36 / 84
2.5 セフィリオの恋と愛 (セフィリオ視点)
⑫
しおりを挟む
「おや。ご高名な伯爵様に名を知られているとは、私も偉くなった気分ですね」
そう言うアンベシル男爵からは、男爵では到底出し得ない、威厳と品格に満ちた出で立ちで、優雅に僕たちへと歩み寄ってくる。
当然だ。
この国において、この男以上に偉い人などいないのだから。
こんなところで、こんなことをしていい人では無いはずなのだけど。
胃痛に鳩尾を抑えるエドと、頭を抱える文官たちの姿が思い浮かぶ。
兄の気配がゆらりと揺らぐ。認識阻害の魔術をかけているようだった。
身分を偽るための策なのだろう。
「私は魔術師では無いのですが……。
呪文や所作を学んだことがありまして」
その王族たる威圧感を敢えて隠すこともせず、兄はキンケル卿に向けて言う。
「私の記憶が正しければ、そういう魔術の使用の仕方は、研究院で資格の剥奪も有り得るのではないですか?」
彼は男爵の言葉の内容よりも、その風格に完全に気圧されてしまったようだった。
口を数回開けたり閉めたりしながら、僕と、男爵を交互に見て、もごもごと挨拶をして、そのまま狼狽して去っていった。
「……ありがとうございます。助かりました」
僕は、男爵……もとい国王であり、僕の兄に、礼を言う。
「本当に君は………厄介なタイプを惹きつけるね」
そんなこと言われても、不可抗力だ。
概ねこの容姿のせいなのだから、文句は母に言って欲しい。
僕はこれでも自衛している。
アレクほど、無自覚に全方位に色々と放っていない。
「彼も、心配しているようだよ」
兄が指し示す方には、男爵の屋敷の門の陰からアレクが出てきた。
「アレク……いたんだね」
アレクは、僕と視線が合うと、ふと安心したように息をついた。
「いや、俺が出ると……余計に面倒なことになりそうだったから」
アレクは手に持った抜身の剣を鞘に納め、僕へと駆け寄ってくる。
どこから、聞かれていたのだろう。
もしかして、初めから?
「セフィリオだったら、大丈夫だと思った」
アレクはそう言いながら、僕の肩に触れた。
そして、「二人も知り合いだったんだな」と僕と兄アンベシル男爵をみて、言った。
アレクに触れられたところから、力が抜けて、緊張が解ける。
僕は、長い息を吐いた。
アレクに信用されているのだと思ったら、あの苛立った対応をした自分が情けない気がした。
こちらの言葉が通じないと分かった時点で、わざわざ言い争う必要は無かったのだ。
キンケル卿を追い払うなり、もっと穏便に済ます方法だってあったはずで。
そんな反省を僕がしていると、
「まあ、あの男がセフィリオに触れたら、俺が瞬間に突き飛ばしただろうけど。
あんなことされて、言われて、耐える意味は無い。
セフィリオは優し過ぎる」
アレクは爽やかに、全く迷いなく、僕の考えとは逆のことをさらりと言った。
確かに………アレクの言う通りだ。
僕が優し過ぎるかはさておき。
キンケル卿の行動を考えれば、正当性はこちらにある。
探索魔法で一方的にこちらの居場所を知り、さらに僕の同意も無く連れ去るような行為に及べば、完全に付き纏い行為からの誘拐未遂だ。
反撃したとしても、正当防衛として処理されるだろう。
それが分かっていて、アレクは言っているのだろうと思う。
苛立ちが先だって、冷静に考えれなかったことを、やはり反省する。
それにしても。
アレクに突き飛ばされたら、どれくらい吹き飛ぶのかな。
死んだりしない?
「さっきの男はどうなるんだ?」
アレクが心配そうに、僕に聞く。
「魔術の禁止事項をいくつか侵しているようだし、魔術の研究院が認めている資格は剥奪されるだろうね」
僕は、言いながらも、先ほどキンケル卿に言われたことを、思い出していた。
ぐるぐると、頭をあの言葉たちが巡って、何度も僕の中で繰り返し、反響する。
確かに僕は出生すら明かされない、秘匿された第四王子なんて、複雑な立場にある。
さらに、今は滅された北の守り人の強大な力を受け継いでいる。
この制限された環境で、僕が考えて、行ってきたことは、本当に、僕の意志と言っていいのだろうか。
与えられたものが、誰かにとって都合のいい、僕のこれからを操作するためのものだったということも、あり得るのではないか。
あの時は、カッとなって反論したけれど、じわじわと僕の中に彼の言葉が侵蝕してくるようだった。
「僕が、国を……皆のことを憂うのは、そんなにおかしなことなのかな」
僕の惑いは、意識する前に、ぽつり、と口から零れてしまった。
僕が、王宮で閉ざされた空間に居ながら、広い世界を知って、学んで、志したものは、全部偽物だと言うことだろうか。
僕が、自分の知り得たことを、出来ることを、未来のために使いたいと願うことは、誰かに良いように思いこまされたことなのだろうか。
「この想いも、願いも、これまでしてきたことも……誰かに選ばされたものなのかな」
僕は………僕の意志は………どうだったのだろうか。
ああ。僕は、こういうところがあって。
いつも、簡単にわからなくなってしまう。
自分の存在や気持ちや、やっていることなんて、全部意味が無いような、そんな気持ちが渦巻いて………世界の全部が僕を拒んでいるような、無力感に襲われて、どうしていいのか分からなくなってしまう。
「いや、セフィリオは選べと言われたからって、選ぶようなこと、しないだろ」
アレクが、大きくも無く、小さくも無い、普通の声で、けれど明瞭に言った。
きっぱりと当たり前のことのように告げられた言葉に、僕は思考を中断して、弾かれたように顔を上げた。
「自分が納得できないことは、いくら人に言われたからって、セフィリオは絶対にやらない」
アレクの言葉はやはり、真っ直ぐに心から発されたもので、僕へとそのまま届いた。
「違うのか?」
「……………違わ、ない」
僕は、そんなに従順で、大人しくは、決してない。
容姿や、この強大な力、時には自分自身を盾にして、武器にして、己の望む道を歩んできたからこそ、僕は今、こうしてこの場に立っていられるのだ。
強かで、頑固なのだと、知っている。
「俺は、セフィリオのそういうところも、好きだよ」
「………アレク」
「まあ、自分の安全を最優先にして欲しいとは思うけど」
「………うん。ありがとう」
先ほど感じていた僕の惑いは、いとも簡単に晴れてしまった。
アレクは「だいたいな」と続ける。
「セフィリオみたいな人間が、魔獣の研究をしたり、魔術の研究をしたりして【スタンピード】について取り組むのがおかしいならさ。
俺はしたくてしてるけど……何でもない俺が、度々【スタンピード】の討伐に参加し続けてるのだって、周りから見れば、理由も無いし、意味だって分からないだろ。
おかしいおかしくないで言うなら、かなり異常だという自覚がある」
アレクが何でもない、なんてことは全く無い。
けれど、おかしいおかしくないで言えば、間違いなく異常だ。
アレクの心身の強靭さは、普通じゃない。
繰り返し討伐に参加するアレクを、周りの人々は、もはや畏怖や憧憬を含む尊敬の眼差しでみている。
そのことにも、きっと彼は気づいていないんだろうけど。
僕があれほど手こずっていた、魔素計の設置だって、これまでが嘘のように次々に設置が進んでいる。
本人が自覚するより遥かに名の知れたアレクの協力は、魔素計設置に関しても、絶大な信頼を与えてくれるのだ。
年々増える【スタンピード】に、冒険者ギルド内の不安も高まっているはずだ。
その場、その状況におけるアレクの存在は、絶大な安心感を与えてくれている。
「ものは相談なのだけれどね」
今まで、僕とアレクのやり取りを黙って聞いていた、兄アンベシル男爵がここに来て口を開いた。
僕の警戒が一瞬にして高まる。
僕は、この人の企みがいつも周りを振り回すことを知っているから。
僕の鋭利な視線も、全く意に返さずに、兄アンベシル男爵は続ける。
「アレクセイ殿のことを、歌劇にしたいという話があるのだけれど、どうだろうか」
兄はまた、こんなことを言いだした。
そう言うアンベシル男爵からは、男爵では到底出し得ない、威厳と品格に満ちた出で立ちで、優雅に僕たちへと歩み寄ってくる。
当然だ。
この国において、この男以上に偉い人などいないのだから。
こんなところで、こんなことをしていい人では無いはずなのだけど。
胃痛に鳩尾を抑えるエドと、頭を抱える文官たちの姿が思い浮かぶ。
兄の気配がゆらりと揺らぐ。認識阻害の魔術をかけているようだった。
身分を偽るための策なのだろう。
「私は魔術師では無いのですが……。
呪文や所作を学んだことがありまして」
その王族たる威圧感を敢えて隠すこともせず、兄はキンケル卿に向けて言う。
「私の記憶が正しければ、そういう魔術の使用の仕方は、研究院で資格の剥奪も有り得るのではないですか?」
彼は男爵の言葉の内容よりも、その風格に完全に気圧されてしまったようだった。
口を数回開けたり閉めたりしながら、僕と、男爵を交互に見て、もごもごと挨拶をして、そのまま狼狽して去っていった。
「……ありがとうございます。助かりました」
僕は、男爵……もとい国王であり、僕の兄に、礼を言う。
「本当に君は………厄介なタイプを惹きつけるね」
そんなこと言われても、不可抗力だ。
概ねこの容姿のせいなのだから、文句は母に言って欲しい。
僕はこれでも自衛している。
アレクほど、無自覚に全方位に色々と放っていない。
「彼も、心配しているようだよ」
兄が指し示す方には、男爵の屋敷の門の陰からアレクが出てきた。
「アレク……いたんだね」
アレクは、僕と視線が合うと、ふと安心したように息をついた。
「いや、俺が出ると……余計に面倒なことになりそうだったから」
アレクは手に持った抜身の剣を鞘に納め、僕へと駆け寄ってくる。
どこから、聞かれていたのだろう。
もしかして、初めから?
「セフィリオだったら、大丈夫だと思った」
アレクはそう言いながら、僕の肩に触れた。
そして、「二人も知り合いだったんだな」と僕と兄アンベシル男爵をみて、言った。
アレクに触れられたところから、力が抜けて、緊張が解ける。
僕は、長い息を吐いた。
アレクに信用されているのだと思ったら、あの苛立った対応をした自分が情けない気がした。
こちらの言葉が通じないと分かった時点で、わざわざ言い争う必要は無かったのだ。
キンケル卿を追い払うなり、もっと穏便に済ます方法だってあったはずで。
そんな反省を僕がしていると、
「まあ、あの男がセフィリオに触れたら、俺が瞬間に突き飛ばしただろうけど。
あんなことされて、言われて、耐える意味は無い。
セフィリオは優し過ぎる」
アレクは爽やかに、全く迷いなく、僕の考えとは逆のことをさらりと言った。
確かに………アレクの言う通りだ。
僕が優し過ぎるかはさておき。
キンケル卿の行動を考えれば、正当性はこちらにある。
探索魔法で一方的にこちらの居場所を知り、さらに僕の同意も無く連れ去るような行為に及べば、完全に付き纏い行為からの誘拐未遂だ。
反撃したとしても、正当防衛として処理されるだろう。
それが分かっていて、アレクは言っているのだろうと思う。
苛立ちが先だって、冷静に考えれなかったことを、やはり反省する。
それにしても。
アレクに突き飛ばされたら、どれくらい吹き飛ぶのかな。
死んだりしない?
「さっきの男はどうなるんだ?」
アレクが心配そうに、僕に聞く。
「魔術の禁止事項をいくつか侵しているようだし、魔術の研究院が認めている資格は剥奪されるだろうね」
僕は、言いながらも、先ほどキンケル卿に言われたことを、思い出していた。
ぐるぐると、頭をあの言葉たちが巡って、何度も僕の中で繰り返し、反響する。
確かに僕は出生すら明かされない、秘匿された第四王子なんて、複雑な立場にある。
さらに、今は滅された北の守り人の強大な力を受け継いでいる。
この制限された環境で、僕が考えて、行ってきたことは、本当に、僕の意志と言っていいのだろうか。
与えられたものが、誰かにとって都合のいい、僕のこれからを操作するためのものだったということも、あり得るのではないか。
あの時は、カッとなって反論したけれど、じわじわと僕の中に彼の言葉が侵蝕してくるようだった。
「僕が、国を……皆のことを憂うのは、そんなにおかしなことなのかな」
僕の惑いは、意識する前に、ぽつり、と口から零れてしまった。
僕が、王宮で閉ざされた空間に居ながら、広い世界を知って、学んで、志したものは、全部偽物だと言うことだろうか。
僕が、自分の知り得たことを、出来ることを、未来のために使いたいと願うことは、誰かに良いように思いこまされたことなのだろうか。
「この想いも、願いも、これまでしてきたことも……誰かに選ばされたものなのかな」
僕は………僕の意志は………どうだったのだろうか。
ああ。僕は、こういうところがあって。
いつも、簡単にわからなくなってしまう。
自分の存在や気持ちや、やっていることなんて、全部意味が無いような、そんな気持ちが渦巻いて………世界の全部が僕を拒んでいるような、無力感に襲われて、どうしていいのか分からなくなってしまう。
「いや、セフィリオは選べと言われたからって、選ぶようなこと、しないだろ」
アレクが、大きくも無く、小さくも無い、普通の声で、けれど明瞭に言った。
きっぱりと当たり前のことのように告げられた言葉に、僕は思考を中断して、弾かれたように顔を上げた。
「自分が納得できないことは、いくら人に言われたからって、セフィリオは絶対にやらない」
アレクの言葉はやはり、真っ直ぐに心から発されたもので、僕へとそのまま届いた。
「違うのか?」
「……………違わ、ない」
僕は、そんなに従順で、大人しくは、決してない。
容姿や、この強大な力、時には自分自身を盾にして、武器にして、己の望む道を歩んできたからこそ、僕は今、こうしてこの場に立っていられるのだ。
強かで、頑固なのだと、知っている。
「俺は、セフィリオのそういうところも、好きだよ」
「………アレク」
「まあ、自分の安全を最優先にして欲しいとは思うけど」
「………うん。ありがとう」
先ほど感じていた僕の惑いは、いとも簡単に晴れてしまった。
アレクは「だいたいな」と続ける。
「セフィリオみたいな人間が、魔獣の研究をしたり、魔術の研究をしたりして【スタンピード】について取り組むのがおかしいならさ。
俺はしたくてしてるけど……何でもない俺が、度々【スタンピード】の討伐に参加し続けてるのだって、周りから見れば、理由も無いし、意味だって分からないだろ。
おかしいおかしくないで言うなら、かなり異常だという自覚がある」
アレクが何でもない、なんてことは全く無い。
けれど、おかしいおかしくないで言えば、間違いなく異常だ。
アレクの心身の強靭さは、普通じゃない。
繰り返し討伐に参加するアレクを、周りの人々は、もはや畏怖や憧憬を含む尊敬の眼差しでみている。
そのことにも、きっと彼は気づいていないんだろうけど。
僕があれほど手こずっていた、魔素計の設置だって、これまでが嘘のように次々に設置が進んでいる。
本人が自覚するより遥かに名の知れたアレクの協力は、魔素計設置に関しても、絶大な信頼を与えてくれるのだ。
年々増える【スタンピード】に、冒険者ギルド内の不安も高まっているはずだ。
その場、その状況におけるアレクの存在は、絶大な安心感を与えてくれている。
「ものは相談なのだけれどね」
今まで、僕とアレクのやり取りを黙って聞いていた、兄アンベシル男爵がここに来て口を開いた。
僕の警戒が一瞬にして高まる。
僕は、この人の企みがいつも周りを振り回すことを知っているから。
僕の鋭利な視線も、全く意に返さずに、兄アンベシル男爵は続ける。
「アレクセイ殿のことを、歌劇にしたいという話があるのだけれど、どうだろうか」
兄はまた、こんなことを言いだした。
4
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
「好きって言ったら負け!」完璧すぎる生徒会コンビの恋愛頭脳戦は今日も平行線です~恋は勝ち負けじゃないと知るまでの攻防戦
中岡 始
BL
「好きって言ったら負け」
それが、俺たちの間にある、たったひとつのルールだった。
星遥学園の顔、生徒会長・一ノ瀬結翔と副会長・神城凪。
容姿、成績、カリスマ性――すべてが完璧なふたりは、周囲から「最強ペア」と呼ばれている。
けれどその内側では、日々繰り広げられる仁義なき恋愛頭脳戦があった。
・さりげない言葉の応酬
・SNSでの匂わせ合戦
・触れそうで触れない、静かな視線の駆け引き
恋してるなんて認めたくない。
でも、相手からの“告白”を待ち続けてしまう――
そんなふたりの関係が変わったのは、修学旅行での一夜。
「俺、たぶん君に“負けてもいい”って思いかけてる」
その一言が、沈黙を揺るがし、心の距離を塗り替えていく。
勝ち負けなんかじゃない、想いのかたちにたどり着くまで。
これは、美形ふたりの駆け引きまみれなラブコメ戦線、
ついに“終戦”の火蓋が落ちるまでの物語。
逃げる銀狐に追う白竜~いいなずけ竜のアレがあんなに大きいなんて聞いてません!~
結城星乃
BL
【執着年下攻め🐲×逃げる年上受け🦊】
愚者の森に住む銀狐の一族には、ある掟がある。
──群れの長となる者は必ず真竜を娶って子を成し、真竜の加護を得ること──
長となる証である紋様を持って生まれてきた皓(こう)は、成竜となった番(つがい)の真竜と、婚儀の相談の為に顔合わせをすることになった。
番の真竜とは、幼竜の時に幾度か会っている。丸い目が綺羅綺羅していて、とても愛らしい白竜だった。この子が将来自分のお嫁さんになるんだと、胸が高鳴ったことを思い出す。
どんな美人になっているんだろう。
だが相談の場に現れたのは、冷たい灰銀の目した、自分よりも体格の良い雄竜で……。
──あ、これ、俺が……抱かれる方だ。
──あんな体格いいやつのあれ、挿入したら絶対壊れる!
──ごめんみんな、俺逃げる!
逃げる銀狐の行く末は……。
そして逃げる銀狐に竜は……。
白竜×銀狐の和風系異世界ファンタジー。
追放された味見係、【神の舌】で冷徹皇帝と聖獣の胃袋を掴んで溺愛される
水凪しおん
BL
「無能」と罵られ、故郷の王宮を追放された「味見係」のリオ。
行き場を失った彼を拾ったのは、氷のような美貌を持つ隣国の冷徹皇帝アレスだった。
「聖獣に何か食わせろ」という無理難題に対し、リオが作ったのは素朴な野菜スープ。しかしその料理には、食べた者を癒やす伝説のスキル【神の舌】の力が宿っていた!
聖獣を元気にし、皇帝の凍てついた心をも溶かしていくリオ。
「君は俺の宝だ」
冷酷だと思われていた皇帝からの、不器用で真っ直ぐな溺愛。
これは、捨てられた料理人が温かいご飯で居場所を作り、最高にハッピーになる物語。
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる