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なので安心して身を任せる事が出来ました。
しばらくしてから解放されたので起き上がり服を整えてから改めてお礼を言うと彼は微笑みながらこう答えてくれました。
「気にしなくていいよ、それより、ミラ嬢は、なんで私と婚姻したいのかな? 正直に話して欲しいんだ」
そう問いかけてくる彼に私は答えることにしました。
何故なら嘘偽りなく話す必要があると思ったからです。
だから包み隠さず全てを打ち明けました。
それを聞いた彼は嬉しそうに微笑んでくれたのです。
私の頭を撫でながらこう言ってくれました。
「そうか、君も私と同じ気持ちでいてくれたんだね、嬉しいよ」
私は、その言葉に嬉しくなりました。
だって、私の事をこんなにも思ってくれる人なんて他にはいないのですから、
私達はお互いに見つめ合うと、自然と顔が近づいていき、そして、お互いの唇を重ね合いました。
「んっ……ちゅぱっ……」
初めは軽く触れ合う程度のものだったが次第にエスカレートしていき舌を絡ませ合ったり唾液を交換したりと
激しいものになって行くにつれて私達の興奮度も高まっていった。
それからどれぐらい経っただろうか?
ようやく落ち着いたところで私は、レリオ様に問いかけた。
「あの、レリオ様、一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
私が問いかけるとレリオ様は頷いてくださったので私は意を決して質問してみた。
「レリオ様は、どうして、私のような女を妻にしようとお考えなのですか?」
「それはね、君が魅力的だからだ、それに私はね、君の事が好きなんだよ、初めて会った時からね。一目惚れってやつだな」
その言葉を聞いて私は思わず赤面してしまった。
まさかそんなストレートに言われるとは思ってなかったからびっくりしたけど嬉しかった。
でもまだ疑問が残っていたので思い切って聞いてみることにした。
「あの、もう一つ聞きたい事があるんですけどいいですか?」
「どうぞ」
「裏の顔って、なんですか? 私にはよく分からなくて……」
途端に険しい表情になる彼を見て少し怖くなる。
次の瞬間には笑みを浮かべてこう言った。
「そんな事より、もっと楽しい話をしようじゃないか、例えば、これからの二人の生活についてとかさ、どう思う?
やっぱり君は、可愛い私のお嫁さんになるべきだと思うんだけど、どうだろう?」
何でしょうか、妙にはぐらかされている気がするのですが、
「いえ、そう言うわけには行きませんわ、そもそも何故、私なんかを娶ろうとなさるのです? 貴方なら引く手数多でしょうに、どうして、私なのでしょうか?」
するとレリオ様は困ったような表情で言った。
「実はね、私は昔からあまり女性に興味が無くてね」
「え? そうなんですか? 意外ですね」
「ああ、そうなんだ、それで、ある日、友人に誘われたパーティーに参加した時に君に出会って一目見た瞬間、恋に落ちてしまったんだ」
そう言われた瞬間、私の顔が一気に熱くなった。
するとレリオ様は、私の顎を持ち上げると、じっと見つめてきた。
「可愛いその瞳にその、潤んだ唇に、柔らかそうな肌……全てが愛おしい……今すぐ食べてしまいたいくらいだ……いいかい?」
そう耳元で囁かれただけでゾクゾクとした感覚が背筋を走る。
すると、レリオ様は、クスクスっと笑うと
「冗談だよ、本当にミラ嬢は分かりやすいな」
と言ってきた。
どうやらからかわれていたようだ。
でも不思議と嫌な気分はしなかった。
むしろ嬉しかった。
それからしばらく談笑した後、私は部屋に戻り、眠りについた。
翌朝、目を覚ますとそこには、レリオ様がいた。
どうやら起こしに来たらしい。
そして朝食を済ませた後、着替えを終えると、
私は執事の一人にこう言われる。
「今ならまだ間に合います、お屋敷にお帰り下さい」
そう言われたが私は首を横に振る。
そして、こう答えた。
「いいえ、私は逃げません、たとえ、この身がどうなろうとも、私は、あの方の妻になると決めたのだから!」
何故、この人がその様に言うのかもわからないけれど、それはきっと、私の身を案じてだろう。
それでも、私は、逃げるわけにはいかないのだ。
なぜなら、私の人生は、あの人に出会うために、あったのだと思うから、
そう思い強い意思でいると
「どうなっても知りませんよ、私は見て来たんです、彼女達がどうなったのかを」
と、どこか含みのある言い方をされたので、私は首を傾げる。
すると、その人は、私に向かってこう言ってきました。
「貴女はまだ知らないんですね、公爵家の闇を、公爵様の本当の姿を」
そう言われてしまうと気になってしまい、思わず聞き返してしまう。
するとその人は語り始めた。
「公爵様のはどのようなお方ですか? ミラ様」
そう聞かれたので素直に答えました。
「とてもお優しくて紳士的な方ですわ」
と答えると何故か笑われてしまいました。そして続けてこうも言われました。
「そうですか、では次に公爵様のお姿を思い浮かべてみて下さい」
と言われて言われた通りにしてみました。
「では、本当の公爵様はお優しく御座いません、まず、冷たいお方です、ちなみに、ミラ様とダンスなさった後、お屋敷に戻られた公爵様は、メイドにこう言われていましたよ、あの女が、俺の手で狂い喘ぐ姿が楽しみだと」
それを聞いて私はゾッとした。
そして同時に恐怖を感じた。
何故なら、レリオ様は、私に優しく接してくれたからだ。
しばらくしてから解放されたので起き上がり服を整えてから改めてお礼を言うと彼は微笑みながらこう答えてくれました。
「気にしなくていいよ、それより、ミラ嬢は、なんで私と婚姻したいのかな? 正直に話して欲しいんだ」
そう問いかけてくる彼に私は答えることにしました。
何故なら嘘偽りなく話す必要があると思ったからです。
だから包み隠さず全てを打ち明けました。
それを聞いた彼は嬉しそうに微笑んでくれたのです。
私の頭を撫でながらこう言ってくれました。
「そうか、君も私と同じ気持ちでいてくれたんだね、嬉しいよ」
私は、その言葉に嬉しくなりました。
だって、私の事をこんなにも思ってくれる人なんて他にはいないのですから、
私達はお互いに見つめ合うと、自然と顔が近づいていき、そして、お互いの唇を重ね合いました。
「んっ……ちゅぱっ……」
初めは軽く触れ合う程度のものだったが次第にエスカレートしていき舌を絡ませ合ったり唾液を交換したりと
激しいものになって行くにつれて私達の興奮度も高まっていった。
それからどれぐらい経っただろうか?
ようやく落ち着いたところで私は、レリオ様に問いかけた。
「あの、レリオ様、一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
私が問いかけるとレリオ様は頷いてくださったので私は意を決して質問してみた。
「レリオ様は、どうして、私のような女を妻にしようとお考えなのですか?」
「それはね、君が魅力的だからだ、それに私はね、君の事が好きなんだよ、初めて会った時からね。一目惚れってやつだな」
その言葉を聞いて私は思わず赤面してしまった。
まさかそんなストレートに言われるとは思ってなかったからびっくりしたけど嬉しかった。
でもまだ疑問が残っていたので思い切って聞いてみることにした。
「あの、もう一つ聞きたい事があるんですけどいいですか?」
「どうぞ」
「裏の顔って、なんですか? 私にはよく分からなくて……」
途端に険しい表情になる彼を見て少し怖くなる。
次の瞬間には笑みを浮かべてこう言った。
「そんな事より、もっと楽しい話をしようじゃないか、例えば、これからの二人の生活についてとかさ、どう思う?
やっぱり君は、可愛い私のお嫁さんになるべきだと思うんだけど、どうだろう?」
何でしょうか、妙にはぐらかされている気がするのですが、
「いえ、そう言うわけには行きませんわ、そもそも何故、私なんかを娶ろうとなさるのです? 貴方なら引く手数多でしょうに、どうして、私なのでしょうか?」
するとレリオ様は困ったような表情で言った。
「実はね、私は昔からあまり女性に興味が無くてね」
「え? そうなんですか? 意外ですね」
「ああ、そうなんだ、それで、ある日、友人に誘われたパーティーに参加した時に君に出会って一目見た瞬間、恋に落ちてしまったんだ」
そう言われた瞬間、私の顔が一気に熱くなった。
するとレリオ様は、私の顎を持ち上げると、じっと見つめてきた。
「可愛いその瞳にその、潤んだ唇に、柔らかそうな肌……全てが愛おしい……今すぐ食べてしまいたいくらいだ……いいかい?」
そう耳元で囁かれただけでゾクゾクとした感覚が背筋を走る。
すると、レリオ様は、クスクスっと笑うと
「冗談だよ、本当にミラ嬢は分かりやすいな」
と言ってきた。
どうやらからかわれていたようだ。
でも不思議と嫌な気分はしなかった。
むしろ嬉しかった。
それからしばらく談笑した後、私は部屋に戻り、眠りについた。
翌朝、目を覚ますとそこには、レリオ様がいた。
どうやら起こしに来たらしい。
そして朝食を済ませた後、着替えを終えると、
私は執事の一人にこう言われる。
「今ならまだ間に合います、お屋敷にお帰り下さい」
そう言われたが私は首を横に振る。
そして、こう答えた。
「いいえ、私は逃げません、たとえ、この身がどうなろうとも、私は、あの方の妻になると決めたのだから!」
何故、この人がその様に言うのかもわからないけれど、それはきっと、私の身を案じてだろう。
それでも、私は、逃げるわけにはいかないのだ。
なぜなら、私の人生は、あの人に出会うために、あったのだと思うから、
そう思い強い意思でいると
「どうなっても知りませんよ、私は見て来たんです、彼女達がどうなったのかを」
と、どこか含みのある言い方をされたので、私は首を傾げる。
すると、その人は、私に向かってこう言ってきました。
「貴女はまだ知らないんですね、公爵家の闇を、公爵様の本当の姿を」
そう言われてしまうと気になってしまい、思わず聞き返してしまう。
するとその人は語り始めた。
「公爵様のはどのようなお方ですか? ミラ様」
そう聞かれたので素直に答えました。
「とてもお優しくて紳士的な方ですわ」
と答えると何故か笑われてしまいました。そして続けてこうも言われました。
「そうですか、では次に公爵様のお姿を思い浮かべてみて下さい」
と言われて言われた通りにしてみました。
「では、本当の公爵様はお優しく御座いません、まず、冷たいお方です、ちなみに、ミラ様とダンスなさった後、お屋敷に戻られた公爵様は、メイドにこう言われていましたよ、あの女が、俺の手で狂い喘ぐ姿が楽しみだと」
それを聞いて私はゾッとした。
そして同時に恐怖を感じた。
何故なら、レリオ様は、私に優しく接してくれたからだ。
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