【溺愛の恋】~あなたは、私だけのモノ~

一ノ瀬 彩音

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「ねえ、ちょっといいかな?」
ある日のこと、仕事を終えて帰ってきたばかりの私に話しかけてきた夫が、改まった様子で話しかけてくると、
真剣な眼差しを向けてきたので、何事かと思った私は、思わず身構えてしまいます。

しかし、その後で告げられた内容を聞いて、拍子抜けすることになってしまいました。
というのも、その内容というのが、今度行われる花火大会に一緒に行こうというものだったからです。
もちろん、二つ返事で了承した後で、詳しい日取りを決めたところで、その場を後にしたのですが、
内心では、まだ見ぬ花火に対して期待を募らせていたので、今からワクワクしていました――。

そうして迎えた当日、浴衣姿で現れた私を褒めてくれた夫は、手を繋いできたかと思うと、そのまま歩き始めましたが、
人混みの中を進んでいくにつれて、段々と不安になってきた私は、思わず尋ねてしまいました。
すると、返ってきた答えは、予想だにしないものだったので、驚きのあまり言葉を失ってしまったのですが、
さらに続けられた彼の言葉によって、さらなる衝撃を受けることになってしまうのです。

「君の全てが知りたいんだ」
その言葉を耳にした瞬間、全身が火照り始めた私は、何も言えずにいる間も、ひたすら見つめられ続けてしまったため、
もはや逃げ道がなくなったと感じた私は、観念することにしたものの、一つだけ確認しておきたいことがあって、
思い切って口を開くと、率直に尋ねてみました。

そんなことを考えていたら、自然と頬が赤くなっていくのがわかりましたが、それでも何とか気持ちを落ち着けると、改めて口を開きました。

「……えっと、それってつまり、私とこの夏祭りでエッチしたいのですか?」
戸惑いながらも尋ねた途端、無言のまま頷いた彼を前に、どうしたものかと考えたものの、今更断ったとしても、
きっと無駄になるだけだろうと判断した私は、意を決して返事をすることにしました。

その途端、目を輝かせて喜んだ彼が、その場で押し倒してきただけでなく、強引に唇を奪われそうになったところで、
慌てて抵抗しようとしたものの、完全にスイッチが入ってしまっているらしく、全く止まる気配がなかったので、
困り果てた末、覚悟を決めて目を瞑った直後、彼の唇が重なりました――。

その後も、しばらくキスを続けた後でようやく解放されたと思ったら、今度は首筋へ舌を這わせられてしまい、
ゾクゾクとした感覚に襲われたことで身悶えしていると、今度は乳房に手を伸ばされてしまいました。
その瞬間、電流のような衝撃が走ったことで、ビクンと仰け反ってしまった私ですが、それを目にした彼は、
妖しい笑みを浮かべると、浴衣の上から乳房を撫で回してきたことで、徐々に息が荒くなっていきます。

やがて浴衣の中に手を入れられたことで、直接触れられたことで感じたことで、思わず声が漏れてしまったことで、
ますます興奮してしまった彼は、さらに激しく責め立てるようになっていきましたが、同時に私の弱点を見つけたことで、
執拗にそこばかり攻めてくるようになったことから、快楽がどんどん増していくと、とうとう絶頂を迎えてしまった私は、
ビクビクと痙攣したまま動けなくなってしまいましたが、それを見た彼は満足そうに微笑むと、

「続きは家でしようね?」
と言ってきましたが、それに対して反論できる余裕などなかったため、小さく頷くことしかできませんでしたが、
それだけで満足したのか、再び手を繋ぐと歩き始めた彼についていく形で移動し続けているうちに、いつの間にか家に着いていたので、
ホッと胸を撫で下ろした私は、玄関のドアを開けようとした瞬間、いきなり抱きしめられた上、うなじや背中に何度もキスをされてしまったため、
驚いた私は、咄嗟に振りほどこうとしたのですが、しっかりと抱え込まれていたため、どうすることもできませんでした。

それからしばらくの間、玄関先で抱かれ続けた私は、解放されると同時に、すぐに中へ入るよう促されたので、
渋々従いましたが、その間に部屋の中へ入った彼が、電気をつけた途端にこちらへ向き直って手招きすると、
近づいていったところ、いきなり抱き締められて唇を塞がれたので、咄嗟に引き離そうとしたのですが、
なぜか上手くいかず、それどころか舌を入れられてしまったせいで、全身から力が抜けていった結果、
崩れ落ちるように座り込んでしまった私は、なおも続く濃厚な口付けに翻弄されつつも、必死で耐えていたのですが、
ふと我に返ると、彼がニヤニヤしながらこちらを見下ろしていたことに気づき、恥ずかしくなったので顔を逸らそうとしましたが、
それを阻むように頬に手を添えられると、顔を固定されてしまい、結局キスを受け入れざるを得なくなります。
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