わず、舌先を絡め合わせたまま、淫靡なキスを繰り返し続ける。
「…んっ…ぁぁ…」
激しいキスに嬌声を零しながらも、桂は亮の身体に縋り、思いのままに亮の身体に手を滑らせる。
シャツ越しに感じる逞しい胸板、引き締まったわき腹、しなやかな背中…。そのどれもが愛しくて、手に伝う感触に涙が込み上げそうになる。
何度も思い出し…欲しいと、願ったその完璧なまでの裸身…。今手に届く、その肉体に桂はどんどん荒れ狂う熱の中に誘われていく。
切羽詰ったような亮の熱い掌が、敏感な身体中を撫で擦り、乱暴に衣服を剥ぎ取っていく。
全てを剥かれて、亮の愛撫に上気した熱い身体が冷やりとした外気に晒されて、寒い…と思うまもなく、次の瞬間には亮の熱い裸身が自分を覆い隠すように振ってくる。
「愛してる…桂…」
顔中に亮の唇が滑り、熱っぽく囁かれると、それだけで身体中が蕩けそうになってしまう…。
「…俺も…俺も…好き…好き…」
もっと…もっと…亮がどんなに好きか伝えたくて…でも出てくるのは…好き…たったそれだけ…。
自分の身体を味わい尽くすように、肌をきつく吸い上げていく亮の唇の動きが、桂の言葉で止まった。
「…山本?」
不意に熱い身体を放り出されてしまって、もどかしく桂は上半身を起こすと、自分の身体の上にいる亮をジッと見つめた。
亮は泣きそうな…笑いそうな…なんだか複雑な表情で自分をやっぱり見つめている。どうしたの…?そう聞こうとした瞬間、あ…と思うまもなく、また一方の手で顎を掴まれた。
「もう一度…」
呟くような低い亮の声。
「え…?何…?」
「…もう一度言って…さっきの…」
熱っぽい瞳のまま請われて…桂はぽっと顔を赤らめた…。
何度も…自分を卑しめた…。
何度も…言えないと諦めた…。
何度も…想いを殺そうとした…。
何度も…絶望のまま消そうとした…。
それでも…それでも…今…こうして言うことが出来る…まるで奇跡…。
桂は艶やかに、亮に向かって微笑むと、亮の額にそっと口付ける。
そのまま亮の肩に掴って、唇を頬や瞼や鼻先に滑らせた。啄ばむようなキスを何度も繰り返して、しっとりと亮を見つめる。
うっとりと桂のキスを感じていた亮が、桂の瞳を覗き込むように見返した。
溢れるような想いを交わすように瞬きもせずに見つめあい続ける。
何も言わない亮の瞳からは自分を想う熱い気持ちが伝わってくるようで、その瞳をしっかりと見つめながら、桂は亮の願いを…そして…自分の思いを紡いでいた。
「…山本…好き…」
告げて、もう一度自分の全てを差し出すように唇を寄せていく。亮の唇が自分を迎えると、ゆっくりと舌を差し入れて、亮のものと絡め合わせる。
誓うように桂は自分の唇を捧げて、求め合うように舌を絡ませあうキスで隠し続けた想いの全てを伝える…。
激しさを増す、亮の貪るようなキスに溺れながら、桂は何度も、好き…と繰り返し続けた…。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「ぁっ…あぁぁっ……!」
痛みに耐えるような桂の悲鳴に亮は一瞬動きを止めた。余裕なんて無くて、桂の身体を気遣うことも出来ずに早急に身体を繋いでしまっていた。
…大丈夫…いいから…来て…。
痛みに唇を噛み締めながら、それでも必死で自分を求める桂。
はぁ、と亮は熱の篭った吐息を吐き出した。
自分を受け入れている桂の蕾の甘苦しい締め付けに、今すぐにでも乱暴に揺さぶり昇りつめてしまいたい…。
「…桂……。悪い…。…俺…止められない…」
その言葉に、トロンとした瞳のまま桂が頷く。
健気に自分の為に身体を開く桂の額にそっと口付けて、目じりに浮かぶ涙を優しく吸い取りながら亮は手を桂の胸に滑らせた。
柔らかく胸の尖りに指を絡ませ、ギュッと押しつぶす。ツンと立った懐かしい胸の肉片に爪を掛けて嬲っていく。
「…ぁ…ん…んっ…」
甘い啜り泣くような桂の声に、腰にズンと疼くような熱の塊が落ちてくるのを感じる。
射精感を何とか息を詰めてやり過ごすと、亮はずるっと自身を桂の中から引き抜いた。鈴口から白濁がボトボトと落ちて桂の太股を濡らす。
「…やっ…!!」
急に自分を満たす物を奪われて桂がいやいやをするように頭を左右に振った。それを愛しく見つめて、亮は桂の耳朶を甘噛みすると囁いた。
「桂…俺が欲しい…?」
桂の、張り詰めて蜜をしとどに零しているそれを、握りながら緩急を付けて扱いてやると、桂がコクコクと頷いた。 羞恥のためか、先程まで亮に絡めていた腕を解いて自分の顔を覆っている。亮は確かめるように、桂の蕾につっと指を這わせた。
「あっ…ぁぁん…」
桂が喘ぎを零すのを耳にしながら、咲き綻んだ蕾に指を入れて甘く潤んだ襞を淫らに弄っていく。
乱暴な挿入だったにもかかわらず、桂のそこはもう十分に柔らかく開いて、ひくひくと物欲しそうに亮を待っている。
綻んだそこから、自分がさっき零した精液が漏れて蕾を濡らしているのを見つめて、亮はゴクッと咽喉を鳴らした。
「…ごめん…」
言って、そこにもう一度ズクッと限界まで怒張したものを捻りこむ。
ひゅっと、乱暴な挿入に桂の咽喉が鳴るのも構わず、深遠まで押しこんで、くっと亮は息を詰めると、桂の腰を押さえつけて激しく抜き差しを始めた。
「あっ…あっあっ…やっ…やま…もとっ…」
桂が自分の名を呼ぶのを耳にしながら、亮は桂を貪ることに溺れて行った。
体を一瞬も離したくなくて、亮の身体を抱きしめたまま、縺れる様に二人してベッドに倒れこむ。
淫らなままの舌は亮から逃れることも出来ずに、唇から誘い出されて…溢れ零れる唾液が口元を濡らすのにも構わず、舌先を絡め合わせたまま、淫靡なキスを繰り返し続ける。
「…んっ…ぁぁ…」
激しいキスに嬌声を零しながらも、桂は亮の身体に縋り、思いのままに亮の身体に手を滑らせる。
シャツ越しに感じる逞しい胸板、引き締まったわき腹、しなやかな背中…。そのどれもが愛しくて、手に伝う感触に涙が込み上げそうになる。
何度も思い出し…欲しいと、願ったその完璧なまでの裸身…。今手に届く、その肉体に桂はどんどん荒れ狂う熱の中に誘われていく。
切羽詰ったような亮の熱い掌が、敏感な身体中を撫で擦り、乱暴に衣服を剥ぎ取っていく。
全てを剥かれて、亮の愛撫に上気した熱い身体が冷やりとした外気に晒されて、寒い…と思うまもなく、次の瞬間には亮の熱い裸身が自分を覆い隠すように振ってくる。
「愛してる…桂…」
顔中に亮の唇が滑り、熱っぽく囁かれると、それだけで身体中が蕩けそうになってしまう…。
「…俺も…俺も…好き…好き…」
もっと…もっと…亮がどんなに好きか伝えたくて…でも出てくるのは…好き…たったそれだけ…。
自分の身体を味わい尽くすように、肌をきつく吸い上げていく亮の唇の動きが、桂の言葉で止まった。
「…山本?」
不意に熱い身体を放り出されてしまって、もどかしく桂は上半身を起こすと、自分の身体の上にいる亮をジッと見つめた。
亮は泣きそうな…笑いそうな…なんだか複雑な表情で自分をやっぱり見つめている。どうしたの…?そう聞こうとした瞬間、あ…と思うまもなく、また一方の手で顎を掴まれた。
「もう一度…」
呟くような低い亮の声。
「え…?何…?」
「…もう一度言って…さっきの…」
熱っぽい瞳のまま請われて…桂はぽっと顔を赤らめた…。
何度も…自分を卑しめた…。
何度も…言えないと諦めた…。
何度も…想いを殺そうとした…。
何度も…絶望のまま消そうとした…。
それでも…それでも…今…こうして言うことが出来る…まるで奇跡…。
桂は艶やかに、亮に向かって微笑むと、亮の額にそっと口付ける。
そのまま亮の肩に掴って、唇を頬や瞼や鼻先に滑らせた。啄ばむようなキスを何度も繰り返して、しっとりと亮を見つめる。
うっとりと桂のキスを感じていた亮が、桂の瞳を覗き込むように見返した。
溢れるような想いを交わすように瞬きもせずに見つめあい続ける。
何も言わない亮の瞳からは自分を想う熱い気持ちが伝わってくるようで、その瞳をしっかりと見つめながら、桂は亮の願いを…そして…自分の思いを紡いでいた。
「…山本…好き…」
告げて、もう一度自分の全てを差し出すように唇を寄せていく。亮の唇が自分を迎えると、ゆっくりと舌を差し入れて、亮のものと絡め合わせる。
誓うように桂は自分の唇を捧げて、求め合うように舌を絡ませあうキスで隠し続けた想いの全てを伝える…。
激しさを増す、亮の貪るようなキスに溺れながら、桂は何度も、好き…と繰り返し続けた…。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「ぁっ…あぁぁっ……!」
痛みに耐えるような桂の悲鳴に亮は一瞬動きを止めた。余裕なんて無くて、桂の身体を気遣うことも出来ずに早急に身体を繋いでしまっていた。
…大丈夫…いいから…来て…。
痛みに唇を噛み締めながら、それでも必死で自分を求める桂。
はぁ、と亮は熱の篭った吐息を吐き出した。
自分を受け入れている桂の蕾の甘苦しい締め付けに、今すぐにでも乱暴に揺さぶり昇りつめてしまいたい…。
「…桂……。悪い…。…俺…止められない…」
その言葉に、トロンとした瞳のまま桂が頷く。
健気に自分の為に身体を開く桂の額にそっと口付けて、目じりに浮かぶ涙を優しく吸い取りながら亮は手を桂の胸に滑らせた。
柔らかく胸の尖りに指を絡ませ、ギュッと押しつぶす。ツンと立った懐かしい胸の肉片に爪を掛けて嬲っていく。
「…ぁ…ん…んっ…」
甘い啜り泣くような桂の声に、腰にズンと疼くような熱の塊が落ちてくるのを感じる。
射精感を何とか息を詰めてやり過ごすと、亮はずるっと自身を桂の中から引き抜いた。鈴口から白濁がボトボトと落ちて桂の太股を濡らす。
「…やっ…!!」
急に自分を満たす物を奪われて桂がいやいやをするように頭を左右に振った。それを愛しく見つめて、亮は桂の耳朶を甘噛みすると囁いた。
「桂…俺が欲しい…?」
桂の、張り詰めて蜜をしとどに零しているそれを、握りながら緩急を付けて扱いてやると、桂がコクコクと頷いた。 羞恥のためか、先程まで亮に絡めていた腕を解いて自分の顔を覆っている。亮は確かめるように、桂の蕾につっと指を這わせた。
「あっ…ぁぁん…」
桂が喘ぎを零すのを耳にしながら、咲き綻んだ蕾に指を入れて甘く潤んだ襞を淫らに弄っていく。
乱暴な挿入だったにもかかわらず、桂のそこはもう十分に柔らかく開いて、ひくひくと物欲しそうに亮を待っている。
綻んだそこから、自分がさっき零した精液が漏れて蕾を濡らしているのを見つめて、亮はゴクッと咽喉を鳴らした。
「…ごめん…」
言って、そこにもう一度ズクッと限界まで怒張したものを捻りこむ。
ひゅっと、乱暴な挿入に桂の咽喉が鳴るのも構わず、深遠まで押しこんで、くっと亮は息を詰めると、桂の腰を押さえつけて激しく抜き差しを始めた。
「あっ…あっあっ…やっ…やま…もとっ…」
桂が自分の名を呼ぶのを耳にしながら、亮は桂を貪ることに溺れて行った。
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